左腕坊主

ハンドボール選手、櫛田亮介の2006年4月~2008年4月までを綴ったブログ

『ピルナマガジン』 on AIR

2007年01月31日 | ザビエル広報活動
先日取材を受けた『ピルナマガジン』の映像の一部を入手したのでご覧あれ。

『ピルナマガジン』←クリック

パソコンから動画でご覧ください。

残念な事に数日後には観る事できへんくなる可能性が高いのでお早めに!!!

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『2007世界選手権・観戦記』 第1話

2007年01月30日 | 2007世界選手権観戦記
少し遅くなったが、先週の観戦してきた世界選手権の話でもいってみようかぁ!!!

あんまりハンドボールに詳しくない人の為にも少しだけ世界選手権について説明しておこうか。

国同士の世界一を決めるビックイベントで簡単に言うとサッカーのワールドカップのハンドボール版だ。ほんまか???

残念ながら今回の世界選手権に日本代表は出場してない。

こいつが実は今ドイツで開催中である。そんでもって今日から準々決勝が始まっている。

当然ながらテレビでも多くの試合がライブで放送している。ドイツ代表が勝ち残っているだけにピルナの選手も毎日この話題で持ちきりだ。

以上が簡単な説明だ。


先週のアウェーでのモゴノ戦を終えて、ピルナに戻らずにマルティンとスタニスと共に直接、観戦地のブレーメンまで大移動。観戦予定の試合はチェコ対スペイン。チェコはマルティンとスタニスの母国。スペインは前回大会の優勝国。まあ言うまでも無くマルティンが運転の車の中でスタニスはすでにビール、ビール、ビール、ビール、ビール・・・

事前に二人から『ブレーメンではパーティーだから寝ないよ』と言われていた。

この説明では僕も分からん。まあ分からんままこの旅は始まったんやけど・・・

僕は最悪の場合一晩飲み歩いて過ごすか、よくて車の中で仮眠。これくらいの覚悟をしていた。大袈裟かもしれんけど、ほんまにこいつ等と付き合うにはそれくらいのつもりでおらんと・・・風邪だけはひかんようにこれだけが今回の注意事項。後は流れに身を任せるのみ。

こういう背景もあって僕は少しセーブしながらスタニスに付き合ってビールを飲んでいた。石黒との試合の事とか思い出したりしてね。

モゴノと戦ったライプチヒから世界選手権の会場があるブレーメンまでは400kmを超える長距離。しかしマルティンのマッハ運転であっと言う間にブレーメンに到着。

後部座席からマルティンとスタニスを観ていても明らかにテンション上がっているのが分かる。

『おいおいどうなんねんやろ・・・』

ブレーメンの街中を車で移動中、チェコの国旗を纏った一団に遭遇した。何でもこの日のチェコ対エジプト戦でチェコは1点差で勝利したらしい。太鼓やラッパを鳴らしながら街を徘徊中のようだ。よくTVで海外のサッカーの応援なんかで見かけるあの感じ。『チェッキ!!!チェッキ!!!チェッキ!!!チェッキ!!!』かなり盛り上がってる。

『いやーハンドでもこんなに盛り上がってるやんけー』
僕は純粋にそう思いながら車の中からその光景を眺めていた。

そしたら突然マルティンがクラクションを鳴らした。
『おった、おった。おーい。』
マルティンがその一団に声を掛ける。盛り上がるチェコの一団の中から一人が車に駆け寄ってくる。

『なんやなんやなんや・・・』

訳の分からんままその一人が車の中に入ってきた。とりあえず自己紹介。握手を交わしながら『クシ』って呼んでくれと言った。

『オハヨウゴザイマス。アリガトゴザイマス。』なんと日本語が返ってきた・・・
彼の名前は『ユリカ』と言うらしい。

全く状況つかめ無いままマルティン、スタニスそしてユリカは盛り上がる。どうやらマルティンの古くからの友人のようだ。完全にアウェーの車中、未だにその晩これからどうなるのか分からんままユリカとも乾杯した。

