本日、「ミカンノイエ」の地鎮祭をおこないました。
天候は、予報に反して 晴れ。 (Sさんて晴れオトコ?)
雨の地鎮祭の時は良く 「雨降って、地固まる」 って言葉を引用します。
でも、晴れたので 地盤が固まないのかな。( ウソ、関係ないです。)
この土地では地盤改良を予定しています。
柱状改良+布基礎の組合せを採用します。
最近は一般的にベタ基礎を採用するケースが増えてきています。
たしかにベタ基礎は広い接地面積で上部荷重を分散して
接地圧を軽減する効果が期待できます。
しかしながら、単純に布基礎より強いわけではないのです。
例えば、基礎自体の自重が増える。傾斜に対する抵抗力が少ない。
さらに、布基礎よりも 地盤の破断面が2倍近く深い層まで達したりします。
つまり調査結果を良く解析したうえで
改良方法とともに基礎種類も同時に検討する事が重要なのです。
それと、ベタ基礎といっても あやしい~ベタ基礎を作っている会社も
たくさん見受けられますので、ご注意を!
特に、基礎工事で地盤をほとんど掘らない、根入れが浅い基礎
(基礎下部を埋めないで、既存地盤の上にトンと乗っている様な基礎)
を多く見かけます。
いかに根入れが必要なのか、設計者が分かっていても
現場でレベル設定をする人が理解していないと、
耐力の少ない基礎になってしまいます。
基礎に荷重がかかると、
ベースの底部から下向きにすり鉢状に破断面が現れます。
そして、周囲に土が盛り上がり、その分だけ基礎が沈みます。
根入れが深ければ深いほど、ベース底部より上部の土圧により
周囲に盛り上がろうとする土を押さえ込む事ができます。
つまり、沈みにくいということです。
基礎下の凍結を防ぐ上でも必要です。
ところが、現場サイドでは基礎を高めにした方が
掘削が少なく、残土の処分も少なく、
手間と費用もかからないので
高め(基礎をあまり埋めない)で作ってしまいます。
けっこう、あたり前にやっている会社がたくさんあります。
図面に書いてある根入れ深さ
(建築基準法や公庫基準で定められています。)
と、実際が違うのです。
大切な基礎が基準に当てはまっていないのです。
これは大問題では・・・
昨今、耐震偽装が問題となっておりましたが、
たとえ設計が正しくても、現場でこの様なことが日常的に
行なわれている・・・ 建築業界・・・
なんと 根が深い問題でしょう。(ウマイ・・・)
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