tamiのブログ

このブログ・・・妄想ー空想大好きな私が、勝手に楽しんで・・・勝手に文字にしています。ボロボロですが(笑)

ステップ 21

2017-07-06 00:42:47 | ステップ
完成披露パーティー……身内だけの試写会、それから始まった。

試写会は好評だった。受けもよく記者らもリカに質問を浴びせた。

そつなくこなし、映画の話に持ち込み上手く反らす会話に監督らが驚いていた。

チーム長が眺めながら笑む。
『あと少しか……』
シキをみながらチュインと話すチスだった。



『なんでドレスじゃないの?』
『ダリ(笑)通訳の仕事中だからよ…』
『今はないじゃない…』
『会見以外はSPなの…』
少しずつ移動し後ろに控えるシキに声をかけたのだ……

『ダリはいつからガインと?』
『ガインが言った?』
『(笑)やっぱり……』
『シキは? あのハルトさんは彼氏?』

『付き合ってないけど? (笑)恋愛禁止なんだよ?』
『仲間だから?』
『判断ミスするから(笑)。ミジュンまできた…』
静かに近寄る姿に笑み返したシキだった。

「シキ(笑)話してろ…後で交代な」
「いいの?」
「刑事がいるから大丈夫だ(笑)」
「(笑)サンキュ」

『なに?』
『交代するから、話してていいって(笑)刑事がいるからって』
『シキ(怒)電話ない…』
『ごめん…疲れて寝ちゃう』

『…ねぇ帰っちゃう?』
『…(笑)終わるね』
『シキ……戻らない?部屋は空いたままだよ?』
『……続ける?』

『迷ってた……決めてないから。
まだ見つけてないんだ。まずは自分探し(笑)その途中なの』
『戻ってきてよ……』
ミジュンが呟く。

『ジウちゃん……』
『来てたね(笑)話せなかったけど、好評で(笑)今はデートスポットになってるよ…。綺麗で…優しくて…』
『見に行った?』
『休みの日は(笑)。今はお兄ちゃんが仕事中みたい…』

『兄貴が形にしてるって(笑)。なかなかデザイナーの言う形にならないけど、兄貴は腕がいいって引き抜かれそうって笑ってた。
ジウちゃんと二人で作るガーデンは優しいよね…』

『ん……あっ時間かな(笑)』
ミジュンとダリを抱き締めた。
『もう少し…時間を下さい』
呟くように笑みながら言ったシキはリカを連れ会場を後にした。




映画館の外で待つシキ……
『動きでシキと分かったぞ(笑)』
『ホント……不思議だった(笑)』
ジウがシキに抱きついた。

『二人はいつまで?』
『明日は帰る(笑)親父さんが心配してたぞ…同じ国にいて連絡がないって…』
『シキ(笑)向こうにいた時の方が安心出来たって、おばさんが言ってた…』
『ごめんなさい……』
三人は食事をしに街へ歩き出した。




空港に佇む……
『時期が悪いんだよ…』
『ダリと二人だから?』
真っ白な雪に笑う二人。鞄に座り込み眺めながら思い出していた。

案の定……配られる毛布に笑む。
薬を飲むシキに笑うダリ……

『仕方ないか(笑)頑張って片づけてきたしね…』
ダリに笑うと眠りについた。



目覚めたシキに笑う彼がいた。
『ダリ……』
『寝てる……(笑)』
『うつるよ……』
『熱は下がってる…』
癖なのかと熱を出したシキに苦笑いをして見つめた。

『ココは?』
『ガインの家(笑)で、俺の部屋でもある』
『あ………』
『兄貴は海外…ジウさんと。ダリは寂しくてガインとお泊まり』
『か…(笑)』

『だ(笑)。なんで内緒だった…』
『無理なら…』
『戻るな…(笑)。する気で帰って来たんだろ…』
『レストランは…』
『チス長はやらせる気満々だったけどな(笑)』

