あるく あかるく

健康長寿 めざしましょう

国語のおさらい:お仲間は四分の一

2022-03-31 06:55:37 | 日記
読み方は判明

 毎週木曜日は国語をおさらいしています。
半世紀以上も日本語を使っていながらいまだに読めない書けない、そんな漢字が
数多あります。
 とは言え、大抵の場合にはある程度読み方は推察できるし、正確には書けなくても
だいたいの模様くらいは頭に浮かぶものです。
でも今回出くわしたこの字にはお手上げ。
「膂力」って読めも書けもしない相手です。

 臀に似ているので苦し紛れに「でんりょく」と読んでみましたが、当たり前ながら
そんな言葉は存在しません。
 細部がよく分からないので、「方」+「乍」+「月」だと見当を付けましたが、
それも辞書にはありません。
ルーペで拡大して漸く「方」+「乍」では無くて「旅」が「月」の上に乗っている
のだと判別でき、漢和辞典を探って「膂」を見つけました。
 <膂(リョ):①せぼね ②筋骨のちから ③になう>
30以上の椎骨が連なってできている背骨の意味を表していると説明されていました。
(漢語林 より)
 それに力を添えたら読み方は「りょりょく」になるけれど、背骨の力っていったい
何さ?って気分です。

意味の使い分け

 膂力を辞書で引くと<物を持ったり担いだり受け止めたりする肉体の力>と書かれ
ています。(新明解国語辞典 より)
コトバンクにはもっと簡潔に<筋肉の力、特に腕の力>と出ています。
この段階では、筋力や腕力と同じ意味なのかなと思いました。
 <筋力は筋肉を発揮してできる力を意味する。
全身のどの筋肉にも使える。
一方膂力は筋肉の力だが主に腕の力を指す。>(WURK より)
 筋力との使い分けは分かりました。
ならば腕力との違いは?
辞書で引くと<腕力:腕の力>(新明解国語辞典 より)とあるので、膂力と同じ
意味に思えます。

 ところが厄介なことに膂力の項にはこんな追記があるのです。
<俗に誤って腕力の意味に用いられる>(新明解国語辞典 より)
腕力とは一線を画す様です。
 更に探るとこうありました。
<膂力は日常会話で使うことは少なくて、書き言葉として小説などで使うことが多い。
普段の会話で膂力を使いたい場合は腕力や筋力に言い換えるのが良い。>(WURK より)
 何やら禅問答のような堂々巡りに陥ってしまいました。
意味の探求はこれで結構、手も足も出なかった漢字を読めるようになっただけで充分です。

 手も足も出なかったのは、私だけじゃないみたいです。
世間の皆様も膂力には悩まされているって話がありました。
<膂力を正確に読めた人は56%とかなり少ない。
誤った読み方はたんりょくが21%、でんりょくが23%。>
 私と同じ間違いが23%もいるとはうれしい限りです。
多少気分が良くなったところに非情な指摘がありました。
<幾ら読めないと言っても膂のつくりが旅であることに着目すれば、「りょ」と推察
できるはず。>(毎日ことば より)
 だから、細かい部分が見えなかったんだって。
小さな声で言い訳をしました。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

身近な生き物:カモは国際派

2022-03-30 06:29:59 | 日記
一転して派手ななりに

 ふた月ばかり前に市内の池に水鳥を見に行きました。
ここでよく姿を見るトモエガモやヒドリガモに混じって、やけに小さな鳥が水面
を漂っていました。
 マガモ風な顔立ちながら体は二回りほど小さめ。
初級バードウォッチャーとしてはすぐに同定できません。
後であれこれ調べようと思いながら、すっかり忘れていました。
 薄れてしまった記憶を頼りに検索したら「コガモ」の名前に行き着きました。

 冬鳥として日本に渡って来る鳥です。
<カモ類としては冬の渡りが早く春の渡りが遅い。
そのため関東圏では9月から4月頃まで見られる。>(Wikipedia より)
 日本にやって来た頃はオスもメスも茶系統の地味な姿をしていますが。
<秋の深まりと共にオスの体は美しくなり、年が明ける頃には求愛行動を始める。
この頃になると目の周囲から首にかけて鮮やかなダークグリーンが現れ、尻の横
には黄色い三角模様が目立つ。>(pepy より)
 この派手ないで立ちでメスの気を引いてつがい作りを目指します。
一方のメスの体色は地味なまま。
こちらは地上で営巣する都合上、敵に見えにくい色のままです。
 冬の日本でつがいになって春の訪れと共に北帰行、彼の地で子育てをして冬に
再び日本にやってきます。