今宵これからどうなんねん・・・

ちなみに画像はユリカと僕。

つづく

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『HSG Bautzen』戦

2007年01月28日 | Oberliga 06/07
今日は久しぶりのホームゲーム。

相手は現在最下位の『HSG Bautzen』。

最下位といっても前回のアウェーゲームでは3点差。けして侮れない相手。

試合前のミーティングでマテアスは『開始10分は集中しよう。今日は40対22で勝つぞ!!!』と言っていた。僕はいつも通りDF45度、OF右サイドでスタートから出場。

得てしてこういう下位チームとの戦いは出だしに集中力を欠いてもたつく事が多い。しかしピルナは全員が非常に集中していた。立ち上がりから鉄壁のDFで相手の攻撃を完全に封じる。鉄壁のDFからの速攻などで開始15分くらいまでに10対0と一方的なリードを広げる。

僕もサイドから7MTスローを獲得するなど流れに乗って行く。ピルナは徐々にメンバーを変えていく。マルティンがベンチに下がり僕は久しぶりに右45度をした。

ピルナは依然好調。DFは6:0DFから1:5DFにシステムチェンジ。いつもの5:1DFとは違う。前に5人を並べてさらにプレスを掛けてオールコートマンツーに近いDFで完全に相手の攻撃の機能を停止させる。

さらに点差は広がる。僕も1対1からのミドルなどで得点を挙げる。

一方的なピルナの流れのまま前半終了。前半終了時点で、19対6だったかな・・・
はっきり覚えてないが大差をつけた。

後半も攻守共に45度でスタート。立ち上がりだけは特に集中した。退場者などが出て少しもたついたが、後半5分過ぎくらいにお役御免でベンチに戻った。ここからは出番なし。

その後も若い選手を中心に点差を広げていく。結局危なげなく39対21で勝利。

試合前にマテアスが40対22で勝つと言っていたけど大方そんな試合だった。

細かいミスなどは確かにあったが勝点2をきっちり取れた事。18点差を付けれた事で結果としては問題なし。

来週からいよいよ上位チームとの対戦が始まる。ここから1ヶ月半が本当の勝負所になるだろう。

これで15戦14勝1分。このまま首位をキープし優勝まで突っ走りたい。

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『Motor Gohlis Nord Leipzig』戦 ~後半~

2007年01月25日 | Oberliga 06/07
モゴノ戦前半終了


ハーフタイム時のピルナのロッカールーム・・・


『あの日本人厄介やなぁ。』マテアス含めおそらくみんなこう感じていた。OFは問題ない。問題はDFだ。このまま石黒にマンツーマンで守るのか・・・

マテアスが出した答えはこうだ。『もう一度6:0DFに戻そう。全員が密集してスペースを消そう。クシ後半はDFに専念してくれ。』


後半戦開始。


ピルナはもう一度6:0DFに戻した。しかし全員が密集する事、シューターにはコンタクトに行く事を全員が強く意識していた。

対するモゴノ、石黒はベンチスタート。ピルナがマンツーマンを付けて守るのかどうか探りをいれる為の戦術的なものなのか?前半フル稼働だった石黒を少し休ませる為なのか?他に理由があったのか?

石黒温存の理由は定かではないが、後半立ち上がりからピルナの反撃が始まる。

再度意識統一を図ったDFがモゴノの攻撃を封じ込め、そこからの速攻で一気に逆転。

モゴノもたまらず石黒を投入。

いよいよここからが本当の勝負。

僕は自分の仕事に徹した。とにかくDFでモゴノの失点を抑える事。この事のみに集中した。

モゴノは相変わらず石黒を中心に攻撃を組み立ててくる。しかしピルナのDFはそれを上回った。

石黒も孤軍奮闘するものの、徐々に点差が広がりだす。

途中アンドレアスがレッドカードになるなど危ない時間帯もあったが、GKユリーの神懸り的なセーブもあり結局30対22でピルナの勝利。

後半だけ観ると15対6。後半は6失点。結果論ではあるがマテアスの指示でもう一度6:0DFに戻した事が勝因の一つだと個人的には思った。改めてDFの大切さが分かった。

前半終了時点では本当にこの試合はヤバイかも・・・と思ったが何とか勝点2と取る事が出来た。

これで13勝1分。首位をキープ。

この試合、両チームの通じて最も活躍しインパクトを与えたのは言うまでもなく石黒だった。あれだけ警戒していたのにもかかわらず7MTも合わせると10点以上やられたのではないだろうか?

