あるく あかるく

健康長寿 めざしましょう

日々の愚問:何故売れた?

2022-12-31 06:29:59 | 日記
謎の食品

 毎週土曜日は日々の暮らしの中で生じた極々小さな、ドーデもいい
愚問を取り上げています。
2022年最後の今回は「売れたものランキングのはてな」です。
 年末の新聞に「今年売れた日用品」の上位12品が載っていました。
全国のコンビニ・スーパー・ドラッグストアなど6千店の1月から10
月の販売額をまとめたもの。
 堂々の1位は検査薬でした。
<新型コロナの抗原検査キットが牽引して前年比2.8倍>とありましたが、
この結果には誰もが納得するでしょう。

 でも2位以下には「うん?」と頭を傾げる名前が所々に入ってきます。
先ずは2番目の「オートミール・前年比156%」
我が家の食卓には上がらない食材なので、どうしてそんなに伸びたのか、
見当がつきません。
 <オートミールとはオーツ麦を食べやすく加工した物。
栄養豊富で安全で健康な離乳食やダイエット食として注目された。
人気ユーチューバーがレシピを紹介したのがブームの切っ掛け。>
(YAHOO!ニュース より)
 別の調査では前年比245%で断トツの1位。
昭和世代の記憶にあるコーンフレークを完全に凌駕しています。

 3位のちんうん剤も謎。
モノは酔い止めを指しますが、どうしてこのご時世に?の思いがします。
 その背景を探ると<地方自治体の旅行支援策などで外出する人が増えたため。
同じ理由で4位の口紅や12位の頬紅がランクインしている。>(intage より)
 確かに今年の善光寺界隈の人出は凄かった。
それでもちんうん剤の売り上げはコロナ禍前に比べるとまだ8割しか回復
していないと書かれていました。

思い浮かべる名前

 それ以外にも理由が分からない商品があります。
<7位液体だし 前年比123%>と<10位カビ防止剤 同121%>
これまでの様なコロナとの関連は薄そうです。
 <液体だしとは昆布などから抽出しただしの濃縮液。
テレビやSNSの影響がないのに伸びた理由は、もともとの出荷量が非常
に少なかったから。>(東洋経済 より)
 だし市場は7割を粉や顆粒が占めており液体タイプはまだまだ非常に
小さいのだとか。

 <カビ防止剤が伸びたのは降水量が多かったから。>
それと特定の商品のヒットも影響している様です。
 <ファブリーズ置くだけタイプは4月発売後3カ月で350万個を出荷し、
たちまちシェア20%を獲得した。>(引用はいずれも 日経TREND より)
理由を知れば納得です。
 一方下位に目を向けると予想外の商品が顔を出します。
<売り上げ不調1位は殺菌消毒で前年比75%、3位は体温計で同85%>
(intage より)
 人気低迷と聞いて反射的に浮かぶ名がもうひとつ、そう「あるくあかるく」
です。
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昭和のプロレス:猪木の落胆

2022-12-30 06:29:29 | 日記
世界を駆け巡るニュース

 今から43年前の師走。
12月15日には全日本の最強タッグ、16日には新日本のプレ日本選手権、
それぞれの決勝戦が行われていました。
 プロレスならではの醍醐味を味わったファンに、プロレスとは全く縁の
無い人物が驚愕のニュースを届けました。
翌1979年1月の話です。

 「甦れ!金曜8時の昭和のプロレス」では主役を支えた脇役達を振り 
返っています。 
 今週取り上げるのは大々的に開催が発表された試合です。
世界が注目するメンバーが顔を揃えることになった試合ですが、そのリング
には主役も脇役もいません。
試合そのものが行われずに終わってしまったのです。

 1979年の1月25日、京王プラザで行われた記者会見で正式発表
されたのが「アントニオ猪木とアミン大統領の試合」でした。
 アミンはアフリカのウガンダの現役大統領。
相手をするのは3年前にアリと試合を行い世界中に名を知らしめた日本の
レスラー。
それだけでも仰天プランですが、試合を裁くレフェリーはなんとモハメッド・アリ。
このニュースは世界を駆け巡りました。
 発表によれば試合はその年の6月10日にウガンダの首都カンパラの
屋外競技場で開催。
世界中に届けられるテレビ中継料などの売り上げは30億円。
何もかも規格外の試合の発表でした。

