575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

今年も咲きました。   麗

2018年05月31日 | Weblog
先週末、今年もサボテンが白い花をつけました。
夕方から咲き始め、次の日のお昼頃まで咲いてくれました。
サボテンは人間の言葉がわかる?とか聞いたことがあるので、「今年も咲いてくれてありがとう!」とお礼をいいました。

早くも5月も終わり、明日から六月です。低気圧に弱い私。サボテンのようにたくましく過ごしていきたいです。

本のタイトルにもなった渡辺和子さんの言葉「置かれた場所で咲きなさい」
私「はい、かしこまりました。」


        水無月や美しきもの並べたり  麗
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赤子泣き命をつなぐ夏木立  能登

2018年05月30日 | Weblog

どこからか、赤ちゃんの泣き声が聞こえています。
あるいは赤ちゃんを抱っこしているのかも知れません。
泣くのは赤ちゃんの仕事とか、泣く子は育つといいますが、
作者は、きっと命をつなぐため、と感じたのでしょうね。
元気の良い泣き声に、夏の木立の持つ生命力と
通じるものを感じたのでしょうか。

最初の子がうまれた時は、何で泣いてるか分からず困惑しました。
こうした時、経験者である母の助言はとても助かりました。
当時、欧米流の育児書の全盛期。
『スポック博士の育児書』が聖書のように読まれました。
日本人の育児法と基本的に違うところがあり、時々衝突しました。
子供はひとりで寝かせるというアメリカ式。
川の字になって寝る日本式。
みなさん、どちらを選びました?

子育てといえば、最近は子どもを背負う姿はみたことがありません。
みな、前で抱っこしていますね。
「主婦」という言葉が消えていったと同じころでしょうか?
「ミセス」には負んぶは似合わないかも。(遅足)

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夏立つや書店の棚の素十句集  等

2018年05月29日 | Weblog

立夏のころは天気もおだやか。
気持ちの良い日が続きます。
そんなある日、散歩がてら書店にいきました。
足は自然に俳句の本のならぶ書棚へ。
すると、高野素十の句集が目に飛び込んできました。
欲しいと思っていた本です。

高野素十(たかの すじゅう)は、茨城県出身の俳人。
虚子の唱えた「客観写生」に従い、写生句を詠みました。
代表的な句は

  方丈の大庇より春の蝶

  ひつぱれる糸まつすぐや甲虫
  
  翅わつててんたう虫の飛びいづる
  
等さんの句も主観を排した写生句ですね。(遅足)
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夏めくや修道院のマリア像   麗子

2018年05月28日 | Weblog

新緑の美しい修道院の木立のなかの白いマリア像。
やさしい笑みを浮かべて季節を楽しんでいるかのようです。
という感想も。さわやかな句です。

俳句は写生と考えると、スケッチにメリハリがないようです。
どこか物足りません。
もう少しマリア像の細部の描写があると、良いかもしれません。
たとえば

  ばら咲くやひとみの深きマリア像  奥山光子

マリア像のひとみに着目しています。
季語も効果的です。
夏めく、という季語に負けないものは何でしょう?
髪でしょうか?

五月を「マリアの月」「聖母月」というそうです。
古代のローマ人やゲルマンが春の訪れを祝っていた五月の祭。
それにキリスト教のマリア信仰が重ねられたためといいます。
「聖五月」という季語もここから来ているのですね。(遅足)


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掃除機で連休を吸う立夏かな   郁子

2018年05月27日 | Weblog

GWが終わると立夏です。
その季節の節目を生活の一風景で切りとった句。
夫は会社へ。子供たちは学校へ。
そして主婦は・・・お掃除を。
綺麗になった部屋に初夏の風が・・・

「で」が少し散文的ですね。
掃除機に、とするか、掃除機が、とすることも。

掃除機には、こんな句も。

  掃除機に聖樹の星のつまりけり  神谷美枝子

  掃除機で空気吸ひつつ春を待つ  皆吉司

  掃除機の首長々と夏果てる  星野早苗

およそポエジーから縁遠いと思われる掃除機。
ちゃんと詩になっていますね。

                遅足
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藤の花よりそう風のありにけり   遅足

2018年05月26日 | Weblog

葵祭に登場する牛車。車輪が人の背丈ほどもあります。
思ったより大きいものでした。
これなら4人は乗れそうです。当時の最高級車だったんでしょうね。
車には藤の花が飾られていました。
これは「風流」と呼ばれる飾りもので、
「風流」という言葉はここから始まったとか。