ピルナの勝利自体はもちろん嬉しいし、最低限の自分の仕事はしているが、そんなもの一発で吹っ飛ぶ位に石黒の活躍は凄まじかった。

正直言ってちょっと悔しい。いやかなり悔しい。

試合後直ぐにマルティンとスタニスと世界選手権を観るために400km離れたブレーメンまで移動しなければならなかったので、石黒とゆっくり話す時間は無かった。

なんか勝ったけど負けたような気分でマルティンの運転する車に揺られながらブレーメンへと向かった。

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『Motor Gohlis Nord Leipzig』戦 ~前半~

2007年01月25日 | Oberliga 06/07
少し遅くなったが1月21日のアウェーでの『Motor Gohlis Nord Leipzig』戦の事。以後モゴノ。

モゴノは石黒が所属するクラブ。開幕戦の相手でもあり今回が2戦目。今回のモゴノ戦が丁度シーズン折り返しにあたる。開幕戦の時は石黒の契約がまだ済んでおらず、コートの中で戦うのはドイツでは始めてだ。

別に石黒と試合するわけではないので石黒に対して過剰な意識はなかったが、全く意識しないって事もなかった。

ピルナはチーム全体としてもスピードのある日本人プレーヤー石黒をかなり警戒していた。幾つかのDFシステムを用意していかに石黒を封じるのか?この事に焦点を絞ってこの一週間準備してきた。

試合前のミーティングで僕はDF45度、OFサイドでスタートすることを告げられた。

試合開始。ピルナは6:0DFでスタート。

石黒はセンターで攻撃を組み立てながらも常にシュートチャンスを窺がっている。

モゴノの攻撃時に直接マッチアップすることはそんなになかったが、僕は自分のマークを観つつも、時折石黒に牽制を入れながら守る。モゴノの速攻時、リスタート時にも極力いい状態で石黒にボールを持たせないように注意を払いながら帰陣した。

開始10~15分位までは何とか石黒を無得点に抑えていた。

試合自体は石黒のゲームメイクからバランスよく得点するモゴノがピルナを押し気味にゲームを進める。

僕自身はサイドシュートに行くチャンスが何本かあったがモゴノはことごとくファウルで潰しにくる。2本の7MTを獲るものの、なかなか得点チャンスが来ない。

拮抗状態が続く中、石黒が徐々にそのスピードを活かし本領発揮。ピルナのDF陣はそのスピードについていけない。カットイン、速攻、7MTなど大爆発。会場も完全に石黒フィーバー!!!

アンドレアス『あの日本人にボール持たせないように守ってくれ』
マテアス『クシ、あの日本人にマンツーマンでついてくれ』

やはりそうなるのか・・・

しかしこれがかえって逆効果、スペースが広くなった分、石黒以外の5人が得点を重ねる。

完全に悪循環・・・

結局前半終了時15対16。モゴノに1点リードを許したまま折り返す。ピルナの調子が悪いと言うより、モゴノの調子がいい。純粋に強い。そう感じながらロッカールームに戻った。

つづく

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1月21~23日もろもろ

2007年01月23日 | ハンドボール
ご無沙汰です。

21日日曜日は石黒のいるモゴノとアウェーで試合でした。石黒凄かったです。

試合後はマルティンとスタニスとそのまま400km離れたブレーメンまで大移動。

22日ブレーメンで世界選手権を観て来ました。そして朝方ピルナに帰りました。

23日夕方からチェコの1部のチームとトレーニングマッチです。

ちょっと時間がないので、モゴノ戦や世界選手権の事などは日を改めて書きますね。

それでは!!!

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ピルナマガジン密着取材

2007年01月17日 | 櫛田劇場
みなさんごきげんよう!!!先日新ルール『29分ハーフ』を作り上げた櫛田です。

何か???

