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●宮崎駿監督「憲法を変えるなどもってのほか」

2013年07月24日 00時00分50秒 | Weblog


gendai.netの2つの記事http://gendai.net/news/view/108960。http://gendai.net/articles/view/syakai/143492)と東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013071990070335.html)。

 参院選はとても残念な結果になりました。原発推進派・壊憲派に好き勝手にされないように、監視が必要。

 とても嬉しかった。宮崎駿監督が「憲法を変えるなどもってのほか」と語ったそうだ。
 自公議員に投票した人や、選挙に行かなかった人にその声が届かなかったのが残念だ。でも、諦めず、今からなんとか巻き返さないと。「戦争できる国」「放射能でよその国に迷惑をかける国」にしてはいけない。

   『●戦争、環境破壊の最たるもの
    
     「題して「戦争絶滅受合(うけあい)法案」▼戦争の開始から
      十時間以内に、敵の砲火が飛ぶ最前線に一兵卒を送り込む。
      順序はまず国家元首、次にその親族の男性、三番目は総理、
      国務大臣、各省の次官、そして国会議員(戦争に反対した議員を除く)、
      戦争に反対しなかった宗教界の指導者…▼妻や娘は従軍看護師として
      招集し、最前線の野戦病院で働く。権力を持つ者から犠牲になるなら、
      自らは安全地帯にいてナショナリズムをあおる政治家は姿を消すだろう

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http://gendai.net/news/view/108960

ジブリ宮崎駿監督がミニコミ誌で「改憲反対」のなぜ
2013年07月17日 16:48 更新

 スタジオジブリが無料で発行する冊子「熱風」(7月号)が話題となり、都内の書店では在庫切れが続出している。

 宮崎駿監督が、「憲法を変えるなどもってのほか」というタイトルで、戦争の愚かさと憲法改正反対の意思をつづっているのだ。

   〈憲法を変えることについては、反対に決まっています
    選挙をやれば得票率も投票率も低い、そういう政府がどさくさに紛れて
    思いつきのような方法で憲法を変えようなんて、もってのほかです

   〈もちろん、憲法9条と照らし合わせると、自衛隊はいかにもおかしい。
    おかしいけれど、そのほうがいい。国防軍にしないほうがいい。
    職業軍人なんて役人の大軍で本当にくだらなくなるんだから

 さらに、徴兵制についても、

   〈……「徴兵制をやればいいんだ」というようなことを言う馬鹿
    出てくるんです。(中略)そういう人たちには、50歳でも60歳でも
    「自分がまず行け」と言いたいです。行きたくないなら、
    自分の息子を、息子がいなかったら孫を送れ。そうすれば、
    徴兵制というものが何だかわかるから

と歯に衣着せぬ物言いで持論を展開している。

 なぜ、監督は「憲法改正」について寄稿したのか。スタジオジブリに改めて取材を申し込んだが、「書かれていることがすべてです」という回答だった。

 ジブリ作品について、映画批評家・前田有一氏はこう言う。

   「最新作の『風立ちぬ』は、航空技術者の堀越二郎をモデルとした
    ゼロ戦の開発秘話を描いていますが、アメリカの飛行機を撃ち落とす
    などの場面は全くない。実在した人物を主人公に、エンジンの各部品の
    震え方まで正確に描いていた。アクションシーンを入れていたら、
    軍国主義を肯定しかねない描かないことが思想の発露になっているのでしょう」

 「宮崎駿全書」の著書がある映像研究家の叶精二氏はこう言う。

   「宮崎監督の作品は現在の状況から先を読んで、何を残していくべきか、
    どう向き合っていくかを描いている。憲法についてモノを言うのも
    同じなのでしょう。これまでの作品も、大津波のシーンがある
    『崖の上のポニョ』(08年)の後、東日本大震災が起こっているし、
    過去には放射能に汚染された世界を描いた『オンユアマーク』(95年)など、
    まるで原発事故を予想したかのような作品も残している。
    時代の先を読んでいますよね」

 選挙前に読んでおきたい。
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http://gendai.net/articles/view/syakai/143492

米国人監督が見た改憲ニッポン

2013年7月18日

「映画 日本国憲法」が話題

   「我々は9条を改正し、その(自衛隊の)存在と役割を明記していく」――。

 安倍首相は歴史的大勝を確信したのか、ここにきて憲法9条の見直しを明言し始めた。

 自民党の改憲草案は、9条を変更し、自衛隊を「国防軍」にすることを掲げている。

 BS番組で「国防軍」について問われた石破幹事長は、出動命令に従わない場合、死刑や無期懲役といった重罰を科す軍事法廷の設置まで踏み込んでいた。
 もはや平和憲法は風前のともしびだ。

