575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

はれの日のときめき吸うや春苺  竹葉

2022年03月31日 | Weblog

作者の竹葉さんに句の背景をうかがってみました。

「苺は、孫が来たり嬉しいことがあると高くても買ってしまいます。その気持ちを詠みたかったのです。だから「はれの日」が浮かんだ時はこれだー、となりました。初めは、苺に赤い色を塗るという絵本があったから、「赤を塗り込め」を入れたかったのですが、誰が塗り込めるか、分からなくなりやめました。苺を主体にしたとき「吸う」が思いつき、「赤」ではなく晴れの日の気持ち「ときめき」を吸うでいいかとなりました。でもはれの日のときめきはくどいですね。」

そんなことないと思います。お孫さんが来られるとついお財布の紐もゆるみますね。

さて、選句された方はどんな「はれの日」を想像されたのでしょうか?

泉さん:春は卒業、就職など おめでたいことが多い。

紅さん:結婚式でしょうか。初々しさを感じます。

須美さん:ときめき吸うやの表現が好き。苺はときめきを吸ってあんな色、形、匂い、味になっているんだと納得。

           ★★★

苺がときめきを吸うという発想が見事だと思いました。春のいろんなときめき。年度末。明日から新しい生活が始まる人も多いことでしょう。一人暮らしの大学生や新社会人にはなかなか高くて買えない昨今の苺。私の場合は入院していた父が退院でき、それを祝って作った俳句が

      春苺めでたき朝の食卓に 

でした。晴代さんから「 めでたさが🍓にのかっていますね。」というコメントいただきました。ありがとうございました。

春のときめきを吸い、めでたさが乗る果物というのは苺だということがわかりました。麗子

 

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闘病中の君に贈る  竹中敬一

2022年03月30日 | Weblog

「575の会」に俳句が載らないのが気になって、私の近況でもお伝えしょうと思い、

「闘病中の君に贈る」と題して、拙文を書いていましたが、先日、ブログで奥様が

元気な時はパソコンに向かっているという情報を得てほっとして、取りやめて

いました。再び、書いて拙文を贈ります。

 

先日、「575の会」ブログの「人気記事」の中に私が一年位前に書いた「親切な

額縁屋さん」が載っていて(2021年6月21日分)、当時のことを思い出しました。

今は額縁屋さんが表装して額縁に入れてくれた敦煌莫高窟の飛天の模写をいつも

眺めています。この飛天は盛唐時代のものですが、私は莫高窟初期、北魏時代の

素朴な飛天の方が好きです。

今頃の季節になると、しばし、浮世のことは忘れて額縁をみながら、心の中で

唐時代の漢詩の一節を朗読しています。

「古人 復(ま)た洛城の東に無く

 今人(こんじん) 還(ま)た落花の風に対す

 年年歳歳 花 相似(あいに)たり

 歳歳年年 人 同じからず」「劉希夷(りゅうきい)」

「白頭を悲しむ翁に代る」という題が私にぴったり。

春、洛陽の都では桃や李の花が散って、乙女はその容貌の衰えを嘆くという描写から

始まっています。全編26句からなる7言古詩の中の有名な部分を引用しました。

解説書にはことさら説明することでもないとしてか触れていませんが、「年年歳歳」に

続く「歳歳年年」は同義ながら、入れ替えるだけで見事な効果があります。

漢語の奥深さ、面白さを感じます。

「落花の風に対す」という表現にも感心します。「復(ま)た」は「もう一度、再び」

ということでしょうが、「還(ま)た」は還元という意味があるように思います。

「落花の風」は日本では「久方の光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ」

の情景のように、殆ど風を感じないのどかな日にハラハラと桜の花が散ってもよし。

或は「…春の嵐に散りゆく花」のように強風に晒される花吹雪に相対してもよし。

この有名な部分に続けて

「言(げん)を寄す 全盛の紅顔子

 応(まさ)に憐れむべし 半死の白頭翁

 此翁 白頭 直(まさ)に憐れむべし」

歳を重ねると、何があるかわかりません。先日も心不全の疑いで救急病院に入院、

検査の結果、ことなきを得ましたが、88歳の私はまさに「半死の白頭翁」の心境です。

 

 

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「微熱帯ぶ 夜のホームに 猫の戀 <殿>

2022年03月30日 | Weblog

「微熱帯ぶ 夜のホームに 猫の戀」 A cat's romance at a home on a night with a slight fever.

春の微熱が残っている夜の駅。ホームに甘い猫の聲が響きます。 A night station where a slight fever of spring remains. The voice of a sweet cat echoes in the home.

