(2020年12月31日[水])
西日本新聞のコラム【春秋/イラク人質事件の今井さんは今】(https://www.nishinippon.co.jp/item/n/675178/)。
《2004年の「イラク日本人人質事件」で、帰国後にバッシングを浴びた3人のうちの1人、当時18歳の今井紀明さんの「その後」を伝える報道が近年増えた ▼12年にNPO法人「D×P(ディーピー)」を大阪でつくり、孤立しがちな10代の若者を支援してきた》。
『●斎藤貴男さん《この国の社会と人心は、主に小泉純一郎政権と安倍政権
によって破滅…。菅氏も安倍路線の継承を誇らしげにうたっている》』
「斎藤貴男さんは、このコラムの結びで、《この国の社会と人心は、
主に小泉純一郎政権と安倍政権によって破滅させられた。菅氏も
安倍路線の継承を誇らしげにうたっている。少しはまっとうな世の中を
取り戻すのに、あと1世紀は必要だろう》と仰っています。ブログ主は
どうしても、小泉純一郎氏を信じることができない。イラク人質事件での
自己責任論や、国会でのふざけた答弁
「自衛隊の活動しているところは非戦闘地域」、「自民党をぶっ壊す」
どころか「日本をぶっ壊した」「日本の社会や人心をぶっ壊した」
ことに何の責任も感じていないことから。《前川喜平氏…魯迅の
「阿Q正伝」を思い出したといい、〈愚かな国民は愚かな政府しか
持てない〉とも述べた。同感だ。勝ち馬に乗りたがるのが庶民感情の
常とはいえ、ここまでくると原始人にも劣る》…。自身を例外視する
つもりはないが、ニッポン人の《民度》は情けないほどに低い。
何時までこのような《社会》《人心》の崩壊は続くのか…。」
6年ほど前の映画『ファルージャ イラク戦争日本人人質事件…そして』のWPによると、《一方、人質事件のもう一人、今井紀明さんは、5年の間、対人恐怖症に苦しんだ。現在は、大阪で不登校や、ひきこもり経験のある通信制高校に通う若者を支援するNPOの代表をしている。社会から拒否された存在に、昔の自分をみて何かできないかと思ったという》。
伊藤めぐみ監督は《イラク戦争は、社会に関心を持つきっかけだったんですが、その後、人質事件ですごいバッシングが起こったのを見たことも大きかったですね。人質だった3人に自分を重ね合わせるところがありました。3人が批判されているのを見て、自分も批判されているように感じるというか……。国と違うことをするとあんなふうに冷たい目で見られるんだとか、世の中に対してもの申すことは、すごく怖いことなんだなって感じて、すごく萎縮する自分がいましたね》…と。
あれから、16年ほどか。この国は少しは変わっただろうか? 7年8カ月に及ぶ「悪夢」からようやく覚めたと思えば、アベ様の政の全てを《継承》する「地獄」の中…。斎藤貴男さんのお言葉、《この国の社会と人心は、主に小泉純一郎政権と安倍政権によって破滅…。菅氏も安倍路線の継承を誇らしげにうたっている》。
『●『戦争と平和 ~それでもイラク人を嫌いになれない~』読了(1/2)』
『●『戦争と平和 ~それでもイラク人を嫌いになれない~』読了(2/2)』
「しかし、彼女ら (郡山さんと今井さん) の予想は全く裏切られ、
「自己責任」とばか騒ぎし、醜悪なバッシングの嵐。解放後、
「生まれ故郷に帰るのに「覚悟」が必要」(p.141) な国って、
いったい何?? 解放後の「新たな不安と恐怖」(p.147) は、
拘束時以上だったのではないだろうか…。」
『●『ご臨終メディア ~質問しないマスコミと一人で考えない日本人~』読了』
『●『ルポ 改憲潮流』読了(2/3)』
『●『だまされることの責任』読了(2/3)』
『●『靖国/上映中止をめぐる大議論』読了(3/3)』
『●『安心のファシズム ―支配されたがる人びと―』読了』
『●『それでもドキュメンタリーは嘘をつく』読了(2/2)』
『●見損ねた』
『●『筑紫哲也』読了』
『●『ルポ戦場出稼ぎ労働者』読了』
『●「自己責任」を叫ばれた人の立場』
『●「自己責任」バッシングの嵐:「話す」ことも許さず、「話しても」伝わらず』
『●「自己責任」バッシングと
映画『ファルージャ イラク戦争日本人人質事件…そして』』
「当時の「自己責任」バッシングに関連して、映画『ファルージャ
イラク戦争日本人人質事件…そして』という映画が出来ています。結局、
アメリカによるイラク侵略の理由であった「大量破壊兵器」などどこにも
見つからず、サダム・フセイン大統領は無残に死刑・私刑にされ、そして、
ブッシュ氏は靴を投げつけられ、「犬」と蔑まれています。それ以上に
問題なのは、未だにイラク国内は混乱の最中である点……。「……悲劇が
続くイラク。「「犬」に靴を投げつける」くらいでは、
とても気がおさまらないでしょう」。高遠菜穂子さんは、今も、
イラク支援を続けておられます。」
=====================================================
【https://www.nishinippon.co.jp/item/n/675178/】
春秋
イラク人質事件の今井さんは今
2020/12/20 10:40
2004年の「イラク日本人人質事件」で、帰国後にバッシングを浴びた3人のうちの1人、当時18歳の今井紀明さんの「その後」を伝える報道が近年増えた
▼12年にNPO法人「D×P(ディーピー)」を大阪でつくり、孤立しがちな10代の若者を支援してきた。いじめや虐待で孤立させられた人、大人に否定され自信を失った人が少なくない
▼生きづらさを抱えた姿が自分の過去と重なる。今井さんは高卒後イラクに行った。米軍の劣化ウラン弾による子どもたちの被害を知りたかった。武装勢力に拘束され、聖職者協会の仲介で解放・帰国後に「自己責任だ」などと批判された
▼街中で突然殴られたことがある。どこに行っても冷たい視線に追い掛けられた。自分を否定される日が続き、もうどうでもいいや、と死を思ったこともあった
▼日本の社会は他者に不寛容な人を増やしてきた。イラク人質事件被害者へのバッシングは初期の一例だろう。浴びせる言葉は「バカヤロー」「死ね」「非国民」…。今井さんに山ほど届いた手紙類の9割強は匿名だ。不寛容さを増す社会ではネット上でターゲットが日々物色され、匿名の攻撃にさらされる
▼連絡先、名前が分かる人に今井さんは手紙を書いた。やりとりを何度かするうちに気持ちを変えた人がいた。自分の障害を告白して最後は「がんばって」と書いた人も。そうした言葉の先に現在の今井さんはいる。
=====================================================
[『学校が教えないほんとうの政治の話』(斎藤美奈子著、ちくまプリマ―新書257)↑]
東京新聞の豊田洋一記者のコラム【【私説・論説室から】/権力のウソと新聞記者】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2019041002000168.html)。
《ブッシュ政権が開戦の大義としたのが大量破壊兵器の存在だが、イラクはそんなものは持っていなかった。証拠をでっち上げ、ウソの理由で戦争が始められ、多くの命が失われた。米国の報道機関のほとんどが政権の誤った情報を垂れ流した》。
『●『松下竜一未刊行著作集3/草の根のあかり』読了(2/2)』
「…ブッシュ大統領めがけて、イラク人記者が靴を片方ずつ
投げつけたのです。…「イラク人からのさよならのキスだ、犬め」、
「これは夫を亡くした女性や孤児、殺されたすべての人のためだ」
といいながら投げた…一般にイスラム世界では「犬」と
呼ぶのも靴を投げつけるのも「最大級の侮辱」だということです」
『●靴を投げられたブッシュ氏のいま』
「大統領だった当時、靴を投げつけられるという屈辱を受けた
ブッシュ氏。大量破壊兵器を捏造してまでイラクに侵略したブッシュ氏」
『●『松嶋×町山 未公開映画を見る本』読了』
『●戦争できる国にしたくてしょうがないらしい・・・アベ様に一番に戦場へ』
《二〇〇三年三月、米国のブッシュ政権は「フセイン政権が大量破壊兵器を
