ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

脊柱管狭窄症って一体何?

2019-11-29 06:40:42 | 老化現象
 まだ若かった頃、老化現象というのは “ハ、メ、○ラ” の順で現われると冗談で言い合っていたものです。それが現実味を帯び始めてからもう20年ほど経つでしょうか。最近はこれらに加えて足腰の衰えが現実となってきました。

 座骨神経痛を初めて意識したのは、去年の春先のことでした。信号が点滅し始めたので赤になる前に走って渡り切ろうとしたのですが、臀部から太腿裏にかけてヒクンと痛みが走って脚の力が抜けてしまいました。まるで腰砕けのような感じで危うく転ぶところでした。

 つい最近、この座骨神経痛が脊柱管狭窄症のせいと知りました。神経の通る脊柱管が狭まったことが原因だそうですが、座骨神経痛以外にも間欠性跛行がよく見られる症状だそうです。

 この間欠性跛行、歩き始めて暫くするとだんだん脚(脛や脹ら脛)が痺れたり痛くなり、休むと回復するのが特徴だそうです。

 私にも、速足で歩くと脛が痛み始めたりしますし、普通に歩いて20分ほどすると必ず足首や脹ら脛が重くなったりします。間欠性跛行の原因は、末梢動脈の動脈硬化とばかり思い込んでいた私だけに、脊柱管狭窄症の場合もあるとは目から鱗でした。

 こんなときに先日、脊柱管狭窄症がらみで新たな出来事がありました。アルコール専門クリニックであった断酒表彰のとき、断酒4年の某氏が杖を突いて小刻みな摺り足で表彰を受けていました。何と彼は、脊柱管狭窄症のせいでこんな歩き方しかできないと言っていたのです。

 動画で見た旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長の歩き方にそっくりでした。池袋で車が暴走して母親と3歳の娘さんを死亡させた事故の張本人です。彼も脊柱管狭窄症を患っていたので足に力が入らず、ペダルを踏み間違えたのしょうか?
 
 改めて思い起こしてみると、小刻みな摺り足でしか歩けない人は街で結構見かけます。

 多くは後期高齢者のようですが、まだ60代にしか見えないタクシードライバーにもそんな人がいました。近所のコンビニの駐車場を、若いのに小刻みな摺り足で歩いていた姿にビックリしたものです。タクシードライバーをやっていると足腰が弱まると聞きますが、職業病でも脊柱管狭窄症になるのでしょうか?

 また、こんな話も聞きました。母親が右手に力が入らなくて包丁も握れなくなったそうですが、その原因がやはり脊柱管狭窄症だったと言うのです。トイレに行くにも這ってしか行けないほどヒドイ腰痛に悩まされた人の話も聞きます。どうやらこの病気は多彩な症状を呈するようです。

 脊柱管狭窄症をこのように調べている内に、神経痛に特有のヒクヒクした痛みの他に脚や手に力が入らなくなることも特徴だとわかりました。

 幸い私の場合は、背骨をピンと伸ばしたり少し捻ったりすると、ゴキッと音がして違和感から解放されます。また、スクワットをするのも同じ効果があり、加えて肩甲骨にもよい効果があるようです。

 脊柱管狭窄症なら前屈すると痛みが軽減し、反ると逆に悪化すると聞きます。素人の見立てなど当てになりませんが、どうやら私の場合はこれに当てはまらないようです。

 ともかく、足腰を鍛えてこれ以上の老化を防止するには、ゴミ拾いで歩くだけでは十分ではないようです。自分の経験を信じて、今後はスクワットを日課にしようかとも考えています。

 とは言っても、今までスクワットは思い出したときに10回ぐらいやる程度。屈伸・蹲踞の繰り返し(スクワット)を1度に何回やって、1日にそれを何度やればいいのかも全く不案内なので、まぁ1度につき10回、1日2度ぐらいから始めましょうか、ネ?



