「せりなずな ごぎょうはこべら ほとけのざ すずなすずしろ これぞ
ななくさ」と、三十一文字の歌に詠まれた「春の七草」。
「七草粥」の習わしは、平安時代初期に中国から伝わった宮中行事で、
江戸時代に庶民のものとなって現代に受け継がれています。
このうち、すずなはカブ、すずしろは大根で、おなじみの野菜ですすが、
他の5つは田んぼのあぜ道や畑の野草や雑草です。
はじめは、冬場の野菜不足を補うという意味合いが強かったようですが、
寒い中芽吹いた雑草ならではのたくましさをいただくという考えも加わりました。
また、現在では七草のさまざまな薬効成分がわかっています。
せりには、消化機能や子どもの熱さまし。
なずなは、目の充血や視力の改善。
ごぎょうは、咳や痰を止める効果。
はこべは、歯ぐきや胃の健康、母乳の出がよくなる。
ほとけのざは、胃腸や血圧を下げる、打撲や筋肉の痛みに効く。
かぶの葉は利尿や便秘。
大根は胃や腸を整えて消化を助け、コレステロールを下げる効果。
お粥に使う「お米」そのものも胃腸薬として作用するそうです。
☆中国から伝わった行事
1月7日の朝に無病息災を願って七草粥を食べる行事。この習慣は中国から
伝わったものだそうで江戸時代には将軍家をはじめ一般家庭でも食べるように
なったといわれています。おせち料理とがらりとかわって質素であり、正月中
のごちそうによる胃の負担をやわらげてくれる非常に理にかなった昔の人の
生活の知恵です。
☆五節句のひとつ
1月7日は人日の節句ともいいます。この人日の節句は、江戸時代に定められた
五つの節供(1/7七草(人日)の節句、3/3桃(上巳)の節供、5/5端午の節供、
7/7七夕の節句、9/9重陽の節供)のうちの一つ。
文字通り人の日とされ、過去の1年の厄払いをして、これから1年の無病息災と
招福を祈願する日とされています。節句の節は、時節の変わり目における行事
の日をさし、五節句は、中国暦(太陽太陰暦)でいう1年を二十四の筋目にわ
けた「二十四節気」を補うものとして定められたものです。
1月7日の七草がゆは、本来は「陰暦」にいただくもので、新年は陰暦では
2月4日がスタートとなります。
2月10日あたりになると、七草は畑の畦などに、当然のように生えてくる
ものばかり(チョット田舎方面、限定ですが)。
「新春」という言葉は、陰暦に適応されるもので、この新しい春に生命の息吹
の象徴である七草をいただくことは、
冬の間に寒さで固まって、新陳代謝の落ちた体に新鮮なビタミンと消化酵素
を提供し、そして、七草の陰性パワーで、冬の老廃物を分解して体を春の
エネルギーにアジャストするのが本来の目的。
「寒さ」はどうしても気血循環を悪くしてしまいます。そこに動物性や油
(脂)分などをたくさん食べていると、血液が汚れて瘀血(おけつ)ができ、
それがさらに気血循環を悪くして、春の不調を引き起こす原因ともなります。
動物性でできた瘀血を除去するには、生野菜がベスト!なので、この「春の
七草」は薬膳的に消食、清熱、解毒の作用があるものになっています。
動物性の陽でできた未消化物を消食し、熱を清め、解毒する・・・薬膳の考え方
です。
ななくさ」と、三十一文字の歌に詠まれた「春の七草」。
「七草粥」の習わしは、平安時代初期に中国から伝わった宮中行事で、
江戸時代に庶民のものとなって現代に受け継がれています。
このうち、すずなはカブ、すずしろは大根で、おなじみの野菜ですすが、
他の5つは田んぼのあぜ道や畑の野草や雑草です。
はじめは、冬場の野菜不足を補うという意味合いが強かったようですが、
寒い中芽吹いた雑草ならではのたくましさをいただくという考えも加わりました。
また、現在では七草のさまざまな薬効成分がわかっています。
せりには、消化機能や子どもの熱さまし。
なずなは、目の充血や視力の改善。
ごぎょうは、咳や痰を止める効果。
はこべは、歯ぐきや胃の健康、母乳の出がよくなる。
ほとけのざは、胃腸や血圧を下げる、打撲や筋肉の痛みに効く。
かぶの葉は利尿や便秘。
大根は胃や腸を整えて消化を助け、コレステロールを下げる効果。
お粥に使う「お米」そのものも胃腸薬として作用するそうです。
☆中国から伝わった行事
1月7日の朝に無病息災を願って七草粥を食べる行事。この習慣は中国から
伝わったものだそうで江戸時代には将軍家をはじめ一般家庭でも食べるように
なったといわれています。おせち料理とがらりとかわって質素であり、正月中
のごちそうによる胃の負担をやわらげてくれる非常に理にかなった昔の人の
生活の知恵です。
☆五節句のひとつ
1月7日は人日の節句ともいいます。この人日の節句は、江戸時代に定められた
五つの節供(1/7七草(人日)の節句、3/3桃(上巳)の節供、5/5端午の節供、
7/7七夕の節句、9/9重陽の節供)のうちの一つ。
文字通り人の日とされ、過去の1年の厄払いをして、これから1年の無病息災と
招福を祈願する日とされています。節句の節は、時節の変わり目における行事
の日をさし、五節句は、中国暦(太陽太陰暦)でいう1年を二十四の筋目にわ
けた「二十四節気」を補うものとして定められたものです。
1月7日の七草がゆは、本来は「陰暦」にいただくもので、新年は陰暦では
2月4日がスタートとなります。
2月10日あたりになると、七草は畑の畦などに、当然のように生えてくる
ものばかり(チョット田舎方面、限定ですが)。
「新春」という言葉は、陰暦に適応されるもので、この新しい春に生命の息吹
の象徴である七草をいただくことは、
冬の間に寒さで固まって、新陳代謝の落ちた体に新鮮なビタミンと消化酵素
を提供し、そして、七草の陰性パワーで、冬の老廃物を分解して体を春の
エネルギーにアジャストするのが本来の目的。
「寒さ」はどうしても気血循環を悪くしてしまいます。そこに動物性や油
(脂)分などをたくさん食べていると、血液が汚れて瘀血(おけつ)ができ、
それがさらに気血循環を悪くして、春の不調を引き起こす原因ともなります。
動物性でできた瘀血を除去するには、生野菜がベスト!なので、この「春の
七草」は薬膳的に消食、清熱、解毒の作用があるものになっています。
動物性の陽でできた未消化物を消食し、熱を清め、解毒する・・・薬膳の考え方
です。