気まぐれ日記☆着物の小部屋

2007年耳下腺癌の手術で顔が変わり、生活が一転。街歩きと着物と芝居のブログをどうぞ宜しく♪

京都 祇園祭り 前祭り3

2023-07-27 17:43:52 | 旅行
 24日に祇園祭の後祭りも終わりました。

東京に帰ってからの疲れや、暑さで、前祭りのブログを書きそびれてました。

タイムリーではありませんが前祭りの報告です。

🌻🌻🌻

17日 前祭り 山鉾巡行の日

朝10時ごろ、市役所前近く。
ここは山鉾の到着地点近くで、一般観覧席はこの辺に設けられていた。

山鉾が通るのは11時近くなので、しばしビル陰で涼み、
10時半、この人混みをかき分け、観覧席に座る。
この日は37*7度。地面がコンクリートなので40度近くあったかも。
灼熱地獄とはこれを言うのでしょう。
溶けるを通り越して、焦げそう!!

 暑さ対策は考えられる限りのことをした。(日傘禁止なので)
まずはハンディの扇風機を買い、保冷バッグに凍ったアクエリアスを用意、
洋服は風の通るノースリーブのひざ丈ワンピース、冷感スプレー。
会場でキンキンに凍ったアクエリアスとパックに入った冷感タオル5個、祇園祭の手ぬぐいを貰った。

冷感タオルと手ぬぐいをかぶり、その上に帽子、凍ったアクエリアスは太ももに。
首には保冷剤を巻き付ける。
せっかく祇園祭りにきて、観覧席も取った。熱中症などになるものか!!
尋常ではない意気込みで観覧した山鉾巡行。写真をどうぞ。














 この夏空の下、2時間23基の山鉾を見物。
行列が半分過ぎた頃には、周囲の観客たちはボロボロと脱落。
観客席はガラガラとなった。

最後の船鉾を見て終了。

 うなぎ屋さんへ

大正時代の建物。鰻の「かねよ」
時間がランチより少し遅かったので並ばず入ることが出来た。

エッ? 何ではみ出してるの? この形状にビックリ!!

卵の下に鰻。 錦糸丼。卵が細切りでなく厚焼きなのが名物らしい。
美味しかった。
夫は普通のうな丼上。
どんぶりの横の小鉢はうざく。鰻と胡瓜の酢の物。柳川で食べて好きになった。

レトロですね~~。何と娘のおごり!! 一層おいしく感じるわ~。 

疲れたのでホテルに帰りお昼寝。

5時過ぎにまた四条通へ。

6時、神幸祭
3基のお神輿が八坂神社を出発。
3コースに分かれ、町々を巡り、四条御旅所に3基の神輿がとどまる。

山鉾巡行は町を清め、邪気を払うという意味があり、その清められた街を
神の魂の宿った神輿が街を巡る。
去年の後祭りでは、疲れてこの行事は見なかったが、今年は見なくちゃ。
見て良かった。
思ったより大掛かりで盛大な行列が見事だった。






神主や稚児、様々な道具などの列が続く。

シャラシャラと音のする優雅なお神輿が通った。

この後路地に入り他の神輿を追いかける。

 神社の前で神輿を待つ。

 目の前で男性が急に駆け出し、将棋倒しで私もしりもちをついてしまった。
男性はすぐ横で転び、脳震盪を起こし救急車が来た。
78歳、酒を2合飲んでいたらしい。はた迷惑な話。

 一応歩道の上にいたのだが、この後お神輿の担ぎ手が沢山来て、勢いに飲まれてしまった。娘と急いで神社側に避難。危ない!!
大通りはそうでもないけれど、路地ではいろいろ危険があるようだ。



四条通りでまた神輿。 
写真では見にくいのですが3基の神輿、それぞれ違いますね。
どれも違う音色の鈴が鳴る。

暑さと闘いながらも祇園祭りを堪能した一日。終わっちゃった!!


