575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

衣替えトキメキ無しは断捨離へ  智恵

2019年05月31日 | Weblog

五月といえば初夏。そろそろ衣替えの季節を迎えます。
断捨離の判断を「トキメキ」とした作者。
もうこれ以上の語句はないと思われます。
お見事!!、と殿様。

「人生がときめく片付けの魔法」には、
すべて一つ一つさわって、ときめいたら残す、
と書かれています。
「ときめくか、ときめかないか」の二者択一です。

断捨離。昔人間の母には理解不能な言葉でした。
紐一本でも取っておく人でした。
亡くなった時の衣服の整理にかなり時間が。
結局はほとんどを捨ることになりました。
これを見て断捨離の必要性を認識。
以後、衝動買いをしない、と決めたつもりですが・・・

ところで衣更えは明日6月1日。
でも今年は30度を超える夏日が続き、すでに夏服に。
クールビズもあって、衣更えは影が薄くなりつつあるのかも。

                   (遅足)




コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

きのう何食べた?  麗

2019年05月30日 | Weblog
皆さん、きのうの晩ご飯何を召し上がりましたか?
私は「筑前煮」と、「ナスとパプリカの蒸し煮」。ここでぴんと来た方はかなりのドラマ通。

そうです!これは今期のテレビ東京系で金曜深夜に放送されているドラマ「きのう何食べた?」からのレシピで作りました。
このドラマは、よしながふみの漫画が原作で、男性二人のカップルがぱぱっとお値打ちに作れるおかずを紹介してくれます。ドラマでは西島秀俊(弁護士役)と内野聖陽(美容師役)が演じていますが、ちまたでは内野さんのゲイの演技が話題です。

ドラマの中でも料理シーンが見事に再現されていてちょっとしたお料理番組としても楽しめます。短時間で手軽に安くというポリシーなので主婦にはありがたいレシピ。録画した番組を何度も再生して作りました。レシピ本も出ているみたいなのでこちらも購入しようと思っています。毎日のご飯作りはマンネリ化しますがちょっとした刺激になるドラマです。
よかったら一度ご覧下さい。おかずもう一品作りたくなりますよ。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

魔法瓶の魔法の効かぬ日雷   遅足

2019年05月29日 | Weblog
川崎市登戸で通学バスを待っていた子供たちや保護者。
突然現れた男に殺されるという事件。
出刃包丁を持った男は自殺してしまいました。

暗澹たる気持ちです。こんな事件がなぜ起きたのか?

亡くなった方々のご冥福をお祈りするとともに
怪我を負われた方々の一日にも早い回復を願ってやみません。

なぜか、魔物が村の娘を生贄にさらっていく昔話を思い出しました。






コメント (1)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蛙鳴く昭和の夜は遠くなり  麗子

2019年05月28日 | Weblog

心惹かれるのは中七下五の「昭和の夜は遠くなり」です。
「降る雪や明治は遠くなりにけり」を思い出します。

古き良き時代へのノスタルジー。
一つは「明治」そして今ひとつは「昭和」
昭和は「ALWAYS3丁目の夕日」に象徴される時代。
今の朝ドラの舞台、昭和30年代の日本でしょうか。
あの高度経済成長の時代を懐かしく振り返る。
何時の間にか、そんなところまできたしまったようです。

斎藤茂吉の歌を思いだしました。

  死に近き母に添寝のしんしんと遠田のかはづ天に聞ゆる

命尽きようとしている母。その傍らで添い寝をしている男。
しんしんと夜も更け、遠くの田で盛んに鳴いている蛙の声。
母を遠い世界に誘っていく天からの声のように聞こえる。

この歌は昭和より前に詠まれたものです。
句に通じる懐かしさを感じさせるものがあります。
失ったものは意外に大きく大切なものだったのかもしれません。

夜が更けていきます。
孫たちには、どんな朝が待っているのでしょうか?(遅足)