 コガモの食性は藻や水草が中心の植物食、主に夜間に採餌をします。
潜水は苦手なので水面で逆立ちをして上半身を潜らせます。
けれど猛禽類などに襲われた緊急時にはそんなことはしていられません。
苦手な潜水も厭わずに水中に姿を消してしまいます。

サイズの比較

 ハトほどの大きさなので、日本の水辺に来るカモ類の中では最小と言われています。
どれ程小さいのか実測の比較です。
<コガモの体長38cm、トモエガモ40cm、ヒドリガモ49cm、ハシビロガモ
51cm、マガモ59cm、カルガモ61cm、オナガガモ75cm。>
 確かに近隣で目にするカモの中では最小です。
ハトは種類によってかなり幅がありますが30から35cmが標準サイズと言われています。
なるほど、コガモはハト並みの大きさしかありません。

 おもしろいのは卵のサイズ、コガモとハトでは体は同程度なのに卵の大きさには
かなりな違いがあります。
<コガモの卵は横4.5cm縦3.3cm重さ33g。
ハトは3.1cm2.4cm9g>
 ニワトリの卵のサイズは5.5cm4.3cm60gなのでコガモは体が小さい
ながらも卵はニワトリに近い大きさ。
 <ウズラの卵は3.1cm2.5cm10g>なのでハトは随分小柄なウズラ並み
しかありません。
 小さな卵から誕生するハトはお寺の屋根で羽を休める国内派。
一方のコガモは大陸まで行ったり来たりを繰り返す国際派なので体力が物を言います。
となれば生まれる環境も大型でなければいけないのカモ。




コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雑草の日:荒れる山肌

2022-03-29 06:29:09 | 日記
変異しやすい草

 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた雑草を取り上げています。
今週は、 キンポウゲ科 ミスミソウ属 ユキワリソウ です。
 実物を見かけたわけではありませんが、毎日歩く森林公園のどこかにもしか
したら生えているのでは、と探っています。
というのもこの草が好むのは山地の湿った岩場。
ウォーキングコースにしている森林公園にはそんなじめついた場所は幾らでも
あります。
 気付かないだけできっとここに生息している、この春もそう思ってあちら
こちらに目を配っています。

 赤、白、ピンク、紫などの鮮やかな色の花を咲かせ、形も二段咲きや八重咲
などとバリエーションに富んでいます。
 <花びらに見えるのは萼片、萼に見えるのは茎葉。
オシベとメシベの数が決まっていないので変異しやすく、多種多様な形が生み
出されている。>(LOVE GREEN より)
 指先程の小さな花は色、オシベやメシベの付き方、花びらの数などが変化する
ので交配が楽しめます。
だから野山から持ち帰って育てる人が多い人気の高い草です。

減少する理由

 花には幾種類ものパターンがあります。
<標準花:6枚前後の外弁とオシベ、メシベで構成される。
一花一花が千変万化の表情を見せる。 
二段咲き:メシベはそのまま残しオシベだけが花弁化した花。
標準花と変化咲きの中間的な咲き方をする。 
三段咲き:オシベ、メシベが特徴を残しつつ花弁化したもの。
花が三段に盛り上がって見える。 
唐子咲き:花弁が波打った迫力のある姿。 
千重咲き:一見して豪華。 
斑入り・葉変り:葉の変異を楽しむ。>(タキイネット通販 より)

 これらの豊かな形状を生み出すのは人工交配です。
ある愛好家の方が写真入りでその手順をネットに公開していました。
 <三段咲きのオシベをとって二段咲きのメシベに付ける。
受粉が完了すると子房が膨らむ。
完熟したら種を採取する。
種は保管せずにすぐに蒔き、暫くしてから土を被せる。>(みんなの趣味の園芸 より)

 ユキワリソウは高山植物ではないので採集は禁止されていません。
そのため持ち帰って交配させ、魅力ある株を作り出そうとする多くのファンがいます。
 本州から九州にかけて広く分布していますが、地域によっては数を減らしたり
絶滅危惧種に指定されたりしています。
 長野県では北部と東部に生息域がありますが、既に姿を消した地域もあります。
その理由は<元々個体数が少なかったが、森林開発などの影響を受け生息地の環境が
悪化したことによる。>(安曇野市の絶滅のおそれのある野生生物 より)
 ユキワリソウが減少している理由は人気故の過剰採取ではありません。
原因は「交配」ではなく「荒廃」です。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

