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入札制度「崩壊」の危機!(30日)

2006-12-04 20:22:51 | Draft Commision
 忌まわしい2年間の暫定ドラフトが終わって、再び制度改訂の議論が始まる。ポスティング・システム(入札制度)で松坂大輔(西武ライオンズ)に60億円、井川慶(阪神タイガース)に30億円、MLB(メジャーリーグ)側が支払わなければならないのも、偏にこのドラフト制度。
 ドラフト制度が変わらないから、LINKさせるハズのFA(フリーエージェント)の取得期間が短縮されない。取得まで9年も掛かるから、それまで待てない有力選手たちがポスティング(入札)という妙法を使って、MLBを目指そうとする。諸悪の根源はドラフト制度、なのだ。

 今年のドラフトに完全ウェーバー制を適用させると……
【横浜ベイスターズ】 田中将大(駒大苫小牧)
【楽天イーグルス】 岸孝之(東北福祉大)
【広島東洋カープ】 前田健太(PL学園)
【オリックスバファローズ】 大隣憲司(近大)
【読売ジャイアンツ】 金刃憲人(立命大)
【ロッテマリーンズ】 木村雄太(東京ガス)
【ヤクルトスワローズ】 増渕竜義(鷺宮)
【ソフトバンクホークス】 大嶺祐太(八重山商工)
【阪神タイガース】 大引啓次(法大)
【西武ライオンズ】 木村文和(埼玉栄)
【中日ドラゴンズ】 堂上直倫(愛工大名電)
【日本ハムファイターズ】 宮本賢(早大)

 こうした方がスッキリする。こうした方が意外に「相思相愛」になるケースもある。とにかく恨みっこなし。弱いチームから有力選手を引き上げる、というドラフト本来の趣旨に戻す為には、「完全」にするしかない。「完全」という言い方が普通じゃないように見えるが、これが「普通」=ノーマルな姿。逆指名だの希望枠だのアブノーマルな状況が続きすぎた。

 ただし、これをやる場合は必ずFA取得期間の短縮が絶対条件。入るときは球団を選べないが、一定期間プレーすれば移籍の自由を認める。これが本来のあるべき姿。宮本慎也(東京ヤクルトスワローズ)選手会・会長の頑張りに期待する。MLBのコミッショナー(バド・セリグ)も注目していることだろう。

松坂60億円でメジャー悲鳴、入札制度崩壊 (livedoorスポーツ)