あるく あかるく

健康長寿 めざしましょう

雑草の日:クリスマスの危険物

2019-12-31 06:29:59 | 日記
真っ赤な花の毒

 ウォーキングをしていたら、町のあちらこちらでこの花を見かけました。
ご家庭の庭先や商業施設のプランターでド派手に咲いていました。
 すっかりクリスマスを代表する存在になっていますが実はこの草、毒を持っています。
しかも普通の植物の毒とはちょっとばかりレベルが違います。
なんとガンを悪化させる恐ろしい毒なのです。

 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた雑草を取り上げています。
今週は、 トウダイグサ科 トウダイグサ属(ユーフォルビア属) ポインセチア です。

 <葉や茎を傷つけると出る白い液はフォルボールという有毒成分。
皮膚につくと水ぶくれや炎症を起こすが、最近の研究では侮れないことが判明。
発ガンプロモーションの促進剤になる。
焼き魚の焦げ目などの発がん物質を食べてもそれだけなら細胞はガン化しない。
その際にガン化の後押しをするものを発ガンプロモーションと呼ぶ。
フォルボールはそのプロモーションを促進する。>(毒草を食べてみた より)
 身近な場所で真っ赤な花を咲かせているポインセチアにそんな物騒な成分があるとは
初耳です。
ところがこの成分、トウダイグサのかなりの仲間に共通に含まれているといいます。

 <トウダイグサ科の植物の白い液に触れるとかぶれや水ぶくれ、皮膚炎や結膜炎を起こす。
謝って食べるとおう吐や下痢に襲われる。
この乳液がホルボール誘導体で、代表的な発ガンプロモーター。>
(生命化学関連特許情報 より)
 ある種の化学物質は細胞の遺伝子の突然変異は起こさないものの、異常細胞の増殖を
促進する、のだそうです。
例えば食塩、摂取量の多いグループでは1000人にひとりが胃がんを発症し、少ない
グループでは500人にひとりにとどまる。
国立がん研究センターでの研究で明らかになっているといいます。
 脂肪は大腸がん、アルコールは食道がんを進行させるプロモーション。
件のホルボールがどんな種類のガンと縁が深いのか気になりますが、今回の調べでは
解答に行きつけませんでした。

暖かければ巨大に

 品種改良が繰り返されるポインセチアはすっかり園芸種の代表面をしていますが、
もともとはメキシコ当たりに生える樹木です。
明治時代に日本に持ち込まれました。
 温暖な沖縄では数メートルも伸びるので鉢植えの面影はありません。
それを矮小化の技術で極端に短い丈にして、扱いやすくしたものがクリスマスを前に
花屋の店先を飾ります。
 <葉は細長くつややかで厚みがあり、緑のギザギザもずっと鋭い。
赤い部分は葉の延長ともいえる苞だが、緑色から次第に赤に染まるプロセスは野生種が
より見事。>
(毒草を食べてみた より)
 毒の危険度はそのままですが、本来のダイナミックさは若干薄まっている様です。


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健康長寿:胃袋は眠らない

2019-12-30 06:29:49 | 日記
修行の決断

 濫読を辞書で引くと<目的もたてず、また選択することもせずに、手当たり次第に
本を読むこと。
乱読とも書く。>(三省堂国語辞典 より)とありますが、正にそれが私のスタイル。
気ままに選んで読み漁ります。
 今年図書館から153冊を借りましたが推理小説から植物図鑑、欧米文学からプロレス
本と統一感はありません。
 年の暮に、その中から印象深かった一冊を選んでみました。
それは<「空腹」こそ最強のクスリ>(青木厚著)です。

 毎週月曜日は専門知識のかけらも持たない私が、ウォーキングを通じて健康長寿を手に
入れようと奮闘するお話です。
今週は「空腹とウォーキング」です。

 何を食べるかでなく、食べない時間を増やす。
たったこれだけのルールで病気に打ち勝ち快調にやせる。
この本を要約するとこんな内容です。
 <食物は平均して2~3時間胃の中に滞在する。
そこで消化されたものは小腸で5~8時間かけて分割され、水分と栄養分の80%が吸収される。
残った物は大腸で15~20時間かけて吸収される。
1日3食では前の食事が処理される前に次の食物が運ばれてしまう。>
(「空腹」こそ最強のクスリ より)