コメント (1)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

旅枕子の背とんとん蛙鳴く  すみ

2019年05月27日 | Weblog

旅先でのこと。
子供を寝かしつけようと、とんとん背中を叩いていました。
気が付くと、蛙の鳴き声が聞こえました、と作者。

旅枕、が秀逸。と等さん。
旅先での夜。宿泊先は自然の豊かな郊外。
遊び疲れたのでしょうか?
なかなか寝付かなかった子供も静かに。
昼間には気が付かなかった蛙の鳴き声が聞こえて来ました。

  みどり児と蛙鳴く田を夕眺め  中村汀女

  蛙鳴くこの夜忘るな旅まくら  上島鬼貫

いまもある風景ですが、どこか懐かしい感じがします。(遅足)

コメント (1)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

てのひらにひんやりかろきあまがえる  能登

2019年05月26日 | Weblog

儚げな小さな生命のいとおしさ。
すべてひらがなとした文字面と調べが美しい。
万葉集のような雰囲気を持つ嫋やかな一句。

殿さまの評に加えることはありません。
一語一語、声に出して読んで楽しんでいます。

  てのひらにひんやりかろしあまがえる

と、切れを入れてもいいのか?舌頭に千転。
答えはおのずからでるのでしょうか・・・(遅足)
コメント (1)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「 津島祭礼図屏風 」 ⑦ 〜 うどん 〜 竹中敬一

2019年05月25日 | Weblog


「 綴プロジェクト 」高精細複製品より

津島祭礼図屏風の宵祭りの場面 。天王川の手間、津島五ヶ村側には食べ物を売る出店が

多く見られるます。ウドンを作っている店、その隣では みたらし団子や味噌田楽を焼いて

います 。



「 綴プロジェクト 」高精細複製品より

天王川の上手、津島神社の鎮座する側 で路上に敷いたムシロに瓜をいっぱい並べて

売っています 。

その隣は、携帯用の茶道具で湯を沸かし茶を提供しています 。

煎茶は江戸時代になって庶民にも広がったということですが、ここではよく見ると茶せん

を使っています 。抹茶でしょうか 。社家や武家屋敷が並ぶ地区、やはり抹茶のようです。

江戸後期、天保元年 ( 1830 ) に津島の様子を詠んだ十日亭厚丸 ( 詳細不明 )の川柳の中に

その頃の芸者の唄が載っています 。

「 つしま祭の面白や 舟 分け 山上げ 段飾り

宵に信楽 朝祭 山を下して うどん食い

十日の間は芸居 見る 」

大意は

" 津島天王祭が近ずくと誰もがワクワクする 。

まず、宵祭りを前にして、多くの舟が天王川を我先にと進む 。

津島五ヶ村の楽車舟 ( だんじりぶね ) の五艘が仕立てられ、飾り付けられる 。

宵祭りは試楽 ( しらく ) ともいう 。

そして、翌日 、五艘に市江 ( 現 ・愛西市 )の楽車舟が加わって朝祭り 。

やがて、それぞれの山車 ( だし )を解体して、やっと祭りが終わる 。

その後、うどんを食べて芝居を見るのがその頃の町人の楽しみだった 。"

屏風絵を見ていると、唄や三味線、笛 、太鼓など さんざめく音までが聞こえて

くるようです 。十日亭厚丸の川柳 に


うどん 並 ( ナミ ) かねの水うる店がある


堀田喜慶氏 ( 昭和 50年代 津島市文化財専門委員 、故人 )の註釈によりますと、川祭り

の時、遠方からの参拝 見物に来る人に、うどんは少なく、汁ばかり多くして、普段と

同じ値段で売る狡猾なうどん屋を詠んだ句で こういう売り方を「 津島の見かけ取り 」

といったそうです。

「 昔 津島の商店は七草と祭りで一年の食いぶちの大半をもうけたものだ 。」と書いて

います。   つづく


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

筋トレの憧れ蛙大ジャンプ  智恵

2019年05月24日 | Weblog

等さんの評。俳諧味のある面白い句。
だが季語の季節感が何処かへ行ってしまったのが惜しい。

ほかの生物と戦う有効な武器を持たないカエル。
生存競争で生きぬいていく唯一最良の戦術は逃げること。
この「逃げるが勝ち」を支えているのが大ジャンプ。

ジャンプ力を生みだしているのは「長い後ろ足」。
そして水かき。泳ぐためだけではなく、
ジャンプの踏み切りを強くするのにも役立っています。

人間の頭は他の部位と比べるとやたらと重くなっているが、
カエルの場合は頭が軽い。これもジャンプには有利かも。

カエルも筋トレしているのでしょうか?(遅足)
コメント (1)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

