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絵画クラスだより130603

2013-06-10 21:32:04 | 絵画クラス
さて、前回は小学生クラスの油絵課題の様子をお伝えしましたが、一般クラスでの自由制作課題は通常、油絵課題とデザイン課題の選択になります。今回は、油絵課題の様子をお伝えします。

今回の一般クラスの油絵課題は、ずばり「模写」です。
「模写」とはその字の通り、名画等の作品を真似して写すこと。
真似すると言ってもただの真似ではなく、構図や色味、もっと言えば筆のタッチやそのマチエールまでも完全に同じように写すことを「模写」と言います。

よく外国の美術館等に行くと、館内にイーゼル(キャンバスを立てる三脚)と油絵の具を持ち込んで、実際に名画を前にして模写をしている人を見かけることがありますが、それはさすがに大変なので、今回は画集等を見ながら制作しました。
まずは見本となる絵を計りながら正確に構図をとって下書きをし、下地の色やタッチの方向に注意を払いながらゆっくり時間をかけて描いていきます。

こちらはゴッホの「糸杉のある麦畑」。
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そしてこちらがマネの「笛を吹く少年」です。
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どちらもテレビや教科書などで一度は目にしたことのある名画ですが、実際に鑑賞するのと模写をするのだと、その観察する目線が大分違ってきます。模写は優れた作品を写すことで、当然絵の具の使い方や、混色や構図の勉強になるわけですが、それとは別に、それぞれの画家がどのような狙いや想いをその一枚の絵に込めたのかを考える機会でもあるわけです。
模写を通して一枚の絵に対する理解が深まったなら、またどこかで同じ画家の別の作品を鑑賞した際、きっと違った視点から捉えられるでしょう。模写はある意味で、より画家に近づける一つの「鑑賞法」なのかもしれません。

ただいま絵画クラスは小学生クラス、一般クラス共に塑像の真っ最中!
今回はすこし大がかりな立体作品が出来上がる予定です。
乞うご期待!

(アベカイタ)