左腕坊主

ハンドボール選手、櫛田亮介の2006年4月~2008年4月までを綴ったブログ

『Zwönitzer HSV 1928 』 ~最終戦~

2007年04月29日 | Oberliga 06/07
昨日は今シーズン最終戦。

相手は『Zwonitzer HSV 1928』。

場所はホーム。

この試合に向けて多くの時間を割いて準備してきたのはスカイプレー。

優勝も決まり、最後のホームゲーム。

ファンに喜んでもらおうとマテアスが先頭に立って魅せるプレーを準備してきた。

試合前には優勝セレモニーもあり、選手一人一人に花が手渡された。

試合前のミーティングも細かい事は無し。

マテアスが言ったのは『楽しんでやろう!!!』それだけ。

僕は残念なことに練習中に左の脹脛を傷めてしまいマテアスから『出ちゃ駄目』と釘を刺されておりまして・・・

『くそーー俺も出たい。スカイしたい・・・』ザビエル心の叫び

まあ一応ベンチに入れてもろたけどね。

そんなのんびりした雰囲気にもかかわらず、試合自体はピルナが前半から順調にリードを広げていく。

ピルナの皆様は中国雑技団ばりに空を舞う。

メンバーもどんどん変えてさらに空を舞う。

『ぐぬーー、俺も・・・』



後半もそんな感じで試合は進み、ラスト1分でピルナはタイムアウト。

今期の一番苦しい時(2連敗中)に途中合流したベテランのバジィはこの試合がラストゲーム。

バジィはルーマニア人で元ブンデスリーガーの38歳の大ベテラン。そんなバジィはDFだけの出番だったり、時には出番無く試合が終わっても何一つ文句言わずに一緒に戦ってくれた。強烈にリーダーシップを取るでも無く、かといって何も言わないのでは無く。その背中、その存在感でチームを支えてくれた。途中合流の時はこうしてチームに溶け込むのかというお手本のような感じだった。

