ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

がん化学療法の副作用、その後

2022-01-26 08:58:10 | 食道がん

 これぞと言ったネタがないので、性懲りもなしに食道がん関連のことを書きます。

 11月末に投薬を終えたがん化学療法、早くも終了してから2ヶ月近く経ちました。が、副作用としての味覚異常、口内炎、脱毛の3つは今でもしぶとく残っています。

 先ずは、味覚異常について。

 甘い、辛い、しょっぱい(塩辛い)、苦いの4つの味覚は一時期、ほとんどと言っていいほどわかりませんでした。同時に嗅覚も異常なら新型コロナの疑い濃厚でしょうが、幸い嗅覚の方は大丈夫です。

 これら4つの味覚よりも微妙な旨味(うまみ)については論外で、当時も今も依然として覚束ないままです。

 そんな中で唯一判別できた味は酸っぱい味、特に “味ぽん” の旨味(うまみ)だけは何とかわかる程度。

 ですから、 “味ぽん” を頼りに専ら食しているのが鱈鍋や牡蠣鍋などの鍋物。その鍋物もそろそろ食傷気味なので、つい2,3日前から普通のおかずにも挑戦しているところです。

 次に口内炎について。これもなかなかしぶとい厄介者です。

 投薬終了後にじんわりと現われ、少しはマシになりつつあるものの、今でも続いています。抗菌剤を含むうがい薬以外に、これはという手段がないのでひたすら回復を待つしかありません。

 最後に脱毛です。幸い脱毛は峠を越しつつあるようです。

 頭の方は、光り輝くツルッ禿状態で産毛のような細い髪が辛うじて数本見えるだけ。ところがヒゲの方は別のようなのです。

 がん化学療法を開始直前の10月下旬、入院に備えて電気シェーバーで剃り上げたヒゲですが、そのとき以来、ヒゲがまったく生えてこないので顎も口周りもサッパリしたものでした。

 ところが先週半ば、何気に顎を触ってみたら産毛が生えかけていたのです。口の周りもよく見たら、やはり産毛が見えました。

 ここ3ヵ月間、手入れがまったく不用でしたが、間もなくヒゲも復活しそうです。そうなったら髪の方も同調してめでたく復活となるのでしょうか?

 長らく散髪の必要などなくて経済的にも助かってはいたのですが、散髪屋で交わす世間話が殊の外恋しくなって来ている私です。

 以上、しぶとかった抗がん剤の副作用もどうやら峠を超え、着実に回復へと進みつつあるようです。ご安心ください。

 

 

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地方自治体、ブースター接種への対応がチグハグ

2022-01-21 09:28:07 | 世相

 新型コロナ オミクロン株の感染急拡大への早急な対応が叫ばれている中、ブースター接種への地方自治体間の対応がチグハグで、地域住民たる私は右往左往させられています。

 政府の方針は一見したところ明解です。「速く、速くブースター接種を!」と、総理大臣自らが旗振り役をやっています。

 ところが、ワクチン供給体制に弱点を抱えているらしく、3回目接種の対象者定義がなかなか定まりません。

 高齢者の3回目接種について、政府の方針は当初、2回目接種からの間隔が8ヵ月必要だったのですが、感染拡大の勢いに押されて7ヵ月に短縮され、そうかと思っていたらいつの間にか6ヵ月と更に短くなっています。

 この方針変化に呼応して、実働部隊である地方自治体の方もてんでんバラバラ、我が県・市でもチグハグな対応になっています。

 今月14日から、県営の大規模接種会場で3回目接種が始まりました。2回目接種から6ヵ月しか経っていない私ですが、2回目接種用の券番号で予約が取れると聞き、大規模接種開始前日に早速、県営の大規模接種会場の接種予約をネットで取りました。

 そんなわけで、大規模接種開始の当日、接種券の発行を市に申し込んだのですが、市は依然として7ヵ月ルールを盾に接種券の発行をしてくれません。

 市の担当者曰く「たとえ予約が取れていたとしても、7ヵ月間隔満期の2週間前にならないと接種券の発行はしません」と頑ななのです。

 市の方針とは逆に、我が県知事は6ヵ月間隔推し派です。接種券の発行を断られた週末の日の夜、TVニュースで知事が高齢者なら6ヵ月でも接種できると早期接種を奨励していました。

 週末にあったこの知事談話が効いたようです。週明けに私の方も、知事談話を盾に接種券の発行を再び市に申し込んでみたのですが、・・・。

 つい3日前なら、私ががん化学療法を受けたばかりのハイ・リスク者だと言っても取り合ってくれず、7ヵ月ルールを破りでもしたらワクチン不足を来たしかねないなどと見当違いなことを言っていた市の担当者が、何と掌を返したような応対をしてくれました。

 つまり、県と急遽協議した結果、大規模接種会場なら2回目接種時の接種券でもOKとなったと豹変したのです。何のことはない結局は、段取りが悪くて接種券の印刷が遅れていただけの問題だったようです。

 たとえ地方自治体であっても、今第一義に務めるべきは住民を感染から守ること。ブースター接種も早ければ早いほうが効果的なので、接種券の発行ナシでも接種できるようにするのが “いの一番” に取り組むべき業務だったのですネ。

 まぁ、県と市レベルのコミュニケーションはこの程度。このデジタル時代にあって、旧態依然とした行政の対応状況に暗澹たる気持ちなのは私だけでしょうか?