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カゼでも意地で・・・

2019-11-26 05:48:21 | 世相
 先週、日本列島に押し寄せた寒気団、その寒さに木曜日からカゼを引いてしまいました。

 火曜・水曜と背筋がゾクゾクしていたので、これは危ないかもと思っていた矢先のことでした。口を開けて寝ていたのもイケなかったようです。

 鼻水がダラダラと止まらず、ゴミ箱がティッシュの山に。頭もボーッとして、考えがまとまらないグダグダ状態でした。幸い、熱はありませんでした。

 こんなときは寝てるに限ると、金曜・土曜は寝たり起きたり。日課にしているゴミ拾いもお休みしていました。せっかくの生活リズムは狂いに狂って、まさに “しんどい” が正直なところでした。

 日曜日、朝起きてみると鼻水は止まって、鼻の通りがすっかりよくなっていました。咳をしても、痰が絡んだ咳に変わっていました。咳はあと数日間続くでしょうが、これで峠を越えたと確信しました。

 幸い、午前中は小春日和の暖かさだったので、思い切ってゴミ拾いに出かけることにしました。週1回だけ巡回している公園が気がかりでしたし、生活リズムの立て直しは早ければ早いほどよいと思ったからです。

 公園というのは東屋のある公園のことです。工事中ということもあってか、前回はあまりの荒(すさ)み様にガッカリさせられたばかり。1回でも巡回を飛ばすわけには、意地でもいかなかったのです。

 病み上がりでもあるので、今回はいつものコースの半分に制限し、重点を公園に置くことにしました。作業時間の方もほぼ2時間以内に納めると決めました。

 さて、件の公園です。東屋周辺に散らかる吸い殻や生け垣の茂みに隠れている屑ゴミは相変わらずでした。が、驚いたことに、ペットボトルや空き缶が1つもありませんでした。これだけでも感動ものでした。

 さらに感動的だったのは、広場周辺を箒で掃いた跡がはっきり見えたときでした。恐らく前日土曜日にやった作業跡であることは一目瞭然でした。掃き掃除は老人会の方々しかやりません。これには思わず “ヤッター” と呟いていました。

 そう言えば老人会の方々は、広場周辺に散らかる小さな屑ゴミなら掃いて茂みに隠すだけ、一つひとつ拾うことなどしません。大きいゴミだけ片づける、これも親の世代を見倣ったクセ。幼い頃身に付けたクセは一生直りません。

 結局、私の懸念は杞憂に終わりました。依然として、年寄りには公共の精神が健在です。世の中まだまだ捨てたものじゃない、その意を一層強くしました。

 なお、体調の回復の方は、今のところ順調です。念のため。



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“言語不明 意図明瞭” これも老化?

2019-11-22 06:03:30 | 世相
 またまた市役所ロビーでのことです。朝一番のロビーには、業務開始前にもかかわらず人々が三々五々集まってきます。

 このロビーには、大型テレビの前にL字型のソファー席があり、そのまた後ろに4人掛けの円形テーブル席が2つあります。私がロビーに着いたときも、L字型のソファーには既に先客が3名いました。

 その中の一人は、見るからに高齢の女性でした。ここまで押して来たらしいシルバー・カートを膝の前に置き、白くなったボサボサの髪が帽子からはみ出ていました。

 私の方は、いつものように円形テーブル席に着き、例の如く新聞を読み始めました。

「失礼ですが旦那さん、いつもお見かけしてるんですが、今日はまたここでお目にかかれて・・・」と、不意に声がしました。

 顔を上げてみると、件の高齢女性が立ち上がって同じソファー席の男性に話しかけていました。話しかけられた男性の方は、ソファー右端のコーナーに座っていて、読み終わった新聞を手に時間を持て余していたようでした。

「はぁ、まぁ・・・」と、その男性。
「ご存じないと思いますけど、いつもお見かけしてるんですよ。」
「それはそれは、そうとは存じ上げず、失礼しました。」
「私は80過ぎていて、こんなふうに歩けなくなったのに今日は久々に・・・」
「私も80過ぎですよ。ここまで来れるんですから、奥さんもシッカリなさっていますよ。まぁまぁ、お掛けになって・・・。」