禅寺の回廊を行く若葉風   麗子

2019年05月23日 | Weblog
美濃加茂市にある臨済宗妙心寺派のお寺、正眼寺を訪れた際にこの俳句を作りました。
私が訪れた時は新緑が美しく、ひっそりとして誰もおらず、静かな静寂に包まれていました。
川上哲治さんや星野仙一さんも修行に訪れたことがあるそうです。

句会では中七の「を行く」を推敲してはどうかというアドバイスを頂きました。
「回廊を行く」は司馬さんの「街道を行く」に似ていますもんね(笑)

禅寺の回廊を過ぐ若葉風

禅寺の回廊渡る若葉風

禅寺の回廊進む若葉風


プレバトの夏井先生ならどう添削されるでしょうか?

若葉風禅寺の回廊を行く

と倒置法でしょうか?

皆様のご指導お待ちしています。麗子

P.S
名古屋の今日の予想最高気温は30度です。まだ湿気がないので楽ですが、この夏も厳しそうですね。
コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

引っ越すや暗闇わけて牛蛙  千香子

2019年05月22日 | Weblog

郊外に引っ越しました。暗闇をわけるように聞こえてくる。
「ブオー、ブオー」という鳴き声。牛蛙です。
ウシに似た鳴き声は、数キロメートル離れていても聞こえるとか。

この牛蛙、戦前に東京帝国大学の教授がアメリカから輸入したのが最初。
戦後には、年間数百トンのウシガエルが食用として養殖されたそうです。
この時、餌として輸入されたのがアメリカザリガニだとか。

味は鶏肉、特にササミに似て、肉は脂がほとんど無いため、
炒め物やフライとして食べることが多いとのこと。

結宇さんが、昔住んでた家のすぐとなりが牛蛙の住処。
戦後の事、売るためにアセチレンガスの灯をともして、
漁に来たのを覚えてます、とのこと。
その声は哀れでもあり、やかましくも聞こえて。

中七の「暗闇わけて」は、牛蛙たちが縄張りを分け合ってとも読めます。
                            (遅足)
コメント (1)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天使の血青空染めてアカヤシオ  能登

2019年05月21日 | Weblog

先日、御在所でアカヤシオを見てきました。
きれいでした、と写真を送って下さった作者。

アカヤシオは、ツツジの一種。
北は群馬県あたりから南は紀伊半島までの山に自生。
葉が出る前に花を咲かせるため人気が高く、
この地方では、御在所のアカヤシオが有名です。
その赤い花を「天使の血」と表現しました。

天使は肉体を持つのか、それとも霊的な存在なのか。
霊的な世界に属するが、目に見える形で現われることも。
目に見えるがスピリチュアルな存在。それが天使。

ふっと空を見上げた作者。血のように赤い花が。
この世のものと思えぬ美しさに「天使の血」だ!と直感。
この写真になったのではないでしょうか。(遅足)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中日歌壇でございます

2019年05月20日 | Weblog
今朝の中日新聞
島田修三選に掲載の遅足さんの歌です。

  新入生迎えて春を飾りたる樹々はおのれの齢を思う

{評}
桜や桃など四月に花を咲かせる樹木は多く、新入生を迎える春を美しく飾る。
だが、樹齢は新入生の年齢をはるかに上回る。
下二句に擬人表現、人と自然に流れる歳月の違いを思わせ、含蓄がある。

はつらつとしたもの、
今始まったばかりのものを眼にすると、
すこし引いた立ち位置で、目を細めて見つめている自分の割合が
だんだん大きくなってきました。
こころがじんわりと暖かくて、嬉しさもあります。
齢をとったかなと思う瞬間です。
おめでとうございます。  郁子
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

