気まぐれ日記☆着物の小部屋

2007年耳下腺癌の手術で顔が変わり、生活が一転。街歩きと着物と芝居のブログをどうぞ宜しく♪

人生最後の冒険・モロッコへの旅・8  迷宮都市フェズ・1

2019-12-14 12:28:45 | 海外旅行

 モロッコへの旅は感動が多かった分、思い出も写真も多く、ブログアップに苦戦しています。

他の記事も書きたいのですが、今は我慢、我慢。

あと少し、お付き合い頂けると嬉しいです。

 

フェズの歴史

 フェズは1000年以上続く世界最大の迷宮都市と言われている。複雑な迷路・細い道が毛細血管のように広がっている。

一度迷子になったら二度と出られないとも言われているが、今はスマホの地図アプリが必需品。それでも慣れるまでは幾度となく

迷子になった。

 

 フェズはモロッコ最初のイスラム王朝に都であり、8世紀末にバクダットのイスラム王朝から分離した。

9世紀に都造りが始まり、古くから住むベルベル人、チュニジア、スペイン、各地のアラブ人が移住してくる。

やがてフェズを中心にイスラム教が広まり、信仰、芸術、商業の面でモロッコの中心として発展。

最盛期は13世紀のマリーン朝。今でも活気ある生活が営まれている。

 

10月18日・9日目 フェズ散策

 8時20分に朝食。今日は遅めの行動。

このリヤド2泊目、今夜もう1泊します。

大きな広間の四隅にある部屋で食事。アラビアンで豪華な部屋。

担当のボーイさんは素っ気ないと思っていたが、だんだん慣れてきて、手が空くと私達の所に来る。

見かけより親切。

 

 

観光前なのに写真がいっぱい。ブログ写真が膨大になりそうで心配。

 

 9時30分 出発

 ボーイさんが見晴らしの良い所まで案内してくれて、あちらがタンネリ地区(皮なめしの工房がある)、

あちらがシュレインモスク(フェズで一番大きなモスク)と説明してくれた。

わかった気になって坂を下り、タンネリ方向に歩きだすが・・・・・途中から道が無い

エッ こっちって言ってたわよね?

右方向に行っても道は無し。 娘のスマホの地図アプリは起動しているけれど、方向がつかめず、いきなり右往左往。

まだ中心地にたどり着いていないのに、もう迷子とは

 

 しっかりした体格の小学5年生ぐらいの男の子が、「どこに行くの?」って感じで近付いてきた。

「シュレインモスクでいいの?」ってどんどん歩きだす。

途中「どこから来たの?」・・・・とまるで私達より年上の様に聞く。

 

くねくねした道を何回も曲がり、ここだよって感じで到着。チップを渡して感謝。

(子供が案内してくれた場合もチップが必要。子供のアルバイトなのね。)

助かったわ~

 

モスクはまだ開いてなかったが、これで娘は方向がわかったらしい。 

くねくねと歩いて行くと

サファリーン広場に到着。ここは観光する時に目印となる場所。

この周囲は真鍮や銅の金属加工品の土産物を売っているらしいが、今日は金曜日でイスラム教の休息日。

殆どの店がお休みだ。

 

 カラウィンモスクを背に左に行けば なめし革染色職人街、タンネリ・ショワラに着く。

中世そのままに皮を染めているらしく、フェズ観光の目玉の一つ。

行ってみようと足を向けた途端、前歯の無い小男に絡まれた。

タンネリに行くなら案内するとしつこい。一度その場を離れ、いないのを確認して戻るとまたどこからか現れる。

タンネリを案内しチップを取るか、土産物屋に誘いこむか、とにかく怪しい。

その時はタンネリ行は諦めた。

その後2回、タンネリ地区に行こうと試みたが、その度に案内人が現れる。

一度は「ノーマネー、ノーマネー」というのでついて行こうとしたが、先の道が細いのでやめた。

タンネリ地区はツァーでフェズに行かれた方は必ず寄る場所なのだが、個人旅行の私達には敷居の高い場所だった。

 

 ブージュールド門 

 メディア(旧市街)の入り口にあるフェズ最大の門。1913年に建造。

 

 

内側から見ると緑、使徒側から見ると青の装飾。

この門の前で、ミントティーと、オレンジジュースで一休み。

この近くの銀行で両替。

娘がカウンターの中の銀行員たちに何やら聞かれている。

娘が腕に巻いていたアップルウォッチ「いくらするの?」って聞かれていたらしい。

モロッコでは品薄であり、また金額的にもなかなか手に入らないようだ。

持ち物に対しては皆とても目ざとい。

 