本日の左腕坊主は画像が満載ですので、携帯からではなくパソコンからご覧になるとより一層お楽しみいただけるかと思います。



実は先週地元テレビ局の『ピルナマガジン』という番組から密着取材を受けていた。

1月7日日曜日のホームゲームの試合後にインタビュー。

翌日ももう一度、試合会場で取材を受け、なんとそのまま僕の自宅にまでカメラが入った。何でも『料理しているところを撮らせてくれ』との事らしい。まあその日は一日オフだったので問題はないけど…

確かに料理は好きだけど、そんなに人前で作ったことなんてないし、カメラの前でとなると…なんだか調子が狂う。

まあ『キャシー塚本』にでもなったつもりで作ったった。

『これをこうしてね。こうしてね。ドーーーーーーン!!!』



生姜、大蒜、唐辛子と玉葱をしんなり炒めるのは取材班にさせたった。僕はその間にトマト、ジャガイモ、マッシュルームやら他の野菜と肉を切って、玉葱が飴色になったところで、それら全てを投入し塩、胡椒、水、トマトケチャップ、ワイン、パプリカ、ヨーグルトなどで味付け。コトコト煮込んで大量にスープを作った。イメージがわかんやろうが、我ながら絶品やった。



水曜日はなんと今通っているドイツ語学校にまで取材班が来て、授業風景を撮っていた。学校終了後にもう一度インタビュー。

取材言うても通訳とかいる訳じゃないし、互いに辞書を片手に意思の疎通をはかる。

『なぜドイツに来たのか?』
『ピルナのチームをどう思うか?』
『監督のマテアスについてどう思うか?』
『普段はどういう風に過ごしているのか?』
『ピルナで思い出に残る出来事は何か?』
『今シーズンの目標は何か?』

他にも色々聞かれたけど大体こんな感じの質問を用意された。さすがに普段のチームメイトとのアバウトなやり取りで済ますわけにもいかず、細かい内容や気持ちを伝えるのに結構苦労した。

ピルナの試合のダイジェストなどは結構テレビでもみるし、僕もたまに映っていることはあったけど、今回のような単独での取材は初めてだった。

もちろんピルナにいる物珍しい日本人って言うことでの取材って事は百も承知だが、ミーハーで申し訳ないがやっぱり少し嬉しかった。



こうして少しずつ注目されていくことは嬉しい。しかしそれに見合う結果を出していかなければならない。改めてそういう気持ちにさせてくれるいい機会だった。

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『Zwonitzer HSV 1928』 ~俺達は負けない~

2007年01月14日 | Oberliga 06/07
昨日はアウェーでの『Zwönitzer HSV 1928』戦だった。

『Zwönitzer HSV 1928』は現在下位に甘んじているがけして侮れないチーム。

2時間半程のバス移動で会場入り。

DF右45度、OF右サイドでスタートから出場。

ピルナは立ち上がりから好調で開始10分程で8:2とリードする。僕も速攻で決めるなどして流れに乗っていく。

しかしここからなかなか点差は離れない。アウェーでの退場劇が始まったからだ。

点差が広がりそうになるとレフリーが笛を吹き退場…

それでも何とかリードを保ちながら試合は進む。

ピルナは2人退場、コートプレーヤーは4人の状態で前半最後の攻撃を迎えた。残り時間は10秒。僕はみんなに時計を指差して『ラスト10秒だから少し回してラスト5秒を切ったらシュートを打とう』と指示した。

つまりこういうことだ。ラスト5秒を切ってのシュートならば例えシュートを外しても相手がもう一度攻撃する時間はない。うまくいけば+1点。悪くても-1点にはならない。残り時間を10秒近く残したままシュートを打てば相手に攻撃する時間が残り、-1点の可能性を残してしまう。

残り3秒で僕にボールが回ってきたので少々遠い距離だったが両足ジャンプからロングシュートを放った。運悪く相手のDFの枝(シュートブロック)に当たりGKがセーブした。相手のGKは残り時間が1秒程だったのでGKはすかさずGKシュートを放った。

