ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

この歳になって過敏性腸症候群(IBS)の再発?

2019-12-31 06:33:16 | 病状
 子どもの頃からひょんなことでお腹を下すことが多く、その一方で便秘がちでもありました。いつも急に催すものですから、不案内なところに出かけるときは、まずトイレがどこかを確認するのが欠かせませんでした。

 酒を飲むようになってこの傾向が強くなり、ひょっとして過敏性腸症候群(IBS)ではないかと疑っていたものです。ところが、酒を断ってからは不意に催すことなど滅多になくなったので、粗相して惨めな恰好になったこともあるかつての自分をすっかり忘れていました。

 つい先日、夙川のAAミーティングからの帰り道、いつものようにゴミ拾いをしながら歩いていると久々にしぶり腹に襲われました。道の途中、トイレのあるスーパーは既に通り過ぎていたので、もう一度催すようなら確実にヤバイと予感しました。

 悪い予感は当たるもので案の定、10分ほどしたら再び襲ってきました。経験上、これでは後10分も持たないとわかりました。

 自宅までは最短でも10分以上かかります。当然、頭の中で最も近いトイレを探してみました。コンビニが最も近かったのですが、それでも5分はかかりそうでした。幸い、コンビニに向かう道の途中には所々に駐車場があります。最悪の場合を想定してそのコースを取ることにしました。

 愈々コンビニまで後50 m、その斜向かいの手前に駐車場というところまで来たとき、遂に限界となりました。必死の思いでその駐車場に飛び込み、空いていた場所にレジ袋を放るように敷いて、恥も外聞もなくズボンを下ろすや、・・・奇蹟的に、どうにか最悪とならずに済みました。

 既に、少しだけ下着に漏らしてはいました。幸い、漏らしても下着だけに留まっていたので、この程度の始末はお手の物。下着に付いたシロモノを拭い取り、汚物で一杯のレジ袋の方も別のレジ袋に放り込み、それらをゴミ袋ふうに丸めて一件落着としました。幸い周りに人目はなく、まさに間一髪の緊急避難でした。

 もしも、あのまま道で粗相でもしようものなら、・・・まず間違いなく人の噂のタネになり、文字通り鼻つまみの笑いものになっていたでしょう。やっとゴミ拾いのオッチャンとして知られてきたのに、ゴミ拾いどころか道を歩くこともできなくなっていたはず、そう考えただけでゾッとします。

 直近に口にしたのはノンカロリー・コーラぐらいで他に心当たりはありませんでした。そう言えば最近はちょっと便秘ぎみだったので、やはりIBSの再発なのかもしれません。またまた出掛ける度にトイレ確認が必須となりました。

 それにしても、返す返す今回の出来事を振り返ってみると、何とか無難に収められたのはゴミ拾いで重ねてきた精進(?)の賜と思われました。

 いつでもゴミ拾いができるよう、レジ袋は常に携行しています。レジ袋の活用はその経験によるところ大でした。また、ゴミ拾いで道に精通していたので、トイレ、駐車場、空き地などはすべて頭に叩き込んであります。人糞の始末なども、何度もゴミ拾いで経験してきたのでコツはよくわかっていました。まさしくゴミ拾い様々、感謝々々です。

 以上、年の瀬のこの時期に何とも尾籠な話で失礼しました。お粗末な話ながら、ウンが付いて新しい年の開運に繋がると思ってのこと、どうかご容赦ください。そして皆様、どうぞ良いお年を!



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イラチなオッサンと一騒動

2019-12-27 06:31:27 | 世相
 関西では、堪え性がなく直ぐイライラする人をイラチと言います。市役所のロビーで、そんなイラチなオッサンと一騒動を起こしてしまいました。

 そのオッサン、定年退職して間もないと思われ、時間を持て余しているのか7月頃から市役所通いを始めた新参者です。肌の色艶からすると年の頃は63、4。気の強そうな目をしています。

 最初は食堂でよく見かけていました。最近はロビーにも姿を見せるようになりました。ジッとしていることが苦手らしく、ロビーでも食堂でも立ったり座ったりを繰り返し、いつもウロウロしています。