タイムアウトでマテアスは『最後にバジィにスカイパスを繋げよう』と指示した。

巨漢のバジィがヤクルトジャンプをした。

スカイパスは綺麗に通った。



『カンッ!!!』




バジィの恐らく生涯最後になるであろうシュートは残念ながらバーに阻まれた。



その10秒後に試合終了と今期終了を意味する笛がなった。

40対22でピルナの勝利。



僕はちゃっかり1点ゲット。

7mtスローを横取り40万したった・・・

さすがザビエル抜け毛あっても抜け目無し。


試合終了後はファンと一緒にビールを少し飲み、シーズン終了を共に祝った。



こうして無事シーズンを終えれた事、優勝できた事、何よりハンドボールを続けられた事、本当に嬉しく思う。

支ええてくれた・応援してくれた全ての人に心から感謝したい。

本当にありがとう。

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『SG LVB Leipzig II 』戦

2007年04月25日 | Oberliga 06/07
少し遅くなったが先週末のアウェーでの『SG LVB Leipzig II 』戦について。

この試合はアウェーにも関わらず朝11時からの試合だったのでピルナバスは朝7時過ぎに出発だった。

それでもいつものようにピルナファンも一緒に試合会場まで来てくれた。

本当にありがたい。

余談ではあるが、アンドレアスは寝癖全開で苦笑いを浮かべて直接試合会場に到着。笑

ピルナは優勝を決めた事もあっていつものような緊張感はなかった。

マテアスも攻守に渡る戦術確認や集中してちゃんとプレーしろとは言うものの完全に顔は緩みっぱなし。

まあだからといって適当にやるっていうのではなく、みんな本当に楽しそうにプレーしていた。

試合自体はマッタリした感じで進んでいった。

まあそれでも前半の中盤あたりから徐々にピルナがリードを広げていった。

後半も同じような展開で試合は進んでいく、後半はチェコモンスターが大爆発。

チェコモンスターの脇で僕もおいしい思いをさせていただいた。

スタニスのおこぼれからちゃっかりサイドシュートやミドルシュートなどを決めさせていただいた。

後半途中でピルナはシュートを連続して外す場面もあったが、それでもリードを保ちながら試合は進み結局38対31でピルナの勝利。

僕自身は40分ほどの出場で4得点。

これで21勝2敗2分。

今シーズンも残す所後一試合、気持ち良くシーズンを終えたい。

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『HVH Kamenz 』戦・後半 ~一つ一つ~

2007年04月20日 | Oberliga 06/07
9点差をつけられまま前半を終えた僕達はロッカールームに入った。

マテアスが物凄い剣幕で怒鳴り散らしていた。

なんて言っているのかはほとんど分からなかった。

一頻り怒鳴り散らした後、マテアスはこう言った。

『ペーパーを後半は使う。ペーパー、チームの為にプレーしてくれ』

ペーパーを後半は使う事とチームの為にと言うのははっきりと理解できた。



後半開始。ペーパー投入。

しかしそう簡単にはピルナに流れはこない。

逆に後半開始4分で13対23と10点差にリードを広げられてしまった・・・

当たり前だがハンドボールは1点ずつしか取れない。残り25分少々で10点差を追いつくのはそんなに簡単ではない。いやかなり厳しい。

僕にはハンドボールを始めてからこの残り時間でこの点差を追いついた記憶はなかった。

そして今シーズン、ピルナは10点ものリードを許した事は一度も無かった。



それでもピルナは1点ずつ詰めていく。どこかの時間に爆発したというわけではなく。一つ一つだ。

まずは守ること。

そして速攻。

それが駄目ならセットOFで。

そしてまた守る。

これを全員で繰り返した。一年間チームでやってきた事を繰り返した。

7点差、6点差・・・

4点差、3点差・・・

残り時間は過ぎていくが徐々に相手の背中が見えてきた。



そして残り5分を切ったところでとうとう31対30と逆転に成功した。

しかしここからが相手もしぶとい、一気に振り切ることが出来ない。

31対31・・・  同点

32対31・・・  一点リード

32対32・・・  同点

残り時間は1分を切った。

ここから試合の記憶が定かではない。



32対32。同点のまま試合は終わった。

優勝は持ち越しかと僕は思った。

しかし、優勝記念Tシャツがベンチに投げ込まれた。



マテアスが優勝だと叫んでいる。

どうやら2位のチームが負けたらしい。(後で知ったが石黒達のチームが2位のチームに勝った)

その結果ピルナは引き分けでも優勝が決まった。



コートの中央でみんなで輪になりグルグルまわり。

シャンパンをかけあい。

男同士で抱きあった。



マテアスが一人ゴールポストに寄りかかり涙を浮かべていた。

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『HVH Kamenz 』戦・前半 ~空中分解~

2007年04月19日 | Oberliga 06/07
前半終了の笛を聞くと同時にコートの中から得点板を見た。

12対21・・・

9点のリードを許していた。

ピルナは空中分解寸前だった。

勝負を諦めたりはしなかったが、敗北が全く頭をよぎらなかったと言えば嘘になる・・・

ホームで2連敗した時のことが脳裏をよぎった・・・




前日の練習をペーパーは無断で休んだ。

対戦相手に対する戦術確認を主とした最終調整にペーパーはこなかった。

こういうことは今回に限った事ではなく、ある意味いつも通りといえばいつも通りだが・・・

試合前のミーティングでマテアスはペーパーをスタメンから外すと言った。

少なくとも試合前に僕はそう理解していた。

恐らく大一番の前の練習を無断で休んだことが理由だろう。それ以外には考えられなかった。




前半開始からピルナは攻守共に全く歯車が噛み合わない。これが優勝へのプレッシャーなのか???

それぞれが何とかしようとゴールを狙うが、この一年チームとしてやってきたものではなかった。単発でゴールを決める事もあるが、単調な攻めを繰り返し逆に相手の速攻を喰らいさらに点差は広がっていく。

ペーパーの代わりに先発したセンターの男前マイクも何とかゲームメイクしようとするもののやはりペーパーのそれとは違う。

マテアスが選手をどんどん交代させていく。

『いい加減にペーパーを出さないと取り返しのつかないことになるぞ・・・』

理由はどうあれ、勝つにはペーパーが必要だと僕は感じていた。

僕はベンチを見た。

『ペーパーがいない・・・』

ペーパーはコートの外の壁にベンチから少し離れてもたれて座っていた。

ユニフォームは着ているが、なんと表現して言いのかわからない表情で試合をみていた。

『試合前のミーティングでマテアスはペーパーをスタメンアウトではなく、ベンチから外すと言っていたのか???』

『それともペーパーが不貞腐れて勝手にベンチに入らなかったのか???』

これは今でも分からない。



コートの中ではベンチの指示でトップDF、45度DF、サイドDFそして6:0DF、5:1DF、また6:0DFと目間ぐるしくポジションもシステムも変わっていった。

何をどう変えても全く守れる気がしなかった。

前半途中、すでにペーパー以外の全員が一度はコートに入っていた。

流れは一度もピルナに変わることなく9点のリードを許したまま前半は終わった・・・

空中分解寸前だった・・・

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『Concordia Delitzsch II 』戦

2007年04月03日 | Oberliga 06/07
少し遅くなったが、先週末に行われたアウェーでの『Concordia Delitzsch II 』戦について。

