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蔵象(臓腑の現象⑥)肺

2009-12-25 09:18:11 | 中医学
相傅之官(そうふのかん): 『素問・霊蘭秘典論』からの出典で、肺のことです。
「相傅」とは、(「君主」を)補助する意味で、こちらは、肺は心の機能を
補助する重要な器官で、心肺の(血液を運行する)機能の協調性もとても大事
だと示しています。

華蓋(かがい): 肺のことです。「華蓋」とは、もともと帝王の車の上につけ
た絹がさを指します。『霊枢・九針論』に「肺は、五臓六腑の蓋也」と指摘し、
また『難経集注・三十二難』では「肺は華蓋、胸膈に位置する」と注釈してあり
ます。体腔の臓腑の中では、肺が最も高い位置にあり、諸臓を覆い外邪から保護
する作用もあるから、華蓋と称されています。

嬌臓(きょうぞう): 肺のことです。「嬌」とはひ弱の意味です。肺は皮毛に
外合し、気管支・気管などで外界に通じているので、邪気を感受し易い。なお、
肺は、熱にも寒にも弱く、ただの感冒でも咳が出てしまいますので、嬌臓と称
されます。


肺気(はいき): 肺の機能活動を指しますが、呼吸の気体も含まれます。

肺陰(はいいん): 肺臓を養う津液のことで、「肺津(はいしん)」とも称し
ます。肺陰は水穀の精気から化生されたもので、肺気と互いに助け合い、肺の
正常な機能を維持するのに欠かせないものです。臨床で、肺陰不足の場合は空咳
がよく見られます、舌苔も薄白で乾燥する。肺陰がさらに損傷されると、肺燥
火盛の証候が現れます。