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地下鉄の 軌条きしみて 寒戻る <殿>

2022年03月29日 | Weblog

「地下鉄の 軌条きしみて 寒戻る」Subway rails are squeaky and cold is back.
 
地下鉄のレールが軋む音。鋭い金属音にホームは凍てつくようです。真冬に逆戻りした表参道駅。
The sound of subway rails squeaking. The home seems to freeze on the sharp metallic sound. Omotesando Station has returned to midwinter.
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中日歌壇より

2022年03月29日 | Weblog

ハイハイとレンジの合図に返事して食する夕餉深閑として 

一昨日の中日新聞・中日歌壇にこの短歌が選ばれていると佐保子さんから教えていただきました。

ブログにも時々登場される竹中敬一さんの歌です。

 「結句ゆえに、上句の場面の寂しさが際立つ」 と小島ゆかり先生の評が添えられていました。

確かに少し寂しい気もしますが、ひとりであることを日常として受け入れ丁寧に暮らす様子が目に浮かびました。

無機質な「チン」という音にもおだやかに返答する温かいお人柄はお変わりないようですね。

声を出すのは前頭葉を刺激して脳を活性化してくれるということで、とても良いのだそうです。

私も給湯器のお知らせ音「お風呂がわきました」に「いつもありがとう!」と言うことにします。   郁子

 

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花散りて 苦き珈琲 恋に似る <殿>

2022年03月28日 | Weblog

花散りて 苦き珈琲 恋に似る  Flowers are scattered and bitter coffee resembles love.

失恋したという彼女。珈琲は苦いようです。桜花の舞う表参道のカフェ。She said she had a broken heart. Coffee seems to be bitter. A cafe in Omotesando where cherry blossoms dance.
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まどろみの 大地覚むれば 胡蝶舞う <殿>

2022年03月27日 | Weblog

「まどろみの 大地覚むれば 胡蝶舞う」The land of sleepiness awakens and butterflies dance.

深夜の都内を襲った地震。まどろむ大地を覚醒させるようです。ところで、中国の故事「胡蝶の夢」自らが蝶になった夢を見る荘周。しかし自らが蝶で荘周は夢ではないかと悩みます。コロナ、ウクライナ、地震と続くこの世。胡蝶の見ている夢かもしれません。Midnight earthquake. It seems to awaken the doze land. By the way, the Chinese story "The Butterfly Dream" Zhuang Zhou has a dream of becoming a butterfly. However, he is a butterfly and he is worried that Zhuang Zhou is a dream. Corona, Ukraine, the world that continues with the earthquake. It may be the dream of a butterfly.

昔者荘周夢為胡蝶。栩栩然胡蝶也。自喩適志与。不知周也。俄然覚、則蘧蘧然周 也。不知、周之夢為胡蝶与、胡蝶之夢為周与。周与胡蝶、則必有分矣。此之謂物 化。

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灯籠に 死の跡のこす 春の街 <殿>

2022年03月26日 | Weblog

「灯籠に 死の跡のこす 春の街」The city of spring where the traces of death are rubbed in the lanterns.
 
表参道にある石灯籠。台座の黒ずみは太平洋戦争の空襲で積み上げられた遺体の痕跡。血と油が染みこんだといわれています。実家近くにある戦争の痕跡。ウクライナの戦禍を憂う春。
A stone lantern in Omotesando. The darkening of the pedestal is a trace of the bodies piled up in the air raids of the Pacific War. I heard that blood and oil have soaked in. Traces of the war near my parents' house. Spring worries about the war in Ukraine.
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春苺あとの一粒ママのもの  郁子

2022年03月25日 | Weblog

大好きなお菓子やくだものを均等に分けるとき、

割り算のできない小さなこどもはお皿にひとつずつ置いていきます。

我が家は三人娘、お皿がみっつ並んでトランプのように配られます。

残りがひとつになりました。「これ・・ ママにもあげようか・・」

となると美しい親子愛の図でしょうが

うちはママも主張し、苺のときはお皿が四つ並びました。(笑)

 

いただいたコメントです

竹葉さん:苺を食べる子らの景色でなく、一粒だけ残った景色をやっぱり少しは食べたいママに視点を置いているのが新鮮で良いと思いました。「一粒ママにも頂戴」てはなく「ママに上げるね」かも。。

等さん:母子の愛情と気配りが、あと一粒残った苺の行方で良く表現されています。

晴代さん:和やかな家族の様子がみえます 

 能登さんにも選んでいただきありがとうございました。

 