 最近の彼の行動は基本的に私と同じ、先ずロビーで時間を潰し、その後食堂に移って食券発売まで席に座って待ちます。発売5分前になると、いつも発券機前に一番か二番に立っているのが定番の彼です。

 先日、ロビーで新聞を読んでいたら途中で催してしまい、席を中座してトイレへ。トイレを済ませたついでにロビーを通って外の喫煙所に行ったのですが、今思うとこれが騒動の大元でした。

 一服して席に戻って来ると件のオッサンから、
「読んでないなら新聞架に戻せよ!」と大きな声がしました。自分のことかもしれないとわかったものの、無視を決め込んで新聞に集中することに。落ち着いて字面を読めるようになるまで暫く掛かりました。

 さて、新聞を読み進めていくと1枚だけ半切の紙面がありました。バラバラにならないよう、ホッチキスで留めてやろうと席を立って受付に。再び席に戻って来るなり彼のオッサンに、
「新聞の私物化だ! 市役所にあるものは、みんなのものということがわからんのか?!」と怒鳴られました。

 関西では、こんなときにもし黙っていようものなら自分の非を認めたことになります。だから「(これは黙っていちゃいけない、何とか説明しなければ)」と思いました。

「新聞がバラバラにならないようにと思って、留めてきただけですよ。」
私の方はこう言って説明したつもりでした。どうやら怒鳴り声に反応して脳が固まってしまい、うまく言い返せなかったようなのです。

 案の定、これではうまく意味が通じなかったらしく、彼は再び大声でこう返して来ました。
「市役所にあるものは、みんなのものだ! アンタだけのものじゃない! わからんのか?!」
これに対し、こちらも間髪置かずにこう反論しました。
「そんなこと、よくわかっていますよ! 私のものでもないし、アンタのものでもない! 新聞は早い者勝ち、と言うことですよ。」こう言ったら相手は黙ってしまいました。

 本来は、「(新聞に)バインダーから離れた紙面があって、・・・」と前置きすべきだったのです。慌てていたので言葉を思いっきり端折っていました。その結果が、意味不明の説明不足となったようです。

 交感神経が興奮して “売り言葉に買い言葉” となったら、ろくなことがありません。何時いかなる時にも平常心を保つ? こんな考えはどこかに吹っ飛んでいました。

 いざというときに “ひと息ついて 一歩引いて” って難しい、そう思い知らされました。

 後で振り返ってみたのですが、よくまぁあんなふうに強気で言い返せたものと思います。気が小さく臆病者の私にとって、これは冷や汗ものの出来事でした。オソマツ!



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踏み台や椅子の上での立ち仕事にご用心!

2019-12-24 06:19:05 | 雑感
 高齢者が、家の中で踏み台から転げ落ちて怪我をしたという話をよく聞きます。同じ高齢者として、「そんなバカな!」というのが正直なところでした。

 老化によっていくら平衡感覚が衰えたとしても、そう高くもない踏み台ごときで怪我をするなんて信じられなかったのです。ところがつい最近、これが現実に起こり得ることと実感させられました。

 先日、玄関天井の照明が突然点かなくなったので急遽、電球を交換しようと椅子を踏み台に作業していたときのことです。もちろん、椅子の上に立っての作業でした。

 電球には飾りカバーがネジ1個で取り付けられていて、そのカバーを外すにはネジを巻き戻す必要がありました。ところがこのネジ、固く締まって指の力だけではちっとも回りませんでした。

 指だけでは無理とわかり、ペンチを使って何とかしようとしたのですが、そのペンチを動かせる隙間もない有様。これじゃ業者に頼むしかないと一旦は諦めかけました。

 ところがそのときフッとある考えが閃きました。
「(このカバーは素人でも着脱できる仕様のはずで、きっと何かコツがあるに違いない。片手でカバーを押し上げながら、もう一方の手でネジを回してみたらいいのでは?)」。

 案の定、そのようにしたら難なくネジが動き出しました。その後は一直線、見事にカバーを取り外すことができました。

 椅子の上に立ったぐらいでなぜバランスを崩したのかという話なのに、ちょっと脇道に逸れてしまいました。

 実はネジと格闘していたとき、バランスの取り方がわからなくなってフラッとしたことがあったのです。背中を支えるものが何もなかったので、危うく後ろに転げ落ちるところでした。咄嗟に横の壁に手を着いて、何とか堪えることができました。