18日 五条の橋近く、高瀬川沿いの喫茶店でモーニングセット。




この後ホテルに帰り荷作り。
私は疲れたので美術館でゆっくりしたいなぁ~。
娘は元気いっぱい。夫は?・・・3人別行動。

私は祇園の京都現代美術館、何必館へ。 
荒木経惟の花の写真展だった。
名前は知っているが写真展は初めて。
落ち着いた時間を過ごしたが、小さな美術館だったので、すぐ出る羽目になり、時間をつぶせなかった。

四条の和菓子屋で羊羹を買ったり、ちょこちょこお買物。「おめん」でランチ
ゴマダレうどん。
薬味が沢山あり味変が出来る。うどんが冷えていてのどごしがいい。
お冷が美味しくなかったのでお茶を貰った。

3時にホテルに集合。
娘と夫は駅で偶然会い、一緒に東福寺に行ったそうだ。
4時の新幹線で帰京。

祇園祭の奥深さに嵌りそうだ。
けれどこの暑さ、もう耐える体力が無く、
残念だけれど、これが最後の祇園祭りとなると思う。

山鉾の上で。













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京都 祇園祭 前祭り2

2023-07-23 16:04:22 | 旅行
 京都から帰って5日、京都では連日37度以上の暑さ!!
帰ってから暫しボーッとして、何もする気が起こりませんでした。
やっと祇園祭りの報告が出来ます。

🌻🌻🌻

祇園祭は室町時代、疫病の退散を祈願した八坂神社のお祭りです。

現在は17日(前祭り、山鉾巡行と神幸祭)と
   24日(後祭り、山鉾巡行と還幸祭)がメインのお祭りですが、
それらの宵山(山鉾巡行前の地域でのお披露目やお囃子)等いろいろな祭事が行われています。

16日

9時過ぎにホテルを出て徒歩で四条へ。

途中仏光寺の休憩場所で、水分補給。
今日も暑そうだなぁ~~

大丸デパートに入り
祇園祭りの展示を見る。これは粽(ちまき)と言って各山鉾で販売中。
家のお守りで戸口に飾る。


 四条通りに鎮座する長刀鉾。(なぎなた)
一番上を見て! 長刀が付いている! 
この鉾はくじ取らずと言って、必ず山鉾巡行の一番を行く。
粽も大人気なので売り切れる前にゲット!

鉾に乗る。
この鉾、ナント女性は乗ることが出来ない。

 女性達は入り口で待つ。
今迄いくつかの山車のに乗ったが、女性禁止は初めて。
女性が乗って良い山車といけない山車がるのは面白い。

誇らしげな男性陣(笑)

 見返り部分の鳳凰のタペストリー

長刀鉾では最初に、山鉾に乗った稚児がしめ縄を切り巡行が始まる。
栄誉ある稚児たちの歴代の写真が飾られていた。

 いろいろな役目があるのですね。
稚児にかかわる大人たちの多い事!!
一説によると祭り前の1か月、稚児は女性の作った食事を食べず、
特別な料理係がいるそうだ。
稚児になると諸々の費用が数百万から1千万以上かかるそうだ(前日の御霊入れの時にそばにいた女性の説明)
稚児になるのは名誉だけれど大変なんですね。

この後、山車を見て回る


 これが大人気の蟷螂山。屋根の上のカマキリが動く。

17日の巡幸の時、目の前で手を振り、羽を広げてくれた。可愛いかった♪


子の織物は山車の側面に飾られる「胴掛け」



 この時期に飾られる檜扇。厄除けの意味もあるらしい。

こんな細工物も近くで展示。

手ぬぐいもカッコ良いですね。。娘が買った。 
私も3か所で手ぬぐいを買った。御祝儀♪

 後祭りに屋台は出ないが、前祭りには屋台が沢山出て賑わう。


前祭り巡行の最後を務める「船鉾」



12時にランチ
キムカツでミルフィーユカツとメンチカツ。

 この後ホテルに戻り5時過ぎまで洗濯とお昼寝。
暑すぎて、午後は外に出られない!!