 これが導入部分でいよいよ本題です。
3食の習慣から脱却し、睡眠時間を含めて16時間食事を摂らない生活をすると「オート
ファジー」が活発化する、というのです。
「オート」は自己、「ファジー」は食べる、のギリシャ語。
細胞内の余計なものを細胞自体が取り除くシステムを言います。
 その作用で古くなったり壊れたりしたタンパク質やミトコンドリアが除去されて、新しい
タンパク質を作る材料とされます。
<成人男性は1日に200gのタンパク質を必要とするが食事で摂れる量は60~80g、
その差をオートファジーが補っている。>(WAOサイエンスパーク より)

 2016年のノーベル賞はオートファジーを研究している東京工業大学の大隅教授が受賞
していますから、その働きと効果は折り紙付き。
しかも<たとえ週に一度でもやれば、内臓を休め脂肪を減らし血液の状態を改善させる。>
と本書には書かれています。
 だから断食の苦行に比べればはるかにハードルは低そうです。
でもな、還暦過ぎても食欲満々のオレ、16時間の修行に耐えられるかな?

修行の感想

 ぐずぐずしたまま覚悟が定まらず、昨日漸く挑戦しました。
前日の夜食事を終えたのが8時頃、暫し本など読んで就寝。
翌朝4時に起きだして駄文書き、その後1時間のウォーキング。
 運動中は感じなかったけれど家に戻ると胃袋が「何か食わせろ」と訴えます。
10時頃が一番空腹をきつく感じた時間帯で、その後はそれなりに我慢できる状態でした。
 昼の12時になって待ちに待ったお昼タイムです。
何とか16時間のプチ断食をやり終えましたがその感想は。
「個人的には良い体験でした。
でも悲鳴を上げる胃袋がかわいそうすぎて」
 二度目の挑戦は、多分ありません。

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日曜日は川柳の日

2019-12-29 06:29:19 | 日記
 
 「あるくあかるく」を始めて5年が経ちます。
皆さんが読んでくださるのが励みです。
 毎朝欠かさず千文字の文章をひねり出す。
ほぼ毎日1時間のウォーキングを続ける。
これが定年を機に自分に課した掟です。
頭と体を刺激して健康長寿を手に入れたいと願っています。
 そこで今週の駄作です。

 <駄文書き 師走も走らず ウォーキング>

 令和2年に向けた予告編です。

30日(月)健康長寿:    最良の薬は空腹
31日(火)雑草の日:    お馴染みの草は凄い毒
 1日(水)身近な生き物:  寝た子を起こす
 2日(木)日本語のおさらい:奥ゆかしい色
 3日(金)昭和のプロレス: 現役では来ず
 4日(土)日々の愚問:   恐怖のレンズ

 正確には令和2年2月の17日で丸5年。
この先も何十回かこの記念日を迎えたいと願っています。
長いだけが取り柄の駄文ですが、来年もよろしくお願いします。
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日々の愚問:畳業界の関ヶ原

2019-12-28 06:29:49 | 日記
重さ六分の一

 台風19号で被災された方が一時避難していた施設で、ちょっとしたお手伝いを
した時の話です。
寒さ対策として体育館に畳を敷くことになりました。
トラックに満載された畳は見るからに重そうです。
ところが実際に持ってみたら、予想もしない重量にびっくりです。

 毎週土曜日は日々の暮らしの中で生じたごくごく小さな、ドーデもいい愚問を
取り上げています。
今週は「畳の重さとその歴史」です。

 相当な重量を覚悟して持ち上げたら意外なほどに軽かった。
裏面に「スタイロ畳」と書かれていたので帰宅後に検索しました。
<従来の畳は幾重にも重ねた稲わらを圧縮しているので非常に重い。
ところがこれはスタイロフォームという心材を使っているので軽い。>(住宅みちしるべ より)
 等級による違いはありますがわら畳の重さは約30kg、最も軽いスタイロ畳は
たったの5kgしか無いといいます。(エコマイスター より)
 でもいい点もあれば欠点も。
<調湿効果はほとんどなし、サラッとした感触もない。>(住宅みちしるべ より)
 スタイロ畳の開発は盛んで、更なる軽量化や使い勝手の良さを売り物にした商品が
市場に出ています。