 当たり前のことながら、老化による平衡感覚の劣化がベースにあったことは確かです。若い頃に比べ、私も片足だけでは長く立っていることができなくなっています。これは事実として受け入れなければなりません。

 が、それ以前の問題として、立ち仕事で両手を上に挙げていたこと、これに加えて不安定で狭い足場の悪さ、この2つにそもそもの原因があったと思われました。

 手を上に挙げてやる立ち仕事は、背中が幾分反って重心がその分後ろに移ります。それが高い台の上での作業となると、その分重心が高くなり、身体のブレもそれだけ大きく感じるようなのです。

 加えて、柔らかい椅子のクッションというのは足場として最悪です。不安定で狭いことから重心の変化に対処しにくいのです。何か支えるものがない限り、下手に足を動かそうものなら若い人でも転げ落ちるのがオチです。

 これらの危険性は基本的に、普通の踏み台でも同じだと思います。ですから、高齢者が踏み台とか椅子に立って作業するのは、出来るだけ避けるべきなのです。身を以て実感しました。

 とは言っても忙しい年末などは、やむを得ずそんな作業をしなければならない場合もあるでしょう。そんな場合は是非、壁やドアなどしっかり背中を支えてくれるものを背に作業することをお勧めします。

 なに、踏み台ぐらいと舐めてかかり、その挙げ句に転げ落ちて、大腿骨など骨折でもしようものなら寝たきりになりかねません、ご用心!



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白昼堂々のオムツ脱ぎ?

2019-12-20 06:15:13 | 世相
 週日に日課としているゴミ拾いの市役所コースですが、そのコースの帰りにいつも立ち寄る小さな緑地があります。小さな東屋が2つあるので私は “東屋の緑地” と呼んでいますが、正式な名前はないようです。

 先日、その緑地にいつものように寄ってみたら、東屋前の地面に白い塊が落ちていました。近づいてみると紙オムツ、それも大人用の使用済み紙オムツでした。丸めもしないで今脱いだばかりのような形をしていました。

 試しにトングで抓んでみると重く、オシッコをたっぷり吸い尽くしたシロモノでした。仕方なしにそのままゴミ用レジ袋に押し込みました。ずっしりとした重さにレジ袋の持ち手がピンと張り切りました。

 改めて東屋に目を向けると、ベンチの足もとには吸い殻が4,5本と、焦げたマッチ棒も併せて落ちていました。さらにベンチ板の隙間には、180 mLの日本酒紙パック2個が押し込まれていました。酒に浮かれてご丁寧にも紙パックを畳んだ上、力任せにねじ込んだもののようです。

 どうやらこの輩、私と同病なのでしょうか? タバコを吸いながら一杯やっているうちに催して、その場でオムツに済ませると、手っ取り早くハイ脱ぎました、といった按排だったようです。

 この緑地は、元々が防潮堤だった歩道に面しています。見張り台跡だからでしょうか、この緑地部分だけ陸側に四角く出っ張っています。防潮堤の跡だけに陸側よりも3 mほど高い所にあります。

 歩道側以外の緑地の三方は子どもの背丈ほどの生け垣に囲まれ、生け垣にはサザンカの木々も等間隔に植わっています。

 歩道と車道の間には生け垣と小さなリンゴ園があって、車道からはこの緑地は見えません。10数メートル離れた北隣にマンションがありますが、前庭の木々が視界を邪魔するようです。

 つまりこの緑地は、歩道に歩行者がいない限り周りからほぼ死角になっているようなのです。そんなところにつけ込んで、白昼堂々のオムツ脱ぎだったのでしょう。

 以前もこの緑地では、大人のオモチャを東屋に放置していた輩がいました。緑地西側の法面下は藪になっているのですが、東屋で読み終えたスポーツ紙をその都度投げ捨てていた輩もいました。

 どうやらこの緑地は、奇妙な性癖の持ち主には恰好の悪ふざけ場所のようなのです。いや悪ふざけというより、これらは明らかに嫌がらせです。

 人を困らす嫌がらせと言えば、歩道に野糞とか、道端に生理痕ベッタリの女性下着とか、ゴミ拾いをしていてそんなエゲツナイ悪戯で喜ぶ輩を何度見たことか!!!
 この国は一体、どうなっていくのでしょうか?



