野球少年は夢を見る…

Hanshin Tigers Series 2024

「ムチャクチャしたれ!」(7日・ナゴヤドーム)

2005-09-08 22:24:57 | Nagoya Dragons
 言霊(ことだま)の勝利、だと思う。「オレら命懸けでやっとんやぞ!」の藤川球児の叫び。そして試合再開後、岡田彰布監督がマウンド上で「打たれろ!」「こんなんで負けてもオマエのせいやない。責任はオレが取ったる!」「ムチャクチャ投げえ!」この言葉の≪凄さ≫……【9回裏】「3対3」同点に追いつかれたクローザー・久保田智之はこの言葉で蘇り、“鬼神”の如くオール・ストレートを投げ込み、代打・渡辺博幸、4番・タイロン・ウッズを連続三振に斬って取った。

「命懸け」で野球をやる者たち。普段は口には出さないが、内には秘めている、この言葉。これが球児の口から迸った途端、タイガースナインの≪魂≫に火が点いた、のだろう。その結実は延長【11回表】伏兵・中村豊の決勝ホームラン! これで勝ったな……昨日(7日)の試合に留まらず、今シーズンのペナントレースもこの試合で決まった……そんなキーポイントになる試合になった。ファンは「優勝」という言葉に≪魂≫を宿らせる時期に入った。

 このタイガースナインの素晴らしさに較べ、職業人・審判団の情けなさといったら……これをOUTにしたら、地元・名古屋の観客から野次られる、からとか、さっきセ-フにしたから、いってこい(バーター)で今度はOUTとか。タイガースOBの球審、“トラブルメーカー”橘高淳、頼むから(来シーズンから)バシフィック・リーグに行ってくれっ。
 それにしても、平田勝男ヘッドコーチは岡田監督を身を挺して護り抜いた。あれは感動的だった。殆ど監督に押されていただけ、だったが……あれがなければ監督の「ムチャクチャしたれ!」もなかった。

和田豊オフィシャルサイト『虎の意地』