僕の中ではここで前半終了。しかーーーーし。

現実は違っていた。ベンチから『クシ!!!なんで4人しかいないのにそんなあわてて無謀なシュート打つねん!!!』と…

僕は時計を指差して『ラスト3秒だったから打った』と…

時計を指差して、僕は固まった。まだ1分残っているではないか…

僕は28:50の時計を指差し『ラスト10秒だからな!!!』っと偉そうに指示を出していたのである。そうこの時はまだラスト70秒だったのである。

当然こういう時は全員から集中砲火を浴びる…

返す言葉もございません…(しかしほんまに笑い事では済まされへん)

しかし相手のGKもあわててGKシュートを打ったところを見ると僕のラスト10秒というジェスチャーに完全に引っかかっていたようだ。

まあそなこんなで前半はなんとかリードを保ち終了。


後半僕はDFメインでスタート。ここから例の退場劇がさらにエスカレートしていった。

もう誰が退場してるのか分からんほどやった。みんな血の気が多いのでどんどん熱くなっていく…

レフリーに文句を言い、ペーパーはレッドカード…

コートプレーヤーは2人。リードはグングン詰められる…

会場は騒然としてきた…

『みんな落ち着け!!!』言うてるマテアスが一番熱くなってる。

ベンチメンバーも総動員。僕も出た入ったりを繰り返した。

たまらずベンチはタイムアウト!!!もう技術的な話は一切なし。

『絶対に負けへんぞ!!!俺たちは負けない!!!勝って帰るぞ!!!』こんなような事を言い合っていただけだった。

コートに1人、2人と退場者が返ってくる。6人そろう前にまた退場になる。苦しい時間が続いた。それでもリードだけは保って終盤を迎える。

こうなると相手もノリノリなのでリードを保っていても安心感は全くない。

とにかくゴールを死守だ。退場者を出しているのでなかなか得点は取れないが少ない人数でもとにかく必死に守った。GKもファインセーブを連発した。

60分が終わった。

退場すること10回。しかし俺達は負けなかった。32対26で勝利した。最後は6点差まで開いたが、試合中は全く余裕はなかった。アウェーまで応援に駆けつけてくれたファンは総立ちだ。



試合後のロッカールームにて…

マテアス『今日はみんなよく我慢した。この勝点2は大きいぞ!!!これでシーズンも残り半分だ。また頑張ろう!!!』

さらにマテアス『最後に1つ。今日新たに分かった事がある。』


マテアスは僕にウィンクしながらこう言った。

『日本は29分ハーフらしい…なぁクシ!!!』

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トレーニングゲーム in ライプチヒ

2007年01月11日 | ハンドボール
昨日はピルナから150km程の距離にあるライプチヒでトレーニングゲーム(練習試合)だった。

ライプチヒといえば去年の5月、ピストルを持った警官に囲まれて冷汗かいたなぁ…回想シーン

17時過ぎにピルナを出て19時過ぎにライプチヒの会場に到着した。

20時からゲーム開始。

相手はピルナのよりも1つ上の3rdリーグで活動する『LHB』。

僕はDFは右の45度、OFは右サイドでスタートから出場。

結果から先に言うが、10点差ほどつけられての敗戦だった。(正確なスコアは覚えていない)

立ち上がりこそリードするものの徐々に力の差が出始める。あっさり逆転を許しリードを広げられていった。

僕は前半30分、後半10分の合計40分の出場。3得点プラス3本の7MTスローを獲得した。久しぶりに右45度でもプレーできたし個人的にはある程度やれるという感触はつかめた。

ただチームとしては『借りてきた猫』のような状態が1試合続いた。特にドイツ人の選手にそういった雰囲気は顕著でいつものいい意味で相手を見下したようなプレーは影を潜めたままだった。『やっぱり3rdリーグ相手だと格上みたいな意識が働くのかなぁ?』なんて感じで観ていた。

ペーパーなんかは相変わらずガンガン行ってたけどね。勢い余ってレッドカード喰らってたけど…それもいつも通りと言えばいつも通りか…

練習試合の時はマテアスは満遍なく選手を交代するし、内容重視みたいなところがあるので、一概に10点差がそのまま実力差とは言えないかもしれない。しかし現時点ではピルナよりも『LHB』の方が明らかに力は上だった。

まあでも、こうして現時点でのピルナの力、自分の力を試せたことが何よりも収穫。

そしてこの練習試合にモゴノの石黒がチームスタッフと観に来ていた。自宅からこの会場までトラム(街中を走る電車)で10分位らしい。試合後は少しだけど話ができた。元気そうだった。先日のアンゴラ代表との試合で活躍したこともあってか自信に満ち溢れたいい顔をしていた。

来週末にアウェーで石黒のいるモゴノと対戦なので負けられない。



帰りの車に揺られること2時間弱。結局ピルナの自宅に着いたのは24時を回っていた。日本にいる時はこうして平日に150kmも離れた場所で練習試合をすることなんてあまりなかった。(150kmと言えばおよそ名古屋と大阪くらいの距離かな?)