 まぁ、なんやかんやあった私ですが、県営の大規模接種会場で昨日3回目の接種を受けてきました。メデタシ、メデタシ!

 

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阪神・淡路大震災 27周年記念日に寄せて

2022-01-17 05:45:17 | 自分史

 今日は、阪神・淡路大震災の27年周年記念日。記憶が風化してしまいましたが私は当時、地震でバスが阪神高速から落ちそうになった事故現場の近くに独りで住んでいました。

 今回は、できるだけ記憶を取り戻すために、7年前に書いた大地震当日についての手記を添付しました。是非、非常事態で私が味わった奇妙な感覚を共有してみてください。



 
アルコール依存症へ辿った道筋(その16)阪神大震災、地震の当日
私自身、経験したことのない大災害の現場に居合わせているという自覚はありましたが、日常とは全くかけ離れた、異質な世界となってしまった現実を、第三者のように醒めた眼で眺めていました。恐怖感も湧かず......
 

 

 

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喉元過ぎれば熱さ忘れる

2022-01-12 07:54:32 | 食道がん

 がん化学療法2クール目の投薬が終了し、副作用の低血圧が少しマシになった頃のことです。退院予定日を告げに来た主治医からこんな提案がありました。

「“鉄は熱いうちに打て” と言うように、
 “がん” も叩ける内に叩けですから、3クール目もやりましょう!」

「えっ、3クール目ですか? まだ副作用でシンドイのに・・・
 どうせまた、シンドイくて辛い思いをするだけじゃないですか?!
 私がどんなに辛くて苦しいかわからないから、
 先生は、そんなこと言えるんですよ。」

「まぁまぁ、入退院の繰り返しだけとなるかもしれませんが、
 そうでもしなければ “がん” は叩けません!
 是非々々、やりましょう!」

「“入退院の繰り返しだけ” ですか? そんなの嫌ですよ!
 それじゃ生きている価値がないでしょう!
 せっかくですが、抗がん剤治療はもう受けません!」と、威勢良く啖呵を切ったのですが、・・・あれから早いもので、1ヵ月以上経っています。

 せめて、ほんの少しでもいいから世の役に立ちたい、入退院を繰り返すだけの人生なんて侘しくて無意味。これがそのときの偽らざる私の本音でした。

 同時に、ただ恋々と生きることだけに執着するのはみっともない、ジタバタしない潔い死に方も良いのではという思いにも強く傾いていました。

 ところがこれは、未練がましくてみっともないと見られたくないという気分からだったような、つまり単に気負いと見栄からだったようなのです。

 “喉元過ぎれば熱さ忘れる”。年末の内視鏡検査で “がん” が消えたと言われた途端、現金なもので再び欲が湧いてきました。

 正月休みを終えたばかりの6日、年明け初の診察を受けました。そこで告げられたのは、しばらくは経過観察だけで行こうという方針。私の希望を尊重してのことでした。

 これでしばらくは、がん治療らしいものは何も受けないことになります。さすがに気が抜けて心細くなりました。

 人の心は移り気なもの。二度と受けるものかとあれほど拒否反応の強かった抗がん剤治療ですが、内服薬なら再び受けてもいいかと思い始めている私がいます。

 まぁ、今心懸けるべきは、歩行リハビリを再開・充実させ、少しでも体力の回復を図ってゴミ拾いを再開すること。そうすれば、少しは世の役に立っていると実感できるかもしれませんよネ。

 

 

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“人間万事塞翁が馬”

2022-01-05 07:46:02 | 食道がん

 人生、何が幸いするかわかったものではない。食道がんが消えてなくなったと聞いて、こんなことをつらつら考えています。

 “がん” なら手術が第一のはずなのに、食道がんになっても手術不能だった理由は、常用しているバイアスピリンを休薬できなかったからです。

 バイアスピリンは血栓を防止する薬。手術で長期間休薬でもしたら冠動脈に血栓ができかねず、心筋梗塞を起こしていつ即死しても不思議でなかったからです。

 そもそも論から言えば、事の発端は若い頃にアルコールに溺れたからだと考えています。

 30代末から40代前半の頃、仕事の辛さをアルコールで紛らわそうと毎日飲酒していました。そのため、いつの間にか高血圧、糖尿病、脂質異常症の3つが揃った生活習慣病となり、その転帰が不安定狭心症だったのです。件のバイアスピリンは、ステント留置後の再発防止のためでした。

 それともう一つ、そもそも食道がんはアル中に好発する “がん” と聞いています。もし、アル中になるほど酒に溺れてさえいなければ、食道がんになることもなかっただろうと思えるのです。

 ところで私は、手術が不能となってがん化学療法でいくとなったとき、食道がんからの回復は多分望めないだろうと悲観的に考えていました。

 それでいながらこんな手前味噌なことも考えていました。

 地獄のような術後のリハビリがなくてむしろよかったし、がんの末期になったらがん性疼痛を精々緩和してくれたらそれで十分。こんなふうに秘かに覚悟を決めてさえもいたのです。

 確かに、がん化学療法の副作用は辛くて苦しいものでした。それでも術後リハビリのQOLの低さに比べたら、まだ副作用の方がマシではないか、まだまだそう考えられるゆとりがありました。

 “人間万事塞翁が馬” 人の心はご都合主義で移ろいやすいものです。

 がん消失の喜びを嚙み締めながら、その一方で、自分の考えのいい加減さに苦笑いせざるを得ない私がいます。

 

 

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