隠し持っている」との根拠のない情報をもとにイラク戦争に踏み切りました。
世界に先駆けてこの戦争を支持した小泉純一郎首相は同年十二月、
「日米同盟、信頼関係を構築していくことは極めて重要だ」と述べて
自衛隊のイラク派遣を決定しました》
『●戦争できる国へ: アベ様をはじめ自公議員・
翼賛野党議員の皆様がまずは「丸太」に』
『●「積極的平和主義」なアベ様という
civili-UNcontrolな大暴走(out of control)』
《イラク戦争前、ブッシュ政権によって米国民のみならず、日本政府を
含む国際社会がイラクに大量破壊兵器があると信じ込まされていた
(後に大うそだと分かったのだが…)。
軍人出身のパウエル国務長官ら政権内部や米軍首脳部にあった
慎重論は退けられ、開戦に突き進む。米連邦議会も結局、
対イラク武力行使の権限を大統領に与えてしまう。
開戦に前のめりだったのは軍ではなく、大統領やチェイニー副大統領ら
シビリアン(文民)であり、シビリアンたる議会も、誤った戦争を阻止
できなかった、という構図だ》
『●「薄っぺらで反知性的なタカ派が増殖している」……アベ様達からして?』
「以前、青木理さん曰く「「国益損ねた」批判がジャーナリズムを殺す」…、
でっ、本記事では「薄っぺらで反知性的なタカ派が増殖している」と。
そして、結果として
「アベ様の政権の「暴走」許す、批判精神無き、「牙」無きメディア」
ばかりに。「アベ様のNHK…」をはじめ、酷いことになっている」
《例えばイラク戦争。当時のブッシュ政権は「大量破壊兵器の脅威」を
あおって侵略戦を繰り広げたけれど、そんなものはなかった。つまり
ブッシュ政権の言い分を垂れ流した報道はすべて誤報です。いくつかの
欧米メディアは後に検証したけれど、日本の新聞は知らんぷり》
ブッシュ元大統領(パパブッシュのドラ息子の方)によって、《証拠をでっち上げ、ウソの理由で戦争が始められ、多くの命が失われた。米国の報道機関のほとんどが政権の誤った情報を垂れ流した》。そんな番犬様の家来に成り下がり…報道機関も頼りにならず…なニッポン。
ブッシュ(パパブッシュのドラ息子の方)氏はなぜ靴を投げつけられたのか、なぜ「犬」と蔑まれたのか?、自公お維投票者の皆さんはよく考えた方が良い。
米映画『記者たち 衝撃と畏怖の真実』…《その中で、地方新聞社を傘下に置くナイト・リッダー社の記者たちは政権のウソを報じ続ける。映画はその奮闘ぶりを当時のニュース映像などを交えて描き出していた》。《権力はウソをつく、は歴史の教訓だ。そのウソに新聞記者としてどう立ち向かい、真実を暴くのか》? ニッポンのジャーナリズム、何とかならないものか。
『●『学校が教えないほんとうの政治の話』(斎藤美奈子著)読了
…《あなたの政治的ポジションを見つけて…》』
《あのね、政治を考えるのに「中立」はないの。メディアの役目は
「中立公正、不偏不党な報道」ではなく「権力の監視」なんです。
それ、常識。》《党派性をもたずに政治参加は無理である。》
『●『国民のしつけ方』(斎藤貴男著)読了…
《それは調査報道…「番犬(ウォッチ・ドッグ)」としての役割》』
《ジャーナリズムの最大の存在意義は「権力のチェック機能」である。
…専門的には「番犬(ウォッチ・ドッグ)ジャーナリズム」理論という》
《「番犬ジャーナリズム」は、純粋培養の環境下にあるよりも、
一人ひとりのジャーナリストがもがき、苦悩しながら遂行していってこそ
成長し、民主主義社会に貢献できるのではないか》
『●『追及力 権力の暴走を食い止める』(望月衣塑子×森ゆうこ著)読了
…《今、ジャーナリズムと野党の…》』
『●沖縄県知事選で「ファクトチェック(事実検証)」報道…
「ネット上にはびこるデマやうそ、偽情報を検証」』
『●最低の《官房長官が「これでいい」と決めれば、
官僚も秘書官も誰も止められない。それは非常に危険》』
==================================================================================
【https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2019041002000168.html】
【私説・論説室から】
権力のウソと新聞記者
2019年4月10日
米映画「記者たち 衝撃と畏怖の真実」を公開当日、仕事帰りに観(み)に行った。
心に残る映画「スタンド・バイ・ミー」を撮ったロブ・ライナー監督作品であることに加え、筆者のワシントン勤務と同時期の、米新聞記者の奮闘を描いた実話であることが、映画館へと足を急がせた。
「衝撃と畏怖」は二〇〇三年三月、イラク戦争開戦時の米軍の作戦名。圧倒的軍事力でイラク側の戦意をくじくという意味だ。
ブッシュ政権が開戦の大義としたのが大量破壊兵器の存在だが、イラクはそんなものは持っていなかった。証拠をでっち上げ、ウソの理由で戦争が始められ、多くの命が失われた。米国の報道機関のほとんどが政権の誤った情報を垂れ流した。ニューヨーク・タイムズなど米国を代表する新聞も例外ではない。
その中で、地方新聞社を傘下に置くナイト・リッダー社の記者たちは政権のウソを報じ続ける。映画はその奮闘ぶりを当時のニュース映像などを交えて描き出していた。
筆者はあの当時、大量破壊兵器の存在に懐疑的ながらも、政権発の情報は、その都度報じざるを得なかった。外国のメディアだとしても、米メディアと同罪だろう。
権力はウソをつく、は歴史の教訓だ。そのウソに新聞記者としてどう立ち向かい、真実を暴くのか。エンドロールを見つめながら、当時を思い出し、自問した。 (豊田洋一)
==================================================================================
[三上智恵監督『標的の島 風かたか』公式ページ(http://hyotekinoshima.com)より↑]
リテラの記事【高畑勲監督が沖縄の基地問題を描き続ける三上智恵監督と対談、安倍政権を止められない苦悩を吐露】(http://lite-ra.com/2017/04/post-3070.html)。
《すると高畑監督は、「『火垂るの墓』のような作品では次の戦争は止められない。あなたがつくっているような映画が、次の戦争を止める。だから、あなたはもっと頑張りなさい」と語ったという》。
リテラの記事【トランプのシリア先制攻撃を全面支持した安倍首相の支離滅裂! 裏でアサド政権に資金協力しながら】(http://lite-ra.com/2017/04/post-3061.html)で、《この男の「米国のポチ」ぶりは重々承知していたつもりだったが、まさかここまで思考停止しているとは……》。そして、いま、番犬様にシッポを振りながら、隣国との戦争を煽り、火に油を注ぐ人治主義国家デンデン王国「裸の王様」。
こういったリテラ記事に添えられている「自由民主党HPより」の図をご覧あれ…その極めつきのウソツキぶりが明確に、呆れるほどに。
《不戦の誓いを守り続ける
そして、国民の命と
平和な暮らしを守り抜く
平和安全法制》
…噴飯もので、冗談としか思えない詐称。それに積極的に付き従う、情けなき与党・公明や「癒(着)」党・お維。「民」とともに「進」む気のない、頼りなき野党・民進党。
《安倍首相が、アメリカへの強い「支持」を表明した。さらに「東アジアでも大量破壊兵器の驚異は深刻さを増しています。国際秩序の維持と、同盟国と世界の平和と安全に対するトランプ大統領の強いコミットメントを、日本は高く評価します」と発言し、トランプによる北朝鮮への“先制攻撃”に期待感をのぞかせた》なんて、言葉が悪くて申し訳ないが、アタマオカシイでしょ? 小泉純一郎氏による、即座のイラク侵略支持した、また、結局、《大量破壊兵器》なんてどこからも見つからず、後に「靴を投げつけられる」という屈辱を味わうドラ息子ブッシュ氏を積極的に支持した、その二の舞。「ビンラディン暗殺・私刑に喝さいを叫ぶ国民」のままでいいのか?