『ダリのお喋り…』
『……会えて良かった(笑)』
抱き締めた彼に笑む。
笑み返すシキに優しく口づけを落とした。

『私……』
戸惑うシキに笑みながら口を塞ぎ、優しい眼差しでシキを見つめた。
『病み上がりだからな(笑)』

耳元で囁く声に、笑むシキの腕を自分に回し彼は求めていった。
不安を取り除き…彼の想いをシキに落とした…
笑みながら彼に身を委ね口づけをかわす二人がいた…




レストラン内で立ち回る……物は飛びかい椅子やテーブルは薙ぎ倒され…破壊されたような状態…
カットかかりシキはため息をする。

『オーナーのせいだからな(笑)』
『キッチンまですれば綺麗になったのに(笑)』
『早く言えよ…(笑)』
『(笑)内緒だったじゃん…』

『言って良かったのか?』
『分かってた方が逃げやすい…(笑)教えとてよ…』
『ほらぁ(笑)シェフ…シキは知ってたら大丈夫って言ったわよ』

『ヒス(笑)ドジドムは大丈夫みたいだよ…』
『そっか(笑)奴は直らない』
『高評価しなきゃ(笑)』
『付け上がるわよ(笑)』
『あ……陰口だな』
苦笑いしながら入ってきたドムに笑う……

キッチン内は楽しげだった。
『お陰で一週間の休みって…』
『違う…(笑)屋台をだす』
『えっ…寒いじゃん』
『テントをはる(笑)』

『シキ(笑)従業員なのに…』
『ん……知らされてない』
呆れて眺めるシキに笑うシェフもいた。
『行こう…準備するぞ』
シェフはシキに防寒着を着せると、引き連れていった。



大きなテントにビニールでくるんだように壁を作ってあった事に笑うしかない。

『冬は使わないからな(笑)ただで借りたんだ』
雪がない時はスタントマン達が使うあの場所で……
『まじか…』
呆然とするシキに叫ぶ。
『やるぞぉ…』
そう言って下準備を始めた。


どんなツテか…客足は増えていた。
男女問わずやってくる人達を眺めながらシェフを手伝う。

『いつの間にだ(笑)』
『カナさんからね(笑)』
『誰?』
『ハルトの奥さん(笑)すっごい上手いから手伝わされて…』

『あの人…結婚してたんだ(笑)』
『してた(笑)お腹に赤ちゃんいるんだよ…』
楽しげに料理をするシキをダリとミジュンは驚いてみていた。

『それなに?』
『焼きそば(笑)』
皿にもりつけて、テーブルに行くと三人で食べ始めた。

『こらぁ(笑)シキ、手伝え…』
『食べたい~』
『食ったろ(笑)』
『間に合うじゃん…』
『煮込みについた(笑)シキは焼け…三人前な(笑)』
言われて準備をするシキ……あとから来たチス達が驚いていた。
『ま、姿は違えど不味くはないだろ?』

チス長は呟く……
焼けカスを出されたチス長は黙り…シキに謝った。
『シキ~(笑)上手いの頼む』
『……(笑)辛い?』
『いやっ(笑)辛くないやつ……旨そうなアレを頼む(笑)』

仕方ないと出してやり、次々と注文が上がる。
シェフ達が忙しくなった。
笑みながらシキは楽しみながら、キッチンの中を動いた。

ふと気づく視線に笑む……
『シェフ…恥ずかしい』
『シキがいて嬉しいからだろ(笑)。どの場に居ても大丈夫だろ。
シキ(笑)笑え…誰か一人は必ず幸せと思える…』

『シェフが笑えばヒスは幸せ?』
『しっ………』
『知ってた(笑)。
悩めば悩み悲しむ…辛いと余計に代わりに悲しんでるね…』
『シキ……』
『ちゃんと掴まえてあげて(笑)』