 この男性は、品のいい穏やかな話し方をする紳士で、よく通る声の持ち主でした。顔立ちからしても艶のある声からしても、とても80過ぎの高齢には思えませんでした。

「いつも私は・・・」と、引き続き高齢女性はくどくど話かけていました。
が、彼女の話、声がくぐもっていてよく聞き取れません。上気した口調から少なくとも、久々にいい話し相手が見つかったと喜んでいることはよくわかりました。

 かつて某政治家を揶揄した言葉に “言語明瞭 意味不明” という言葉がありました。彼女の場合は、真逆の “言語不明 意図明瞭” とでも言うのでしょうか。

 しばらくは愛想良く相槌を打っていた件の紳士、これにはさすがにヤバイと思ったようです。
「これからちょっと用事があるので私はこれで、・・・どうぞそのまま、ごゆっくりなさってください」と話を切り上げ、そそくさとロビーから立ち去って行きました。その間5分足らずだったでしょうか。

 残された彼女の方は、曲がった腰を一層かがめてしばらく座っていましたが、いつの間にかシルバー・カート共々姿が見えなくなっていました。

 一人暮らしの高齢者は、一日中全く人と話さないことがよくあると聞きます。こんな状態では想像に余る無聊に苛まれることでしょう。

 顔見知り以上の仲にならない限り、気楽に話し相手となってくれる人はそうそう見つかるものではありません。ならば有償ではどうかとなりますが、たとえ有償でも聞き手になる気など私にはありません。

 精々身体が元気な内に励むべきは、“キョウイクとキョウヨウ“(今日、用があって行くところがある)を日々実践し、四方山話が色々できる術を身に付けておくこと、でしょうか?



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期待外れでボヤキ節?

2019-11-19 06:16:34 | 雑感
 甘い期待は外れたときの落差が大きいこと、改めて思い知されました。週1回のゴミ拾いコースにしている、東屋のある公園のことです。

 断酒表彰があったため巡回を1回飛ばしして2週間ぶりに訪れたのですが、残念なことに私がゴミ拾いを始めた4年前の光景に戻っていました。

 公園は今、便所の建て替え工事中。広場の1/4が工事用フェンスに囲われています。古い便所は取り壊され、その近くにあった桜や楠の大木も既に伐採されて姿が見えません。

 工事現場はとかく殺伐としがちです。たとえ工事用フェンスで囲っていたとしても、その周辺もある程度ゴミが散らかるのはやむを得ないと覚悟していました。

 東屋のベンチ周りに置きっ放しになっているコーヒーの空き缶は、数こそ5個と少ないものの、内2個は相変わらず吸い殻入れにされていました。ここまではいつもと変わらない光景でした。吸い殻を全部缶から取り出すのに約10分、いつもこれには難渋します。

 東屋のある西側入口は工事用フェンスで閉鎖中。西側から公園に入る入口は1つだけになっています。その入口から公園に入ると、広場の北側にベンチが2つ見えます。このベンチ、日当たりがよいので今の季節は人気です。

 2つのベンチの内、手前にあるベンチの背凭れ裏にゴミの小山が見えました。ゴミの小山と言っても、1ヵ所に集められていたものが風で吹き散らされた様子でした。

 私が興味を持ったのは、そのゴミの内訳でした。

 生ゴミは1つもなく、空のスティール缶やアルミ缶、ペットボトル、持ち帰り用プラスチック製コップなど。スティール缶のほとんどがコーン・ポタージュ入りのもので、その数10本ぐらい。500 mL入りのペットボトルも10本以上転がっていました。

 他に揚げ物が入っていたらしい空のプラスチック・トレイが串と一緒に3、4個散乱しているぐらい。酒盛りではなく酒ナシ・ノンアルでやった宴会跡といった風情でもありました。

 小さなレジ袋も2,3交じっていました。が、これら大量のゴミを一括りで入れていたとは到底思えません。

 何度もカラスに突っつかれでもしたのでしょうか、コーン・ポタージュが入っていたスティール缶が破れているのがやたら目に付きました。多くのペットボトルも外側が泥で汚れていました。雨の降った日を思い出し、やはり1週間以上も放ったらかしにされていたものと思われました。

