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昭和のプロレス:カボチャの謂れ

2024-03-22 06:29:09 | 日記
力道山とタイトル戦

 「甦れ!金曜8時の昭和のプロレス」では主役を盛り立てた脇役達を
振り返っています。
今週登場するのは「人間空母、ヘイスタック・カルホーン」
 子どもの頃に夢中になった力道山。
巨大な外人レスラーを空手チョップでなぎ倒す姿に憧れました。
 時には巨大過ぎる相手に手を焼きました。
たとえばカルホーンとの一戦。
胴の太さが数倍もあるカルホーンは見るからに巨大で重そう。
「重いのに軽ホーンとはこれ如何に」と子供ながらに突っ込みを入れました。

 185cm273kgの巨体が初来日したのは1963年の第5回ワールドリーグ。
4月17日に力の持つインター王座に挑戦した試合がYouTubeで見られます。
 Tシャツにオーバーオール姿のカルホーンはジャンプして力の首筋にエル
ボーを落とすと巨体を浴びせボディプレス。
押さえ込んで1本目を先取する姿に観客は声を失い静まり返ります。
2本目もベアハッグで力を追い詰めますが空手チョップの反撃にあって
フォール負け。
今度は場内が満面の笑顔で溢れかえります。
3本目はタックルを浴びて場外に落ちてカウントアウト。
半世紀ぶりに映像を見ましたが、意外なほどに軽快な動きのカルホーンに
驚きました。

ジュニア戦士と連戦

 5年後に日本プロレスに再来日すると、その次は10年おいて78年に
新日本プロレスに登場。
しかし参加選手がバックランド、モラレス、メイビア、ゲレロとなれば
カルホーンの出番は限られます。
 このシリーズは8週にわたってテレビ中継されましたが、カルホーンが
映ったのは5週目の坂口戦だけ。
7月15日にはシングルで猪木と戦っていますが中継はありません。
 異次元の取り組みだったのはドラゴンブームを巻き起こしていた藤波戦。
6日に当たると6分7秒に、23日の再戦でも6分54秒に、仕留めきれずに
2戦とも反則負けでお茶を濁しています。
 力道山を追い込んだ超ヘビー級もこの時既に44才、売り出し中のジュニア
王者の引き立て役に終わってしまいました。

 子どもの頃に読んだ雑誌には時々プロレス話が載っていました。
カルホーンは毎食バケツ一杯のジャガイモを食べるとか、キャッチフレーズ
は「人間空母」や「お化けカボチャ」だとか書かれていました。
 「人間空母」には素直に「凄いな」って感心しましたが「カボチャ」は
どうにも腑に落ちません。
巨大で凶暴なプロレスラーと、台所に転がっている小さなカボチャは全然
結びつかなかったのです。
 後年日本にハロウィンが浸透して得心しました。
アメリカのカボチャは物凄く巨大、正にカルホーンにぴったりな呼称
だったのだと。


コメント
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