575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

目の高さ変えて蒲公英そこかしこ  郁子

2024年05月03日 | Weblog

タンポポもすっかり綿毛の頃となり、愛嬌のある姿でぽわんぽわんとお好みの風を待っています。この句をつくった頃はまだ茎も短く若草の中に埋もれていました。青みを帯びた黄色が散らばっているだけに見えたのですがそれがタンポポと認識したとたん、まあ何とたくさんの・・と見え方が変わった瞬間を一句にしてみました。

泉さんからは田舎の風景が浮かぶと・・タンポポの群生が見られる場所が近くにあるのは幸せなことですね。

凝り固まった執着がほどける瞬間にもこんな世界の広がり方をするかもしれません。

 

 れんげ畑土曜日の学童保育  千香子

正式には紫雲英(げんげ)と言ってレンゲというなら草をつけて蓮華草というのだそうです。れんげ畑も、季語であるならば「げんげ田」とするべきだったと作者から教えてもらいました。勉強熱心な姿勢にいつも刺激を受けます。

容子さん:どのワードも魅力的。字数を整えるとよいかもしれません

作者は一番言いたいことを前にもってくるのを心掛けているのだそうです。ただ破調の効果で生きるものもあれば、定型の形の方が伝わるものもあると亜子さんの指摘もあり

 土曜日の学童保育れんげ草  もありか・・とお茶会句会で皆で考えたりしました。

 

                                           

げんげの畑でわちゃわちゃ遊んでいる子どもたちの姿や声までを詠みこむのはなかなか難しいです。

滅多に見られなくなったげんげの田んぼは、化学肥料の普及や稲の早期収穫なども関係あるかと思います。

効率や都合を優先して大切なものをおろそかにしていないか、何を守ってどんな未来をつくりたいのか。

ちょっと考えてみたい今日は憲法記念日。天気も上々良い一日をお過ごしください。   郁子

 

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