試合前のミーティングでは『久しぶりに大きい選手を並べての6:0DFでスタートする事と相手は若い選手中心なので立ち上がりは集中するように』とマテアスが指示した。

僕はベンチスタート。

試合開始から相手の若さ溢れる攻撃(特にロングシュート)に手を焼きなかなかリズムに乗れない。

前半途中にピルナは2人の退場者を出し、コートプレーヤーは4人の緊急事態。

しかし、相手の拙攻もありこの時間帯を何とか乗り切った。

徐々にピルナのペースになってきた所で前半終了。

前半途中にベンチでマテアスに『後半の頭から行くぞ』と伝えられていた。

スムーズにゲームに入れるようにハーフタイムの10分で体のアップはもちろんの事、気持ちの面でも集中させていった。

後半開始。攻守共に右サイドでスタート。

後半立ち上がりからやや相手のペース。と言うよりもピルナの攻撃でのミスが目立った。

こういう時こそ自分の役割・プレーをしっかりすることが大切だ。

途中でDFのみ右45度に行くようにマテアスからの指示を受け、アグレッシブに動き回った。

ピルナも何とか落ち着きを取り戻す。

僕もサイドシュート、カットインなどで得点を重ねる。

相手も最後まであきらめずに攻撃してくるが、スタニスとバジーの二人の2mの壁は分厚い。

結局終わってみれば32対24で勝利。

これで20勝2敗1分。

いよいよあと一つ勝てば優勝だ。

リーーーーーーーーーーーーーーーーチ!!!!!

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『SG ESV/Elbflorenz 』戦

2007年03月25日 | Oberliga 06/07
ただいま。

今日はホームでの『SG ESV/Elbflorenz 』戦。

明日も朝からドイツ語学校があるので手短に。

スタートはとりあえず変則の5:1DFでスタートした。

DFはまずまず機能している。

問題は攻撃だ。相手は開始からセンターのペーパーにマンツーマンDFをつけてくる。これはマテアスとしては予想外だったようだ。

開始5分で0:2とリードを許して、マテアスは少し早いタイミングでタイムアウトを取った。

マンツーマンにつかれているぺーパーが左サイドに左サイドのガイチがセンターにポジションを変えるように指示。マテアスとしてはマンツーマンについているペーパーのマークがサイドまでついてくるとの読みだろう。そうすることで相手のDFは6:0に近い形となる。

しかし、相手はさらにもう一手先まで対応してきた。サイドに下がったペーパーにはマンツーマンでつかない。センターにポジションをかえたガイチにマンツーマンをつけてくる。

あくまでもこちらの攻撃のリズム、パス回しを崩すのが目的のようだ。

ピルナはなかなか攻撃のリズムが作れず相手のDFにはまる。

リードを許す。

マテアスは次の手に出る。展開力が売りのセルビア人、ラディをコートに送り出す。

ラディはシュートこそあまり打たないものの、チャンスメイクに徹し攻撃のリズムを生み出す。スラムダンクの山王工業のPG深津のようだ。ベシッ、ピョン。

この時間帯は本当に両ベンチの読み合いだったのかもしれない。

ラディの好配球もあり、わずかにリードを保ち18対14で前半を終えた。

後半開始。ピルナの退場もありなかなかリズムに乗れない。

それでも4,5点差をキープしながら試合は進む。

相手もセンターの好リードもありしぶとく喰らいついてくる。

この試合もピルナはベンチ総動員。コートに出た選手がそれぞれ自分の役割を果たす。

途中レフリーの不可解な笛もあり、コートプレーヤーが4人になる時間帯もあった。それでも僕たちは負けない。納得いかない笛なんかには負けない。最後に勝つのは僕たちだ。全員がそういう気持ちでプレーしている。

