ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

断酒を続けて丸6年

2019-11-08 06:20:57 | 病状
 断酒を続けて丸6年、愈々ソーバー(飲まない生活)7年目に入りました。

 まだ6年? もう6年? どちらかと問われれば、まだ6年というのが正直なところです。せっかくですから明日は、アルコール専門クリニックで継続断酒6年の表彰を受けてきます。

 アルコール依存症者(アル症者)の自助グループAAでは、アルコールのことを “巧妙で、不可解で、強力なもの” としています。この言葉に因み、今回は今の心境を2つ述べてみます。

 まずは、6年前アルコール専門クリニックに掛かる直前、連続飲酒していた頃のことです。

 朝目覚めても寝床から立ち上がれないとか、胸元のボタン嵌めができないとか、小脳失調に特有といわれる症状に苦しめられていました。ビタミンB1欠乏によるもので、そのまま放置していたらウェルニッケ・コルサコフ脳症に進行し、文字通り廃人になっていたと思います。

 命じられるまま断酒を始めました。断酒を始めて直ぐに幻視や幻聴を経験しましたし、2ヵ月ほどは連夜の悪夢にも悩まされました。

 3ヵ月以降、どうやら体調の方は戻ったのですが、一転して今度は性的妄想に悩まされ始めました。クロスアディクションの片割れが前面に出たせいだと考えています。

 これほどまで苦しく辛い思いを散々したのに、最近は「自分はアル症ではないのでは?」などと不謹慎で可笑しな考えが頭をよぎることがあります。まさしく “大きな妄想”、つい笑ってしまいます。

 次に、これもアルコール専門クリニックに毎日通院し始めてからのこと。

 朝早く家を出ることが2,3ヵ月続く内に、健全な生活リズムが知らずしらず身についてくれました。その後、この毎日通院にゴミ拾いも日課に加わったお陰で、アル症者が苦手とする “空白の時間” への免疫もそれなりにできたと思っています。

 因みに “空白の時間” とは、無聊なときとか間が持てないときに酒に手を出していた飲酒時代の名残で、何もすることがないときに決まって情緒不安定になることを言います。

 一応は順調な経過を辿ったためか、2,3年前からともすると緊張感が薄れて気の弛んだ日々を送りがちです。よく言えば、日々 “気楽に” やれているからでしょうか。

 それでも依然として、雨の日や風の強い日にはつい気持ちが落ち着かなくなってしまいます。そんな日はゴミ拾いには適さないから外出もしないでジリジリしています。かくて、 “空白の時間” への怯えは断酒丸6年の今でも健在(?)なままなのです。

 以上に挙げたことこそアルコールの本性、“巧妙で、不可解で、強力なもの” という表現にピッタリではないでしょうか。これらは生きている限り続くのだろうと覚悟しています。

 最後にオマケで、アンガーマネジメントにお勧めをーつ。“一息ついて 一歩引いて” の具体的やり方です。頭に血が上ったと感じたときは即、
「まっ、いいか!」または「まぁ、こんなもんよ!」と、是非呟いてみて下さい。よく効くこと請け合います。


次の記事もご参照ください。
大酒飲みにありがちなビタミンB1不足』(2017.7.07投稿)
“身体的底着き”の後から“精神的底着き”も・・・(下)』(2015.10.16投稿)



ランキングに参加中です。是非、下をクリックして順位アップに応援お願いします!
クリックしますと、その日の順位が表示されます。
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ
    ↓      ↓

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« こんなことにも親の影が | トップ | 人の意識なんて・・・ »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (羅門)
2019-11-08 11:12:16
6年おめでとうございます。
自分はまだまだですが、追いかけていきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
ありがとうございます。
Re. 羅門さんへ (ヒゲジイ)
2019-11-08 21:14:19
いつもコメントをありがとうございます。
上の記事にも書きましたが、
回復したと勘違いすることが多々あります。
回復を焦っている証拠でしょう。
焦ることなく淡々と、
規則正しい日々を送ることが大事。
改めて、そう自戒しています。

コメントを投稿

病状」カテゴリの最新記事