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瀟洒な住宅街で出会ったご婦人

2019-12-17 06:30:49 | 雑感
 先日、ゴミ拾いをしながら山手幹線を夙川に向かっていたときのこと。この幹線道路の歩道は人通りが少なく、ポイ捨てゴミなど滅多にありません。それが気楽でいいと、週1回の定番コースにしています。

 とある十字路で信号が赤だったので、立ち止まってチラッと横に目を向けたら側溝の底に吸い殻が一つ落ちていました。トングでその吸い殻をひょいと抓んだとき、丁度信号が変わってこちらに向かっていたご婦人がこう話しかけて来ました。

「あの~ぅ、うちでも家の前によく吸い殻が落ちていて、・・・いつも箒で掃いて排水溝へ、・・・ホントはどうすればいいんです?」彼女、歳の頃は私よりやや年輩でしょうか。
「排水溝だとそのうち詰まってしまいますから、やはり面倒でも拾ってゴミ出しですね!」と私。
「はぁ、やはり?! ・・・それじゃ、これからはそうします。どうも・・・」と彼女。幾分気落ちしたような表情で、側溝のある住宅街の道へと曲がって行きました。

 この辺りは、高級住宅街とまでは言えないまでも、そこそこ立派な戸建て住宅が並んでいる瀟洒な街です。そんな街の住民が、道に落ちている吸い殻を掃いて排水溝に捨てていたなんて! 

 人は見かけによらぬものと、少し腑に落ちない気分でした。まぁ、そもそも悪いのはポイ捨てする輩の方と、この件についてはひとまずケリをつけたつもりでした。

 ところがしばらくしたら、「(いや待てよ! ひょっとしたら彼女、ただ私を励まそうとしただけで、何て声をかけたらよいかわからなかったからあんな質問になったのでは?)」と、後になってゴチャゴチャ考えていた私です。

 結局、あれだけの住宅街の住民なら・・・という思い込みが強かったのでしょう。いずれにしても、“ゴミのある所に捨てる人アリ ゴミのない所に捨てる人ナシ” なんですけどネ。



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“キョウイクとキョウヨウ“ どう身につける?

2019-12-13 07:09:23 | 世相
 聞き上手になる稽古台に打って付けの人、と考えていた同年配の K 氏。今回は、彼が退職後どう “キョウイクとキョウヨウ“(今日、用があって行くところがある)を身に付けつつあるのか、その実践例をご紹介します。

 彼は65歳まで会社に勤めていたそうですが、私より1学年下らしく、知り合った当時は退職してまだ1年目だったようです。

 完全退職した亭主族のご多分に漏れず、彼も奥方から鬱陶しがられて家にいられなくなり途方に暮れるハメに。市役所の食堂で昼食を摂り始めたのも、奥方が昼食を準備してくれなかったからとか。そんな折に私は彼と知り合いになったわけです。

 彼は已む無く、シルバー・カレッジを受講するやら、クラッシック音楽をレコード鑑賞するサークルに顔を出すやらして、自分の居場所を探し求めていたようです。老人会主催の麻雀サークルで週1回、熟女たちの師範代をやっているとも話していました。

 彼は250 ccのバイクを持っています。このバイクを活用しない手はないと考えたのでしょう。去年の夏は、バイクで北海道一周旅行をしていました。砂利道で滑って転倒したこともあったそうですが、そんなことぐらいでメゲる彼ではありません。

 今年はと言うと、5月に日光方面、6月には四国、7月には沖縄・南九州をそれぞれツーリングしています。野宿はしない主義で、会員になっているホテルを泊まり歩いたと言うのですが、あくまでもツーリングは夏場限定です。夏場以外はどうするのか興味津々でした。

 去年の秋・冬場は、音楽大の学内コンサートや警察音楽隊(?)のコンサートに行って、無料の生演奏を楽しんでいると話していました。最近、市役所の食堂に噸と顔を見せなくなったのですが、ツーリングから一転してコンサート会場巡りに一層励んでいると人伝に聞きました。