 当時の猪木の状況を振り返りましょう。
アリ戦による酷評と膨大な借金を抱えた猪木は異種格闘技戦を連発。
それにより借金の返済もほぼ完了していました。
 本業のプロレスでは前年11月にヨーロッパに遠征し、12月には
日本人有力選手を集めたプレ日本選手権で優勝しています。
 これから並みいる世界の強豪相手に次々と夢の対決をしてくれるとファン
は胸を躍らせていました。
だからまさかの現役大統領の名前に、面食らってしまったのが正直な
反応でした。

猪木対馬場

 アミン大統領はボクシングのアフリカヘビー級王者にもなった身長
193cmの巨漢。
71年に軍事クーデターで政権に就いていましたが、この発表の後に政変
で国を追われてしまいました。
結局のところ、夢の対決は幻で終わったのです。
 当時のプロレスファンにとって一番の関心事は「猪木と馬場はどちらが
強いのか?」
だから仰天ニュースが霧消しても気にしません。
 一方当事者たる猪木にとって一番の関心は世間にプロレスを認知させる事。
世界中のメディアを巻き込む千載一遇のチャンスを失った猪木の落胆に、
ファンは気付かなかったのでした。
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国語のおさらい:金曜の検定

2022-12-29 06:29:59 | 日記
悩める出題

 毎週木曜日は国語をおさらいする日。
今週取り上げるのは「おどる」です。
 地元紙の信濃毎日新聞には毎週金曜日、簡単な漢字の書き取り問題が
載ってきます。
20ほどの出題ですがこれが意外と手こずります。
覚えていたつもりでも書けなかったり、一部を誤って覚えていたり。
 「ごらく」「ふぶき」「ぶがある」「さびれる」などを間違うので情け
なくなります。
と、愚痴をこぼしても仕方のない話なので本題に入りましょう。
 先々週、こんな出題がありました。
<期待に胸が「おどり」、つい「おどり」だした>
「」を漢字にするのですがこれが実に難問でした。

 「おどる」を国語辞典で引くと<踊る:①音楽に合わせて勢いよく足を
上げ下げしたり、前後左右に動かしたり、何かを軸に回転させたり、また
それに伴って手や腰の動きを加えたりする。②勢いよく跳んだりはねたり
する。③驚きや緊張などで心臓の鼓動が激しくなり落ち着かなくなる。>
(新明解国語辞典 より)
 この解説を基に判断すると「おどる」の答えは共に「踊る」となりそうです。
でもそんなに簡単な筈がありません。
う~ん、悩みます。

じがおどる

 要するに「踊る」と「躍る」の違いが分からないのです。
検索すると、文化庁の使い分けについての解説ってのが見つかりました。
<おどりあがって喜んだ、の場合に使うのはどちら?>
これに対する解答が<一般的には躍るを使う>とありました。
 詳しく見てみましょう。
<躍は足+翟で翟は鳥のキジを表す。
キジのように高く速くおどる意味。
踊は足+甬で甬は持ち上げるの意味。
そこから脚を持ち上げておどるを意味する。>

 更に解説が続きます。
<躍は勢いよく飛び上がるの意味に加えて、喜び・驚き・期待・緊張など
で胸がわくわくする、どきどきする、動悸が激しくなる場合などの動き
にも用いられる。
 一方踊はある決まりに従っておどるおどりを表す。
また「スパイとして踊らされた」の様に人に操られて行動することにも
用いられる。>(NHK より)
 ここまでを踏まえて答えを求めれば「期待に胸が躍り、つい踊りだした」
が正解でした。

 ちなみにこんな例題もありました。
「ふえふけどおどらず」は「笛吹けど踊らず」、「じがおどる」は「字が
躍る」
 迷いつつ正解に辿り着きましたが、今週のおさらいは果たして身に
ついたのか、少々不安です。
 明日は金曜日、悩ましい問題が今頃もう用意されているのでしょう。

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身近な生き物:足元の脅威

2022-12-28 06:29:19 | 日記
長野市でも発見

 毎週水曜日は身近な生き物たちを取り上げています。 
今年最後に登場するのは気になるあのニュースの生物。
12月6日に環境省が発表したヒアリです。
 <岡山県井原市に運び込まれたコンテナから特定外来生物のヒアリが
発見された。>(NHK より)
 過去にも目撃情報はありましたが、今回は数が桁違い。
女王アリ20匹を含めた7万匹が確認されたと報じられていました。
<刺された瞬間に熱いと感じる様な激しい痛みがあり、その部位が赤く腫れる。
翌日には中央に膿が溜まる。>(日本の外来生物対策 より)
そんな恐ろしいアリが7万匹もいたのです。