 私が片付け作業をしていた間、工事関係者と思われる男性がベンチに腰掛け、昼食を摂りながら素知らぬふりをしていました。私にどう声をかけたものかわからなかったのだと思います。その辺の複雑な気持ちは私にも理解できます。

 その後いつも通り公園を一巡したのですが、いつもと違い広場全体も硬いプラスチック容器の破片やタバコの吸い殻が散らかり放題でした。それらを一つひとつ拾って片づけました。

 この公園のゴミ拾いの同志には、近所のおばちゃんや老人会、市の委託業者がいて、その他に新人も加わったらしいと安心していたのですが、見事に当てが外れてしまいました。

 老人会の方は、清掃用具を入れているプレハブ小屋が工事用フェンスのせいで使いづらくなったため、活動を休止しているのかもしれません。週1回だけ巡回している委託業者の方も、請け負っているのは便所掃除だけということも知り得ました。

 作業を終えた帰り道、工事用フェンス越しに広場からいつもと同じ子ども達の歓声が聞こえてきました。私に向けた、せめてもの労いと聞こえたのが幸いでした。

 建て替え工事は年明けの1月一杯続きます。手を抜いたら結果は歴然なので、工事期間中は、たとえ私一人でも公園を見守っていくつもりでいます。



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断酒3ヶ月で職場復帰した人の話

2019-11-15 05:57:51 | 世相
 またまた先週の土曜日、行きつけのアルコール専門クリニックで継続断酒6年の表彰を受けたときの話です。

 同じく継続断酒6ヵ月で表彰された人の中に、断酒3ヶ月から元の職場に復帰した人がいました。今回はその人の話をします。

 受賞者のスピーチで、彼はこう話を切り出しました。
「間もなく私はクビになると思います。」

 復帰した職場では何と、席を上司(部長)の隣に変えられたそうです。それだけでも緊張を強いられ余分なストレスが掛かるのに、仕事中その上司からしょっちゅうメールが来るのだそうです
「こんなことも出来ないのか? / まだ出来ていないのか?」

 隣なのだから直接話せばいいものを敢えてメールで。このことから彼は、辞職を求めている会社の意志を痛感したと言っていました。

 声に出したら周りに聞こえるからメールなのでしょうが、それにしても陰湿です。明らかなパワハラ、昔なら “いびり” と言ったものです。弱い立場の者を陰湿にいじめることを昔はこう言っていました。

 上司からのメールには必ず返信しなければなりません。私にも経験がありますが、これがとてつもなく時間を喰い仕事どころではなくなってしまいます。

 このことは、会社の産業医に相談して事情を把握して貰っているそうですし、もちろんここ(専門クリニック)の主治医にも相談したそうです。
「外からのことは聞き流せばよい。」

 ここの主治医からはこんなふうに助言されたそうです。彼がこう話したとき、一瞬ですが言葉に痞(つか)えていました。

 “聞き流す” 断酒6ヵ月でこれが出来るとはとても思えません。これが出来たら回復した証です。言葉に一瞬痞(つか)えていた彼の口ぶりから、主治医の方も務めて微妙な言い回しをしたのだろうと思われました。

 さて、私も同じアル症者ですから、彼の気持ちが痛いほどよくわかります。一方で会社の立場も、精神疾患のある社員は会社を休みがちなことからよく理解できます。そんな私が、こんな相談を受けたらどうするか? 否応なしに考えさせられました。

 “相手が話したいだけ黙って話を聞き続け、胸の内をすべて吐き出させるしかない。その際は一切、お節介はするまい。”

 やはり、今の私に出来ることは精々これぐらい、否これさえも覚束ないと思いました。

 それにしても彼は、気持ちを昂ぶらせることなく淡々と話していました。そんな彼の姿に、少しばかりの光明を見出したのは私だけではなかったようです。大きな拍手がしばらく続きました。