高畑勲監督は、かつて、《「人を殺したくない」という気持ちこそが、はじめて戦争の抑止力となる》と語っていた。恐ろしく暴走を繰り返し、番犬様の家来となり、戦争したくてしょうがないデンデン王国の「裸の王様」とその狂気・凶器な取り巻き連中。彼・彼女ら自公お維議員を支持できる神経が知れない。
高畑監督をして、《安倍政権を止められない苦悩》、《間近に迫る戦争をどうやったら止めることができるのか、自身の苦悩を吐露》する一方で、《未だに「内閣支持率は52・4%》。そんな《苦悩》を感じない人が多数派らしい。
三上智恵監督は《「統合エアシーバトル構想」…アメリカと中国の争いに自衛隊と南西諸島が差し出され、新たな戦争の「防波堤」にされようとしている》と言います。「本土」の方々にどこまで浸透しているか…。
高畑勲監督より三上智恵監督へ、「あなたがつくっているような映画が、次の戦争を止める」。
『●宮崎駿監督「憲法を変えるなどもってのほか」』
《宮崎監督に加え、高畑勲監督(77)が「60年の平和の大きさ」と
題して寄稿。本紙に五月、掲載された鈴木さんのインタビューも、
「9条世界に伝えよう」として収録された。いずれも憲法九条や
改憲手続きを定めた九六条の改憲に反対する内容だ》
『●宮崎駿さん「沖縄の非武装地域化こそ、
東アジアの平和のために必要です」』
『●宮崎駿監督は「憲法解釈を変えた偉大な男として
歴史に名前を残したいのだと思うが、愚劣なことだ」と批判』
『●「「死にたくない」だけでは足りない、「人を殺したくない」
という気持ちこそが、戦争の抑止力となる」』
《スタジオジブリの高畑勲監督の反戦への思い…
高畑監督にいわせれば、「死にたくない」だけではダメだというのだ。
むしろ逆に、「死にたくない、殺されたくない」という感情につけ込まれて、
再び戦争は始まるものだと指摘する……実際、
これまでの多くの戦争が「自衛」という名目で行われてきた……
本当の意味で戦争をなくそうとするなら、
「死にたくない」だけでは足りない、
「人を殺したくない」という気持ちこそが、
はじめて戦争の抑止力となる》
『●「防波堤」としての全ての「日本全土がアメリカの「風かたか」」
…米中の「新たな戦争の「防波堤」に」(その1)』
『●「防波堤」としての全ての「日本全土がアメリカの「風かたか」」
…米中の「新たな戦争の「防波堤」に」(その2)』
「そして、《さらに切迫した問題》として、南西諸島での自衛隊配備等
による「住民分断」。アメリカが画策し、日本政府が悪乗りする
《「統合エアシーバトル構想」…アメリカと中国の争いに自衛隊と
南西諸島が差し出され、新たな戦争の「防波堤」にされようとしている》。
アメリカの意のままに、アベ様らのやりたい放題ではないか。でも、
第一《防波堤》としての《日本全土がアメリカの「風かたか」》…
《米中の「新たな戦争の「防波堤」に》なっているのは南西諸島を
含むニッポン列島全体」
『●サーロー節子さん「自分の国に裏切られ、
見捨てられ続けてきたという被爆者としての思いを深くした」』
「最後に、東京新聞の記事【自民、「敵基地攻撃」保有提言へ
北朝鮮脅威でミサイル防衛強化】
(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017032801002289.html)に、
《自民党安全保障調査会…発射拠点を破壊するいわゆる
「敵基地攻撃能力」の保有を直ちに検討するよう求めている…
敵基地攻撃に関し、政府は法的に可能との立場だが…》。
正気とは思えません。「裸の王様」壊憲王の「外交音痴」
「無定見外交」を暴露しているようなもの…愚かすぎる。
次は「核」がほしい、と言い始めるにきまっています」
『●「外交音痴、政治音痴、もう政治家とは呼べない領域」な
失言王・萩生田光一氏…成果無しなアベ様外交』
『●歴史学者らの公開質問状に、「侵略の定義は
国際的にも定まっていない」というアベ様はどう応えるのか?』
『●「軍事的対応ではなく、緊張緩和に知恵を絞り、
外交努力を重ねることこそが平和国家を掲げる日本の役割」』
『●番犬様を諌めることもなく「海自、米空母と訓練検討」…
「あくまでも非軍事的解決の道を探るべきである」』
==================================================================================
【http://lite-ra.com/2017/04/post-3070.html】
高畑勲監督が沖縄の基地問題を描き続ける三上智恵監督と対談、安倍政権を止められない苦悩を吐露
2017.04.12
(4月7日に行われたトークイベント)
「中国は怖いとかって煽られて、どうかしてる。もちろん中国は
大国ですから、怖い側面がないわけではないけど、アメリカだって
ものすごく怖い。シリアに爆撃しましたよね、今日。やっぱりトランプが
こういう形で出てきている。何が起こるかわからない」
米トランプ大統領がシリア・アサド政権へのミサイル攻撃を公表した4月7日、スタジオジブリの高畑勲監督は、こう戦争への危機感を募らせていた。東京・ポレポレ東中野で行われた、三上智恵監督とのトークイベントでのことだ。三上監督は沖縄の米軍基地や自衛隊ミサイル配備問題などを追い続けるドキュメンリー作家で、現在、最新作『標的の島 風(かじ)かたか』が同映画館で公開中。以前から三上作品を鑑賞してきた高畑監督は、同作にも推薦文を寄せている。
二人は数年前、とある映画関係のイベントで出会った。三上監督は初対面のときに、緊張しながら「私は『火垂るの墓』が好きで」と話しかけた。すると高畑監督は、「『火垂るの墓』のような作品では次の戦争は止められない。あなたがつくっているような映画が、次の戦争を止める。だから、あなたはもっと頑張りなさい」と語ったという。
三上監督からこのエピソードを明かされた高畑監督は、「そんな立派なことは言ってないと思うんですけど」と謙遜するが、本サイトでも報じてきたように、戦争映画の傑作として名高い『火垂るの墓』ですら、「戦争は悲惨なものだ」という受け取り方だけでは不十分であると以前から訴えてきた。高畑監督は、トークイベントでも観客にこう語りかけた。
「ただ、『火垂るの墓』のようなものが戦争を食い止めることは
できないだろう。それは、ずっと思っています。戦争というのは
どんな形で始まるのか。情に訴えて涙を流させれば、
何かの役にたつか。感情というのはすぐに、あっと言うまに
変わってしまう危険性のあるもの。心とか情というのは、
人間にとってものすごく大事なものではあるけれども、しかし、
平気で変わってしまう。何が支えてくれるかというと、
やはり『理性』だと思うんです。戦争がどうやって起こっていくのか
について学ぶことが、結局、それを止めるための大きな力になる」
三上監督が頷く。
「私も沖縄で20年放送局に勤めていましたが、毎年6月23日の
たびに『どんなに沖縄戦が悲惨だったか』という企画をやりがち
なんです。でも、『どれだけ悲惨かはもうわかったから、
今は平和でよかったね』という感想ではね……。じゃあいま、
本当に『平和』ですか? 日本の基地もアメリカの基地も
あれだけあるのに」
「10年ぐらい前から私は『1945年のことを学ぶんじゃなくて
1944年のことを学ばないと次の戦争は止められない』って、
いつも企画会議で言っていましたが、何か間に合わない状況に
なりつつありますよね」
対する高畑監督は、冒頭に紹介したようにアメリカによるアサド政権へのミサイル爆撃に触れ、「僕が東京で生きている人間として思うのは、東アジアのなかでどうやって生きていくかというのは、安全保障の問題も含めて、日本全体の問題」としたうえで、間近に迫る戦争をどうやったら止めることができるのか、自身の苦悩を吐露した。
「今の安倍政権がこういう方向性をとっている以上、辺野古の
座り込み抗議が1000日を超えてあれだけ粘り強くやっていても、
こっちはそれに対して、言葉じゃ『連帯をしたい』とか
言っているかもしれないけど、実際にはできていなくて。
これをどう打開するのかということを、三上さんの映画を
見るたびに思っています。日本全体として考えていかなくては
いけないことなのは間違いないのに、この現状を知りながら、
どうしていくのか、と」
もっとも、高畑監督は何も行動を起こさずにただ打ちひしがれているわけではない。一昨年の安保法制の際にも高畑監督は講演会などでメッセージを発信し、沖縄基地問題にも勢力的に関わっている。
たとえば昨年は実際に辺野古と高江に足を運んだ他、警視庁機動隊員の派遣中止を都公安委員会に勧告するよう求める住民監査請求に請求人のひとりとして参加。年末には、高江ヘリパッド建設中止を求めるアメリカ大統領宛の緊急公開書簡の賛同者にも名を連ねた。
それでも、いや、だからこそ、高畑監督は、どれだけ必死に抵抗を続けようが聞く耳を持たない安倍首相に対し、また、基地反対運動を貶めるメディアやネット右翼が垂れ流すデマの数々に、「本土」と沖縄の分断を強く感じているのだろう。それは、ほんの十数年前ならば内閣が吹き飛ぶようなスキャンダルを連発しておきながら、まったく退陣する気配のない安倍政権に対する「無力感」にも通じている。
「なんとかしなきゃと言いながら、無力感が強いですね。安倍政権には
(自衛隊南スーダン派遣の)日誌のことも、森友学園も、すごい不祥事が
