隼太に「カーブは禁物ヨ」（27日・甲子園）

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　昨日の（交流戦）東北楽天ゴールデンイーグルスの先発投手は、右腕・美馬学（0勝4敗・防御率3.23）だから、（左打者の）伊藤隼太（打率.259）は当然“スタメン”だと思ったが、そこは不思議采配の和田豊監督（52歳）のこと。前日（左腕投手が先発）と同じスタメンもありえると思ったが、昨日は定石通り、7番センター伊藤隼。
　その隼太が【2回裏】2-OUTから、2球目のカーヴを捉えて、右中間を深々と破るツーベース！　カーヴを捉えるのは得意な隼太。前日（26日）も鳴尾浜（ウエスタン・リーグ）で左腕投手のカーヴを捉えて、右中間にソロホームランを放っている。

　その隼太。【4回裏】1-OUT一塁三塁の絶好のチャンスで第2打席が回ってきたが、打席で顔が（緊張で）強張っている（？）。初球（シュート）から手を出してファウル。2球目（シュート）と3球目（144km）は見送って、4球目（シュート）を打ち上げて、ショートフライ。甘い球は1球もなかった。打つとしたら、3球目の高めに外した速球（を強引に打つ）しかなかった。……ここで1本が出ていれば……

　第3打席は【7回裏】1-OUTランナーなしで回ってきたが、初球もシュート。隼太は「カーヴに強い」「カーヴは禁物」ということに、バッテリーが気付いてしまったようだ。2球目も速球（145km）と3球目もシュートを見送って、4球目（135km）ファウルの後、5球目の低めの速球（148km）に空振り三振！　この打席も（残念ながら）甘い球が1球もなかった。恒例、3打席でこの試合を終えた隼太。

仙さん絶賛！阪神・藤浪は「わたしが見た中で最高の投球」（SANSPO.COM）

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坂は何処（いずこ）に？（26日・甲子園）

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　一昨日も初回に先制点を挙げて、【5回裏】に追加点を挙げて、「3対0」とリードした阪神タイガース。先発の左腕・岩田稔（3勝2敗・防御率3.31）は【9回表】2-OUTまで10三振を奪って、完封目前。
「あと一人」コールが起きる中、東北楽天ゴールデンイーグルスの6番（左）打者がカウント「1-1」から三塁側にファウルフライを打ち上げて、これで「試合は終わり」だと思ったが、三塁手の（本日スタメン）関本賢太郎（19年目）が（これを）捕球できずにカウント「1-2」。これが坂克彦（12年目）だったら、容易に捕球できていただろう。……坂は何処（いずこ）に？　何故、あの（守備固めの）名手が登録抹消されて、一軍に居ないのか？　理解不能。

　坂が居れば、3-OUTチェンジで終わっていた、この試合。岩田は気を取り直して、4球目（138km）を外角低めに投じたが、判定は「ボール」。キャッチャー（鶴岡一成）はその瞬間、腰を浮かせて、マウンドに駆け寄ろうとしたが……この試合の球審＝土山剛弘（18年目）。“札付き”の審判員だ。最後に“あまりにも”良い球が来たので、審判も虚を突かれたのだろう。咄嗟に、とりあえず「ボール」と言ってみた（？）。
　もう一度、気を取り直さなければならなかった、岩田。唇を噛み締めて、5球目（131km）を投じたが、これを捉えられて、センターへ大飛球！　甲子園の観衆から悲鳴が上がったが、センターの（本日スタメン）大和（10年目）がバックして、フェンスの手前でジャンプして、これを捕球して、センターライナー！　岩田の完封を邪魔（阻止）しようとした人たちの苦労は徒労に終わった。

阪神・岩田が４年ぶり完封勝利！「抑えることしか考えていない」（SANSPO.COM）

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