ピルナのドイツ人の選手はみんな仕事をしているので当然練習試合の前も仕事としてるはずだし、夜遅く帰ってきた練習試合の翌日も朝早くから仕事をしているわけだ。『こいつ等はこういう経験をずっとしてきて段々とタフになっていくんかなぁ?』っと帰りの車の中で考えていた。

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ドイツ語習得への花道…

2007年01月09日 | 櫛田劇場
昨日からドイツ語学校に通っております。

2ヶ月間限定学生の左腕坊主です。

以前から通っていたわけではないんですよ。

日本に一時帰国している間にピルナのマネージャーから『1月8日からドイツ語学校行くことになったから』いうメールが来ましてね。

そういう訳で昨日からまじめに学生しております。

ドイツに来て最初の一ヶ月は基本的に英語で会話していました。ドイツ語の勉強はほとんどしていませんでしたね。なんせ辞書すら持たずにドイツにたどり着きましたから…

丁度シーズンインと同時期に妹からドイツ語の電子辞書が送られてきたので、自宅で辞書を片手に勉強していました。(んんんなんちゅうできた妹や!!!そういや昨日成人式か???こんな所ではなんですが、オメデトウ!!!)

少しドイツ語のボキャブラリーも増えて会話の中に知ってるドイツ語が出てくるようになってきたのが、3ヶ月経過した頃かな。

この頃からピルナのサポーターの友人達が週に何度か僕の家に遊びに来るようになりましてね。まあドイツ語の会話にこの頃は飢えていたので、『ドイツ語教えに来てくれ!!!』ってお願いしたんですけどね。まあ実際はお茶飲みながら会話しているだけなんやけどね。

自分で言うのも何ですがこの時期に飛躍的にパワーアップしたんちゃうかなと思いますね。チームのみんなも『最近ドイツ語いい感じやん』って言うてくれてましたしね。やっぱり実践が一番やねんなと再確認。『習うより慣れろ!!!』とはよく言ったもんですな。

そんで日本に一時帰国する前くらいには英語が頭に浮かぶよりも自然にドイツ語が浮かぶようになってきたんですわ。いい感じや。

もちろん独学なので文法的なことはさて置きですがね。

そんでもって先にも書いたとおり、昨日から本格的にドイツ語学んでおります。

生徒は僕を入れて4名。ロシア人、ポーランド人、リトアニア人、日本人(僕ね)。

始まって2日ではありますが、完全に『のび太君』状態です。少々つき始めてきた自信が見事にへし折られました…

4歳児の中に1歳児がいる位のレベルでしょうかねぇ。まあ桜木花道ばりの成長をみせてやりますよ。(天才)

そういう訳で今から10年ぶりくらいに『宿題』という強敵と戦ってみたいと思います。

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『SG LVB Leipzig』戦

2007年01月07日 | Oberliga 06/07
ご無沙汰!!!約1ヶ月ぶりにリーグ戦再開!!!

ピルナは昨年までの11戦で10勝1分で勝点21で首位。

2位以下は大混戦で2位が唯一ピルナと引き分けている『LHV Hoyerswerda』。

『LHV Hoyerswerda』の勝点は17。つまり首位のピルナとは勝点差5。

巷では独走態勢に入っただの言われているが、今日の試合を落とすとピルナも混戦の中に身を置く事になりかねない。

特に一ヶ月ぶりの試合ということもあって何が起きるかわからない。

ピルナはここまで無敗で来ているだけに万が一、星を落とすことがあるとズルズルといく可能性が無いとは言えない。

そんな中2007年一発目の相手は中位につけている『SG LVB Leipzig』。


試合前のミーティングでマテアスから『DFは右45度でOFは右サイドでスタートからいく』事を告げられていた。ただ『DFはあまり前に出なくて出ても9mくらいまでにしてくれ』と注文されていた。


