身近な生き物：その名は四国犬

飼う覚悟

　１２人もの小学生がイヌに噛まれた事件がちょっと前にありました。
犯人は「四国犬」、とニュースで言っていましたがそんな犬種知りません。
いったいどんな犬なのか探ってみました。
　高知県を中心とした四国の諸地域が原産の犬だそうで。
＜日本犬の中で最もオオカミに似ているとされるワイルドな風貌が特徴
の中型犬。
首が太く小さめの耳は直立、尻尾は太くてくるりと巻く。＞
（いぬのきもち　より）
　標準サイズはオスが体高５２cm体重１７～２３kg、メスが体高４９cm
体重１５～１８kg。
よく見かけるオスの柴犬の標準体高３９．５cmメスの３６．５ｃｍと比べる
と随分と大型。
　でかくてもおとなしければ安心ですが、四国犬はどうもそうでは無い様子。

　＜飼い主に対しては非常に忠実だがそれ以外の人には心を許さない。
勇敢で冷静、状況判断する力があり見境なく興奮したりはしない。
しかし猟欲があり闘争心もある。＞（みんなの犬図鑑　より）
元々が猟犬なので他の生き物に対して友好的ではないのが基本姿勢。
　＜スタミナが豊富で力が強いので散歩中も気が抜けない。
制御できる体力と技術に自信がある人が飼うべき。
物を嚙んだ時の破壊力は強い。＞（いぬのきもち　より）となれば飼うには
覚悟が要ります。

正しい読み方

　犬の人気ランキングによると１位はプードルで２位はチワワ、３位に
ダックスフンドが入り相変わらず小型の洋犬が大人気。
日本犬は１１位に漸く柴犬が顔を出しますが、さて四国犬の人気は如何ほど？
　ずっと下まで見ていくと８２位がポ－チュギーズ・ウォータードッグ
（これもお初の犬）、８４位がスタッフォードシャー・ブルテリア。
間の８３位に四国犬がランクイン。
なかなか渋めの人気です。

　県別の犬の飼育頭数ランキングってのがありました。
人口千人当たりどのくらいの犬を飼っているかを比べたもので、堂々の１位
は香川県の７２．４頭。
４位が高知県、７位が愛媛県、１０位が香川県と４県全てがベスト１０入り。
　そんな愛犬家が多い四国原産の四国犬の名前、元々は違っていたそうで。
＜昭和１２年に土佐犬の呼称で国の天然記念物に指定されたが、土佐闘犬
と紛らわしいため昭和１４年頃から四国犬の呼び名が広まった。＞
（日本犬保存会　より）

　ここまでがざっと調べた四国犬のあらましですが、よく分からなかった
のは正しい読み方。
しこくいぬ、しこくけん、どちらのフリガナもあるので悩みます。
　公益財団法人日本犬保存会に従えば「しこくけん」ですがワードに打ち込むと
「四国剣」となり、「しこくいぬ」と打てば正しく変換。
　どちらが正しいのか最後まで分かりません。