今回の絵画クラスだよりは、7月の個別制作課題の様子をお伝えします。
7、8月のテーマはずばり「構成」。
絵画における「構成」とは個々の描写の方法ではなく、様々な要素をどのように組み合わせるか、またどのような配置で描くかなど、目的に合わせて画面全体をどう使って表現するかを指します。
構成課題のポイントは画面計画の練習とバランス感覚を養うこと。
Aクラスはポスター、Bクラスは抽象画と、それぞれ違ったアプローチで構成の練習を行いました。
まずはAクラスの「動物園のポスター」。
今回は制作に入る前に、「動物の絵を描くのではなく、動物園のポスターをつくろう」と声をかけ、重要なのは動物の描写の出来不出来ではなく、動物をどのように配置するか、また「ZOO」のロゴをどのように組み合わせるか、その計画を大事に考えてもらいました。
ポスターと絵画の一番大きな違いはその用途の有る無しです。
動物園のポスターはそこがどのような動物園かを伝えたり、そのポスターを見たことでその動物園に行きたくなるようなものでないといけません。
そのためには自分のイメージがどうしたら見る人に伝わるか、描きだす前にしっかりと考える作業が重要になります。
画面計画に時間をかけただけあり、生徒さんそれぞれのアイディアが生まれただけでなく、その狙いが明快に表現された作品が多かったのが印象的でした。
次にBクラスの「抽象画」。テーマは「喜怒哀楽」です。
4つの感情の中から1つを選び、その感情を抽象画で表現してもらいました。
抽象画とは具体的なモチーフを描かずに図形や模様で表現した絵画のこと。
具体的なモチーフを使わずとも、色や形のリズムだけで様々なイメージを描き表せることを知ってもらうのが今課題の狙いです。
見慣れた幾何図形(丸や四角や三角など)も、大きさや重ね方を変える事でその表情は大きく変化します。
「楽しく笑ってる感じ」「怒りで混乱している感じ」など、選んだテーマをしっかりとイメージしながらそれに似合う構成を探してゆく作業は、物を見て描写をするのとはまた違った絵画の楽しみです。
抽象絵画は常に自分の頭の中のイメージを見つめながら絵を作り上げるので、必然的に作者の趣味や個性が滲み出てきます。
こういった制作を繰り返しながら少しずつ自分自身の感性を把握出来ると、その他の制作においても自分の狙いやイメージをより具体的に持つ事が出来るようになります。
今回は皆ほぼ初めてでしたが、それでもそれぞれの感性の片鱗が垣間みれたのはぼくら講師を含め大きな収穫でした。
次回は個別制作課題の続きで、油絵課題の様子をお伝えします。
(アベカイタ)
7、8月のテーマはずばり「構成」。
絵画における「構成」とは個々の描写の方法ではなく、様々な要素をどのように組み合わせるか、またどのような配置で描くかなど、目的に合わせて画面全体をどう使って表現するかを指します。
構成課題のポイントは画面計画の練習とバランス感覚を養うこと。
Aクラスはポスター、Bクラスは抽象画と、それぞれ違ったアプローチで構成の練習を行いました。
まずはAクラスの「動物園のポスター」。
今回は制作に入る前に、「動物の絵を描くのではなく、動物園のポスターをつくろう」と声をかけ、重要なのは動物の描写の出来不出来ではなく、動物をどのように配置するか、また「ZOO」のロゴをどのように組み合わせるか、その計画を大事に考えてもらいました。
ポスターと絵画の一番大きな違いはその用途の有る無しです。
動物園のポスターはそこがどのような動物園かを伝えたり、そのポスターを見たことでその動物園に行きたくなるようなものでないといけません。
そのためには自分のイメージがどうしたら見る人に伝わるか、描きだす前にしっかりと考える作業が重要になります。
画面計画に時間をかけただけあり、生徒さんそれぞれのアイディアが生まれただけでなく、その狙いが明快に表現された作品が多かったのが印象的でした。
次にBクラスの「抽象画」。テーマは「喜怒哀楽」です。
4つの感情の中から1つを選び、その感情を抽象画で表現してもらいました。
抽象画とは具体的なモチーフを描かずに図形や模様で表現した絵画のこと。
具体的なモチーフを使わずとも、色や形のリズムだけで様々なイメージを描き表せることを知ってもらうのが今課題の狙いです。
見慣れた幾何図形(丸や四角や三角など)も、大きさや重ね方を変える事でその表情は大きく変化します。
「楽しく笑ってる感じ」「怒りで混乱している感じ」など、選んだテーマをしっかりとイメージしながらそれに似合う構成を探してゆく作業は、物を見て描写をするのとはまた違った絵画の楽しみです。
抽象絵画は常に自分の頭の中のイメージを見つめながら絵を作り上げるので、必然的に作者の趣味や個性が滲み出てきます。
こういった制作を繰り返しながら少しずつ自分自身の感性を把握出来ると、その他の制作においても自分の狙いやイメージをより具体的に持つ事が出来るようになります。
今回は皆ほぼ初めてでしたが、それでもそれぞれの感性の片鱗が垣間みれたのはぼくら講師を含め大きな収穫でした。
次回は個別制作課題の続きで、油絵課題の様子をお伝えします。
(アベカイタ)
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