試合開始からチーム全体リズムが悪い。シュートミスや相手のリスタートそれに退場などが重なり相手にリードを許す。なんとなくいやな予感がしながら試合は進む。試合序盤は僕にシュートチャンスは無かった。

マルティンが2度の7MTスローを外し自らベンチに戻っていった。

『いかんな・・・これは』

DFでも『9mより前には出ずに守ってくれ』という注文が足かせになって僕のところで何度か押し込まれるケースが続いた。

マテアスに『もう少し前に出させてくれ』とアイコンタクトするものの『もう少し我慢してくれ』的な返し。

その数分後。

横を守るアンドレアスから『クシ、俺が完全に真下のポストみるから。クシはいつも通りもっと前に出てアグレッシブに守っていいぞ。ベンチは気にすんな。』と声を掛けられた。以前にも同じようなケースがあったので『分かった。そうしよう』と返した。マテアスにも前に出て守ると意思表示をした。マテアスからもオッケーが出た。

こうなった以上死んでも守らないとあかん。

そこから徐々にDFが機能しだす。

変則5:1DFと5:1DFを使い分け何とか相手のリードを詰める。

前半15分過ぎにマルティンが再びコートに戻る。僕はマルティンと交代。僕はDFのみ。マルティンは攻撃のみ。スクランブル体制だ。

前半25分DFからの速攻で1対1から相手を半身かわして強引に決め1点目。

前半終了時には何とか16対15と逆転。しかし内容は良くない。



後半はベンチスタート。ピルナは6:0DFで守る。

いつもなら後半立ち上がりに爆発することが多いピルナは未だ沈黙・・・

とにかく7MTスローが決まらない。前半からここまで4、5本のチャンスを逃している。

後半中盤までわずかなリードを保ちながら試合は進む。拮抗状態が続く。

後半15分に再びコートに戻った。マテアスの指示は攻守ともに右サイド。しかしコートの中では気がついたら変則DFでトップをしていた。何でだろうか・・・無意識に。コート中ではみんなが前に出ろと言っていたし、ベンチも何も言わなかった。マテアス自身が『それでいいんだナイスDF』って声を掛けてきた。こんなこともあるんやな・・・

DFが機能しだし徐々にピルナがペースを掴む。

この試合何度目の7MTスロー獲得だろうか・・・

この7MTスロー獲得に至るプレーで相手は1人退場。僕は誰にマンツーマンつこうか考えていてマテアスの方を見た。マテアスは前方を指す。『誰、誰???』僕はもう一度マテアスを見た。

ちゃうかった。

マテアス『クシ、7MT撃ってくれ』

僕『えええ???俺???』

そうなんですわ。この大事な場面でなんと7MT撃つのは僕・・・

昨シーズンホンダ熊本で2本撃って2本とも外しとります。得意とは口が裂けても言えまへん。

しかもオフィシャルの不手際で2分ほど試合中断・・・いやーな感じ。

ペーパーとマルティンがDFに戻らずにリバウンドを拾うために残っている。

『ああそういうことね。君たちは俺様が外すとふんでいるわけね・・・』

『やるしかねー』

レフリーの笛。GKと目が合う。


ザシュッ!!!


会場が沸く。

無事決めた。

この後も2度7MTスローを任され何とか2本とも決めた。やれやれ。

ピルナはリードを広げる。後半の終盤にミドルシュートを放ったがセーブされた。

連続ゴールは21本で途絶えた。けどこんなもんはどうでもいいこと。

結局35対26で勝利。終わってみれば9点差。内容はともかくとしてブレイク後の一戦を白星でスタートできたのが大きい。

これで12戦11勝1分。首位キープ。僕自身は4得点。

明日からドイツ語の学校が始まるので今日は早めに寝るとするか。

それでは!!!