友人の話ですが、息子とショートケーキやパフェの上にあるとっておきの苺をとりあって毎回バトルをするとのこと。

新米ママの頃のこと、これも楽しい親子のふれあいですね。

今はメロンやシャインマスカット、サクランボ、珍しい外国のフルーツなど店頭に並ぶようになりましたが、

私の子どもの頃は可愛い真っ赤な苺が憧れでした。

 

いちご載るプランタニエをえらびたり  佐保子

 

プランタニエはフランス語で「春めいた」という意味だとか。

ケーキやさんで数ある中から「プランタニエ」と名付けられた真っ赤ないちごの載ったケーキを真っ先に選んだのでしょうか

形状も可愛いくて、少女漫画やファンシーグッズにも登場した時代を共有しているかのようで一票入れました。

 

 

成長して巣立ったアラサーの二人の娘が、先日一緒にいちご狩りに行ったそうです。

「お母さんごめーん!」「今度一緒に行こうね」とメールがありました。

いつまで私が苺好きと思っているのでしょう。(笑)  郁子

 

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春苺ろうそくをふつと紀寿の母  千香子

2022年03月24日 | Weblog

 

この句を見た時、「紀寿」をもしかして「喜寿」の間違い?と思ってしまいました。

お母さま、100歳のお誕生日を迎えられたのですね。本当におめでとうございました。赤い苺の載ったろうそくを吹かれる様子が映像として見えました。中七が字余りなので「ろうそくふつと」でもいいかも?と思いました。

お母さまの100年の人生にはさまざまなことがあったと思いましたので、千香子さんに句の背景やお母さまの思い出をうかがってみました。

千香子さんのお母さまは1917年ロシア革命の年に生まれ一世紀を生きられたそうです。

以下、千香子さんのコメントです。

 

「紀寿を苺ののったケーキで祝いました。

苺→ケーキ→ろうそくはありふれていると 思っても、私にとってはいちごとケーキは、母がろうそくを吹き消している姿が、真っ先に浮かんできて、それしかない感じでした。

それだけに共感して頂いた方がいて嬉しかったです。

 母は、認知症も出ており 同じことを繰り返し言っていました。

B 29、疎開、地震、死ぬまでに一度でいいから白いご飯を食べたいと思った、などなど戦争の恐怖体験がおもなものでした。

 1917年ロシア革命は少なからぬ人に希望を与えたと思うのに、100年経ってこの有様とはいったい歴史はどう動いているのでしょう

 100歳を過ぎて3か月、要介護2の母は救急入院し手術をして、要介護5になりました。

急性期の病院の手厚い看護に医療の進歩を感じました。食事専門のリハビリの人が来て食べさせてくれるし、毎日手足を動かすリハビリも専門の人が行なってくれ 車椅子に乗って散歩ができるまでになりました。言葉も少し出てきて「デイサービス」と何回も行っておりました。急性期だけでなく、このような患者にとってありがたい看護は、一般入院でも他の施設でも できるはずの事だと思いました

病院を出なければならなくなり施設へ移りましたが、すぐでした。

入院も3月過ぎ灯のない部屋に慣れた朝母は旅立ちました。」

           ★★★

お母さまの最晩年の思い出を句に詠まれた千香子さん。毎年この季節、苺を食べる度にお母さまのことを思い出されますね。ちょっと悲しい記憶もよみがえるかも知れませんが、亡きお母さまは亡くなってもいろんなことを千香子さんに教えてくださっていると思います。

人生100年時代と言われますが、最期まで元気で暮らせる人はあまりいません。高齢者が安心して入院できる制度を私も望みます。麗子

 

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石垣のひかりの中の花いちご  遅足

2022年03月22日 | Weblog

句会には間に合いませんでしたが、遅足さんから苺の句が届きました。ありがとうございました。

タイトルの句以外にも

    石垣のひかり差し込む花いちご 

という句も送られて来ました。どちらも「石垣のひかり」がポイントです。

遅足さんから一言。

「作者としては月光のつもりですが、つうじたでしょうか?

静岡の石垣いちごのつもりですが・・・」

 

月光とは思いませんでした。春の明るい光の中の花苺だと思っていました。でも、夜の苺って少しミステリアスな感じもしますね。ちょうど一年前の「お水取り」の句会で、遅足さんは

     ひとひらのひかりにはじまるお水とり

という句を作っておられます。三月はまさにひかりの季節なのですね。麗子

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夜匂ふ 午前零時の 猫の戀 <殿>

2022年03月21日 | Weblog

「夜匂ふ 午前零時の 猫の戀」The love of a cat at midnight when the night smells.
 
