絵画クラスだより141020

今月の絵画クラスはモチーフを組んで静物の着彩に取り組みました。

静物画の時はなるべく皆さんの「描きたい」気持ちを刺激してくれるようなモチーフ選びを心がけています。また、色が多く、着彩の面白さを感じられるような画面になるようなモチーフの組み合せも工夫しています。着彩では、形や色を写生することに加えて、色で立体感を表現するのが少し難しいところです。デッサンで養った、明暗で立体感を出すことを、色彩に置き換えてみます。今回吉祥寺校では、メインモチーフに雉を描きました。動物を描くのが好きな生徒さんが多いので、雉の剥製はなかなか面白い課題だったと思います。雉は、模様が多く、写真の様に写生するのはとても難しいので、それぞれの解釈で、雉の模様「らしさ」を省略して表現するところに個性が出 たように思います。そして、立体感というところまで踏み込んで表現するのは、まだまだ今後の課題かと思います。
しかし、みなさん堂々とした雉の感じが良くでた作品になりました。

こういった写生を通して、自分の作りたい色を作る練習にもなりました。
渋い色や中間的な色が使えるようになると、絵の表現の幅が広がります。
次はイメージの課題です！写生で培った表現力で一層自分らしい絵を描いてほしいです。
（やえのまりえ）