続いていて、でも、なんでそんなことになっているのかを考えたら、
えらいことでしょう? 『政権を維持するため』ですよね、簡単に言えば。
忖度であれ、なんであれ、どういうメカニズムかは知りません。
もちろん、それは改善する必要があるんでしょうが、
しかしどっちにしても、それを支えようという力があれだけ働いている
のが露骨にわかるにもかかわらず、これで崩れないというのは、
もうちょっと考えられない。本当に信じられない」
そんな高畑監督に対し、三上監督は少し視点を変え、メディアの態度についてこう語るのだった。
「でも、その南スーダンの(日報)改ざんにしても、誰が改ざんしたか
とか、どうやって改ざんしたかとかじゃなくて、さっきも(控え室で)
高畑さんもおっしゃってましたけど、そういう戦闘地域に(自衛隊を)
現に出してしまったんだ、と。すでに、日本は軍隊を戦闘地域に
出している。そのことを正面から取り上げるニュースがなくて、
改ざん問題は誰に責任があるのかというちょっと矮小化したニュースに
してからしか、書く方も書かないし、受け取る方も受け取らない。
もう戦場に出て行ったんだ、日本の軍隊は。これはもう軍隊だ
と世界中に思われているんだ。どうするの? この何十年無視して
来たこの問題をどうするんですか、自衛隊をこれ以上軍隊として
成長させていいんですか、ということが問われるべきなんです。
けど、こういう正面の議論が全然ないんですよね」
三上監督の言う通りだろう。日誌改ざんの問題はもちろん重要だが、一方でマスコミは、南スーダンPKO派遣や安保法に基づく駆け付け警護の任務付与自体の是非を、正面からほとんど取り上げてこなかった。しかし、事実として、自衛隊はいつ隊員が犠牲になってもおかしくない「戦闘」にさらされていたのだ。これを追及せずして、メディアはいったい何を報じているのか。それは、トランプによるアサド政権への先制攻撃の問題にも通じる話だ。
奇しくも、高畑監督と三上監督のトークイベントが終わったすぐ後、安倍首相が、アメリカへの強い「支持」を表明した。さらに「東アジアでも大量破壊兵器の驚異は深刻さを増しています。国際秩序の維持と、同盟国と世界の平和と安全に対するトランプ大統領の強いコミットメントを、日本は高く評価します」と発言し、トランプによる北朝鮮への“先制攻撃”に期待感をのぞかせた。だが、仮にアメリカが北朝鮮へ攻撃を開始したら、その報復攻撃の「標的」となるのは日本だ。沖縄の米軍基地が攻撃され、国民の血が流れる。
そうした現況で、マスコミが報じるべきは、こうした安倍政権の態度が日本を確実に戦争へと導いているという事実に他ならない。にもかかわらず、とりわけテレビメディアは、政府の対応の危険性にほとんど言及しようとせず、逆にトランプと安倍首相の挑発に対する北朝鮮側の反応ばかりを報じ、その“危険性”をひたすら煽り、人々の恐怖という感情を刺激しているだけだ。
沖縄の基地問題もそうだが、安倍政権は「戦争はごめんだ」という人々の感情を逆手にとり、「戦争をしないために」との名目でその準備を進めてきた。そして、気がつけば、すでに片足を突っ込んでいた。高畑監督が「『火垂るの墓』では戦争は止められない」という表現で警鐘を鳴らしてきた状況は、いみじくも、いま、この瞬間こそを言い表している。
(編集部)
==================================================================================
東京新聞のコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2015101102000113.html)。
《▼きっとそんな夢をかなえた人々が働く病院だったのだろう……▼アフガンで戦いを始める時、当時のブッシュ大統領は「テロリストたちは単に人を殺すのではなく、人々の生きざまをも破壊する」と言っていた》。
「学校保護宣言」非調印国による病院「誤」爆。国境なき医師団はアメリカ側に正確な位置情報を伝えていたそうなので、意識的な殺人行為、無差別殺人ということになる。
『●子供たちと赤紙: 「学校保護宣言」に調印しない戦争好き、
侵略戦争マニアな国々はどこ??』
ニッポンのアベ様ももそんなことに足を突っ込むつもりなのか? 《ノルウェーやアフガニスタンなど三十七カ国が「学校保護宣言」に調印したが、日本や米国は、その列に加わらなかった》……調印していないニッポンも、「意識的な殺人行為、無差別殺人」の列に加わるつもりか?
ブッシュ氏がなぜ「犬」と蔑まれているのか?、そして、靴を投げつけられるのか?、壊憲法・戦争法を「可決」したアベ様や自公議員らは考えたことがあるのだろうか?
『●「トラウマ」で騙したイラク戦争の現実:
ブッシュ氏はなぜ靴を投げつけられ、「犬」と蔑まされたのか?』
「アベ様の「誇りある国へ」とは、戦争で「殺す側になる」「人殺しに加担する」ということだ」。ブログ主は、そんなの御免だ。
『●「「死にたくない」だけでは足りない、
「人を殺したくない」という気持ちこそが、戦争の抑止力となる」』
=====================================================
【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2015101102000113.html】
【コラム】
筆洗
2015年10月11日
アフガニスタン北部の小さな小学校を訪れ、子どもたちに将来の夢を尋ねたことがある。米国が米中枢同時テロへの報復として軍事作戦を始めて間もないころだ▼地面にござを敷いただけの教室で学ぶ四十人の児童の半数余が「お医者さんになりたい」と言っていた。戦禍の中で育った子どもたちにとり、医師への夢は、はかなくも貴い命への思いそのものだったのかもしれぬ▼きっとそんな夢をかなえた人々が働く病院だったのだろう。アフガン北部クンドゥズにある国際医療支援団体「国境なき医師団」の治療施設の医師らは、先月末に始まった政府軍と武装勢力の衝突で弾が建物を直撃するようになっても、職場を離れなかった▼瀕死(ひんし)の人が次々運ばれ、アフガン人の医師らは二日間で九十件もの手術をこなした。だが今月三日、米軍はこの施設を空爆した。患者はベッドの上で焼かれて死に、スタッフ十二人も犠牲になったという▼「同僚の中にはショックのあまり、泣き続ける人もいました。大人の男たちが我を失って泣き叫ぶ姿を目にするのは、つらいものでした」との看護師の証言に、言葉を失う▼アフガンで戦いを始める時、当時のブッシュ大統領は「テロリストたちは単に人を殺すのではなく、人々の生きざまをも破壊する」と言っていた。十四年たっても続く空爆が人の心まで壊すさまを、今どう見ているのか。
=====================================================
東京新聞の社説【湾岸戦争のトラウマ 安保法案に通じるだまし】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015091202000135.html)。
壊憲法・戦争法が成立する前の社説。
《安保関連法案をめぐり、首相は「自衛隊がかつての湾岸戦争やイラク戦争での戦闘に参加するようなことはこれからも決してない」「外国を守るために日本が戦争に巻き込まれるという誤解があるが、あり得ない」と断言する。「湾岸戦争のトラウマ」を利用し続けた政府の言葉を信用できるだろうか。国民をだましているのではないか、との疑念は国会審議を通じて、高まりつつある》。
イラク侵略戦争の「トラウマ」で騙くらかしておいた、その現実とは? ブッシュ氏はなぜ靴を投げつけられ、「犬」と蔑まされたのか?、考えた方がいい。
『●『松下竜一未刊行著作集3/草の根のあかり』読了(2/2)』
「最後は、梶原得三郎さんの「松下さん、あなたが記憶される
限りまだ希望はある、と思いたい」。「属国と化したこの国の現状」。
「・・・ブッシュ大統領めがけて、イラク人記者が
靴を片方ずつ投げつけたのです。・・・「イラク人からのさよならの
キスだ、犬め」、「これは夫を亡くした女性や孤児、殺された
すべての人のためだ」といいながら投げた・・・一般に
イスラム世界では「犬」と呼ぶのも靴を投げつけるのも
「最大級の侮辱」だということです。/・・・訪問先の国で
これほどの怒りを直接にぶつけられたことは長く記憶される
べきだと思います。・・・イラクに攻め込んで十万人もの人々を
殺したブッシュに対する抗議としては控えめに過ぎるといわねばなりません」」
『●「欺瞞」による悲劇が続くイラク』
『●靴を投げられたブッシュ氏のいま』
『●「自己責任」バッシングと
映画『ファルージャ イラク戦争日本人人質事件・・・そして』』
「赤紙」を送りつけ、「人殺し」に戦場へ行かせるアベ様ら、靴を投げつけられ、「犬」と蔑まされる日は近いかもしれない。
『●「「死にたくない」だけでは足りない、
「人を殺したくない」という気持ちこそが、戦争の抑止力となる」』
=====================================================
【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015091202000135.html】