 どうやら各コンサート会場には同好の士が集まって来るらしく、開場を待っている間に口コミで無料コンサート情報が次々入って来るらしいのです。俄然、彼は日々忙しくしているようです。

 この K 氏、お偉いさんをしていた父親の会社に就職したものの、その父親に何かと反抗していたと言います。父親が是非にと勧めた東京への転勤も反故にしたので、以来、昇進できずに専ら顧客からのクレームやトラブル処理を担当させられてきたそうです。

 そんな職場に鍛えられたのか、彼は正確な知識や情報を最大の武器に、人を理詰めで説得するのに長けています。この特技、風呂に浸かりながら何度もシミュレーションを繰り返したお陰だとか。

 父親が亡くなったときは勘当状態となっていて、遺産相続も全くナシに。遺留分の確保にと、実の妹相手に7年に渡る裁判をしたという強者です。

「こんな悪い人相になったのは、あんな裁判をして以来ですよ。」奥方からも、そう言われているそうです。

 かくも一筋縄ではいかない強者ですから、トラブル処理はお手の物。コンサート会場でも観客同士のトラブルがあるそうですが、そんなトラブルを鎮めるのも半ば楽しんでいるようなのです。

 以上、彼の “キョウイクとキョウヨウ“ は、彼なりの方法で着々と板に付きつつあるようです。先ずはメデタシ、メデタシ。



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『パラレル東京』

2019-12-11 16:30:10 | 世相
 先週は、NHKスペシャルで『パラレル東京』が4夜連続放映されました。M 7 . 3規模の首都直下地震が午後4時頃に発生した場合を設定し、その被害想定に基づく架空のドラマがメインでした。

 私は、阪神・淡路大震災でもろに被災した当事者なので、特に地震発生当日を題材にした第1夜(day 1)の内容にいくつか違和感を覚えました。今回はそれらを書いてみます。

 先ず、内閣府が推定した死者数についてです。番組では、この内閣府の推定値に基づいて死者数を最大で約23000人としていました。どうみてもこれは過少評価と思われました。

 地震規模が同じだった阪神・淡路大震災での死者数は6434人でした。神戸・阪神間は首都圏と同様人口過密地域で、被災地だけに限った人口は少なく見積もっても約200万人だったろうと思います。地震発生時刻が昼間だったなら、阪神・淡路大震災での死者数はもっと増えただろうとも言われています。

 一方の首都圏ですが、直下地震のため被災地が限定されるとしても、人口は少なく見積もっても1000万~1500万人だろうと思います。人口比から算出した死者数は3万~4 . 5万人、地震発生時刻が昼間ならこの何倍かに膨らむものと思われました。

 次にドラマの内容についてです。地震当日(day 1)のテーマは、帰宅困難者群衆雪崩、800余ヵ所の火災発生でした。

 これはそれなりに妥当なのですが、地震直後の当日否応なしに経験する事態についてもっと多角的かつ詳細に踏み込むべきと思いました。

 被災当事者だった私の経験からすれば、もう一つ切り込み不足と感じたのは次のことです。

 先ず自宅にいる場合なら、食器棚やタンスなどの大きな家具が倒れること、テレビなどの小さな家具が飛んで元の場所にはないこと、ガラスの破片で足の踏み場がないことです。地震で怪我人や死人が出る原因の多くは、これらによるものです。

 次に、電気、水道、ガスというライフラインの停止に気づかされます。テレビが点きませんし、トイレも使用不能となり、挙げ句に調理もできません。

 通電火災は、ドラマではday 3に起きていましたが、もっと早く起こり得ます。地震発生から数時間後に起こった阪神・淡路大震災での大火災は、ほとんどがこの通電火災によるものでした。肝腎の水が出ないので、初期消火をしようにも何もできなかったと聞いています。

 大災害発生時に頼りになるのは自助・共助です。そんな自助・共助による防災対策を啓蒙するためにも、常日頃からできる家具固定感震ブレーカーの設置などの防災対策をもっと強調してよいと思いました。

