恒例？となりました、日本出張ですが、暑いということもあり、今回も非常にタフな行程になっております。恒例ではありますが、今回を含め、あと2回で終了ですので、かけがえのない日々であることを意識して、しっかりと日々を重ねて参る所存です。
今回は10泊11日の日本出張ですが、序盤戦が終了しました。パリから日本到着の翌日から、2泊3日の小出張に出かけ、島根、山口、広島で勉強、仕事してきました。
以前からの念願であった、津和野、島根県芸術文化センター（グラントワ）、油谷の棚田を田村先生、二宮さん、森岡さんと見ることができ、感激ひとしおでした。本当に美しい。パリから戻った翌日にこれらの日本の髄のようなものを浴びるように見たので、感性が激震しました。
6月2日（月）の早朝には、萩本陣というホテルの秀逸なお風呂で、田村先生とじっくり30分以上、露天風呂で楽しくお話しし、まさに人生最高の朝風呂でした。その後、吉田松陰先生の墓所にて、6月12日に開催される、山口県の品質確保ガイドの発刊に合わせた講習会でのビデオメッセージを撮影しました。数分の動画が、田村先生が私に質問をするインタビュー形式、もう一つの10分の動画は私が一人でメッセージを伝えるもの。どちらも結構面白くできており、講習会の冒頭でそれらが流されるそうです。You Tubeでも6/12から配信します。
ビデオメッセージを撮影した後は、山口県の豪雨災害で被災した須佐橋梁の架け替え工事（JR西日本が委託を受け工事を行っている）の現場にて、目視評価の勉強会＋橋台の目視評価＋議論。JR西日本の大阪工事事務所の方々も来られ、有意義な情報交換会となりました。最近は、どの現場に行っても、非常に楽しい、クオリティの高い議論、情報交換ができ、現場に行くたびに同志が増え、技術力も向上していく状況になってきているように思います。
その後、夕方に福山に入って、鞆中学校の海野校長先生、鞆物語のホームページなどを運営している彦田さん、さくらホームの羽田さんと、私の学生2名で我が国の将来を語る会。とんでもない異業種交流でして、このような集いが私の日常になっていることも、時代の変化の何よりの証拠でしょうか。
翌日、6月3日（火）は6時24分発ののぞみで、福山から新横浜へ移動。新横浜駅近くのカフェにて、共同研究の打ち合わせ。長くお付き合いしている企業ですが、今年は一つ片を付けるつもりで、しっかりと研究に取り組みたいと思います。学生2名も参加して、良い指導ができたかと思います。
11:58発のこだまで東京駅に向かい、市川へ。そこで研究室のメンバーと合流して、外環自動車道の鹿島建設の現場へ。発注者のNEXCO東日本からも多く参加され、総勢で25名くらいかと思いますが、産官学の協働の目視評価法の勉強会。概要説明を私が行い、目視評価の適切な事前研修が評価結果のばらつきを抑える、という仮説を検証するためのデータを取得する実験。実験を通して、目視評価の意義、真髄も体感してもらいました。その後のディスカッションも有意義でした。鹿島からは目視評価法の開発者の坂田さんも参加され、現場での議論も、夜の懇親会での議論もとても濃厚でした。
市川での懇親会には、東大生産研の長井先生にも参加してもらいました。土木学会に新設されるコンクリート構造物の品質確保小委員会（350委員会）の幹事長をお願いしており、副委員長の私がレクチャーです。かなり壮大なミッションを帯びた委員会になり、いつも型破りの運営をする私ですら今回のスケールの大きさには少し身が引き締まっておりますので、エッセンス、フィロソフィーを注入しておきました。
帰宅後、急いで洗濯。うたた寝をしてしまいましたが、1時半ごろに目覚めてお風呂に干し、何とか朝には乾いてアイロンもかけ、6月4日（水）朝からの5泊6日の東北出張の準備も整いました。
6月3日の日中はかなり疲れていましたが、復活しました。東北の今回の出張は相当に濃度が濃いので、新幹線の中では静かに闘志を燃やしています。
今日、6月4日（水）の午後の南三陸国道事務所でのレクチャーは、南三陸国道事務所、三陸国道事務所から発注者の方々も多く参加されます。また、施工者も多く参加されますが、大手ゼネコンも含む多くの企業の現場代理人や監理技術者レベルがほとんどで、相当にレベルの高い聴衆です。管理PPPの方々も多く参加されます。総勢で80名程度になるようです。今の私に提供できるベストの情報を、楽しく聴いていただけるよう、最大限の努力をする所存です。
全く大学に顔を出していないので怒られそうですが、上記の間、9月修了予定の博士課程の留学生とは2回、face to faceでミーティングをしております。また、6月9日の午前に、宇都宮駅周辺に来てもらい、3度目の打ち合わせをします。大学には出ておりませんが、しっかりと大学の仕事はしておりますので、宣伝？させていただきます！