goo blog サービス終了のお知らせ 

Amrita Organics

薬膳・美容・掃除・畑つくり

津液

2009-08-20 09:03:53 | 中医学
津液の概念:津液とは人体の全ての正常で、有用な液体の総称です。各臓器
組織内の液体(例えば、肺津、腎水など)、各臓器が分泌する液体(例えば
胃液、腸液、鼻水、涙、涎など)、または、水液の代謝により生まれた産物
(例えば汗、尿など)が含まれます。津液も人体を構成し、そして生命活動を
維持する基本物質です。

津と液は同じく液体に属しますが、性質・機能・分布などの面において区別が
あります。一般的に言えば、薄くて、流動的、体表、皮膚、汗孔に分布し、滋養
作用を果しているのは津です。濃く、流動的ではなく、関節・臓・腑・髄などの
組織に注入し、潤って養う作用のあるものが液です。
 
津と液は一体であり、同じく飲食水穀が元になり、同じく脾・胃の運化機能に
よって生成されます。両者は運行、代謝の過程で相互に転化し、病気の時も互い
に影響しあいます。津を傷付けると液も消耗されるし、液が少なくなると、津も
傷つけられます。ですから、一般的には津液を併せて取り扱い、厳格に区別しま
せん。
しかし、「傷津」(しょうしん、津を傷付けること)と「脱液」(だつえき、
液が流失しすぎること)の病理変化を論じる時は分けて論じます。