健康長寿:拘束されない

2022-03-28 06:06:29 | 日記
役に立つのはウォーキング

 私の願いは健康長寿。
私の健康法はウォーキング。
そこで毎週月曜日はこのふたつに関連するテーマを取り上げています。
今週は「脳卒中とウォーキング」です。

 健康長寿を実現するにはお迎えが来るその日まで、自分の脚で歩けることが最低条件。
しかし脚が丈夫でも頭に問題があってはいけません。
 認知症になって丈夫な脚で徘徊しても駄目だし、脳の機能が失われて寝たきりに
なっても駄目。
どちらの場合も自由を奪われた囚われの日々です。
ウォーキングで脚を鍛えつつ、脳にダメージを受けない策を練らねばなりません。
 寝たきりや認知症の大きな原因になるのは脳卒中。
脳の血管が障害される病気の総称です。
<脳卒中には脳の血管が詰まる「脳梗塞」、血管が破れて出血する「脳出血」がある。
後者には脳にできた動脈瘤が破れる「くも膜下出血」もある。>

 脳卒中で多いのは脳梗塞と言われますが、こちらには3つのタイプがあるそうで。
<小さな血管が詰まる「ラクナ梗塞」、大きな血管が詰まる「アテローム血栓性
脳梗塞」、心臓にできた血栓が脳の血管を塞ぐ「心原性脳塞栓症」がある。>
(引用は全て 信濃毎日新聞 より)
 脳卒中の代表的な症状は顔が歪む、言葉が出なくなる、半身がまひする、歩行困難、
視野が欠けるなど。
症状が出てから治療を開始するまでは時間との勝負、可能な限り早く救急車を呼ぶ
ことが必要です。
 原因の多くは動脈硬化。
これを引き起こすのは高血圧や糖尿病、高脂血症といった生活習慣が元になる疾患です。
となれば、ここでおおいに役に立つのはウォーキングです。

標語を掲げる
 
 大人数を対象に長年にわたって脳卒中とウォーキングの関連を追跡調査した
結果があります。
<長野県、岩手県など9の保健所管内の50歳から79歳までの既往症の無い
男女7500人を10年にわたり調査。
その結果、ウォーキングなどを毎日続けている人では、脳卒中などの循環器疾患
の発症リスクが30%も低下することが確認された。>
 具体的には<ウォーキングなら1日に2時間から4時間、ジョギングなら
1時間から2時間。>
 あっさり書きましたがこれは肉体的にも時間的にも相当にきつい運動です。
毎日続けるにはかなりな重圧です。
 でもご安心を、<このレベルに達していなくとも運動を続けていればリスクは
必ず低下する。>(糖尿病ネットワーク より)

 脳卒中で最も多いのが脳梗塞。
脳梗塞になって自由を奪われてはたまりません。
 ウォーキングはその発症を抑える一助になるそうで。
ならば歩く動機づけに標語をひとつ掲げましょう。
「NO 拘束!」 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日曜日は川柳の日

2022-03-27 06:29:39 | 日記

 雪が降らない地域では縁の無い作業。
それは車のタイヤ交換です。
冬タイヤと夏タイヤを履き替えなければいけません。
作業も面倒ですが、時期を決めるのも厄介。
早すぎてはいけないし、遅すぎてはスタッドレスが摩耗するし。
 そこで今週の駄作です。

 <勘鈍り タイヤ替えたら 寒戻り>

 「あるくあかるく」は3月最終週も毎日更新目指します。
次週の予告編です。

28日(月)健康長寿:   脳梗塞予防
29日(火)雑草の日:   春告げるユキワリソウ
30日(水)身近な生き物: コガモかも?
31日(木)国語のおさらい:膂力ってなに?
 1日(金)昭和のプロレス:アラビアの怪人
 2日(土)日々の愚問:  ブルーインパルス

 15℃近くが続いた先週。
タイヤ交換をしようかと迷いました。
そうしたら今週は思いがけぬ量の雪。
勘が外れていたら危うく走行不能になるところでした。


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする