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啓脾湯

2010-04-14 10:39:26 | 中薬
啓脾湯(けいひとう)

(Mainly treatment)
脾虚証(慢性下痢(泄瀉)・消化不良)/下痢(泄瀉)、軟便を伴う脾胃の気虚

【適応症】消化不良症、慢性胃腸炎、水瀉性下痢(泄瀉)、貧血症、ネフローゼ、胃腸虚弱

●消化不良症(ことに小児の消化不良症)に用います。
●慢性胃腸炎、ことに慢性の水瀉性下痢に使用します。
●脾胃が虚して、消化不良あるいは軟便、水様性下痢、食欲不振の著しい方に用います。
●胃腸の働きをよくして消化を助け、下痢を抑えます。胃腸の弱い方の消化不良や下痢、食欲不振
 などに適応します。
○冷え性でやせ型、体力のあまりない方に向く処方です。
○使用条件は証が『寒虚証』であることです。
消化不良や下痢に用いる漢方薬です。
作用

【働き】

啓脾湯(ケイヒトウ)という方剤です。胃腸の働きをよくして消化を助け、下痢をおさえます。
胃腸の弱い人の消化不良や下痢、食欲不振などに適応します。冷え性でやせ型、体力のあまりない
人に向く処方です。

【組成】

漢方薬は、自然の草や木からとった「生薬」の組み合わせでできています。啓脾湯の構成生薬は、
胃腸によい下記の9種類です。無駄な水分を除去したり、下痢をおさえる生薬が多く含まれる点が
特徴的です。

蒼朮(ソウジュツ)または白朮(ビャクジュツ)
茯苓(ブクリョウ)
山薬(サンヤク)
人参(ニンジン)
沢瀉(タクシャ)
陳皮(チンピ)
蓮肉(レンニク)
山ざ子(サンザシ)
甘草(カンゾウ)

特徴 明時代の「万病回春」という古典書で紹介されている処方です。
適応証(体質)は、虚証(虚弱)、寒証(冷え)、湿証(水分停滞)となります。

注意
【診察で】
持病のある人は医師に伝えておきましょう。
市販薬も含め服用中の薬を医師に教えてください。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

芍薬甘草湯など甘草を含む他の漢方薬といっしょに飲むときは、「偽アルドステロン症」の
副作用に注意が必要です。

飲み合わせに注意..甘草含有製剤、グリチルリチン(グリチロン等)など。

【使用にあたり】
ふつう、漢方薬は食前もしくは食間(空腹時)に飲みます。顆粒は、お湯で溶かしてから、
ゆったりした気分で飲むとよいでしょう。むかつくときは、水で飲んでもかまいません。
もし、かえって食欲がなくなったり、吐き気を催すようでしたら、食後でもよいと思います。
効果のないときは、医師と相談してみてください。証の再判定が必要かもしれません。


効能 やせて、顔色が悪く、食欲がなく、下痢の傾向があるものの次の諸症。
胃腸虚弱、慢性胃腸炎、消化不良、下痢。