苦しい時間帯も何とかしのぎきり終わってみれば36対30で勝利。

これで22戦19勝2敗1分。2位に勝点差5をつけて首位キープ。

次のゲームはアウェーだが、しっかり勝点2を取ってきたい。

絶対に勝つピョン。

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『HC Einheit Plauen 』 ~あと3つ~

2007年03月18日 | Oberliga 06/07
昨日はアウェーで『HC Einheit Plauen 』戦だった。

相手のキーマンは左45度とセンター。この二人をどう抑えるかがこの試合の鍵となる。

僕たちはこの試合に向けて6:0DF、変則5:1DF、4:2DFと三つのDFシステムを準備してきた。

前半は変則5:1DFでスタート。GKユリーの好セーブもありDFは上々の滑り出し。しかし、OFでなかなか得点が取れない。

前半中盤にメンバーを入れ替えた。それが少し裏目に出てこの時間帯相手の早いリスタートや速攻で連続失点を許す。メンバーが入れ替わる一瞬の隙をつかれた。

ロースコアーのまま前半は進む。12対12の同点でハーフタイムを迎えた。

後半もピルナは変則の5:1DFでスタート。後半も前半同様にロースコアーの展開で試合は進む。依然としてなかなかリードは奪えず、一進一退の攻防が続く。

ベンチメンバーもほぼ総動員。アウェーの笛などは当然のようにある。それでも全員で集中力を保ちながら戦った。

わずかに2点差、3点差をキープしながら終盤へ進む。

残り時間、点差を確認しながらゲームをコントロールする。この終盤での時間帯は本当にしびれる。

『絶対退場だけはするなよ。』

『今はゆっくりボールを回せ』

『速攻は出なくていいから、リバウンド、ルーズボールまでしっかり対応しろ』

コートにいるメンバーで分かりきっている事を何度も確認しながらプレーした。

レフリーが試合終了の笛を吹いた。

25対22で勝利した。こういう接戦の中でもチームとしてしっかり戦えた。コートに出た選手が自分の役割をしっかり果たせている。

これで21戦18勝2敗1分。シーズンも残り5試合を残すのみだ。

21戦を終えて2位の『LHV Hoyerswerda 』との勝点差は5だ。

つまり残り5試合で3勝すれば何があっても僕達ピルナがチャンピオンになれる。

当然試合を重ねる度にプレッシャーも大きくなってきているのは確かだし、精神的にも肉体的にも本当に疲労してきている。

『あと3つ』これはチームのみんながもう分かっている。

全てを乗り越えてあと3勝だ。

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『HSV Dresden』戦

2007年03月04日 | Oberliga 06/07
昨日はアウェーでの『HSV Dresden』戦だった。

先週の連敗脱出からチームは非常にいいムードだ。

ただ、ピルナが勝利したとはいえ、依然として2位のチームとは勝点差3のままだ。

この試合を落とすようなことがあれば、最悪の状況にもなりかねない。

前半僕はベンチスタートだった。立ち上がりはピルナのペースで試合は進む。

しかし、相手もしぶとくついてくる。前半は結局18対16の2点のリードで終えた。

前半途中から相手のエースに連続得点を許し、さらにピルナの攻撃でミスが続き少し嫌な流れで前半終了。

前半は出番は無かった。ハーフタイムにロッカーに戻らず後半に備えて体をほぐしていた。なんとなく後半の頭からの出番のような気がしていたので体と共に気持ちの上でも準備を整えた。

マテアスに呼ばれた。『クシ、後半の頭から行くぞ!!!DFは右45度、OFは右サイドで頼む』

アウェーでの接戦。勝負の後半が始まる。

前半相手のエースの動きはしっかり把握していたのでシュートを打たせないようにきっちと対応した。

ピルナは後半の立ち上がりから徐々にリードを広げていく。この日絶好調のペーパーが得点を重ねる。

DFでは先週からピルナに新加入した38歳の大ベテラン・バジィーを中心に相手の攻撃を食い止める。

僕もサイドシュートを決めたり、ルーズボールに飛びつきマイボールにするなど流れをピルナに呼び込んだ。

しかし、試合は終盤もつれた。新加入のバジィーがレッドカード・・・

続いてチェコモンスター・スタニスもレッドカード・・・

二人ともレッドカードに至るようなプレーには到底感じなかったが・・・

やはりアウェーだ。

人数が少ない中何とかゴールをねじ込むものの、ゴールを取り消されるなど不可解なジャッジが続いた。

ベンチではマテアスが顔を真っ赤にしてレフリーに食って掛かっていた。みんながマテアスに落ち着けと宥めていた。

マテアス・・・浪花節!!!



そんな中、ピルナDFの出来事。僕がパスカットを狙って相手のパスコースに入った。

『チッ・・・』

わずかにパスコースは変わり、コート外にボールは出た。

僕は何食わぬ顔で『マイボールや!!!』とジェスチャー&速攻に走る。レフリーはつられてピルナボールの判定。相手の選手はレフリーに『あいつが触った』激しく抗議する。観客も『レフリーどこ見てんだよ』と大ブーイング。

激しい抗議が災いしたのか相手の選手が退場になった。

僕はニヤリ・・・(気分はトヨケン!!?)

僕の近くにいる観客が話しかけてくる『本当はお前触っただろ???』

『さあ。どうだろうね』とジェスチャーで返した。

こっちはレッドカード二枚貰ってるんだし、これくらいしてもバチは当たらんだろう・・・

そんなこんなで、何とか苦しい時間帯をしのぎきり結局34対31で勝利した。

これで17勝2敗1分。首位キープ!!!

残り6試合応援よろしく!!!

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『HSG Freiberg』戦

2007年02月26日 | Oberliga 06/07
連敗脱出!!!

29対19で勝利!!!

先週は合計12時間以上にも及ぶメンタルカウンセリングをチームで受けた。

チーム全体でメンタルトレーニングを繰り返した。

もちろん通常のトレーニングもいつにも増して集中して行った。

一週間この試合の事のみに集中して過ごした。

だがこれらのプロセスは勝利という結果でしか評価されない。

内容うんぬんより、勝利という結果を出せた事。

このことに尽きる。

勝つことでチームがまとまっていく。

まだまだ厳しい戦いは続くが、これからも磨り減るような勝負の中にいることを誇りに感じてやっていきたい。

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『HSV Glauchau』戦

2007年02月19日 | Oberliga 06/07
負けた。

連敗した。

2位との勝点差は3に縮まった。

先週のチームの雰囲気はピリピリしていた、これは悪い意味ではなく、全員がいい意味の危機感を持っていたからだ。

試合にも集中して臨んだ。誰一人手を抜いたりなんてしていない。全員が必死だ。

しかし、負けた。

前半立ち上がりから、ピルナはミスが目立ち相手にリードを許す。最大6点差はあっただろうか???

