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絵画クラスだより140521

2014-05-21 14:18:16 | 絵画クラス
今回の絵画クラスだよりは、個別制作課題の大一番、
油彩課題とデザイン課題の様子をお伝えします。

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まずAクラスは、「模写+イメージ」という課題に挑戦しました。
「模写」というのは、既存の絵画を描き写すことを意味します。
構図や色使い、はたまた筆使いや作者が描いたときのその気持ちまで、
名画を真似ることを通して様々なことを学ぶ、非常にアカデミックな勉強法の一つです。
ただ、小学生の生徒さんには少々ハードルが高いということで、
今回はその「模写」に、それぞれの「イメージ」を合わせて全く新しい作品を描いてもらうことにしました。
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まずは模写をする絵を一枚選び、その絵をベースに思いついたものを描き足したり、
逆に邪魔なものを取り除き、少しずつ自分の絵に変えていきます。
何も無いところから何かを生み出しすことは大変ですが、
今回のように何かしらきっかけがあるだけで、人の想像力はぐんぐん膨らみます。
選んだ絵画の中から、さらに選ばれた色や形やモチーフたちが、
それぞれのイメージと反応し合ってできた作品はいつもとはちょっと違った魅力のあるものとなりました。

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続いてBクラスは、「花」をテーマに油絵課題とデザイン課題に挑戦です。
「花」というのもまた非常にベーシックなテーマですが、
花の持つイメージは「奇麗」、「鮮やか」、「大人っぽい」、「女性的」、「生命感」、「凛とした」…と、あげたらキリの無いほど多種多様で、そこからどのイメージを選択して作品を作っていくかがひとつのポイントとなります。
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今回のデザイン課題では、にじみなどの技法を使わない、
平塗りという表現のみで描いてもらいました。
水彩画とは違い、異なる色面を並べるように描くこの技法では、
色や構図の計画が何より重要で、アイディアを洗練させるプロセスと、
色や形のバランス感覚を学ぶことができます。
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油絵課題では、花を正確に描くことよりも、
その花のイメージを表現することに重きを置いて制作に取り組んでもらいました。
まだまだ不慣れな画材に悪戦苦闘しながらも、色をしっかりと重ねながら、
なかなか味わい深い作品に仕上げてくれました。
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テーマと表現方法は同じでも、
描く人の視点やその気持ちによって様々な物が生まれる。
それが絵画であり、芸術です。
絵画クラスの個別政策課題では、技法的なことはもちろんですが、
生徒さんそれぞれの視点を尊重し、
それを広げるお手伝いができるような課題をこれからもご用意していこうと思っています。
次回は久しぶりにデッサン課題の様子をお伝えします。
(アベカイタ)


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