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人の意識なんて・・・

2019-11-12 06:24:27 | 雑感
 今回と次回は、実際に断酒表彰のあった先週土曜日の出来事について書いてみます。

 お互い老境に入ってから、相手の行動に一切干渉しないというのが私たち夫婦間の暗黙のルールです。

 毎週土日はいつも遅くまで寝ている相方が、その日は珍しく朝起きていました。私が家から出ようとしたとき、これも珍しく彼女の方から声をかけてきました。
「断酒表彰って、何年の表彰?」
「6年だけど」と、私が応えたら、
「もうそんなになるの!?」
結構感慨深げな口調だったので、私の方がビックリしてしまいました。

 実は前の晩、彼女が寝ている内に私が家を出ることになると思い、予め断酒表彰の件を伝えていたのです。が、そのとき彼女は何も言いませんでした。私の方もいつものことと気にも留めませんでした。

 ですから驚いてしまったわけですが、この一言で私と彼女の間に意識の大きなズレがあることに気づかされました。まだ6年しか経っていないと思っていた私に対し、彼女の方はもう6年も経ったと思っていたのです。

 さて、場面は変わってアルコール専門クリニックでのこと。主治医の S 先生はいつになく上機嫌でした。息子さんへの跡継ぎが順調に進んでいるようでした。
「役目を少しずつ息子に譲っているんだ!」

 断酒表彰の席でお祝いのスピーチをするのも、表彰状を授与するのも最近は、息子さんに代わってもらっているのだと言うのです。こう聞いたからには俄然、息子さんのスピーチに興味が湧いてきました。

 式場の最前列に席を占め、最後になって登場した息子さんの姿をマジマジと見ていたのですが、話の内容はというと全く覚えていないのです。

 唯一できたことと言えば、口元や顎の輪郭が父親似だという確信ぐらいなものでした。意識のいい加減さに我ながら呆れてしまいます。

 人の意識なんて、掴みどころがない上に気まぐれで当てにならないもの。このことだけはハッキリ意識できました。オソマツ!



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断酒を続けて丸6年

2019-11-08 06:20:57 | 病状
 断酒を続けて丸6年、愈々ソーバー(飲まない生活)7年目に入りました。

 まだ6年? もう6年? どちらかと問われれば、まだ6年というのが正直なところです。せっかくですから明日は、アルコール専門クリニックで継続断酒6年の表彰を受けてきます。

 アルコール依存症者(アル症者)の自助グループAAでは、アルコールのことを “巧妙で、不可解で、強力なもの” としています。この言葉に因み、今回は今の心境を2つ述べてみます。

 まずは、6年前アルコール専門クリニックに掛かる直前、連続飲酒していた頃のことです。

 朝目覚めても寝床から立ち上がれないとか、胸元のボタン嵌めができないとか、小脳失調に特有といわれる症状に苦しめられていました。ビタミンB1欠乏によるもので、そのまま放置していたらウェルニッケ・コルサコフ脳症に進行し、文字通り廃人になっていたと思います。

 命じられるまま断酒を始めました。断酒を始めて直ぐに幻視や幻聴を経験しましたし、2ヵ月ほどは連夜の悪夢にも悩まされました。

 3ヵ月以降、どうやら体調の方は戻ったのですが、一転して今度は性的妄想に悩まされ始めました。クロスアディクションの片割れが前面に出たせいだと考えています。

 これほどまで苦しく辛い思いを散々したのに、最近は「自分はアル症ではないのでは?」などと不謹慎で可笑しな考えが頭をよぎることがあります。まさしく “大きな妄想”、つい笑ってしまいます。

 次に、これもアルコール専門クリニックに毎日通院し始めてからのこと。

 朝早く家を出ることが2,3ヵ月続く内に、健全な生活リズムが知らずしらず身についてくれました。その後、この毎日通院にゴミ拾いも日課に加わったお陰で、アル症者が苦手とする “空白の時間” への免疫もそれなりにできたと思っています。

 因みに “空白の時間” とは、無聊なときとか間が持てないときに酒に手を出していた飲酒時代の名残で、何もすることがないときに決まって情緒不安定になることを言います。