それでもベンチメンバーを総動員して後半ラスト1分に24対24の同点に追いついた。

しかし、最後に守りきれず1点勝ち越された。結局24対25で負けた。

さすがに試合後の雰囲気は最悪だった。全員が考え込んでしまっている。

今まで勝つことによって表に出ていなかった問題が、負ける事によって表面化してくる。あげだしたらきりがないし、個人個人、チームとして問題はある。

切り替えようとしてもさすがに頭の中はハンドボールの事が浮かんでくる。

ハンドの問題はハンドでしか解決しない。勝つ事によってしか解決しない。

僕はここに助っ人できている。優勝させて3部にあげるのが仕事だ。

この結果が全てだ。

今やるしかない。必ず乗り越えてみせる。




『LHV Hoyerswerda』戦 

2007年02月11日 | Oberliga 06/07
今日は首位攻防戦だった。

2位の『LHV Hoyerswerda』とは現在勝点差7。この直接対決で星を落とすと勝点差は2つ縮まる。ここで叩いておけば勝点差は9まで広がり、優勝に大きく近づく。非常に重要なゲーム。

試合前のミーティングでマテアスから僕は攻守共に右サイドでスタートする事を告げられていた。大黒柱のマルティンを攻撃専門にして、代わりにスタニスが守備専門でマルティンと交代となるようだ。

試合開始直後から『LHV Hoyerswerda』のリズムで試合は進む。

相手のセンターはサウスポー。けして大きい選手ではないが、引いて守るタイプのスタニスとはどうも愛称が悪い。このセンターにかき回されてDFが機能しない。守れない事には当然速攻も出ないわけだ。なかなかリズムに乗れない。

アンドレアスの個人技などで何とかピルナも得点するものの『LHV Hoyerswerda』が押し気味に試合を進める。

僕もカットインなどで得点を挙げたり、何とか流れをピルナにもってこようとするものの結局10対15の5点リードを許したまま前半を終えた。

さすがに前半を終えて5点のリードを許した事は今までになかった。

ハーフタイムのロッカールームでマテアスが『まずDFを立て直そう。いつも通りクシを45度で守らせるから』後は闘魂注入!!!

後半開始。立ち上がり直ぐに2点獲得。3点差に詰める。いける!!!

しかしここでまたもやピルナに退場。リズムに乗り切れない。相手はパワープレーのチャンスに確実に得点し4点をキープ。

この後、4点差を許しながらの攻防が続く。時間だけが過ぎていく・・・

マテアスから次なる指示。『1:5DFに変えるぞ』マンツーマン気味にプレスを掛ける。しかし、相手も慌てずに攻めてくる。(5:1DFと異なり、センターバックがポストを見て。他の5名はマンツーマン気味にプレスをかける)

依然として点差は縮まらない。攻撃では僕もボールを要求してサイドから回り込んでミドルを放つがクロスバーに嫌われる・・・

『くそっ。このままでは追いつけん・・・』

全員さすがに焦りの色が見える。後半ラスト10分をきった所で疲れの見える僕はベンチに戻される。

マテアス『少し休め。直ぐに行くかもしれんからな!!!』

ベンチから僕は声を張り上げる!!!時間がない・・・


タイムアップ。



負けた。ピルナに来てから初めて公式戦で負けた。

28対33。5点差だ。試合開始から狂った歯車は結局最後まで狂ったままだった。

これで2位の『LHV Hoyerswerda』とは勝点差5に縮まった。

大切なのは次の試合だ。初黒星の後だけに非常に重要な試合となる。

優勝までの道のりは、やはりそんなに簡単ではない。

必要以上にネガティブになるのではなく、かといって無理してポジティブになるのでもなく、今回の結果を受け止め、修正すべき部分を1週間で修正し次の試合に臨むのみだ。

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『HSG Neudorf/Dobeln』戦 ~黄色い靴の男~

2007年02月05日 | Oberliga 06/07
昨日はアウェーでの『HSG Neudorf/Döbeln』戦だった。

『HSG Neudorf/Döbeln』は現在3位。試合前から厳しい試合になる事は容易に想像できた。

選手、スタッフ、スポンサーそしてサポーター。ピルナに関わる全ての人間が昨日のアウェー戦の大切さを知っていた。事実ピルナバス同乗のサポーター数はいつものアウェー戦より倍くらいだった。

当初試合開始予定時刻は17:00からだったのだが、どういうわけか何度かの調整を経て14:30に変更されていた。この理由は試合後に知る事となる・・・

前回の対戦でお互いの事を覚えていたので試合会場に到着して相手チームの選手と軽く挨拶を交わした。黄色の靴のエースがその相手。

試合前のミーティングで『DFは6:0DFでスタートするけど、クシが45度のDFに入って牽制入れながら守ってくれ』とマテアスに告げられた。

これは相手の黄色い靴のエースを警戒しての作戦だ。この黄色い靴の男は現在得点ランキング6位で15試合で106得点を叩き出している。

全体ミーティング後マテアスと個人的に話をした。

『相手のエースが左45度にポジションを取っている時は、俺が牽制しながら守るのは分かった。このエースがポジションチェンジをしてセンターや右45度に移動した時はどうする?俺がそのまま真ん中で出て5:1DFに移行するか、そこまでは追わずに俺は45度に残るか?』