本来は勅使が乗る車なのですが、実際には勅使は乗っておらず、
行列を立派にするために引き出されているそうです。

そういえば、子供ころには、まだ馬も牛もいました。
馬の糞を踏むと足が速くなるが、牛の糞を踏むと足が遅くなる、
と言ったものです。
自動車や耕運機の普及で、働く馬や牛の姿はなくなりました。
いまでは馬といえば競馬。牛といえば牛肉を連想する時代です。

牛車といえば、石垣島に行った時、観光用の牛車に乗りました。
水牛でしたが、頭がよく狭いカーブでも上手に曲がっていきました。
まだ働いている牛もいるんだと懐かしく感じました。

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若葉風都大路をすれちがう騎女(むなのりおんな)みなうつくしく

2018年05月25日 | Weblog

写真は、颯爽と馬で都大路をゆく騎女(むなのりおんな)。
5月15日の京都・葵祭の一齣です。
この祭の見どころは路頭の儀と呼ばれる大行列。
勅使をはじめ検非違使、内蔵使、牛車など500人が
平安時代そのままの姿で、京都御所を出発、
下鴨神社へ、さらに上賀茂神社へ向かいます。

行列の中心は斎王。平安の昔は内親王が務めました。
現代では代理ですから、斎王代が務めます。
騎女(むなのりおんな)は、斎王付きの巫女。
騎馬でお供をすることから、その名が。6騎の女丈夫です。

葵祭は、古くは賀茂祭と呼ばれ、源氏物語にも登場。
葵上と六条の御息所の牛車が場所をめぐって争う場面が有名です。
祭は、応仁の乱以降、途絶えていましたが、江戸時代に再興されました。
この時から、葵の葉で飾るようになり、葵祭と呼ばれるようになったそうです。

                            遅足

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ブライクコ&レイコ  京都編   麗

2018年05月24日 | Weblog
先週、母の見舞いに行く前に郁子さんと京都へお出かけしました。

久しぶりの京都でした。地下鉄で烏丸今出川下車。まず、郁子さんのご主人の母校の同志社大学を訪ねました。
大学受験では見事玉砕した私。それ以来の訪問です。(笑)

煉瓦造りの重要文化財に指定されているキャンパスの建物。重厚なおしゃれな大学です。1875年新島襄が同志社英学校からその歴史が始まります。大学の西門のところには写真の「薩摩藩邸跡」の石碑があります。幕末の歴史に欠かせない薩長同盟の会談が始まった場所です。西郷どんもこのあたりを闊歩したと思うだけでテンションあがります。


後ろには足利義満が作った相国寺が控えています。法堂は1605年に豊臣秀頼が寄進したもの。その天井には龍の絵が。この下で手をたたくと反響して「ばりばり」という音が聞こえます。その名も「鳴き龍」。郁子さんと何度もたたきました。

同志社のお向かいが京都御所。なんという立地条件でしょう!今、御所は通年公開されています。私が大学時代に訪れた春の一般公開では人人人で何も見えず。今回は御所を二人でゆっくり散策しました。蛤御門では禁門の変をしのび。

最後は美しい京料理に舌鼓。半日の滞在でしたが思い出に残るブラ京都でした。
それにしても京都は歴史の宝庫ですね。
学生時代には毎日京都に通っていたのに歴史にあまり興味がなくもったいないことでした。
そういえば池田屋事件の跡地でコンパをしたな~。

また折をみて出かけたいです。

          新緑の風吹き渡る紫宸殿   麗
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初夏の風の甘きや発情す  佐保子

2018年05月23日 | Weblog

初夏の風を甘い、と感じました。味でいえば「甘」ですね。
そして下五が「発情す」と。

「発情」を辞書で引くと。
①主に哺乳類の性的に成熟した動物が交尾可能な生理的状態になること。
性ホルモンの影響による。
ヒト以外では繁殖期だけに限定され周期的に繰り返しあらわれる。さかり。
② ある感情があらわれ出ること。

俳句の世界で「発情」はもちろん詠まれていますが、
猫の恋、鳥さかる、などの季語に託されています。

この句の主眼は初夏の風にあります。
風が発情し、風は甘いのであると。
つまり地球の半分は今、発情期なのだと詠んでいます。
発想はユニークで面白いのですが、ものに託すのが俳句。
よほどの力技でないと成功しないでしょうね。

短歌の場合は、このあとに七七の十四文字があり
具体的な状況を付け加えることができるのですが。

こんな句を見つけました。

  夏草に埋もれ夢は発情してしまう  西川碧桃

  風船やパンダ発情期のニュース  カリメロ

  (遅足)



  
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夏の夜不慣れなベッドより落ちる   立雄

2018年05月22日 | Weblog

作者はデイ・サービスで介護施設で宿泊することも。
普段は畳に布団の生活です。
なれないベッドに落ちそうになったことも。
そんな時には介護の人が支えて下さったとか。