  門を出てスークの喧騒を離れる。城壁沿いに歩き、ダール・バハト博物館に行こうとしたが改修中で休館。

 

ブー・ジュールド庭園

サボテンがいっぱい

ヤシの木

             

植物も、造園もモロッコでしか見られない庭園だった。

幼稚園児が、散歩に来ていたのが微笑ましかった。

 

フェズエルド・ジェイド通り

          

フェズに住む人たちの日用品が売られており、観光客はあまりいない。

衣類が山積みになっていたり、プラスティック容器だけの店や、中古の靴屋があったり、生活感にあふれた場所。

スークでは比較的女性の姿が少ないが、ここには女性達が自由に闊歩していた。

 

王宮

 マリーン朝のスルタン(王様)の居城であり、現在はモロッコ王がフェズに滞在する時に使われる。

素晴らしいタイル装飾

         

 

 

 

ブ・ジュールド門に戻り昼食。

      

門の真ん前にあるクラシックな建物のテラス席でランチ

 

          

 私はチーズオムレツ。娘はチキン野菜のタジン、ひよこ豆の煮ものはパンを浸して食べる。

飲み物はリンゴとアボガドのシェイク。

飲み物入れて120DH(1320円)ぐらい。

 

 

またスーク(商店街)を散策。余りにたくさんのモスクや学校があるので名前がわからなくなってしまった。

            

 

モスクの内部に部外者は入れない。

 

メディナの店 

 金曜日は休養日なので、閉まっている店が多いが、門の周囲はとても賑やか。

 

お菓子屋

 箱に好きなお菓子をとり、計量してもらう。すべて同一料金で100グラム??いくらだったかしら?

       

 まばゆいばかりに、きらめくお菓子たち。

7、8種類買ってみた。宿で食べたがどれも甘いくて、美味しい。

イスラム教では酒が禁止なので、甘いお菓子が人気。種類が豊富でビックリする。

 

 途中休憩しにタクシーで宿に帰ったり、カルフールのスーパーに行ってみたり・・・・

次第に街に慣れてきた。

 

スークでは商品の写真が撮りにくいが、何か買って「写真大丈夫?」と聞くと快くOKしてくれる。

          

 娘がランプを買った。

最初480DH(5280円)と言われたが、

娘は 「I have no mony」

おじさん 「どこから来た?日本から来たなら、お金は持っているはずだ」

娘 「But I have no mony。200DH?」 日本ではついぞ見せた事のない表情豊かな顔で言う。

 

ここからが交渉の醍醐味。

おじさん「450DH?」 娘「200DH?」

おじさん「400DH?」   娘「220DH?」

おじさん「350DH?」 娘「240DH?」

トントンとリズムの良い掛け合いが始まり、金額を言い合い、

ある金額でオオ~ッと言って二人で握手していた。

決定金額は280DH。 モロッコ人もしたたかだけど娘もしたたかだわ

明るく楽しく交渉するのがここのルールみたい。

娘もおじさんも楽しそう

      

あんなにおまけしたのに、おじさんご機嫌。前の店の人が写真を撮ってくれた。

(本によると半額でも儲けはあるらしい。読んで下さってる皆様ご安心を

 

ブ・ジュールド門の前で乗合タクシーを捕まえ、宿の近くまで帰った。

タクシーは安く、危険ではないとわかったので、フェズではタクシーを大いに利用した。

 

昼食をたくさん食べたので夕食はスークで買ったパンと果物。

  

 

 明日もフェズを大いに楽しみます。

グッスリ 

 

 

 

 

 

 

 

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2 コメント

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Unknown (yasukon)
2019-12-28 07:10:17
多くの写真と 行かれた場所も沢山ですのによくここまでまとめられてすごいです。
私なら あれもこれも・・と旅日記がいつになっても終わらない感じになると思います。

お嬢様も勇気があり凄いですね。

行けない国 沢山拝見できてうれしいです。
yasukonさん (☆銀河☆)
2019-12-29 22:56:57
 本当に、旅日記が終わらなくて・・・・
こんなにまとめるのに時間がかかったのは初めてです。
おかげで11月12月とブログは旅日記だけで終わってしまいました(笑)

1か所行くのにも地図や交通を調べたりで、全てが強烈に覚えています。
楽しんで下さってありがとう♪

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