575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

仏生会ガザの地に正義はありや  能登

2024年05月10日 | Weblog

パレスチナ自治区ガザの戦闘休止を巡る交渉とそれを取り巻く各国の思惑が連日報じられています。幼い子ども達まで巻き込む惨状 悲しみの連鎖が互いの「正義」のぶつかりあいであるなら「正義とは何ぞや?」と聞きたくなります。

容子さん:お釈迦様に問うてみたいです。私たちは進行中の戦争を“忘れない”ことしかできません。

亜子さん:仏生会とは花まつりのこと。この世の平安や幸せを祈る行事。「ガザの地に正義はありや」正義という概念を俳句に入れるのは難しいが、この句はきちんと収まり、説得力のある句だと思う。

亜子さんはさらに「自分は平和なところにいながらと思うと、軽々しく踏みこめないテーマだが(仏生会)という季語とのくみあわせで成立する勇気ある一句」と感心されました。あらためて季語の重要性を思います。

 

 春星や入り江の波の子守歌  郁子

 

麗子さん:母の懐に抱かれたような優しい波音。「春星」の浮かぶ穏やかな入り江が目に浮かびました。

容子さん:映画の一場面のようです。静寂の中の波の音。

泉さん:春の海は穏やかだ。波の音も子守歌のように聞こえてくる。

 

 春の海、のたりのたりとした私の拙句です。

三河湾に面した宿に泊まった時のこと。布団の中で一晩穏やかな波音に包まれました。

さぞかしぐっすり眠れたかといえば575の宿題「春星」の〆切が迫っていたため目がパチクリ。

何度も寝返りをうちながらその時考えた句から推敲して提出しました。早いものでもう一年たちました。郁子

 

 

コメント (3)
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