苔寺の色に溶けゆく雨蛙   殿

2019年05月19日 | Weblog

苔むした石段の雨蛙。
やがて、体色が苔色となり溶けるように消えていきました。
実は、西芳寺ではなく鎌倉の苔寺といわれる妙法寺での句。
妙法寺は日蓮の寺院。しかし戦乱に巻き込まれ塔頭も焼失。
やがて徳川家により再興されます。
ところで、妙法寺の境内裏の小径。
登りつめると美しい相模の海と富士山が楽しめます、と作者。

一番高い評価を受けた句です。
採らなかった方の意見を紹介します。
雨蛙が苔寺の緑に溶けこんだ、という視覚的な句で美しい。
だが「色に溶けゆく」が言わずもがなの感じ。
苔寺の「静けさ」を加えては如何。

これは判断が難しいですね。
作者の解説を読むと「溶けるように消えていった」とあり、
言外に静寂を詠み込んでいると読むことも出来ます。
「消えゆく」とすることも出来ますが・・・
皆さんはどう考えます?         (遅足)
コメント (1)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「 津島祭礼図屏風 」⑥ 〜 津島名物のお菓子 「 あかだ 」 売り 〜 竹中敬一

2019年05月18日 | Weblog



写真は 向かって左が現在 、津島神社の門前の店で売られている 「 あかだ 」

右が「 津島祭礼図屏風 」( 「 綴プロジェクト 」高精細複製品より )の朝祭り

( 左隻 ) 2扇 「 あかだ 」らしいものの入った器を頭に乗せて売り歩く女性 。

愛知県の津島神社に伝わる例祭 天王祭 ( てんのうまつり ) の様子を描いた江戸時代

前期の屏風絵についてお伝えしています 。

その中には、食べ物がよく出てきます 。

津島名物のお菓子「 あかだ 」もあるはず 。

愛西市で大英博物館蔵の高精細複製品が公開された時 、私では見つけられず 市役所

の関係者に教えてもらって、やっと、それらしい姿をとらえることができました 。

2人の女性が頭の上に底の浅い木製のオボンのような器を載せています 。

立売りです 。その中身は「 あかだ 」らしい 。津島の女性が「 あかだ 」 をこうして

売り歩く姿は江戸時代 、よく知られていたという 。

「 あかだ 」とは、一体 どんなお菓子なのか 。

今でも津島神社の門前にこのお菓子を売っているお店が三軒あります 。

私が立ち寄った松儀屋の由緒書きによると、津島神社のご神饌米を粉にして

水で練って指先大にちぎり、油で揚げもの 。

もう一つ 、これに似た「 くつわ 」という甘いお菓子があり、こちらの方は江戸後期

天保11年の創製とはっきりしていますが、「 あかだ 」はこれよりずーと古く、最初は

無病息災の薬として 製造されたようです。

私も買って食べてみたのですが、とにかく固い 。醤油味でアラレのよう 。

口の中でしばらく含んでから、奥歯で強く噛み砕きます 。その時 カリーという歯応え

があり、その爽快感につられて 、また一個となります 。

ところで 、考古学者の森 浩一 氏 ( 故人 )は、平成16年 中日新聞で津島の川祭屏風に

描かれている女性の物売りに触れ 「 頭上にどんぐりを入れたかごをのせ、参詣人に

売っている数人の女の図柄を見つけ興味を持った 。」と書いておられます 。

そして、「 どんぐりは縄文時代から脇役的な食物 … 津島のどんぐり売りは 美濃あたりから

来たのであろうか 。」とされています 。( 八点ある川祭屏風のどれを御覧になったかは

わかりません 。 )