 一応は順調な経過を辿ったためか、2,3年前からともすると緊張感が薄れて気の弛んだ日々を送りがちです。よく言えば、日々 “気楽に” やれているからでしょうか。

 それでも依然として、雨の日や風の強い日にはつい気持ちが落ち着かなくなってしまいます。そんな日はゴミ拾いには適さないから外出もしないでジリジリしています。かくて、 “空白の時間” への怯えは断酒丸6年の今でも健在(?)なままなのです。

 以上に挙げたことこそアルコールの本性、“巧妙で、不可解で、強力なもの” という表現にピッタリではないでしょうか。これらは生きている限り続くのだろうと覚悟しています。

 最後にオマケで、アンガーマネジメントにお勧めをーつ。“一息ついて 一歩引いて” の具体的やり方です。頭に血が上ったと感じたときは即、
「まっ、いいか!」または「まぁ、こんなもんよ!」と、是非呟いてみて下さい。よく効くこと請け合います。


次の記事もご参照ください。
大酒飲みにありがちなビタミンB1不足』(2017.7.07投稿)
“身体的底着き”の後から“精神的底着き”も・・・(下)』(2015.10.16投稿)



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こんなことにも親の影が

2019-11-05 07:22:55 | 雑感
 この間、インフルの予防接種を受けてきました。大病院では受け付けてくれないので、この予防接種だけは近所の医院で受けることにしています。お昼直前なら空いているだろうと、医院に入ったのは11時半頃でした。

 案の定、先客は2,3人。待合室で検温を済ませて待っていると、どう見ても80過ぎの婆さんが入って来て私の隣に座りました。

 その婆さん、体温計を渡され2,3度試してみたものの、なかなか上手く測れないでいました。そこに、頃合いと見計らってか看護師がやって来ました。
「よくわかんなくて、こんなふうに挟んでみたり、こうもやってみたし、・・・色々いじくったのがいけなかったのかなぁ?」と、その婆さん、ゴチョゴチョ言っていました。

 見かねてついに看護師が付きっきりで測ることに。すると直ぐにチチッチチッと音がしました。
「えっ、こんなに早く測れるの?!」その婆さんの体温は35.7℃、私と同じでした。
「せっかく体温が測れて熱もないし、インフルのワクチンも打っていかれたらどうですか? 皆さん、ワクチン打ちに来てる人多いですよ!」と、看護師。
「今日はね、朝起きてみたら足にむくみがあってね、・・・」と、その婆さん、痩せ細った足首を見せていました。

 私も釣られてつい彼女の足を見てしまいました。むくんでいるのなら少し腫れぼったく見えるはずなのにそうは見えません。

 看護師の方もわからなかったらしく、「どこですか?」
「この辺から、この上の辺も・・・」と、その婆さん、脛の辺りまで摩って見せていました。
「寝るときは、座布団か何かで足を上げて寝たらいいですよ。」看護師のその一言で、その婆さんの予防接種は止めになりました。

 夕食時、相方にこの婆さんの話をしました。
「それはワクチンが嫌だったんじゃないの!? 年寄りは、嫌なものは頑として受け付けないからねぇ!」と相方。そんな見方もあるのかと、少し意表を突かれた思いでした。

 例の婆さん、ひょっとして体温計に手こずっていたように見せたのは、実は誰かに話し相手になって欲しかったから? わざとらしくは見えなかったのは “年の功”? 話が妙な方向になったので咄嗟に足のむくみを訴えた? しょうもないことを考えてしまいました。

 しばらくしてふと思い当たりました。相方は、亡くなった親がまだ元気だった頃を思い出して、あのように言ったのかもと。年寄りが少し年輩の年寄りに抱く見方とはちょっと違うのです。

 大人になる過程では、知らずしらず親から刷り込まれることが多く、中でも些細なことの方が後々まで引き摺るもののようです。さて私の息子たちも、しょうもない親の影をきっと引き摺ってることでしょう、ネ?



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電子カルテにもミスはある?