【社説】
湾岸戦争のトラウマ 安保法案に通じるだまし
2015年9月12日
自衛隊海外派遣の必要性を意味する「湾岸戦争のトラウマ(心的外傷)」。安全保障関連法案の制定を目指す安倍晋三首相も、これにとらわれている。
◆感謝広告になかった日本
トラウマの原点は一九九一年の湾岸戦争にある。イラクの侵攻から解放されたクウェートが米国の新聞に出した感謝の広告には三十の国名が並び、百三十億ドルの巨費を負担した「日本」の名前はなかった。日本政府の衝撃は大きかったが、間もなく政府は自衛隊海外派遣の必要性を訴えるキャッチフレーズとして使い始める。
米国が始めたイラク戦争に自衛隊を派遣するためのイラク復興支援特別措置法を審議した二〇〇三年六月の衆院特別委員会。当時の石破茂防衛庁長官は「湾岸戦争から学んだものは、やはり、お金だけでは責任を果たしたことにはならない」と述べ、“トラウマ効果”を利用した。
湾岸戦争の後、衆院に初当選した安倍首相もこのトラウマを共有している。〇六年の著書「美しい国へ」では「このとき日本は、国際社会では人的貢献ぬきにしては、とても評価などされないのだ、という現実を思い知ったのである」と書いている。
なぜ、意見広告に日本の名前がなかったのだろうか。政府はこれを調べることなく、人的貢献の必要性を言いはやし、翌九二年、自衛隊を海外へ派遣する国連平和維持活動(PKO)協力法を成立させて陸上自衛隊をカンボジアに派遣した。
派遣後の九三年四月になって、政府は追加分九十億ドル(当時のレートで一兆一千七百億円)の使途を公表した。配分先のトップは米国で一兆七百九十億円、次いで英国三百九十億円と続き、肝心のクウェートへは十二カ国中、下から二番目の六億三千万円しか渡されていない。大半は戦費に回され、本来の目的である戦後復興に使われなかったのである。
◆「逆手」にとった日本政府
それだけでも感謝の広告に名前が出ない理由になり得るが、本紙の取材であらたな証言が飛び出した。湾岸戦争当時、東京駐在だったクウェート外交官で現在、政府外郭団体の代表は「あれは『多国籍軍に感謝を示そうじゃないか』と米国にいたクウェート大使が言い出した」と明かし、米国防総省に求めた多国籍軍リストがそのまま広告になったという。多国籍軍に参加していない日本の名前がないのは当たり前だったことになる。
クウェート政府に問い合わせていれば、たちまち明らかになった話だろう。解明しようとせず、「湾岸戦争のトラウマ」を逆手にとって焼け太りを図る様は、まともな政府のやることではない。
このトラウマがイメージを先行させる手法だとすれば、安倍政権下で健在である。
首相は憲法で禁じられた集団的自衛権の行使が例外的に許される「存立危機事態」の事例としてホルムズ海峡の機雷除去を挙げる。「わが国が武力行使を受けた場合と同様な深刻重大な被害が及ぶことが明らかな状況。石油が途絶え、ガスも途絶えてしまうと、厳寒の時期に生命自体が危うくなる」(七月三十日参院特別委)と「生命の危機」を強調した。
野党から、主要六カ国と核開発問題で合意したイランが機雷封鎖する前提は非現実的と指摘されようとも、また中東の石油はパイプラインを通じて海峡を通過せずに輸入できるし、日本には二百日分を超える石油備蓄があると反論されても、どこ吹く風である。
米軍の輸送艦に乗った日本人母子のポンチ絵を前に「まさに紛争国から逃れようとしているお父さんやお母さんや、おじいさんやおばあさん、子供たちかもしれない。彼らが乗っている米国の船を今、私たちは守ることができない」(一四年五月十五日の記者会見)と熱弁を振るったものの、野党からこの話のどこが「存立危機」なのかと問われた中谷元・防衛相は「邦人が乗っているかは判断の要素の一つではあるが、絶対的なものではない」(八月二十六日参院特別委)と答え、首相のパフォーマンスは足元から揺らいだ。
◆採決急がず審議で正体を
安保関連法案をめぐり、首相は「自衛隊がかつての湾岸戦争やイラク戦争での戦闘に参加するようなことはこれからも決してない」「外国を守るために日本が戦争に巻き込まれるという誤解があるが、あり得ない」と断言する。
「湾岸戦争のトラウマ」を利用し続けた政府の言葉を信用できるだろうか。国民をだましているのではないか、との疑念は国会審議を通じて、高まりつつある。政府は急ぎたいだろうが、参院では拙速な採決に走ってはならない。答弁を重ね、国民に法案の正体を説明する義務がある。
=====================================================
映画『ファルージャ イラク戦争日本人人質事件・・・そして』のWP(http://fallujah-movie.com/)より。
The Huffingtn Postの古い記事【映画「ファルージャ イラク戦争 日本人人質事件...そして」 自己責任批判から10年、28歳の伊藤めぐみ監督の視点】(http://www.huffingtonpost.jp/2014/02/12/fallujah-movie_n_4741992.html)。
「「自己責任」ってなんですか? プロデューサー 広瀬凉二/・・・・・・激戦地ファルージャで人質となった、三人の日本人を苦しめてきたのが「自己責任」という言葉・・・・・・自己責任とは誰かに問われるものではなく、「私は自分らしく生きているか?」と自らに問うことだと思うのです」・・・・・・。
当時の「自己責任」バッシングに関連して、映画『ファルージャ イラク戦争日本人人質事件・・・そして』という映画が出来ています。結局、アメリカによるイラク侵略の理由であった「大量破壊兵器」などどこにも見つからず、サダム・フセイン大統領は無残に死刑・私刑にされ、そして、ブッシュ氏は靴を投げつけられ、「犬」と蔑まれています。それ以上に問題なのは、未だにイラク国内は混乱の最中である点・・・・・・。「・・・・・・悲劇が続くイラク。「「犬」に靴を投げつける」くらいでは、とても気がおさまらないでしょう」。高遠菜穂子さんは、今も、イラク支援を続けておられます。
『●『戦争と平和 ~それでもイラク人を嫌いになれない~』読了(1/2)』
『●『戦争と平和 ~それでもイラク人を嫌いになれない~』読了(2/2)』
「しかし、彼女ら (郡山さんと今井さん) の予想は全く裏切られ、
「自己責任」とばか騒ぎし、醜悪なバッシングの嵐。解放後、
「生まれ故郷に帰るのに「覚悟」が必要」(p.141) な国って、
いったい何?? 解放後の「新たな不安と恐怖」(p.147) は、
拘束時以上だったのではないだろうか・・・。」
『●『ご臨終メディア ~質問しないマスコミと一人で考えない日本人~』読了』
『●『ルポ 改憲潮流』読了(2/3)』
『●『だまされることの責任』読了(2/3)』
『●『靖国/上映中止をめぐる大議論』読了(3/3)』
『●『安心のファシズム ―支配されたがる人びと―』読了』
『●『それでもドキュメンタリーは嘘をつく』読了(2/2)』
『●見損ねた』
『●『筑紫哲也』読了』
『●『ルポ戦場出稼ぎ労働者』読了』
『●「自己責任」を叫ばれた人の立場』
『●「自己責任」バッシングの嵐: 「話す」ことも許さず、「話しても」伝わらず』
==============================================================================
【http://fallujah-movie.com/production_note.html】
プロダクションノート
「自己責任」ってなんですか?
プロデューサー 広瀬凉二
この映画を観てくださる方に私が問いかけたいのは、その一言です。2004年4月、開戦から1年が過ぎたイラク戦争の激戦地ファルージャで人質となった、三人の日本人を苦しめてきたのが「自己責任」という言葉でした。イラク戦争は2001年に起きたいわゆる9・11事件に逆上したブッシュの米国が反米イスラム勢力への報復として一方的に仕掛けたものでした。それは「大義なき戦争」といわれ国際的に反対と非難を浴び、日本の世論も反対が多数を占めていました。しかし当時の小泉政権は開戦を支持し、米軍と同盟軍(英国など)の後方支援と現地の人道支援をするため自衛隊を派遣したのです。
ファルージャのイラク武装勢力が人質解放の条件としたのが、「自衛隊の撤退」でした。日本政府は即座にその要求を拒否しました。三人の釈放か処刑か、期限が迫る中で、政府関係者から発せられたのが「激戦地へ出かけていった三人の自己責任だ。」という声でした。それがメディアに採り上げられ、ネットを通じてヘイトスピーチのような悪意に満ちたバッシングとなっていったのです。
三人は彼らを支援するNGOやイラクの宗教指導者の尽力で釈放され帰国しました。しかし日本で彼らを待ち受けていたのは「国益を損ない世間を騒がせた自己責任をとれ」という非難の嵐でした。
そして9年後私は「映画ファルージャ」をつくりました。それはテレビドキュメンタリーの現場で40年間仕事をしてきた私自身への「自己責任」と思ったからです。自己責任とは誰かに問われるものではなく、「私は自分らしく生きているか?」と自らに問うことだと思うのです。
【http://fallujah-movie.com/intro.html】
イントロダクション
イラク戦争から10年
当時、日本国内でバッシングが吹き荒れた「日本人人質事件」のことを覚えているだろうか?