 夕方からお囃子も始まり、また楽しみが増える。

コンコンチキチン、の音が街中に溢れる。

棒振り踊りが見られるという鉾に行ってみたが、見物人が多すぎて何も見えない。



偶然、四条笠鉾の踊りを見ることが出来た。子供たちの踊りがなんとも可愛い。




夜の闇に提灯が映えて幻想的。


















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祇園祭 前祭

2023-07-16 16:11:24 | 旅行
 昨日7月15日から京都にきています。

15日
 
 娘と私達は京都のホテルで待ち合わせ、3時過ぎから鉾見物。

鶏鉾



鉾の後ろを飾るお見送り。
これは16世紀にベルギーで作られたもの。
重要文化財。
上は作り直されたもの。
18日の巡行には新しいものがつかわれる。

鶏鉾の上から。凄い人出でしょ。

暑い!溶けそう!
体力的に祇園祭にくるのはこれが最後かも。

5時から四条通りはホコ天。
早めの夕食は いづ源で京寿司。
鯛と穴子の小袖

京寿司。鯖寿司、箱寿司など。

盛り合わせ

八坂神社に去年の粽(ちまき)を収めにいく。

拝殿に向かうと舞殿の前に綱がはられて人だかり。





 今日は宵々山祭の2日前。
宵宮祭の日。
お神輿に魂を入れる御霊移しの儀式があるそうだ。

45分最前列で儀式を待った。

全ての灯りが消され、写真不可。
闇の中で白い布に囲われた御霊が厳かに移された。

 偶然にも珍しい神聖な儀式に出会えた。

夜は疲れてグッスリ!



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映画・ミッドナイトスワン & 素劇・楢山節考

2023-07-13 14:28:42 | 芝居
 暑いですね。
外に出るたびに軽い熱中症になっています。

7月9日は小平霊園にお墓参り。
入口付近の緑は高原の緑を連想させ美しい。

 けれど短時間の草むしりであっという間に身体がほてってきた。
これが一回目の(多分)熱中症。
そして昨日一昨日は市内循環バスで趣味のサークルへ。
たいして歩いていないのに帰宅してエアコンに当たり、水分を取っても
暑さが治まらない。これが(多分)2,3回目の熱中症。
今は体中あせもだらけ。

 地獄の暑さから逃れるすべはないのかも。
ダウンしない様気をつけなくちゃ。

 昨日は八王子で39度を記録。我が市は37度。
それに反し、ここ数日、主に北九州や北陸がに豪雨のため大災害。
映像で見る土石流の、岩も木も押し流す力に自然の破壊力の凄さを感じた。
各地の豪雨や猛暑、日本の気候はどうなっているのかと思う。
災害に遭われた方は本当にお気の毒です。
生活の立て直しが一刻も早く出来ますように。



2020年の映画。
主演の草彅剛がその年の日本アカデミー最優秀男優賞を撮った作品。

 トランスジェンダーの凪沙(草彅剛)は、親に虐待されていた親戚の女の子を預かる。
凪沙はお金目当てなので素っ気ない対応、中学生の女の子も殻に閉じこもり
誰とも口をきかない。
はぐれ者同士が、女の子がバレーに興味を持ち始めた事により、
次第に心を開いていく。

 LGBTの話だけれど、凪沙の心の内と感情の流れが見ている者すべて理解できる。
印象に残る場面が多すぎて書ききれない。
草彅剛君名演。
特にバレーの先生から「お母さん」と普通に呼ばれた時の嬉しそうな顔。
今迄の寂しげな表情から一転し、願ってもかなわなかった「お母さん」になれた喜びが体中から溢れていた。
女の子の伸びやかなバレー姿が素晴らしく、
逆境をはねのけて成長していく姿に未来を感じた。
浮ついたところのない、しみじみとした良い映画だった。