相手もアホではないので、ピルナのこのDFに対しての最近はしっかりと対策を講じてくる事が多い。その一つの対策として上記のポジションチェンジがある。

マテアスは少し考えながら『まずは45度に残って守ろう。それでやられるようなら、真ん中で守るように指示を出す。話しながらやろう』と言った。

僕は『分かった。コミニュケーション取りながらやろう』と返した。

自分の役割をしっかり把握して試合に臨んだ。

試合開始。僕はOFは右サイド、DFは右45度でスタートから出場。立ち上がりから一方的に『HSG Neudorf/Döbeln』ペースが続く。

さすが上位チーム、尚且つアウェーゲーム。そんなに甘くはない。ガイチ、アンドレアス、ペーパーのスタメン3人がベンチに戻される。シュートがなかなか決まらない。

前半10分過ぎに3対8と5点のリードを許す。

肝心のDFだが、試合開始直後こそ黄色い靴のエースは左45度でプレーしていた。しかしファーストコンタクトで僕ががっちり守ってから、センターや右45度にポジションをチェンジして攻めてくる。

マテアスに『どうする真ん中に出ようか?』とアイコンタクトする。マテアスはもう少し様子を見よう的な返し。

攻撃ではペーパーの代わりに入った男前マイクのシュートが何本か決まり徐々に差を詰めだす。

前半15分過ぎ少しピルナが追い上げた所で『HSG Neudorf/Döbeln』はタイムアウト。このタイミングでマテアスから『攻撃は一休みでDFはそのまま入ってくれ』と指示を受ける。ここまでシュートチャンスは一度もなかった。

アンドレアスと僕がDFのみ。DFに関してはこの二人が中心にならなくてはいけない。ベンチに戻るたびに少しづつ修正していった。


その修正点とはこうだ。相手の黄色い靴の男が左45度でプレーしている時は基本的(図1)に僕とマッチアップなので問題ない。僕が守る。今回は手っ取り早く真ん中の4対4に絞っての図だ。

図1

    敵        敵        黄色い靴

                     僕
     味方  味方 敵 アンドレ 



そいつがセンターに移動した時は基本的(図2)に僕はそのまま自分のDFポジションで守る。

図2
    敵       黄色い靴      敵   

                     
     味方  味方 敵 アンドレ  僕


しかしその時の対面をマークしつつもセンターの黄色い靴の男が前を狙いそうな時、いい状態でボールを持ちそうな時は僕が自分のマークを捨ててクロスアタック(図3)を掛けて黄色い靴の男を押さえに行く。本来こいつのマークはアンドレアスになるんだけど、僕が自分のマークを捨てて黄色い靴の男にプレスを掛けに行くのでアンドレアスが僕の後方からスライドする形で本来僕がマークしている45度へ移動する。

図3
    敵       黄色い靴      敵   
               僕
                     
     味方  味方 敵     →アンドレ  


クロスアタックを掛けて守ると自分のマークを捨てる事になるので失敗した時のリスクはでかい。ほんまに一瞬のタイミングが命だ。当然失敗して失点に繋がると容赦なく周りからは責められる。自分のマークを最優先する傾向にあるうちのチームでこのDFを理解してる奴、実践出来る奴はそんなに多くない。今でも僕の両隣のDFによってはこのDFが使えない時も少なくない。

しかし多くの実践を重ねアンドレアスとは少しのやり取りで分かり合えるようになっている。相手がうちのDFにポジションチェンジで対応してきている以上、多少のリスクを背負ってでも黄色い靴の男を仕留めにいく必要があった。

このDFが徐々に相手の攻撃を抑え始める。前半開始直後から相手に終始リードは許したままだが前半を終える時には12対13の1点差まで追い上げた。

ハーフタイムのロッカールームではマテアスが全員を座らせて鼓舞していた。

後半開始。後半のスタート僕はDFのみ基本的には前半の途中からと同じだ。今日は全体的に攻撃の調子が良くない、大量得点は望めない。DFが勝敗を分ける。

後半の立ち上がりピルナの鉄壁のDFが機能する。後半の立ち上がりで直ぐに同点に追いついた。ここからは一進一退の攻防が続く。

我慢比べだ。

相手のキープレーヤーは攻め切れない事に業を煮やし、僕を避けてとうとう右45度にまでポジションを移動させていた。(図4)


図4
    黄色い靴      敵     敵

                     
     味方  味方 敵 アンドレ 僕

こうなるとこちらの思う壺だ。幾らいいシューターでも右利きの選手がそう何本もこのポジションからシュートを決める事は容易ではない。もともとこのポジションをしているならわかるが、本来黄色い靴の男はこのポジションではない。

相手は攻め手を失い、ピルナがわずかにリードする。しかし相手もそう簡単にリードを広げさせてくれない。1、2点差の攻防が続く。

そんな中アクシゼントが僕を襲った。DFで隣の選手のフォローに行った際に敵の選手と味方の選手が縺れながら僕の上に突っ込んできた。右膝が伸びきったまま2人分の体重がそこに乗っかってきた。僕はうずくまる『これはヤバイ・・・』直ぐにフィジカルサポートのシモーネとマテアスが飛んできた。