イラク支援のために行った日本人3人。しかし、ファルージャの街で地元の武装グループによって日本政府へ自衛隊撤退を要求するための人質として拘束された。
当時、日本政府はアメリカが始めたイラク戦争を支持。「人道復興支援」のためとして、イラクに自衛隊を派遣していた。日本では3人の行為が国に迷惑をかけたとして「自己責任」を問う声が広がった。
この映画は、はからずも人質となった、高遠菜穂子さん、今井紀明さんの現在の姿を追い、そして未だ戦火の止むことのないイラク、ファルージャの生々しい現実を捉える。
先天性異常児、国内紛争――まだ戦争が終わっていない国イラク
高遠菜穂子さんは、事件後のPTSDを乗り越え再びイラク支援を続けていた。NGOなどの団体に加わるのではなく、一人でイラクに通い支援と調査を行っている。イラクでの先天異常児は戦争以後、今も増え続けているのが実態だ。またファルージャで撮影中にも現政府と、対立する宗派の抗争も発生していた。
一方、人質事件のもう一人、今井紀明さんは、5年の間、対人恐怖症に苦しんだ。現在は、大阪で不登校や、ひきこもり経験のある通信制高校に通う若者を支援するNPOの代表をしている。社会から拒否された存在に、昔の自分をみて何かできないかと思ったという。
それぞれにとってあの戦争、あの事件が引き起こした問題はまだ終わっていない
==============================================================================
==============================================================================
【http://www.huffingtonpost.jp/2014/02/12/fallujah-movie_n_4741992.html】
映画「ファルージャ イラク戦争 日本人人質事件...そして」 自己責任批判から10年、28歳の伊藤めぐみ監督の視点
The Huffington Post | 執筆者: 阿部結衣子
投稿日: 2014年02月13日 10時15分 JST 更新: 2014年02月14日 20時11分 JST
2004年4月にイラクで起きた、「日本人人質事件」のことを覚えているだろうか。
イラク支援のため現地に入った日本人3人が、ファルージャの街で地元の武装グループにより人質として拘束された。彼らの要求は「自衛隊の撤退」だった。アメリカが主導し2003年に開戦したイラク戦争。当時、日本政府はこの戦争を支持し「人道復興支援」のためとして、イラクに自衛隊を派遣していた。3人は数日後、無事解放されるが、帰ってきた日本では、3人の行為が国に迷惑をかけたとして「自己責任」を問う批判の声が高まっていた。
あれから、10年。その時、人質となった、高遠菜穂子さん、今井紀明さんのその後を追ったドキュメンタリー映画「ファルージャ イラク戦争 日本人人質事件…そして」が公開されている。監督の伊藤めぐみさんは、テレビ番組の制作会社でADとして働く28歳。イラク戦争開戦当時、高校3年生だった伊藤さんが、なぜ人質事件の映画を撮ったのか。高遠さんと今井さんの今を紹介すると共に、この映画の制作するに至った背景を伊藤さんに聞いた。
■高校生でデモに参加「イラク戦争は自分にとって出発点」
イラク戦争開戦直前、高校3年生だった伊藤さんはイラク戦争に反対するデモに参加していた。それまで、伊藤さんにとって「戦争」はどこか遠くの出来事だったが、日本政府がイラク戦争を支持したことで、初めて「自分の戦争」という意識を持つようになったのだという。
「イラク戦争は、社会に関心を持つきっかけだったんですが、その後、人質事件ですごいバッシングが起こったのを見たことも大きかったですね。人質だった3人に自分を重ね合わせるところがありました。3人が批判されているのを見て、自分も批判されているように感じるというか……。国と違うことをするとあんなふうに冷たい目で見られるんだとか、世の中に対してもの申すことは、すごく怖いことなんだなって感じて、すごく萎縮する自分がいましたね」
大学卒業後、伊藤さんはテレビの番組制作会社に就職する。取材を通じていろんな人と向き合うなかで「自分自身を隠している」という思いを抱くことがあったという。
「人にさらけ出してもらって、話を聞かないといけないのに、自分自身がうまくさらけ出せない。そういう感覚を持つようになって、なんだろうこれ、と思っていろいろたぐり寄せていくと、イラク戦争の時の自分が原点だったんですね」
■「伝えたいことはイラクにある」高遠さんはイラク取材を提案
2012年、伊藤さんは人質事件の被害者たちのその後を追うため、映画「ファルージャ」の企画書を本格的に書き始める。そんな伊藤さんに、高遠さんは「伝えたいことはイラクにある」とイラクでの取材を提案した。上映された「新宿バルト9」で行われたトークイベントで、高遠さんは当時をこう振り返る。
- - - - - - -
テレビの企画書は今までに、何度か送ってもらったことはあるんですけれど、『伝えたいことは、イラクにあるので、(私が短期滞在している)イラクに来てください』という話をすると、だいたい企画は立ち消えになっていました。彼女もそうだろうな思ったんですけれども、最初から『行きます』と言ったんですよね。
そういうことがあって、若いけど、若いから逆に真剣に、事件だけじゃなくてこの10年間を全部見てきているのかな、イラク戦争からはじまり、社会のこととか全部それを継続して、自分のこととして見てきているのかなって思ったんです。自分と同じような時間の過ごし方をしていたのかなって。
(2013/12/07 映画『ファルージャ』トークイベントにて)
- - - - - - -
伊藤さんはイラクへ取材に行くことを決めたが、高遠さんは伊藤さんをイラクに連れて行くことを「怖い」と感じていたという。
- - - - - - -
「来ないと始まらない」とは言ったものの、お嫁入り前の娘さんですから、なんかあっちゃいけないし、すごい緊張はしたし、それは怖かったです。今井くんがイラクに行きたいと言った時も「親御さんに合わせてくれ」って、2回ご家族に会いに行って、「何があるかわからないから、それでもいいんですか」ということを今井くんのお母さんたちにも、何度も念押しをした。
伊藤さんのご両親の承諾をとにかく得てきてほしいと、それから会社の社長さんにもよくよく話し合ってきてほしいし、もし何かあれば、あの時のバッシングじゃすまない、へたをすれば会社もダメになってしまうかもしれない、くらいの話はしましたよね。それでも、「許可をとってきました」と言ってきて、それにはびっくりしました。
(2013/12/07 映画『ファルージャ』トークイベントにて)
- - - - - - -
■高遠さんの今——再びイラクへ
高遠さんは現在、人質事件後のPTSD(心的外傷後ストレス障害)を乗り越え、短期でイラクに滞在しながら、個人で医療支援を行っている。戦争後から先天異常児が増え続けているイラクの実態調査も行っているという。イラクでは今も、人々の日常を切り裂くような銃撃や爆撃が起こるという。
- - - - - - -
一番直近では3週間、イラクに行ってきました。その間に、ファルージャの市長が狙撃暗殺されて、滞在先のすぐ近くで銃撃もありました。5~8発くらいの爆弾事件もありましたし。それから、知り合いの家の窓ガラスが割れたとか、子供達を遊んでいるとダダダーッと銃撃があって、おばあちゃんに『中入れ!』っていわれて、子供達と一緒に家に駆け込んだりとか、いろいろあります。
私はビビリなので、かなり緊張はしてますよ。なので、イラクに1回行って帰ってくるとドっと疲れます。ただイラクの中でも、病院は安全な感じというか、安心はしていられるというか、セキュリティはしっかりしています。
映画には、シビアな現実ばかりが映っていますけど、普通の生活もあるわけですよ。寮にいる先生達にも、生活があり休みもあり、休日を楽しむといったこともあるわけです。子供達も普通に学校に行っている、学校で何かをやってるってときに、瞬間、日常を切り裂くように(銃撃が)起きる。
(2013/12/08 映画『ファルージャ』トークイベントにて)
- - - - - - -
■「イラク支援をやめるなんて許さない」家族の叱咤激励でヨルダンへ
高遠さんが2004年の事件後、再びイラクに行ったのは、家族からの叱咤激励があったからだという。
- - - - - - -
映画でも言ってますけど、(事件後、高遠さんが)寝たきりだった状況から、きっかけをくれたのはうちの母親ですね。『そこでイラク支援をやめるなんて許さない』と言われて、ヘロヘロだったんですけどヨルダンに行きました。
その時に、一緒に人道支援活動していたイラク人がイラクから、7~8人来たんですよ。爆撃で亡くなった人の映像を(彼らが)持ってきたんですけども、私は『そんなことでウジウジしてる場合じゃないんだ』っていう風に、そこで本当に思った。
日本では味わえないおだやかなイラクの家族たち、イラクの人々、イラクの友達と過ごしたということが、彼らの弱っている時、私の弱っている時をうまく支え合ってきたのかなというのはありますね。
(2013/12/08 映画『ファルージャ』トークイベントにて)
- - - - - - -
■今井さんの今——若者を支援するNPOの代表