大英博物館蔵の屏風絵には 「 あかだ 」を油で揚げているらしい出店も描かれており、

私は地元の人が云うように「 あかだ 」売りだと思いますが … 。

ただ 、津島の歴史に詳しい愛西市佐織公民館長の石田泰弘氏はドングリではないが、

「 あかだ 」と断定はできないと言っておられます 。

津島周辺は蓮田が多いことから蓮の実ということも考えられます、



写真は 「 張州雑志 」( 愛知県郷土資料刊行会 昭和50年刊 )より

尾張藩の藩士 内藤東甫が安永年間頃 ( 1772〜1780 )に記した地誌 。

この中に津島名物として 「阿伽陀 」( あかだ )が出てきます 。

戦国時代、津島神社の社僧が薬として作ったのが始まりのようです 。


次回も屏風絵に出てくる食べ物についてお伝えします 。

コメント (1)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

5月句会の結果です。遅足

2019年05月17日 | Weblog
ごらんのような結果となりました。 

題詠「蛙」
①苔寺の色に溶けゆく雨蛙(殿)智恵・千香子・等・静荷・幸泉・亜子・狗子・晴代・麗子・郁子
②蛙鳴く昭和の夜は遠くなり(麗子)すみ・佐保子・幸泉・亜子
③蛙の子手足出る時神社の池(等)
④てのひらにひんやりかろきあまがえる(能登)結宇・千香子・殿・佐保子・遅足・郁子・竹葉
⑤遠蛙夢にブレーキかけし声(晴代)亜子
⑥闇の中合唱する蛙達(幸泉)
⑦引っ越すや暗闇わけて牛蛙(千香子)結宇・佐保子・晴代
⑧筋トレの憧れ蛙大ジャンプ(智恵)等・麗子
⑨車道越え何故蛙は田を変える(静荷)智恵
⑩畦道を跳んで横切る蛙かな(亜子)晴代
⑪鳥獣戯画ぬけでて恋の蛙かな(遅足)能登・静荷・幸泉・狗子・麗子・郁子
⑫町住居蛙に会はぬ十連休(佐保子)能登
⑬てんでんこ田に水入りて蝌蚪の舞(竹葉)能登・遅足
⑭蛙(カワズ)聞く昔語りの先触れか(結宇)狗子・竹葉
⑮誰がために尻尾捨てしや蛙鳴く(郁子)智恵・すみ・静荷
⑯葉の上に恥ずかし茶色の雨蛙(狗子)すみ・殿
⑰旅枕子の背とんとん蛙鳴く(すみ)結宇・千香子・等・遅足・竹葉

自由題
①山桜平成惜しみ咲きほこる(幸泉)
②婚礼の日決まり満開ヒトツバタゴ(郁子)千香子・亜子
③樟若葉ランチタイムの混むベンチ(晴代)竹葉・等・麗子・郁子
④天使の血青空染めてアカヤシオ(能登)
⑤牡丹まで径やわらかく生まれけり(遅足)等・佐保子・静荷・麗子
⑥鼻の差の一着二着青嵐(亜子)結宇・能登・幸泉・晴代
⑦麻のれん白き襟足風と抜け(殿)智恵・結宇・等・能登・亜子・郁子
⑧禅寺の回廊を行く若葉風(麗子)千香子・幸泉・狗子
⑨池揺らす魔物の影や蝌蚪の群れ(等)智恵・静荷・亜子
⑩隣家(トナリ)よりパン焼く匂い春目覚め(結宇)佐保子
⑪衣替えトキメキ無しは断捨離へ(智恵)殿・静荷
⑫赤き薔薇活けて心に灯のともる(静荷)狗子
⑬春の空あと一押しの青き日よ(竹葉)すみ
⑭腰折れの翁レジ打つつばめの子(千香子)竹葉・すみ・遅足・晴代
⑮白犀も河馬も眠れり若葉して(佐保子)麗子
⑯柏餅一つ残して子等の去る(狗子)智恵・結宇・千香子・竹葉・能登・すみ・佐保子・遅足・晴代・郁子
⑰剪定の枝の向こうは青い空(すみ)幸泉・遅足・狗子

次回は6月19日(水)午後1時20分 愛知芸文センター12階
題詠は「『雨』の字を持つ夏の季語」です。
梅雨・梅雨晴れ間・五月雨・白雨・雷・夕立雲など。
『雨』が含まれていれば、どの季語でもOKです。


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする