野球少年は夢を見る…

Hanshin Tigers Series 2024

「野村ノート」を読む(其の六)

2006-12-27 12:05:51 | Stove League
 第6章は「組織はリーダーの力量以上には伸びない」。阪神タイガース監督時代に当時の久万俊二郎オーナーに直訴したエピソードが綴られている。著者の粘り強い説得で頑迷なオーナーも考え方を変え、タイガースは再建への一歩を記すことになる。球団内部は変わった。
 しかし電鉄本社の頑迷固陋さは変わらない、のかもしれない。「あの」『村上ファンド』に付け込む隙を与えてしまった。電鉄本社にも、著者や星野仙一SD(シニアディレクター)が必要だったのかもしれない。

 章の後半では“F1セヴン”(!)の赤星憲広、藤本敦士を発掘し、遠山奨志(現ファーム投手コーチ)を≪再生≫させた功績(自慢)話が続く。それは間違いなく功績、だと思う。「強い」タイガースの下地、基礎は著者の手によって築かれた。ならば、東北楽天ゴールデンイーグルスでも可能だろうか? 70歳を過ぎた御年寄りには余りにも酷な仕事に思えるが……

関本 5000万円で笑顔のサイン (デイリースポーツ)