赤坂は江戸時代から続く花街。赤坂の料亭前に佇む猫。戀<こい>を待っているのでしょうか。Akasaka is a flower district that has been around since the Edo period. A cat standing in front of a restaurant in Akasaka. Is the cat waiting for love?
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堅香子の 万葉一首 想い馳せ <殿>

2022年03月20日 | Weblog

「堅香子の 万葉一首 想い馳せ」I think about the head of the “Manyoshu” of “Katakuri”.
 
春の鎌倉を散策。瑞泉寺近くの疎林に咲く堅香子の花。万葉で歌われた一首に想い耽ります。I walked around Kamakura in spring. A flower of Japanese erythronium that blooms in a woodland near Zuisenji. I indulge in the one sung in the Manyoshu.
 
堅香子<かたかご> かたくりの意。万葉集で歌われたのはこの一首のみ。作者である大伴家持は越中に5年間赴任。現在の高岡市の勝興寺の情景と伝えられています。「もののふの 八十娘子<やそとめ>らが 汲み乱ふ 寺井の上の 堅香子<かたかご>の花」歌意は「少女たちが水を汲む寺の井戸に咲くかたくりの花。なんと可憐なのだろう」ちなみに、大伴家持はかたくりの群生を少女に例えたともいわれています。Katakago. The meaning of “katakuri”. Only this one was sung in the “Manyoshu”. The author, “Otomo yakamochi”, was assigned to “Etchu” for five years. It is said to have been made at the current “Shokoji” in Takaoka City. "Mononofu's eighty daughters and others are pumping up Ranfu Terai's flower" The singing intention is "The flower of the erythronium that blooms in the well of the temple where the girls draw water. What a lovely flower! By the way, “Otomo yakamochi”, is said to liken a group of erythronium to a girl.
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涙ぐむ 受験子阻む 赤き門 <殿>

2022年03月19日 | Weblog

「涙ぐむ 受験子阻む 赤き門」The red gate that blocks the examinee.

本郷の赤門は東大の象徴として知られています。しかし、江戸時代の赤門は女性専用の門。江戸加賀藩の奥方や女中が利用した裏門でした。つまり裏口が東大の正門になります。東大の赤門。今春も涙ぐむ受験生がいるのでしょうか。Hongo's Akamon is known as a symbol of the University of Tokyo. However, the Akamon gate in the Edo period was exclusively for women. It was a postern used by the wife and maid of the Edo Kaga domain. In other words, the back door is the main gate of the University of Tokyo. Akamon of the University of Tokyo. Will there be any students who are weeping this spring as well?

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さよならと言う時来たり春苺  能登

2022年03月18日 | Weblog

  季題を宿題に、店頭の苺ばかり眺めていたように思います。

その間に季節はどんどん進みました。この句に対する選句コメントです。


殿さま:卒業、就職など春は別れの季節。最後の食事が終わりデザートの苺を食べる。その刹那を捉えた秀句。

紅さん:別れの時、最後に苺を食べたのでしょうか?その瞬間を切り取った素敵な句ですね。

千香子さん:春は別れの季節でもあり この中には ⑭泉さんの句「青春の甘さ酸っぱさ」も含まれていると思いこちらにしました

泉さん:春は別れの季節でもある。なんとなく切ない。

亜子さん:◎の句。春は出会いと別れの季節だが、深刻な別れではない気がする。「春苺」という季語で未来が感じられ希望のある別れに思える。夏苺ならこうはいかないでしょう。

 確かに「苺」のもつイメージは、すこし悲しい場面のトーンをやわらげてくれるようです。

 

卒園や苺コサージュはずむ胸  健太

今回飛び入りの健太さんは、お子さんの卒園式にでられたのでしょうか。

緊張とわくわく感が胸のコサージュの動きに集約され、

生きているという実感と愛おしさがあふれる素敵な句ですね。

殿さま:ファンシーグッズに多様される苺。幼児には花のコサージュより苺が似合うのかもしれません。楽しげな情景を描いた可愛らしい句。

結宇さん:幼稚園でしょうね。 苺をコサージュとは、しゃれてます。 周囲の家族にもよろこばれたでしょう。

この句は能登さんも選句されていますし、遅足さんは、この句と冒頭の能登さんの句にそれぞれ一票入れています。

会うは別れのはじめですが、別れがあるから次の出会いが生まれるということですね  郁子

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