2019-11-01 09:02:58 | 世相
 先々週、大腸内視鏡検査の予約を取ったときに看護師と一悶着あったことを記事にしました。出任せでやるウソはダメ!』(2019.10.18投稿)

 大腸内視鏡検査は午前中にもあったはず、という私の主張が看護師に全否定されたことが発端でした。今回はその後日譚、検査当日・先週金曜日にあった出来事です。

 件の検査の予約票には、午後2時から大腸内視鏡検査を開始、その20分前までに受付を済ますよう書かれていました。午前10時までに水溶液の下剤2 Lの内服を済ませ、お腹は文字通り空っぽになっていました。

 私は “空白の時間” が苦手です。空腹を抱えたまま家にじっとしているのはまさしく “空白の時間” そのもの、早目に家を出て病院に向かいました。

 いつもなら病院まで歩いて行くのですが、空腹に加え雨模様でもあったので珍しく電車を使いました。そのため12時半過ぎには病院に着き、指定時間よりも大幅に早く受付を済ませました。待たされるのは覚悟の上でした。

 ところが、午後1時過ぎには早くも名前を呼ばれ、何と午後2時には検査が終わっていました。何でも、「担当医師が揃っていたから」という説明でしたが、他の予約にキャンセルが出たからだろうと私は思っていました。

 肝腎の検査結果ですが、上行結腸にポリープが2つ、横行結腸にもポリープが1つ見つかったそうです。6 mm以上の大きさでなければ治療対象ではないそうで、上行結腸のポリープ1つが6 mm、他の2つが3 mmの大きさと言われました。

 それにしても、大腸に内視鏡を入れられたときの独特の鈍痛は辛いものです。お腹の中をエイリアンが暴れまくっているような感覚の痛さで、今回は一時息ができないほどの酷さでした。

 その後、午後3時から主治医 I 先生の診察を受けました。今回の検査結果を受け、今後の対応を決めるためです。1年も経てば3つのポリープすべて治療対象になる可能性があると言うので、1年後に内視鏡手術を受けることになりました。

 I 先生が問診結果を電子カルテに打ち込んでいるとき、おずおずとこう話しかけてみました。
「この時間まで絶食というのは流石にシンドイですね。5年前だったと思うんですが、この病院で初めて大腸内視鏡検査を受けたときは確か、午前中だったはずなんですが・・・。」

 例の、この病院でも以前は午前中に大腸内視鏡検査をやっていたという問題の蒸し返しです。
「それはないと思いますよ。午前中は胃の内視鏡のはずで、・・・ちょっと調べてみましょうか?」と、I 先生は気さくに電子カルテを検索してくれました。
「やはり2014年9月2日14時30分とありますね。」当時の内視鏡画像の日付を見て、 I 先生の応えはこうでした。

 これは正直ショックでした。突然、異空間に一人放り込まれたような違和感に包まれました。証拠もナシにそれ以上抗っても無駄なので、素直にその場を後にしました。

 初めて大腸内視鏡検査を受けたのは断酒を始めて丁度10ヵ月後、この時期の記憶にあまり自信が持てない(多少の不安を持っている)私です。とは言っても、その検査当日にあった出来事を記事にしてブログ・デビューしていただけに、この問題に白黒つけずには腹の虫がどうにも治まりませんでした。

 家に帰って早速、手帳やらブログ記事の草稿やら、挙げ句は確定申告の明細書までも総動員して当時の記録を漁ってみました。それらの記録から下した結論は、私の記憶の方が事実に即したもので、病院側の記録は間違いというものでした。

 その当時、病院ではまだ全面的な電子カルテ・システムには移行しておらず、その後のシステム移行時に入力ミスがあったとしか思えません。場合によっては、これは改竄と見做されても何ら言い訳できないことです。

 たとえ地域の中核病院と言っても、こんなミスが起こるのです。医療は人のやることですから、ミスはつきものです。ミスがあり得ることを大前提に、医療を受ける患者の側も記録は出来るだけ残しておくべき、と強く思いました。


 少し長くなりました。以上が後日譚です。なお私は、この一連の問題をこれ以上公にするつもりはありません。

こちらの記事もご参照ください。
電子カルテの落とし穴』(2019.7.16投稿)
断酒中のハイテンションは危ない!(ドライドランク)』(2014.9.06投稿)



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