我が家もリフォームを終わり、寝室は和室から板の間へ。
布団の場合は、上げ下ろしが面倒ですが、部屋は自在に使えます。
ベッドになると、寝室としてしか使えません。
一長一短ですね。

小さなベッドですから、これから寝苦しい夏の夜には、
寝相の悪い私は落っこちるかも。
子どもが小さい頃は二段ベッドでした。
大きくなって買ったものを今、私たちが使っています。(遅足)


  ベッドより子の落つる音天の川   山口友子
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レコードに傷B面の夏の恋   遅足

2018年05月21日 | Weblog

音楽はCDか、ダウンロードして楽しむ時代。
我が家ではレコードは数枚残っていましたが、
プレーヤーはもうありません。

昭和はレコードの時代でした。
SPからLPに変りましたが、音楽といえばレコードでした。
A面とB面があり、レコード会社が力を入れたのがA面。
ヒット曲を、とPRにもお金をつぎ込みました。
A面が余所行きなら、B面はいわば普段着。
ところがB面の方が聞き手の心をつかみヒットすることも。

あのダウンタウン・ブギウギバンドのヒット曲
『港のヨーコ、ヨコハマ・ヨコスカ』はB面。
A面は『カッコマン・ブギ』だったそうです。

レコードの欠点は傷つきやすいこと。
夏の日の恋も傷つきやすいものです。

B面といえばこの句。

  旅終へてよりB面の夏休  黛まどか

夏休みにもA面とB面があるんですね。
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近年の縁なきものに夏痩など  静荷

2018年05月20日 | Weblog

夏痩とは、暑さのために食欲が減退、身体が衰弱してやせること。
これも立派な季語です。

そういえば、最近は、夏痩せってあまりが話題になりませんね。
随分前に、テレビでアメリカの貧困の関する番組をみました。
貧乏な人は太っているという事実を紹介。
100キロはあろうという人がポテトチップスを頬張っていました。
飽食のなかの貧困。ショックでした。

それからしばらくして日本でも同じように・・・
日本人も夏痩せには縁がなくなったのでしょうか。

夏痩せ、といえばこの句です。

  夏痩せて嫌いなものは嫌いなり

三橋鷹女の句。
食欲がなくやせ細る鷹女に、食べないとダメ、という忠告の声。
「嫌いなものは嫌いよ!」という返事をそのまま俳句に。
あまり友達にはなりたくない性格ですね。
しかし俳句は痛快です。

  亡びゆく国あり大き向日葵咲き

日中戦争の始まったのころのもの。
この時代に思ったままを詠むとは!
80年も前のこの句、妙にリアリティが感じられません? 遅足


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若きらの胸の谷間の夏めきぬ   亜子

2018年05月19日 | Weblog

四月からの夏日、若い人の装いも一挙にノースリーブ。
まぶしいですね、という感想も。
私は西東三鬼のこの俳句を思い出しました。

  おそるべき君等の乳房夏来る

俳句の世界ではじめて胸の谷間を詠んだ句かも・・・

日本人が胸の谷間にエロスを感ずるようになったのは
案外、新しいのではないのかな?
大正生まれの母は、娘時代には着物だったと言います。
胸元を締め付けるような着物では、胸の谷間に美は生まれません。

胸の谷間に美を見出したのは、16世紀のヨーロッパでしょうか。
女性たちは、胸の谷間を強調する工夫をこらしたそうです。
何事にも、流行り廃りはあるもの、一時廃れましたが、
現代では復活を果たしていますね。

この句の作者は女性。
季語の夏めきぬ、が、ほんのりとしたお色気を感じさせます。

                         遅足

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夏句会の結果です。  麗

2018年05月18日 | Weblog
立雄さんの選句を頂きました。遅足

題詠「夏」
①若きらの胸の谷間の夏めきぬ  (亜子)静荷、等、狗子、佐保子、立雄
②近年の縁なきものに夏痩など  (静荷)晴代、智恵
③レコードに傷B面の夏の恋   (遅足)等、晴代、狗子、郁子、能登、結宇、立雄
④夏の夜不慣れなベッドより落ちる(立雄)麗子、すみ
⑤初夏の風の甘きや発情す    (佐保子)
⑥掃除機で連休を吸う立夏かな  (郁子)静荷、能登、智恵、遅足、結宇、すみ、麗子、立雄
⑦夏めくや修道院のマリア像   (麗子)佐保子
⑧夏立つや書店の棚の素十句集  (等) 晴代、遅足
⑨赤子泣き命をつなぐ夏木立   (能登)亜子、等、郁子、結宇
⑩金看板幾世(イクヨ)洗ひし夏嵐(結宇)狗子
⑪軒下の鉢植え野菜夏に入る   (晴代)亜子、静荷、郁子、遅足、すみ
⑫夏の風邪同情引かぬ悪寒かな  (すみ)
⑬夏向きの頭に刈られ新僧侶   (狗子)亜子、能登、智恵、佐保子、麗子