ここはアウェーだ。すさまじいまでのブーイング。『この野郎日本人が、痛いふりして時間かかせいでんじゃねーぞ!!!』まあ言葉は分からんけどこんなところだろう。

シモーネに『ゆっくり膝を曲げれる???ゆっくりよ、クシ』と言われる。

超アウェーの大ブーイングの中、それを掻き消すほどの『クシ、クシ、クシ、クシ』というピルナサポーターからの『クシコール』が聞こえてきた。

幸い何とか動けそうなのでゆっくり立ち上がる。マテアスに『どうだ?』と聞かれる。僕は『やらしてくれ』と意思を示した。つーかあの『クシコール』を耳にしたらやるしかねーよ。戦術的にも僕を嫌がって相手の黄色い靴の男はポジションを右45度にかえている。ここで引っ込むわけには行かなかった。

ゲーム再開。こういう後のワンプレーは大事だ。敵にも味方にもやれる、大丈夫という事を示さないといけない。2mを超える相手の突進を僕は正面からがっちり止めた。

試合は進む。後半ラスト15分をきり本当に体力的にも精神的にも脳みそも一番疲れる時間帯。依然として大接戦は続く。僕はこの時間もう一度右サイドで攻撃も出ていた。一瞬も気を抜けない。集中。チリチリしてくる。

わずかのリードを保ちながら終盤へ。サイドシュートのチャンスはただの一度もない。チャンスがきたら絶対に決めてやる。それだけはいつも自分に言い聞かせていた。

勝負ところでマルティンがミドルシュートを決める。さすがだ。

相手も残り時間と点差を考えてマンツーマンでプレスを仕掛けてくる。

落ち着いてボールを回す。実際の時計よりもかなり遅く僕の中での時間はゆっくりと進む。早く終わってくれ。

タイムアップ。

24対22。何とかほんまにきつい試合をものにした。

試合後はしばらく放心状態だった。動けなかった。

全員でサポーター達の下に駆け寄る。

マテアス、アンドレアス、ラディ等から『スーパーDF!!!』と抱きかかえられた。

試合後敵のサポーターから『DFすげーな。ビールご馳走させてくれ』と言われほんまにビールを奢ってくれた。

その奢ってもらったビールを片手に試合時間が変更になった理由を知る事となるのだが、それは後日に書く事にしよう。

試合から一夜明け、体全体にかなりの疲労はあるものの幸い右膝は思ったほど悪くはないので一安心。後でペーパーとスタニスとサウナでも行ってこよう。

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『HSG Bautzen』戦

2007年01月28日 | Oberliga 06/07
今日は久しぶりのホームゲーム。

相手は現在最下位の『HSG Bautzen』。

最下位といっても前回のアウェーゲームでは3点差。けして侮れない相手。

試合前のミーティングでマテアスは『開始10分は集中しよう。今日は40対22で勝つぞ!!!』と言っていた。僕はいつも通りDF45度、OF右サイドでスタートから出場。

得てしてこういう下位チームとの戦いは出だしに集中力を欠いてもたつく事が多い。しかしピルナは全員が非常に集中していた。立ち上がりから鉄壁のDFで相手の攻撃を完全に封じる。鉄壁のDFからの速攻などで開始15分くらいまでに10対0と一方的なリードを広げる。

僕もサイドから7MTスローを獲得するなど流れに乗って行く。ピルナは徐々にメンバーを変えていく。マルティンがベンチに下がり僕は久しぶりに右45度をした。

ピルナは依然好調。DFは6:0DFから1:5DFにシステムチェンジ。いつもの5:1DFとは違う。前に5人を並べてさらにプレスを掛けてオールコートマンツーに近いDFで完全に相手の攻撃の機能を停止させる。

さらに点差は広がる。僕も1対1からのミドルなどで得点を挙げる。

一方的なピルナの流れのまま前半終了。前半終了時点で、19対6だったかな・・・
はっきり覚えてないが大差をつけた。

後半も攻守共に45度でスタート。立ち上がりだけは特に集中した。退場者などが出て少しもたついたが、後半5分過ぎくらいにお役御免でベンチに戻った。ここからは出番なし。

その後も若い選手を中心に点差を広げていく。結局危なげなく39対21で勝利。

試合前にマテアスが40対22で勝つと言っていたけど大方そんな試合だった。

細かいミスなどは確かにあったが勝点2をきっちり取れた事。18点差を付けれた事で結果としては問題なし。

来週からいよいよ上位チームとの対戦が始まる。ここから1ヶ月半が本当の勝負所になるだろう。

これで15戦14勝1分。このまま首位をキープし優勝まで突っ走りたい。

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『Motor Gohlis Nord Leipzig』戦 ~後半~

2007年01月25日 | Oberliga 06/07
モゴノ戦前半終了


ハーフタイム時のピルナのロッカールーム・・・


『あの日本人厄介やなぁ。』マテアス含めおそらくみんなこう感じていた。OFは問題ない。問題はDFだ。このまま石黒にマンツーマンで守るのか・・・

マテアスが出した答えはこうだ。『もう一度6:0DFに戻そう。全員が密集してスペースを消そう。クシ後半はDFに専念してくれ。』


後半戦開始。


ピルナはもう一度6:0DFに戻した。しかし全員が密集する事、シューターにはコンタクトに行く事を全員が強く意識していた。

対するモゴノ、石黒はベンチスタート。ピルナがマンツーマンを付けて守るのかどうか探りをいれる為の戦術的なものなのか?前半フル稼働だった石黒を少し休ませる為なのか?他に理由があったのか?

