goo blog サービス終了のお知らせ 

Amrita Organics

薬膳・美容・掃除・畑つくり

よもぎ湯

2009-11-18 10:36:53 | ハーブ
日本各地の山野や道端などに自生するキク科の多年草、蓬は漢方名で『艾葉
(がいよう)』と呼ばれ、“疾(やまい)を艾する(止める)”という意味
を持つ、とても身近な薬草です。通称『万能薬草』といわれるほど薬効が高く、
栄養価も高いことから健康食として注目されています。昔から草餅や草だんご
の材料として親しまれているほか、蓬の葉の裏の灰白色の綿毛を乾燥させた
ものは「モグサ」と呼ばれ、お灸として幅広く利用されています。

蓬の香気は邪気を払うとされ、古くから魔よけに用いられたほか、入浴にも
使われてきました。蓬湯は血行を促進させるため、肩こりや腰痛、神経痛など
をやわらげる働きがあります。また精油成分を豊富に含んでおり、すり傷、
切り傷の止血や殺菌作用にも効果的で、蓬の葉の香りはストレス解消や安眠
にもよいといわれています。
蓬湯の風呂で、ひと足早い春を感じながら、ゆったりと癒されてみませんか。

蓬の葉には、殺菌・止血収斂(しゅうれん)作用のあるタンニンのほか、保温
・発汗・解熱作用のある成分が含まれています。蓬湯は乾燥した葉はもちろん、
生の葉でも作れるので、散歩のついでに蓬を摘んで手軽に楽しみましょう。

1: 1.1回に使うのは、茎先20cmくらいの生の蓬5~6本です。細かく刻んで水
から煮出します。 2: 煮汁だけをこして風呂に入れます。 乾燥した葉=
艾葉(がいよう)を使う場合は、6~7月によく育った葉を摘み取り、水洗い
して陰干しした30gを布袋に入れて浴槽に入れます。
 
図は蓬湯の風呂とさら湯にそれぞれ10分間入浴し、手の甲の末梢血管の血流量
を時間を追って計測したものです。さら湯に入浴した時に比べ、蓬湯では入浴
直後から血流量の増加がみられ、この傾向は入浴後もしばらく続きます。蓬湯
は血行が促進されます。