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『Silvester』

2007年01月02日 | 櫛田劇場
今日はスタニスの家での年越しパーティーのことを書こうと思う。

『戦場のメリークリスマス』を聴きながら・・・



今回の年越しはおそらく何年経っても忘れることは無いと思う。

日本で言う『大晦日』のことをドイツでは『Silvester=シルベスター』と言う。

29年間生きてきて初めて、日本ではない場所で年越しをすることになった。

チームメイトのスタニスには奥さんと5歳になる長男がいる。

ひょっとして、僕がピルナに居なければチェコに戻って新年を迎えていたのかもしれないし、家族水入らずで自宅でゆっくりしていたのかもしれない。

スタニスは『クシ、Silvesterは家に来いよ。一緒に新年を迎えよう!!!』と誘ってくれた。

ドイツに来てからの4ヶ月、事あるごとにスタニスファミリーにはよくしてもらってきた。まだ僕のパソコンがネットに繋がらない時に英文字で左腕坊主に書き込みさせてくれたのもスタニス。引越しの準備(家具の手配)をしてくれたのもスタニス。今は一人でも行くようになったジム&サウナに誘ってくれたのもスタニス。自宅でインターネットができるように手配してくれたのもスタニス。体調崩して、心身共に最悪なときに『家に来なさい』と薬をくれた奥さんのレンカ。いつも『クシーー』と恐竜のおもちゃで遊んでくれる長男のクリストフ。

Silvesterの20時にスタニスの家に行った。シャンパン2本と海苔を持って。

この日スタニスが4時間かけて料理してくれた豚肉の煮込み料理。レンカが用意してくれたオードブル。いつも通りのクリストフの笑顔。わざわざチェコまで買いに行ってくれたチェコ産のビール。

全てが美味かった。嬉しかった。

21時過ぎにクリストフは先にベットに。『クシおやすみ』ってキスしてくる。かわいいやつめ。



その後はスタニスとレンカと僕でまったりと過ごした。改めて『本当にお世話になった。いつもいつも助けてくれてありがとう』って気持ちを伝えた。スタニスもレンカも『気にしなくていいよ』とサラリと返してくる。

スタニスはチェコを出て10年になるらしく色々な国を渡り歩いてきた。けして常にトップゾーンでプレーしてきた訳ではないみたいだけど10年だ。

『何か日本の曲でも聴こうよ』とスタニスが言った。ネットで坂本龍一と久石譲と捜してきて流した。『戦場のメリークリスマス』が心地よかった。

スタニスの家は8階にある。なおかつその建物は丘の上にある。ピルナの街、ドレスデンの街が一望できる。

24時になった。ベランダに出た。ピルナの街、ドレスデンの街の夜空が赤く染まっていた。

ベランダから真下を見た。そこらじゅうで花火を打ち上げている。各々が思い思いに花火を打ち上げている。そういうことか・・・

ピルナの街、ドレスデンの街の夜空が赤く染まっていた。

日本の夏のどでかい花火もすばらしいが、スタニスの家のベランダから見た夜空を赤く染める花火も何とも言えないものがあった。

レンカがクリストフをもう一度起こしてきた。花火を4人で眺めながら、僕の持ってきたシャンパンで乾杯をした。僕が日本語で『あけましておめでとう』と言った。スタニスもレンカもクリストフも『あけましておめでとう』と続いた。いつもは物静かなレンカが夜空に向かって『あけましておめでとう』と叫んだ。

もう一度クリストフにおやすみのキスをされた。

その後は眠気と戦いながら3人で飲み明かした。相当飲んだし、酔っ払った。所々記憶も怪しい。27時頃に僕の限界が訪れた。27時過ぎに帰宅した。



今日の練習後にスタニスから1枚のCDを貰った。CDには『Akemashite Omedeto』と書いてあり、中には坂本龍一と久石譲が入っていた。


今回の年越しはきっと何年経っても忘れることは無いと思う。

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謹賀新年

2007年01月01日 | 櫛田劇場
あ毛増しておめでとうございます。

昨年同様、本年もよろしくお願いいたします。

今年もプレーに布教活動にハンドボールライフ満喫したいと思います。

まずは明日2日からチーム練習再開、早くも活動開始です!!!

2007年が皆様にとっても僕にとっても最高の一年になりますように!!!

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