石黒温存の理由は定かではないが、後半立ち上がりからピルナの反撃が始まる。

再度意識統一を図ったDFがモゴノの攻撃を封じ込め、そこからの速攻で一気に逆転。

モゴノもたまらず石黒を投入。

いよいよここからが本当の勝負。

僕は自分の仕事に徹した。とにかくDFでモゴノの失点を抑える事。この事のみに集中した。

モゴノは相変わらず石黒を中心に攻撃を組み立ててくる。しかしピルナのDFはそれを上回った。

石黒も孤軍奮闘するものの、徐々に点差が広がりだす。

途中アンドレアスがレッドカードになるなど危ない時間帯もあったが、GKユリーの神懸り的なセーブもあり結局30対22でピルナの勝利。

後半だけ観ると15対6。後半は6失点。結果論ではあるがマテアスの指示でもう一度6:0DFに戻した事が勝因の一つだと個人的には思った。改めてDFの大切さが分かった。

前半終了時点では本当にこの試合はヤバイかも・・・と思ったが何とか勝点2と取る事が出来た。

これで13勝1分。首位をキープ。

この試合、両チームの通じて最も活躍しインパクトを与えたのは言うまでもなく石黒だった。あれだけ警戒していたのにもかかわらず7MTも合わせると10点以上やられたのではないだろうか?

ピルナの勝利自体はもちろん嬉しいし、最低限の自分の仕事はしているが、そんなもの一発で吹っ飛ぶ位に石黒の活躍は凄まじかった。

正直言ってちょっと悔しい。いやかなり悔しい。

試合後直ぐにマルティンとスタニスと世界選手権を観るために400km離れたブレーメンまで移動しなければならなかったので、石黒とゆっくり話す時間は無かった。

なんか勝ったけど負けたような気分でマルティンの運転する車に揺られながらブレーメンへと向かった。

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『Motor Gohlis Nord Leipzig』戦 ~前半~

2007年01月25日 | Oberliga 06/07
少し遅くなったが1月21日のアウェーでの『Motor Gohlis Nord Leipzig』戦の事。以後モゴノ。

モゴノは石黒が所属するクラブ。開幕戦の相手でもあり今回が2戦目。今回のモゴノ戦が丁度シーズン折り返しにあたる。開幕戦の時は石黒の契約がまだ済んでおらず、コートの中で戦うのはドイツでは始めてだ。

別に石黒と試合するわけではないので石黒に対して過剰な意識はなかったが、全く意識しないって事もなかった。

ピルナはチーム全体としてもスピードのある日本人プレーヤー石黒をかなり警戒していた。幾つかのDFシステムを用意していかに石黒を封じるのか?この事に焦点を絞ってこの一週間準備してきた。

試合前のミーティングで僕はDF45度、OFサイドでスタートすることを告げられた。

試合開始。ピルナは6:0DFでスタート。

石黒はセンターで攻撃を組み立てながらも常にシュートチャンスを窺がっている。

モゴノの攻撃時に直接マッチアップすることはそんなになかったが、僕は自分のマークを観つつも、時折石黒に牽制を入れながら守る。モゴノの速攻時、リスタート時にも極力いい状態で石黒にボールを持たせないように注意を払いながら帰陣した。

開始10~15分位までは何とか石黒を無得点に抑えていた。

試合自体は石黒のゲームメイクからバランスよく得点するモゴノがピルナを押し気味にゲームを進める。

僕自身はサイドシュートに行くチャンスが何本かあったがモゴノはことごとくファウルで潰しにくる。2本の7MTを獲るものの、なかなか得点チャンスが来ない。

拮抗状態が続く中、石黒が徐々にそのスピードを活かし本領発揮。ピルナのDF陣はそのスピードについていけない。カットイン、速攻、7MTなど大爆発。会場も完全に石黒フィーバー!!!

アンドレアス『あの日本人にボール持たせないように守ってくれ』
マテアス『クシ、あの日本人にマンツーマンでついてくれ』

やはりそうなるのか・・・

しかしこれがかえって逆効果、スペースが広くなった分、石黒以外の5人が得点を重ねる。

完全に悪循環・・・

結局前半終了時15対16。モゴノに1点リードを許したまま折り返す。ピルナの調子が悪いと言うより、モゴノの調子がいい。純粋に強い。そう感じながらロッカールームに戻った。

つづく

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