 自宅外の街中にいる場合でも、まず当惑するのが大規模停電です。停電のためシステムダウンで信号機が止まり、電車などの交通機関が全面的に止まります。

 他に、電柱や建物の倒壊、液状化による道路の段差によっても大規模交通渋滞は発生します。どこかに移動しようにも、にっちもさっちもいかないのです。

 このため、火災やビル倒壊現場に緊急車両が通常通りには出動できないでしょうし、たとえ現場に着いたとしても人命救助や消火活動が手遅れになるかもしれません。

 こんな状況下にあっての帰宅困難者群衆雪崩の発生なのですが、そこに至る経過や構成がやや弱いと思いました。

 なお液状化は、day 4のテーマのひとつとして中川の堤防決壊が取り上げられていましたが、これなどもday 1に取り上げるべきでした。因みに阪神・淡路大震災では、液状化による岸壁の崩壊・沈下や、防潮堤の大きなコンクリート壁のズレなどが地震直後に判明していました。


 ドラマはこの後day 2からday 4へと続きました。上に挙げた他に、火災旋風(火災による竜巻)、SNSによるデマの拡大広域通信ダウンなど、想定しうる危険の大凡を列挙していました。

 その後の番組でもさらに、被害の全貌を想定して長期にわたる負の連鎖について論じていました。結局、首都直下地震を契機とした日本衰退へのプロローグが真のテーマであり、東京一極集中が一番の問題というのが番組の主張でした。遅きに失したとは言え、直ぐにでも地方分散に取り組むべきなのでしょう。

 以上は、ことさら不安を煽るために書いたのではありません。あくまでも同じ大都市直下地震、阪神・淡路大震災で被災した経験者による正直な感想です。

 長くなりましたが最後にもう一言。
「地震当日に飛び交う現場情報はすべて、真贋入り交じって裏の取れないSNS情報だけだろう」と、ドラマの中で臭わしていたことがとても印象的でした。複数の目撃情報のない、まったく同一画面だけの情報なら偽情報だそうです、ご用心。

 ドラマの舞台は東京にあるTV放送のキー局、それもニュース番組の編集部門でした。被災地にあるキー局ですからすべて機能不全に陥っているはず、あんなふうに報道できるわけがありません。これにも違和感がありました。

 日曜朝にルーターが壊れてしまい、ネットに繋がらなくなりました。投稿が遅れたこと、悪しからずご了承ください。

以下は、阪神・淡路大震災の記憶を元に記事にしたものです。是非、ご参照ください。
大地震へ、日常出来る備え』(2015.2.14投稿)
アルコール依存症へ辿った道筋(その16)阪神大震災、地震の当日』(2015.1.23投稿)



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依存症者の悪いクセ

2019-12-06 07:09:44 | 病状
 この時期にしては珍しく、ポカポカ陽気だった日のこと。コープの店頭にあるベンチに一人の男性がのんびり腰掛けていました。彼の直ぐ脇には酎ハイのアルミ缶が1本置かれていました。

 ベンチの隅に置いていたゴミ拾い道具を取ろうとして彼に声を掛けたら、眠たそうな顔で彼はこう応えてくれました。
「暖かいから日向ぼっこですよ。」

 私の方も、皮肉半分にこう返してやりました。
「酒なんか飲んでいるよりも、そりゃよっぽどいい。私は断酒中のアル中だけど、アル中の末期といったらそりゃ酷いものですよ。死の瀬戸際にまで行ったことがあるんです。だけどそのときは、死にそうなんてことも自分ではわからなかった。今生きているのが信じられないぐらいでしたよ。」

 そうしたら彼の方から、若い頃にあった話を始めました。最初、彼自身の話か、それとも知り合いの話かよくわからなかったので、聞き直してみたら以下のような話でした。

「若い頃、飲み会に自分でアル中と言っていた人も参加しましてね。場が盛り上がって大騒ぎとなったとき、その人が怒り出して若い者に激しく説教をし始めたんです。それで場が白けてしまって散会となりました。そんな人が飲み会へ出るのを、どうして家族が許したのか不思議でならなかったですね。そんな人、本来は出るべきではなかった、ですよネ?」

「その通り、その人は出てはいけない所に出てしまったんです。恐らく無意識のうちに飲みたかったんでしょう。仲間はずれになりたくなかったというのが表向きの言い訳で、アル中にはよくある話です。」と私。

