さっきリハビリから帰ると母親に『カールインツから今電話あった』と言われた。
直ぐにカールハインツに電話し直した。
カールハインツ『週末にピルナのアウェーの試合があって俺も応援しに行くから、差し入れ用にアイスバイン(豚のモモ肉の塩漬け)とビーフステーキを作ろうと思うんだ。クシは元気か???』
僕『元気だよ。毎日リハビリしてるよ。』
こんな感じで久しぶりにカールインツと話をした。
日本に戻ってからも何度か電話はしているし、別に何も特別なわけじゃないけど改めて本当にこのおっさんにお世話になったんやなぁとしみじみ感じた。
たぶんと言うか、確実にこのおっさんが面倒みてくれなかったら、今こうして無事に日本には帰れてないと思う。
入院中も何度も見舞いにきてくれて、クリスマスはサンタクロースの格好までして来たし…
毎回食いきれへんほどの飯を食わしてくれたり、これも美味いから持って行けと毎回お土産もたしてくれたり、週に一回買出しに付き合ってくれたり、最後はチームに掛け合って僕の送別会までしてくれたり、どんだけ感謝してもし足りん。
自分が70歳前のおっさんになって全然知らん国から来た、何の関係もない、30歳の若造にあんなに当たり前のように親切にできるやろうか???
日本に帰る前の一週間はなんだかんだ言いながらほとんど毎日カールインツと飯一緒やった。
カールインツの右手の人差し指を見て。
第一関節から先がないやろ。釣りしていて不慮の事故で千切れてもーたらしい。
このおっさんの凄い所はこれで『1.5』って言いよる。
これで『1.5』やで、マジでこのおっさんやりよるなーって思ったわ。
笑いながらキーボードも叩けないって言うし、ほんまにデカイねぇ。
こんな感じで毎回ほんまに笑いが耐えなかった。
だからこそ最後の一週間はカールハインツの家から一人で戻って来る度になんともやりきれない気持ちになった。
また絶対ハンドボールをするという僕のモチベーションの中にまたこのおっさんに僕のプレーしている所を観てもらいたいと言う思いがかなりある。
ふと気づけば先月の今日ドイツを後にしたわけや。もう一ヶ月かぁ。
ドイツに居たのが遥か昔に感じる。
最後ドレスデン空港まで送ってくれたカールハインツ。
別れ際に右手で握手したあの感触は他のそれとは違う。
久しぶりにカールハインツと話をして色々思い出せた。
人気ブログランキングへ←クリックした人は良い週末おくれます。