.primeビデオで500円支払い見たのだけれど、後にネットフリックスで
無料で見られるのに気が付いた。残念!
でも見たかった映画なので、まぁ良しです。


6月24日 素劇・楢山節考 深沢七郎原作 劇団1980 福生市民会館にて
             三多摩演劇を見る会の定期鑑賞会



 全く知らない劇団であり、素劇というのもよくわからなかったが、 
観劇後は感動の熱が暫し治まらなかった。

 緒形拳主演、今村昌平のカンヌでグランプリをとった映画が有名だが
私は見ていない。

 信州のある村では米も取れず、食料も少なく、口減らしのため70歳になった老人は山に行く。
主人公おりんは69歳、来年70歳となるので山に行く準備をする。

 リアルな舞台装置も衣装もメイクも一切なし、役者は紺色の作務衣の様なものを着て演じる。装置はいくつもの黒い箱のみ。
 それが観客の想像力を刺激し、物語に引き込まれていく。

 主人公はリアルな老人でなく、比較的若い方が演じる。
それにより陰惨な話が一歩引いた視点で、客観的に語られる。
テンポよく、饒舌な所がなく、完成された演劇を見た気分。
緻密な稽古の積み重ねを感じた。
所々に入る民謡風の歌が心地よかった。

コメント (2)
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マティス展・上野東京都美術館にて

2023-07-01 23:41:28 | 展覧会
 今年に入ってから九州、広島、京都・関西旅行とせわしない日々を送っていました。
旅行は楽しいのだけれど、楽しすぎて日常生活に戻るのに時間がかかるようになってしまったのは年齢のせい?

 やっと疲れも取れ、気にかかっていた私の趣味部屋(元娘の部屋)も片づけ、本当に落ち着きました。
趣味部屋には着物関係、裁縫関係、旅行散策のための資料、本、などで気が付くと滅茶苦茶になります。

 今回多かったのは紙ゴミの資料。
趣味サークル、講演会の資料などは潔くポイ。
旅行資料はまた行く可能性のある所の地図をファイルに残し、あとは捨てました。
海外旅行の資料は随分前に捨ててます。
棚も捨て、いらない本も少し捨て(本に関しては諦めが悪くほとんど捨てられない)

さあ終わった~~。

6月29日、スッキリした気分でっと行きたかった東京都美術館のマティス展へ。

 駅前のテラスでのんびりランチ。
暑い日だったけれど、風があり、気持ちが良い。
コロナ中に上野に1度来たけれど、そそくさと帰ってしまった。
まだまだ元の世界に戻ってはいないけれど、今こんなのんびりした時間が持てるのが嬉しい。



 20世紀を代表するフランスの巨匠マティス。
世界最大のマティス・コレクションを所蔵するポンピドゥーセンターの協力で開催するため、
初期の作品から晩年の作品まで揃う。
豊かな光と色の世界を堪能できて楽しい。

 絵画に加え彫刻、ドローイング版画、きりがみ絵、晩年の傑作、南仏ヴァンスのロザリオ礼拝堂に関する資料などが見られる。

このロザリオ協会の映像が素晴らしかった。
朝、昼、夜で刻々とステンドグラスの色彩を通して内部が変化、
シンプルだけど引き込まれるような荘厳な美を讃えていた。

 写真可能な階があり、自由に写真を撮ることが出来た。
残念!私はスマホをロッカーに置いてきた!
係の方に相談すると、受付でその旨を話せば再入場のカードをくれるとの事。
スマホ取ってきた!!

木炭で制作






いかにもマティスらしい、迷いのない色彩と形。「マグノリアのある静物」

今回の一番のお気に入り「夢」

晩年の切り絵作品。切り絵は初めて見た。

 マティスの20年ぶりの大回顧展だそうだ。
今でも国立新美術館のマティス展を色鮮やかに覚えている。
この時入り口正面の大作「ダンス」に圧倒された。(クリックで画像)
あれから20年も経ったなんて信じられなかった。
時が経つのは本当に早い。

今回「ダンス」には会えなかったけれど、
この色彩のパワーを浴びて元気が出た。
 
コメント (8)
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