 さらに続けて、
「その人が怒り出したのは、これ見よがしに自分の目の前で飲む方が悪いと思ったからでしょう。ある意味、人の所為にしたかったのでは(?)そう思いますよ。」

 これで話を切り上げて帰ろうとしたら、彼も後を付いて来ました。そのときです、今の話は彼自身の話で、彼自身がアル中なのだと確信しました。それでこうも付け加えました。

「依存症者には共通する悪いクセがあるんです。“言い訳する、人の所為にする、ウソをつく”。自分ではこのことに気づいていないから、人にそれを指摘されたら怒り出すんです。」

 今思うと我ながらこれはちょっと強引で、無理矢理話をこう持って行ったようです。

「そう言われれば、私にも心当たりがあります。タバコを止めて2年ぐらい経ったとき、目の前でタバコを吸われると流石に吸いたくなって、ついその人の所為にして貰いタバコをしていました。これはマズイと気づいて止めたんですがね。」彼は、うまいことタバコ依存の話にすり替えていました。

 序でに私は、家族についても付け加えておきました。
「依存症は、否応なしに家族を巻き込むのも特徴です。共依存というそうです。その人の家族も、共依存という病気の所為で判断が狂ったのでしょう。」

 彼は40代と言っていました。実は、昼間から酒を飲んでいる彼の姿を、近くのスーパーでも屡々目にしていました。だから、彼には再び会えると確信してこう伝えておきました。

「アル中だけが集まる自助サークルがあります。そのミーティングに通っていたら酒は止まります。今度そんな人がいたら、是非教えてあげたらいいですよ!」

 相手の手の内を読んだ上で言った言葉のつもりでした。年寄りの小狡さというか、それとも年の功と言うべきか?!



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“病は気から” “疲れたときは昼寝に限る”

2019-12-03 06:00:39 | 病状
 先々週に引いたカゼ、案の定まだ痰の絡む咳が続いています。そんなわけで今ひとつ気分の乗らない日々を送っています。まぁ、余程のことがない限り、そのうち完治するものとタカをくくってはいますが、・・・。

 こんな気分を以前も記事にしたことがあったはず、と過去記事を調べてみたらありました。やはりカゼにやられたときのことを書いていて、鼻水ダラダラ、頭がボーッ、外に出るのが億劫など、まったく同じような症状に悩まされていました。

 そんな記事の中にこんな言葉がありました。
「・・・内臓の状態にしろ、心の状態にしろ、身体に変調があったら最初に教えてくれるのが感覚です。“病は気から” という言葉がありますが、身体の変調を最初に教えてくれるのは感覚、という全く逆の意味なのかもしれません。」
2019.5.03投稿

 普通、気の持ちようによって病気は良くも悪くもなるという意味で使われるのが “病は気から”。今回のカゼ引きで、この言葉が身体の変調を最初に教えてくれる感覚のことだと改めて実感しました。

 何をするにも踏ん切りがつかず、とかくグズグズしがち、これは身体の異変を察知した脳の反応なのでしょう。「今動いてはダメ!」という脳からの警告と解釈すれば辻褄が合います。

 それともう一つ実感したことがあります。“疲れたときは昼寝に限る” これです。

 昼寝は、寝過ぎると夜眠れなくなるから精々20~30分に限るべき、と言われています。果たしてそうでしょうか?

 ゴミ拾いで歩き疲れた場合とか、脳が疲れて原稿の文案が浮かばなくなったときには、私は即一眠りすることにしています。大体2時間ほどの昼寝になりますが、昼寝から目覚めた頭はすっきりして原稿の文案も捗ること捗ること。昼寝のせいで夜眠れなくなったことなどありません。

 カゼの初期症状は、ある意味疲れと同じ感覚なので今回も即昼寝をしたのですが、このお陰で随分助かりました。下手に昼寝を我慢していると、私の苦手な “空白の時間” に悩まされることにもなりがちです。こんなときには、やはり “昼寝に限る” です。

 以上は、私に特有の症状(?)なのかもしれません。ただ自分の感覚を信じて素直に従った方が身のため、このことだけは間違いなさそうです。



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