高遠さんと同じく事件で人質になった、今井紀明さんは、現在、高校中退や不登校経験のある通信制高校に通う若者を支援するNPO法人D×P(ディーピー)の代表をしている。事件後、激しいバッシングに晒された今井さんは、5年間、対人恐怖症に苦しんだという。その経験が今の仕事に結びついていると、上映された「梅田ブルク7」で行われたトークイベントで語っている。
- - - - - - -
ドキュメンタリーとして撮っていただいて思ったのは、自分はなぜ今、教育関係の仕事をしているかを改めて考えさせられました。 今はドロップアウトをした子供たちや、学校をやめた子供たちとか、不登校になった子供たちが通う通信制高校で仕事してるんですけども、その子たちって自己責任である意味で切られてしまって、そのまま進んでしまい、ニートになってしまったりする。
自己責任って区切られてしまう子供たちなんですね。自分としてはすごくそこに思い入れがあって、若者達の為に何かしたいという思いでやってるんだなという事を撮られていて気がつきました。
(2013/12/23 映画『ファルージャ』トークイベントにて)
- - - - - - -
■「自己責任」という言葉は、挑戦者と弱者を切り捨ててしまう言葉
2013年6月にニュースキャスター辛坊治郎さんが小型ヨットで太平洋を横断中に遭難した事故でも、「自己責任」が叫ばれるなど、現在も別の形で噴出している「自己責任論」。今井さんは「自己責任」という言葉自体が挑戦者と弱者を切り捨てる言葉だと語った。
- - - - - - -
「自己責任」というのを当事者からいうと、かなり難しいので、あまり語りたくないんですけど、この言葉自体が挑戦者と弱者を切り捨てる言葉だと思います。どんな状況でも、海外でもどんなに気をつけたとしてもこういった現状が起こってしまうことは実際にある。
この事件でいろんな事が批判に結びついてしまったんですけど、そういうことがあったりすると、行動を起こそうという人間自体の意欲を削いでしまう。プラス、弱者の切り捨ての言葉になってしまう。だから(その言葉は)気をつけながら使った方がいいんじゃないかと思います。
僕自身は辛坊さんの(事故の)時も、国民だったら誰だって助けられるべきであると思いますし、辛坊さんが昔、自己責任って批判したのも関係ない。誰だって助けられるべきだと、それはすごく思います。
(2013/12/23 映画『ファルージャ』トークイベントにて)
- - - - - - -
■映画をきっかけに「私はどうしたいのか」を考えてもらいたい
伊藤さんに、この映画で伝えたかったことを聞いた。
「こういう生き方をしなきゃいけないんです。ということを映画で言うつもりもなかったし、高遠さんたちが自己責任を果たしているかどうかを検証する映画でもないと思っています。『高遠さんはこう生きています』『今井さんはこういうことをするようになりました』『じゃ、私はどうしましょう』というのを見る人に考えてもらいたいんです」
映画「ファルージャイラクク戦争 日本人人質事件…そして」
渋谷 アップリンク:公開中
名古屋 シネマスコーレ:公開中~2月28日(金)
札幌・シアターキノ:4月5日(土)~11日(金)
大阪・第七藝術劇場:4月公開
神戸・元町映画館:4月公開
全国順次公開予定
公式サイト:http://fallujah-movie.com/
==============================================================================
東京新聞のコラム【私説・論説室から】シビリアンの戦争』(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2014073002000134.html)。
『●「積極的平和主義」の本性、つまり「死の商人」「そういうビジネス」』
『●戦争屋による憲法違反の「集団的自衛権」閣議決定・・・
「やめろと言わないのは“許した”のと同意」』
『●憲法違反を犯しつつ壊憲する愚な・・・・・・
「原理原則の無い国」「悪魔の島」』
『●野中広務氏「憲法があり、9条があったからだ」・・・・・・
自公議員や翼賛野党議員への痛烈批判』
『●戦争できる国にしたくてしょうがないらしい・・・アベ様に一番に戦場へ』
『●「人殺し」なんぞには行かせたくない』
「安倍晋三首相は政府の憲法解釈を変えて海外での武力の行使に道を開き、国会もそれを止められない。軍部は暴走する、は歴史の教訓だ。シビリアンコントロール(文民統制)こそが誤った戦争を阻むと信じられてきた。しかし、シビリアンの暴走癖もまた、見過ごせない」・・・・・・。
「積極的平和主義」なアベ様というciviliUNcontrol。Civilian uncontrol。主権在民どころか、俺様なアベ様は違憲な閣議決定で壊憲する始末、それを許す国会、自公投票者。この国はunder controlでもないし、out of controlなアベ様に目茶目茶にされている。
ブッシュ(パパブッシュのドラ息子の方)はなぜ靴を投げつけられたのか、なぜ「犬」と蔑まれたのか?、自公投票者の皆さんはよく考えた方が良い。
『●『松下竜一未刊行著作集3/草の根のあかり』読了(2/2)』
「・・・ブッシュ大統領めがけて、イラク人記者が靴を片方ずつ
投げつけたのです。・・・「イラク人からのさよならのキスだ、犬め」、
「これは夫を亡くした女性や孤児、殺されたすべての人のためだ」
といいながら投げた・・・一般にイスラム世界では「犬」と
呼ぶのも靴を投げつけるのも「最大級の侮辱」だということです」
『●靴を投げられたブッシュ氏のいま』
「大統領だった当時、靴を投げつけられるという屈辱を受けた
ブッシュ氏。大量破壊兵器を捏造してまでイラクに侵略したブッシュ氏」
『●『松嶋×町山 未公開映画を見る本』読了』
==============================================================================
【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2014073002000134.html】
【私説・論説室から】
シビリアンの戦争
2014年7月30日
国際政治学者、三浦瑠麗さんが著した「シビリアンの戦争」(岩波書店)という本を読み始めて、二〇〇二~〇五年の米国ワシントン勤務時代を振り返っている。
イラク戦争前、ブッシュ政権によって米国民のみならず、日本政府を含む国際社会がイラクに大量破壊兵器があると信じ込まされていた(後に大うそだと分かったのだが…)。
軍人出身のパウエル国務長官ら政権内部や米軍首脳部にあった慎重論は退けられ、開戦に突き進む。米連邦議会も結局、対イラク武力行使の権限を大統領に与えてしまう。
開戦に前のめりだったのは軍ではなく、大統領やチェイニー副大統領らシビリアン(文民)であり、シビリアンたる議会も、誤った戦争を阻止できなかった、という構図だ。
全く同じではないが、当時の状況が今の日本と重なって見えて仕方がない。「集団的自衛権の行使」容認問題である。安倍晋三首相は政府の憲法解釈を変えて海外での武力の行使に道を開き、国会もそれを止められない。
軍部は暴走する、は歴史の教訓だ。シビリアンコントロール(文民統制)こそが誤った戦争を阻むと信じられてきた。しかし、シビリアンの暴走癖もまた、見過ごせない。
私たち有権者が声を上げなければ、シビリアンは時として有権者をだましてでも、暴走し始める。「こんなはずじゃなかった」と後悔してからでは遅い。 (豊田洋一)
==============================================================================
東京新聞のコラム「筆洗」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013061402000134.html)。
『●『世界が完全に思考停止する前に』読了』
『●『戦争と平和 ~それでもイラク人を嫌いになれない~』読了(1/2)』
『●『戦争と平和 ~それでもイラク人を嫌いになれない~』読了(2/2)』
『●『だまされることの責任』読了(2/3)』
『●『松下竜一未刊行著作集3/草の根のあかり』読了(2/2)』
『●『安心のファシズム ―支配されたがる人びと―』読了』
『●『それでもドキュメンタリーは嘘をつく』読了(2/2)』
『●『ウォーター・マネー/「水資源大国」日本の逆襲』読了(4/5)』
『●見損ねた』
『●『キャプテン・アメリカはなぜ死んだか/超大国の悪夢と夢』読了(1/3)』
『●『キャプテン・アメリカはなぜ死んだか/超大国の悪夢と夢』読了(2/3)』
『●『松嶋×町山 未公開映画を見る本』読了』
『●靴を投げられたブッシュ氏のいま』
『●『ルポ戦場出稼ぎ労働者』読了』
『●ビンラディン暗殺・私刑に喝さいを叫ぶ国民』
アメリカによるイラク侵略戦争後に、こんなことが起きているなんて知らなかった。「検問所の頼みの綱となった▼が、すべてはペテンだった。ADEの正体は、千数百円で米国から仕入れた玩具。エックス線で調べれば、ろくな部品も入っていないと分かるシロモノ」・・・・・・侵略され、詐欺師にコケにされ、「欺瞞」による悲劇が続くイラク。「「犬」に靴を投げつける」くらいでは、とても気がおさまらないでしょう。
===============================================================================
【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013061402000134.html】
