行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

バナナ共和国はカンバックできるか?

2020-12-17 17:52:03 | 政治

14日、選挙人が確定してバイデン大統領が正式に誕生し、プーチン大統領も祝意を伝えざるを得なかった。しかし、トランプはまだ1月6日の議会での選出に期待をつなげているようで、敗北を認めてない。無策のトランプ政府はコロナでの死者数30万を超えても平然としている。

自分たちの選挙制度を信頼しないで、「俺が勝った。バイデンは不正選挙で選ばれた」と言い、各州で訴訟し続け、裁判は却下され続けている。監視役の司法省バー司法長官でさえ、選挙に不正はなかったと認めたのに、トランプは盟友バーを馘首してまで抵抗している。怪獣が断末魔でのたうちまわる様だ。

極めつきはテキサス州のバクストン司法長官(共和党)がジョージア州など4州の選挙は不法だと連邦最高裁に訴訟を起こしたことに18州の司法長官(いずれも共和党)と126人の共和党下院議員が乗っかったことだ。トランプはしてやったりと喜んだ。最高裁判事には自分が選んだ3人の判事を含め保守派が過半を占めるからだ。米国のマスコミは、訴訟が成り立たないと無視した。最高裁は11日「テキサス州の司法長官は他州の選挙運営に関して提訴する権利はない」として却下した。とどめを刺された感じだがトランプはまだ諦めない。

トンデモ大統領の所業は共和党の権威を貶めただけでなく、米国の民主主義の根幹である選挙制度に不信を植え付け、バイデンがカンバックといっても多難だろう。銃社会の国であるだけにこれから何が起きても不思議ではない。世界に醜態を見せつけた大国はどうなることか

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