自由題
①柳絮飛ぶ半分青い空を埋め     (等)静荷、狗子、能登、智恵、結宇
②あさがおや卯立目指して出来不出来 (結宇)麗子
③桐の花祖父の読みいし和綴本    (晴代)亜子、静荷、郁子、立雄
④家族待ち父渾身の胡瓜もみ     (すみ)亜子、等、能登、智恵、遅足、立雄
⑤命日の新茶一滴墓参り       (狗子)静荷、佐保子
⑥若葉寒ホーム入所の初日かな    (麗子)晴代、郁子、能登、智恵、遅足、結宇、すみ、立雄
⑦衣更すれ違い人香を残し      (能登)晴代、狗子     
⑧夏帽子入ってみたい猫二匹     (郁子)麗子、等、佐保子、すみ 、狗子 
⑨咳き込みつ煙火吸う漢(ひと)梅雨深し (静荷)郁子
⑩お隣は三人姉妹さくらんぼ     (遅足)等、佐保子
⑪二輪車の子のヘルメット若葉道   (亜子)晴代、すみ、麗子
⑫恋破れ新樹の夜の雨を聞く     (佐保子)
⑬孫と子の柱の傷や柏餅       (立雄)亜子、遅足、結宇

次回は「さくらんぼ」がお題です。6月20日(水)YWCA301号室、13時20分からです。麗
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さまざまな夏句会   麗

2018年05月17日 | Weblog

昨日は夏日の中での句会でした。7名の参加でした。おしゃべりもにぎやかにいろんな夏が飛び出しました。
では一言講評です。


題詠「夏」
①若きらの胸の谷間の夏めきぬ

西東三鬼の「おそるべき君等の乳房夏来る」を彷彿とさせる一句。若い女性のまぶしさを「夏めきぬ」で品よくまとめました。これを口に出すとセクハラと言われる世の中です。

②近年の縁なきものに夏痩など

「など」がいいですね。夏痩せの他に近年縁のないものは?話が膨らみました。女性票獲得!

③レコードに傷B面の夏の恋

B面の恋は、人知れず実らなかった恋でしょう。レコードの傷と心の傷がマッチします。黛まどかさんの「B面の夏」という本を思い出しました。

④夏の夜不慣れなベッドより落ちる


こんなこと、確かにあります。ユーモアあふれる軽快な一句。

⑤初夏の風の甘きや発情す

「発情す」が強すぎたのかも?でも性を超えた全ての命が輝き、活動的な夏です。

⑥掃除機で連休を吸う立夏かな

トップ賞でした!
連休を掃除機で吸うという表現は秀逸。GWが終わってたまったホコリを一気に吸いながら今年のGWを振り返ります。どこにもいかず掃除に専念したと詠んだ人も。

⑦夏めくや修道院のマリア像

新緑に包まれたひんやりした修道院。多治見修道院で作りました。マリア像だけで修道院はいらないというアドバイスあり。

⑧夏立つや書店の棚の素十句集

情緒を排除した写生句を作った高野素十。ホトトギス派の4Sと言われます。季語と句集の取り合わせの妙。

⑨赤子泣き命をつなぐ夏木立

力強い赤ちゃんの泣き声は、脈々と受け継がれる生命力に満ち満ちています。


⑩金看板幾世(イクヨ)洗ひし夏嵐

「金看板」がどこのものかわかるとよりよいかも?世代を超えて風雪に耐えて。。。


⑪軒下の鉢植え野菜夏に入る

身近な物に夏を感じる感性。鉢植えはミニトマトかなすびか?下町情緒も感じられます。


⑫夏の風邪同情引かぬ悪寒かな

「悪寒」が季語と少し合わないような。どんな風邪にも同情して欲しいですね!

⑬夏向きの頭に刈られ新僧侶

青々した若々しい僧侶の頭。丸坊主に夏向きも冬向きもないのでしょうが、川柳のようなユーモラスな一句です。


いかがでしたでしょうか?
来月は6月20日YWCA301号室で開催します。
お題は「さくらんぼ」です。
遅足さんの自由句に触発されて決まりました。
どんなさくらんぼが詠まれるでしょうか?「黄色いさくらんぼ~♪」麗

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