断食後に油物は食べていいのか？

断食後に、油物やお肉や乳製品は控えましょう、と指導をおこなっている断食の施設は多いように思います。



私は、そうれはちょっと堅苦しいと思うので、そういうことは言いません。



ただ一言、和食がいいですよ、とは言います。



もちろん、断食後に油物やお肉や乳製品を控えることも必要な場合もあるかもしれません。



人それぞれです。





人間はそもそも“穀物菜食ぷち動物食動物”ですので、体内での油（脂）の処理能力はあまり高くありません。せいぜい穀物の胚芽部分に含まれる油分を消化するくらいでしょうか。



人間の処理能力を超えた油（脂）は、消化されぬまま腸に流れていきますので、これが、腸内細菌さんの大きな負担になります。



日頃の食生活で、油物やお肉や乳製品の多い人は、当然、便秘になりやすいわけです。



さて、もちろん断食後は、腸の調子も、腸内細菌もリセットされていますので、善玉菌が喜ぶ糖質や植物性の発酵食品、すなわち、ご飯・味噌汁・お漬物が良いわけです。



断食後に油物やお肉や乳製品を多く食べてしまうと、せっかく断食をして元気になった腸や、リセットした腸内細菌にまた負担をかけてししまうということになるのですが、その辺は、個人の自由です。





断食後にどのような食生活をするかは、その人のそれまでの食生活の延長に当然なります。



断食をキッカケに油物やお肉や乳製品を減らせる立派な人は、そうはいないと思います。



そんなわけで、和食がいいですよ、と、ひとことご説明しているわけなんです。



佐下橋聡　拝