『何の話?』
『ヒ…』
シキの口を塞ぎ苦笑いするシェフに、体を揺らし笑い出したシキ。

『シキ~シユンが酔ったぁ…連れて帰ってぇ…』
『なんでよ…』
『だって皆は仕切り直しって…』
『シキ~風邪気味だから、薬を飲ませてくれなぁ…』

『えっ……』
『うつした?』
『私のせいじゃない…』
肩をくみ……少しずつ連れ出す。

『二軍君と三軍いるじゃん…』
ジッと眺めたシキが呟く。
『拒否られました…』
『ワガママじゃん…』
『うるさい…頭に響く』

『うつさないでよ……やっと慣れてきたのに…』
『シキ……うるさい』
ため息をして歩く…

『あっ……住所は?』
振り向き聞いたが…誰も答えず……騒ぐ皆に、ため息をした。

『シキ…寒い…』
呟くシユンは、ゆっくりと歩き出した。



部屋に寝かせ薬を飲ませる…
『ただの寝不足だ…』
絡む手はシキを抱く。
背中の寝息に笑み彼に布団をかけた。

『(笑)体全体が風邪じゃない?』
『手は別(笑)…』
冷たさで体がビクついたシキに笑うシユン…

『ごめん…』
『寝たら?』
『ごめん…風邪じゃない…』
そう言った彼に笑み、もう片方の手を包むと暖めながら笑みを浮かべた。

『落ち込んで…飲みすぎた訳だ(笑)』
体を返し彼を見つめた。
『で…皆が気を使った?』
『そうだ…久しぶりにな……』
『優しいね…』
そう言って彼に寄り添い微笑んだシキ…

『風邪薬飲んだし(笑)ぐっすり寝れば?』
優しい声音で話すシキに笑み、彼はシキを見つめて口づけをした。

『シユンは大丈夫(笑)。私より出来るから…』
笑みながらシキの服を脱がしていくシユン…

『そういう意味じゃ…』
『嫌?』
『嫌じゃないけど…反省してると思われない(笑)…』
『してる(笑)今は見られてないし大丈夫だろ…』
シキは体の暖かさに笑み彼を見つめた。
彼のキスに笑み大丈夫と思える自分に微笑んだ。


穏やかな彼の寝顔に微笑んだシキ
『大丈夫…私も…シユンも…』
囁く声に口が笑む……
『そばにいる…シキも大丈夫だ』
抱き締める手に微笑んだシキ。

『ありがとう…』
笑みながら呟き幸せに浸りながら眠るのだった……



珈琲の匂いに誘われて…三人は起き出してきた。
『ダリ…仕事は休み?』
『ん……お腹すいた』
『サンドイッチなら…』
『食べる…』
カウンターに並ぶ三人に笑いながら作る……

『眠いなら寝る(笑)。食べるなら、ちゃんと起きてよ…』
『そういえば、シキは早起きだったね…』
『お兄ちゃんが早起きだったから(笑)一緒に食べたくて…』
手際よく作るシキを眺めた。

『なんでしょ(笑)』
『シキ(笑)大好き…』
『さんきゅ(笑)、私も大好き』
ヘヘッっと笑うダリに笑む。

『姉妹になれたね…』
『なんだろ(笑)。遊びに空港に行ってみる?』
『だね…』
『雪にまみれたいか?』
『ガイン…シキは熱を出す(笑)』
『連れ帰るのが大変だろ…』
ハハハと苦笑いする二人に彼らは笑う……

三人にサンドイッチを出すシキ…
部屋に戻るとドア口にシユンが寄りかかり見ていた……

『な、なに?』
脱ごうとした手を止めて彼をみやる。
『仕事?』

シユンの言葉にクビをふり、クローゼットから服を出した。
衝立代わりに着替えをする……
彼がきてシキの首にネックレスをつけた。
ペンダントトップの代わりに指輪がぶら下がる……

『仕事柄……常につけてられない(笑)。だからクビに…外すなよ』
驚き見上げたシキに口づけをしたシユンは笑み、自分の首もとからソレを出した。
笑みながら彼の頬を挟むと、シキから口づけをした。

『ありがと(笑)』
『(笑)で?どこに?』
『お迎えに、思い出の空港へ』
『なんで……』
『ジウちゃんのお迎えに(笑)』
『今日だった?』
『だった(笑)ダリは免許とってない…』

『行く?』
『荷物あるよ?』
『残念……』
『来たがってたって言っとく…』
『シキ…今日って…』
『忘れてた訳だ…』
『電話する(笑)』
『行ってきまーす…』

手をふりシキは出ていった。