 多くの国民が危機感を抱いているからだろう。日本在住の米国人、ジャン・ユンカーマン監督が撮影し、05年に公開された「映画 日本国憲法」(製作・シグロ)に注目が集まっている。首都圏を中心に全国で再上映されているのだ。

 「アメリカの押し付け」「1週間で作られた」と批判される現憲法は、民主主義の「世界の理想」を反映したものだ。映画では、草案に関わった故ベアテ・シロタ・ゴードン氏らのそんな証言も盛り込まれている。

 ユンカーマン氏が言う。

   「自分が生きている間、米国はずっと戦争をしている。
    それがひとつもいいことにはつながっていない。でも、日本の平和憲法は
    軍国主義と違う。軍隊を持たずに強い国となる“模範”になると思っていた。
    残念ながら、今の日本は米国の軍隊に守られ、核の傘下に置かれている。
    いつか人類は、戦争のない未来を実現させると思っています。
    それなのに憲法9条を変えて強い軍隊を持とうとするのは、
    時代を逆戻りさせることです」


押し付けなどではなく「世界の理想」の反映

 憲法を変えれば、新たな緊張も生まれる。

   「世界で最も危険なのは中東ではなく、東アジアです。人口も、
    軍事的にも密度が高い。北朝鮮、韓国、中国、台湾に加えロシア、
    それと日本に基地を構える米国もいる。そんな中で9条を変えれば、
    どこかで必ず紛争が起きる。他国もますます軍事力を増やしかねないのです」

 自民党は50年前から進歩がない。

   「今回だって、誰が憲法改正をしたい? 自民党の一部、
    そのような考えを持つ人だけでしょう。それで改憲するのは、
    根本的に民主主義じゃない。必要なら国民が『変えて』と大きく声をあげ、
    政府に圧力をかけている。でも、今の日本は逆。世論調査を見ても、
    改憲を望む人は少数です」

 08年4月、名古屋高裁で「自衛隊イラク派兵は憲法違反」という控訴審判決が言い渡され、確定した。

   「あれから5年、また政権を取った自民党が、中国をはじめ東アジアとの
    緊迫感が高まる中で憲法改正を言い出すのはおかしい。
    多くの人が危険と感じています」

 疑問を持つのは米国人だけではないはずだ。
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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013071990070335.html

改憲 もってのほか」 宮崎駿監督 いま声を大に
2013年7月19日 07時03分

 「憲法を変えるなどもってのほか」。スタジオジブリ(東京都小金井市)が、毎月発行している無料の小冊子「熱風」の最新号で「憲法改正」を特集し、宮崎駿監督(72)が寄せた記事が話題を呼んでいる。全国の書店では品切れが続出。ジブリ出版部は反響の大きさから、「参院選の投票日(二十一日)前に読んでほしい」と十八日、急きょジブリ公式ページで公開を始めた。 (樋口薫)

 熱風は「スタジオジブリの好奇心」が副題で、毎月趣向を凝らした特集を組む。過去には「デモ」「グローバル企業とタックスヘイブン(租税回避地)」など、社会的なテーマも扱ってきた。

 編集長の額田久徳さん(50)によると、今回の特集を発案したのはプロデューサーの鈴木敏夫さん(64)。意見の分かれるテーマだけにためらいもあったが、参院選を前に「ジブリとしての旗色を鮮明にしよう」と腹を決めた。

 執筆もジブリの重鎮に依頼。宮崎監督に加え、高畑勲監督(77)が「60年の平和の大きさ」と題して寄稿。本紙に五月、掲載された鈴木さんのインタビューも、「9条世界に伝えよう」として収録された。いずれも憲法九条や改憲手続きを定めた九六条の改憲に反対する内容だ。

 宮崎監督は談話形式の記事で「選挙をやれば得票率も投票率も低い、そういう政府がどさくさに紛れて、思いつきのような方法で憲法を変えようなんて、もってのほかです」と明言。また、日本の戦争責任や産業構造の問題点などについても率直に語っている。

 十日から全国の書店で配布した約五千部はあっという間になくなった。出版部にも「読みたい」と電話が殺到するなど、過去最高の反響という。「憲法を守るための最大の敵は国民の無関心。興味を持ってもらえたのがうれしい」と額田さん。

 二十日に公開される宮崎監督の最新作「風立ちぬ」は、ゼロ戦の設計士が主人公で、戦前が舞台。戦争の直接的な描写はないが、平和について考えさせられる内容も含んでいる。「たくさん考えて投票に臨んでほしい」。それがジブリの願いだ。

スタジオジブリ> 宮崎駿、高畑勲両監督のアニメスタジオとして1985年設立。「天空の城ラピュタ」以降、「となりのトトロ」「もののけ姫」など、宮崎監督の全アニメ作品を製作。2001年公開の「千と千尋の神隠し」が米国でアカデミー長編アニメ賞を受賞するなど、作品は国内外で高い評価を受けている。

(東京新聞)
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