 元々はアメリカ南部から中南米が生息地。
物流に紛れて各地に運ばれカリブ諸国・オーストラリア・中国・台湾に
分布を広げています。
 これらの国では莫大な費用をかけて駆除に取り組んでいますが、これ
までに根絶できたのはニュージーランドだけ。
 日本での初確認は2017年6月で、今回の7万匹は史上最大値。
その後がどうなっているのか凄く気になります。
 環境省によると<拡散や定着はしていない。
周囲2kmを2年にわたって調査する。>(NHK より)

 今回の発見場所は遠い岡山ですが、過去には長野市でも危険なアリが見
つかっています。
<2018年4月に市内でアカカミアリが確認された。
赤褐色の小型のアリで大きさは3~8mmとばらつきがある。>(長野市HP より)
 ヒアリ程ではないけれどこちらも刺されたら一大事です。
足元を無視できない脅威が這いまわっています。

無用な殺生

 随分前ですが、県内でアリの被害が初確認されたと地元紙で報道されて
いたことを思い出しました。
スクラップ帳を探すと平成30年5月の記事でした。
 見出しには<南信で被害 県内初確認>とあり<このアリに効果がある
農薬は無い。>(信濃毎日新聞 より)と書かれています。
 そんな怖いアリが県内に侵入していました。
平成30年から随分経つのでかなり分布を広げているかもしれません。
家の近くで見かけたらすぐに駆除しなければ。

 早速トビイロなんちゃらアリを検索しました。
すると<広く一般的に見られる小さな黒いアリ。
石の下などに巣を作り、それが小さなアリであった場合はトビイロシワアリ
である場合がほとんど。
巣の入り口にフジツボの様に土を盛り上げるので、それを見ただけで判別
できる。>(スモールズー より)
 なんのことはない、庭先でも見かけるありきたりのアリでした。
記事をよく読めば農作物がかじられて枯れてしまったとあり、人への被害
などありません。
 早とちりで無用な殺生に励むところでした。

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雑草の日:年を越す願い

2022-12-27 06:47:26 | 日記
3つの候補

 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた雑草を取り上げています。
今週は先月の末以来、度々目にする綿毛について。
 公園を歩いているとふわふわと何処かから飛んできますが、驚くのは
その大きさです。
よく見かけるタンポポの倍以上もあります。
いったい何の植物のものなのか、年を越す前に正体を突き止めたいものです。
 ネットで「大きな綿毛」と検索すると、似た経験の持ち主が数多いる
ようで、すぐさま情報が並びました。
その中で多くの人が名前を上げている植物が3つありました。
これならばすぐに綿毛の正体が見つかりそうです。

 先ずはキョウチクトウ科 テイカカズラ属 テイカカズラ。
ツル性の常緑低木。
<茎先から出た集散花序に1.5~2.5cmの花を付ける。
果実は15~25cmの袋果で2個が対になってぶら下がり、熟すと縦に
裂け種子を放出する。
種子には白くて長い綿毛がある。>(GREEN PIECE より)
 次なる候補はキク科 アザミ属 オニアザミ。
ふわふわの綿毛が果実の中に詰め込まれています。
<果実が弾けると内側の種子が外に出て風に乗る。>(そらいろネット より)
 最終候補はガガイモ科 ガガイモ属 ガガイモ。
ツル性の多年草で1cm程の花を咲かせます。
花が終わるとオクラに似た果実を付けますが、これも熟すと縦に割れ綿毛
の付いた種子を舞わせます。
 <種子は乾燥させ生薬として滋養強壮に用いられた。
綿毛は傷の止血に使われた。>(暮らしのほとり舎 より)
綿毛は非常に軽くて弾力があるので昔は綿の代用にされたといいます。

叶わぬ願い

 さて出揃った3候補の画像を見比べてみましょう。
チェックするのは種の形と大きさ、それと綿毛の様子です。
 大雑把に言ってしまえば種子の大きさはどれも同程度、形はテイカカズラ
が棒状、オニアザミが長楕円形、ガガイモが楕円形。あまり見分けがつきません。
 綿毛に関しては少しばかり違いが伺えます。
テイカカズラは毛にウェーブがかかり、オニアザミは綿毛の1本1本に更に
極細の毛が生えていて、ガガイモの毛はストレート。
 ガガイモが記憶に残るあの綿毛に近い印象がしました。

 かなり寒さが増してきましたが、毎日公園を歩いていればまたあの綿毛が
舞い降りて来るでしょう。
その時にもっと念入りに観察すれば正体が突き止められる。
年内の解決が見込めて安心したのですが、それは油断というものでした。
 翌朝起きると長野市内は20cmを超える積雪。
綿毛の様な雪が舞い散る中で本物の綿毛を見つけることは、叶わぬ願いと
なりました。

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