絵画クラスブログ

図工ランドの絵画クラスブログ

絵画クラスだより150216

2015-02-16 19:12:22 | 日記
祝2015年!(ちょっと遅いですが…)
ということで、絵画クラスの年明けはデッサン課題と共に始まりました。

デッサンというと、鉛筆での写生を思い浮かべる方が多いと思いますが、決してそれだけがデッサンではありません。図工ランドの絵画クラスでは、毎回二ヶ月間みっちりデッサン課題に取り組みますが、その中で様々なバリエーションの課題をご用意しています。今回は、1月に取り組んだそのいくつかの課題をご紹介します。

まずは肩ならしということで、ベーシックな鉛筆デッサンの課題です。1月2月の課題テーマは「光と影」ということで、白いモチーフをデッサンしてもらいました。
何故白なのか。それは、光と影が一番観察し易い色だからです。光がどちらから来ているかをしっかりと把握し、その光が生む影を捉えてゆく。そうすることで、物の立体感を表現していくのはデッサンの基礎中の基礎であり、モチーフが小さい卵であれ、大きな石膏像であれ変わりはありません。ベテランさんにも、初心者さんにも、「描き初め」にはもってこいの課題だったかと思います。








続いては木炭デッサンの課題です。木炭は細かく描くのには向かない画材ですが、代わりに大きな光と影の変化を捉えることができます。また、手やガーゼで炭をこすることで、独特の色味(デッサンでは「調子」と呼びます)を使って描くことができるので、鉛筆とは違った描き味を楽しめます。画材に慣れるまで多少の苦労はつきものですが、ちょっと画材を変えることでも新鮮な気持ちでデッサンに取り組むことができ、仕上がりの感触もいつもと違ったものになるのではと思います。






最後はちょっと変わり種、黒い紙に白い色鉛筆で描く、手のデッサンです。普通は影の色をつけることで形を描いてところを、今課題では逆に、白い色で光を描くように進めていきます。更に今回は、光がはっきり見えるように周りの電気を暗くして、手元に小さいライトを灯した状態で描いてもらいました。
まるで蝋燭の灯りで絵を描くように、皆いつも以上の集中力でもくもくと取り組んでくれました。ちょっとしたことですが、影から光に視点を変えることで、見慣れたモチーフもいつもと違った目で見ることができます。






いかがでしたでしょうか。
デッサン課題はまだまだ続きます!
次回もお楽しみに!
(アベカイタ)