【コラム】
筆洗
2013年6月14日
ADEは、まさに夢のような機械だ。「魔法の杖(つえ)」とすら呼ばれた。片手で楽に使える大きさなのに、爆弾だろうが違法薬物だろうが、危険な物なら何でも探知できる▼しかも、値段は初期型で数十万円、最新型でも四百万円前後。テロ対策で高性能の探知機が求められる世界にあって、売れぬはずがない。英国の会社は三年ほどで七千台を売りさばいた。うち六千台は爆弾テロに苦しむイラクに輸出され、検問所の頼みの綱となった▼が、すべてはペテンだった。ADEの正体は、千数百円で米国から仕入れた玩具。エックス線で調べれば、ろくな部品も入っていないと分かるシロモノだ。これで七十億円以上も荒稼ぎした英国人のマコーミック被告に先月、詐欺罪で禁錮十年の実刑判決が言い渡された▼しかしなぜ、こんな商売がまかり通ったのか。イラクの高官は、億単位の賄賂を手にしたといわれる。だとすれば、詐欺と汚職のため、多くの命が危険にさらされたことになる▼英国の哲学者ホッブズは「力と欺瞞(ぎまん)は戦争において主要な美徳だ」と指摘した。なるほど、戦争に詐欺の類(たぐい)はつきものだ。イラク戦争を正当化した「大量破壊兵器の保有疑惑」も結局は欺瞞だった。そう主張した某国の指導者は、裁かれもしていないが…▼イラクでは今月に入って既に百八十人以上が、爆弾テロなどで死んでいったという。
===============================================================================
CMLに出ていた前田朗さんによる記事をコピペさせていただきます。ブッシュ元大統領に関する記事です。日本語のリンク記事は期限切れのようです。
大統領だった当時、靴を投げつけられるという屈辱を受けたブッシュ氏。大量破壊兵器を捏造してまでイラクに侵略したブッシュ氏。単純な石油利権とは言わないが、松嶋尚美・町山智浩著『松嶋×町山 未公開映画を見る本』で云うところの「新自由主義経済と、キリスト教原理主義という宗教保守の連合の暗黒面」をめぐる選挙対策だったのか? アメリカでは、氏は何と言っても「ペッラペラのブッシュ」・「ペラペラブッシュを本気で拝んで」もらえるほどの「神」ですもんね。
========================================== 【http://list.jca.apc.org/public/cml/2011-February/007433.html】
[CML 007550] ブッシュ“拷問”元大統領、スイス訪問をキャンセル、刑事告発に脅えて
2011年 2月 10日 (木) 12:00:12 JST
前田 朗です。
2月10日
NGOのヒューマン・ライツ・ウオッチによると、スイスを訪問予定だったブッシュ元米大統領が、拷問被害者がスイス検察に告発する動きを見て、スイス訪問をキャンセルしたとのことです。
「米国:ブッシュ前大統領に告訴状 ジュネーブで 拷問の訴追が必要――ブッシュ前大統領 スイス訪問キャンセル 抗議運動と刑事告訴の恐れから」
日本語ニュースリリース
http://www.hrw.org/node/96257
英語オリジナル
http://www.hrw.org/en/news/2011/02/07/us-geneva-case-against-bush-shows-need-prosecute-torture
2007年10月にはラムズフェルドがフランスから逃げ出したこともあります。その時に書いた私の文章「拷問犯人を追い詰める」をブログにアップしました。
http://maeda-akira.blogspot.com/2011/02/blog-post_09.html
==========================================
【梶原得三郎・新木安利編、『松下竜一 未刊行著作集3/草の根のあかり』】
「松下センセの『怒りていう、逃亡には非ず』に、マドンナという名で登場する人」(p.299)。
「死刑囚の息子とひんぱんに面会するために、北海道の故郷を捨てて一人で東京郊外に移り住んでいるのだ」(pp.334-335、412)。「不自由な足で杖をついて久々に息子の面会に訪れた母を、拘置所は規則によって拒んだのだ」。
「一歩も引かずに国家(建設省)とわたりあった人物」蜂ノ巣城主の室原知幸さん、その夫人ヨシさん(p.320)。
広川隆一さん(p.361)。
小田実さんと、瓢鰻亭の主の前田俊彦翁(p。363)。
仁保事件(p.33)。
「いのちき」(p.53、73、195、294、406)。「・・・三十余年をペン一本でいのちきできたのですから、よほどの好運に恵まれたのだと考えるしかありません。いい編集者とやさしい読者に恵まれて・・・・・・」(p.195)。
「クーラーのない松下センセの家は、風通しも悪くて夏は蒸し風呂の有様なのだ。「暗闇の思想」の教祖としてはクーラーなどつけるわけにはいかない」(p.162)。
「「読書絵日記」・・・「本との〝出会い〟は楽しい」、「背表紙が光る」とあって、棚の一カ所がキラッと光っている。・・・/「この本ともそーやって出会った」という説明の第二コマで、文庫本の棚から引き抜かれる本が松下センセの『潮風の町』なのだ。・・・/もっと嬉しくなるのは、本を買った男が書店を出てくるシーンである。彼の頬は紅潮し、ドキドキと胸の鼓動が昂まっているのが分かる。これから分け入ろうとする作品世界への期待をあらわにして、真の読書家はこのように一人ひそかにときめくものなのだ」(pp.55-56)。
「なにしろ、本の洪水である。そんな中から、読者はどうして私の本と最初の出会いをするのだろう。目立つほどに並んでいるわけではないし、公告されている本でもないのだから、不思議な気がする」(p.338)。
「ジンジャーによせて(1988.9)」(pp.68-83、111)。〈表現〉に目覚めた梶原和嘉子さんとの深い〝師弟愛〟。
「もう一人の例外的な存在が得さんで、勤勉なくせにもうけることを知らぬこの男もまた、恒常的な貧しさにその生き方を規定されているところが、傍で見ていてあわれというしかない。/松下センセと得さんがなぜかくも厚い友情で結ばれているかの秘密は、この共通項にある。・・・傷をなめ合うような共感が二人の間をつなぎとめているのだ。・・・こういう不安の共有こそが友情をつちかっていくのである」(p.110)。「ふっと思ったことだが、六十歳を過ぎて連れ立って万華鏡を買いにいそいそと行く友を持つことは、たぶんとてもしあわせなことではないだろうか。・・・/だがつまりは、このコンビが続いてきているのは、表層に現れているさまざまな相違点はともあれ、一番奥にひそむロマンティシズムがそっくり同じであるからに違いない。万華鏡を連れ立って買いに行く二人だもの」(pp.208-209)。
「「小さなさかな屋」は梶原鮮魚店の物語であり、・・・小心なる和嘉子さんにいたっては、なんとなくおびえる気配でもあった。/「こんな不器用で損な生き方をしてはいけませんよという、反面教師やないかしら・・・・・・」」(p.168)。
「洋子病」という奇病(p.127)。
「文部省公認作家?(1989.5)」(pp.129-143)。無実の罪でガサイレを受けた作家の作品が娘の教科書に載るなんてとんでもない、というクレーマーとセンセの電話での問答。「・・・その著作権の及ばないのが教科書・・・教科書に限っては勝手に載せても構わないことになっているのである。「教科書に載せてやるんだ、ありがたく思え」という国定教科書時代のおカミ意識の名残なのだろう」。「なんと、小説の章で松下センセは志賀直哉と並んでいるではないか。・・・/少年の日に仰ぎ見た〈小説の神様〉と並んで自作が掲載されているのを見たときの、松下センセの胸の高鳴りは察していただけようではないか」。
「編集者の命名センスに脱帽したのは、『五分の虫、一寸の魂』のとき。・・・/・・・という書名を示されたとき、私はアッと思った。・・・/なにしろ五分の虫、一寸の魂なのだから、容(うつわ)である身体よりも魂の方が倍も大きいときている。/電力という国の基幹政策に環境権の旗を掲げて挑んだ七原告は、法律知識もなければ裁判体験もないのに弁護士もつけずに無謀な裁判に邁進したのだった。ただただ環境権確立の心意気だけに燃え、身のほど知らずに魂が舞い上がっていたというしかない。〈七人の侍〉だとうそぶいていた」(p.378)。センセの著作から九年後の出版で、チョモランマ登山隊長であり、初代の南極越冬隊長でもあった西堀栄三郎さんにも同名の書があったとは!
最後は、梶原得三郎さんの「松下さん、あなたが記憶される限りまだ希望はある、と思いたい」(pp.405-413)。「属国と化したこの国の現状」。「・・・ブッシュ大統領めがけて、イラク人記者が靴を片方ずつ投げつけたのです。・・・「イラク人からのさよならのキスだ、犬め」、「これは夫を亡くした女性や孤児、殺されたすべての人のためだ」といいながら投げた・・・一般にイスラム世界では「犬」と呼ぶのも靴を投げつけるのも「最大級の侮辱」だということです。/・・・訪問先の国でこれほどの怒りを直接にぶつけられたことは長く記憶されるべきだと思います。・・・イラクに攻め込んで十万人もの人々を殺したブッシュに対する抗議としては控えめに過ぎるといわねばなりません」。山田泉さんの死。大道寺将司・益永利明さんのTシャツ裁判の一部勝訴。伊藤ルイさんは「一国の人権レベルは獄中処遇にあらわれる」と。