ご禁制の格言

 ついでに愚問をもうひとつ。
「畳は関西と関東で大きさが違う」って何かで聞いた記憶があります。
それは本当なのか調べてみたら、そこに至る長~い歴史がありました。
 <畳の原型は石器時代に既に作られていた。
室町時代の書院造で普及し、安土桃山時代には宮中で7尺(2120mm)の物が
使われるようになった。
それに対し武士や豪族は「同じサイズでは恐れ多い」として6尺3寸にした。
これが1910mm×955mmの「京間(きょうま)」の元になった。
江戸時代になると建築様式の変化が大きさに影響を与えた。
従来は畳のサイズを元に柱を立てたが、この時代には柱と柱の間の長さに畳を合わる
ようになった。
これが「江戸間(えどま)」で、柱の分だけ小さい1760mm×880mm。
古い建物が多い関西では京間、新しい設計法が用いられた関東では江戸間が主流になった。>
(炎の探偵社 より)

 縦が7cm横が15cmの差とはいえ、8畳のスペースではタンス1個分の違いが出てきます。
現在では全国的に江戸間が多いようですが、今後も関西勢と関東勢のせめぎあいは続いて
いきそうです。
 畳を話題にしていたら当然ながらあのセリフが浮かんできました、
でもうっかり口にしたら女房の逆襲を喰らいます。
「亭主と新聞は、古くなったらちっとも役にたちゃしない」
そんなことをズバリと言われそうです。
 だからぐっとこらえて忘れることにしました。
女房と畳は新しい・・・なんて格言は。


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昭和のプロレス:日本人最優秀助演男優賞

2019-12-27 06:29:59 | 日記
柔道界の超大物

 「甦れ!金曜8時の昭和のプロレス」は、主役を陰で支えた男たちを取り上げています。
令和元年最後の回に登場するのは日本人。
舞台が変わっても常にNO2の座でマットを盛り上げ続けた「荒鷲・坂口征二」です。

 柔道で鍛え上げた196cm125kgの肉体を武器に、鳴り物入りで1965年日本
プロレスに入団。
即日アメリカ武者修行に旅立ち第11回ワールドリーグに凱旋帰国。
豪快なアトミックドロップを披露し、すぐさま馬場猪木に次ぐ人気者になるも再び米国へ。
 馬場と猪木が抜けた日プロ末期には、大木を補佐しながら孤軍奮闘。
その後新日へ移籍し猪木とツートップ体制に。
しかしそれもつかの間、自ら一歩引いて猪木を支える立場へ。
 社長に就任すると経営手腕を発揮し、巨額の負債を完済し新日に繁栄をもたらす。
1990年に現役を引退。

 振り返れば坂口は常に主役を支える立場に身を置いていました。
そのためか坂口の代名詞といわれる名勝負は評価が定まりません。
ある人は前田戦を推し、別の人はモラレスとの戦いを選びます。
迷うことなく私が挙げるのはアラビアの怪人、ザ・シークとの戦いです。
 その試合、日本ではほとんど報じられることがありません。

編集長に手紙

 両者の対戦が最も盛り上がったのは、1972年9月6日7日の連戦でした。
まだ見ぬ最後の大物といわれたシークが、坂口とのUN選手権のためだけに初来日したのです。
 互いの得意技キャメルクラッチとアトミックドロップで1本を取り合った末の3本目。
シークがボールペンを右目あたりに突き刺す暴挙でUN王座を奪取。
翌日の再戦は反則がらみながら坂口がストレート勝ちしてタイトルを奪還しました。
 次に両者がぶつかったのは74年11月の新日マット。
凶器攻撃で血だるまにされた後、坂口は椅子で滅多打ちに。
それに耐えると凶器を奪って突きまくる大暴れをして、4分49秒に反則負けを喫しています。

 これら以上に私の記憶に残るのは、アメリカ武者修行時代の一戦です。
テレビでも専門誌でも報じられなかった半世紀も前の戦いです。
 当時五大湖周辺をサーキットしていた坂口は、ゴング誌の編集長だった竹内氏に手紙を送ります。
それが度々誌上に掲載されました。
「マウンテンカノンをマネージャーにして戦った。
『血だるま』ってよく使われるが、この時は本当に上半身が真っ赤に染まった」などと綴る
坂口がとにかくまぶしかった。
生き生きとアメリカでの戦いを記した文面からは、本人が心底楽しんでいる様子が伝わってきました。
 シークとの一戦はこう書かれていました。
<背後から襲いかかられ目つぶし、頸動脈締めで意識が遠ざかった。
急所攻撃で悶絶したところをキャメルクラッチされて無念のギブアップ。>(昭和プロレス今昔 より)
 負けても何ら恥じるところなし、の気概がドーンと伝わってきます。

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