昨日はホームゲームで前半戦の大一番。
昨日まで16チーム中、ピルナは5勝2敗1分で5位、対する相手は4位。
ここまで下位チームとの対戦が多く、ここからいよいよ上位チームとの対戦が始まる。
ホームゲームでの上位チームとの対戦、シーズン中に幾つかある一つ目の山場である。
ホームゲームの会場の横には大きなスーパーマーケットがある。
日曜日はスーパーマーケットは休みである。
昨日スーパーマーケットの駐車場は満車だった。
こんな光景は初めてみた。
この大一番に多くのファンが駆けつけて来ていた。
僕の左膝脱臼に始まり、昨シーズンチーム得点王の左サイドのガイチ、GKのマークとピルナはこのところ怪我人続出である。
怪我で3人がベンチアウト。加えてDFの要でポストのルーベもベンチには入っているが負傷を抱えてプレーするのは難しい。
実質ベンチ入りしていて動けるコートプレーヤーは9人だ。ホンクマか???笑
監督のマテアスが今期やりたいのはリスタートも交えて、アップテンポに攻撃するハンドボールだ。当然メンバーの入れ替えも激しい。しかし、9人ではアップテンポなハンドボールを1試合続けるのは難しい。
試合が始まり、開始10分で5点リードを奪う。まずはピルナペース。
その後は一進一退の攻防が続き前半5点リードで終えた。
後半も4,5点のリードを保ちながら試合を進める。
後半15分辺りまでほとんどメンバー交代無し。
ここでマテアスが動く。
センターのユリーを少し休ませるためにDFでスタニスを投入。
スタニスはここ最近3試合で2回のレッドカードを受けている。
スタニス投入1回目のDF10秒後・・・
スタニスは普通にコンタクトにいっているつもりでも、2M110kgのチェコモンスターである。誰がどう見ても相手の首にラリアットで退場だ。
良くも悪くもこれがスタニスだ。
ピルナはコートプレーヤー5人。
その後の攻防に対するジャッジに対して文句をつけたマテアスにベンチ退場。
この場合、コートプレーヤーを任意で1名退場させなければいけない。
コートプレーヤーは4人。
ピルナ大ピンチ!!!
ここでチームを救ったのはファン達、毎回ホームゲームを盛り上げるDJが『今こそみんなで応援だ!!!』といった感じで会場を煽る。
ピルナの攻撃中はトランペットと6台の太鼓と手拍子が会場にこだまする。
相手の攻撃中は地鳴りがするような大ブーイング。
本当に凄い応援だった。
『応援』と言う日本語は適切な表現ではないかもしれない。
ピルナは4人で攻撃、相手のDFが前にプレスを掛けて来る。パス回しのリズムを狂わせミスを誘う。
相手のプレスにはまり、ピルナはパスミスからボールを失う。
上の画像を見てもらえば分かると思うが、ピルナの観客席はコートと同じレベル(段差)にある。つまりサイドラインの直ぐ横に観客がいるわけだ。
ピルナのパスミスでサイドラインを割ったボールが転がる。
相手選手達が一斉に速攻に走る。
相手選手はサイドラインに転がったボールを一刻も早く拾い上げパスを出したい。
パスさえ出せば一点だ。
ボールはファンの足元へ転がっていった。
相手選手が拾い上げようとボールを手にした瞬間、ほんの一瞬だかファンが足でボールを挟んだ。
速攻のパスが通るかどうかは、ほんの一瞬のタイミングが命だ。
たまらず相手選手がレフリーに『おい、今のはねーだろ!!!』とう感じでアピールする。
その周りにいたファン達が一斉に立ち上がりその相手選手に
『ごちゃごちゃ言ってんじゃねーぞ。コラッ!!!』
『何か文句あるんか。コラッ!!!』
と言った感じで罵声を浴びせる。
ボールを挟んだ張本人はすっとぼけた顔をしている。
レフリーがピルナのベンチに対して注意らしき事を言いにきたが、こんなものレフリーもどうしょうもない。
結果として、ピルナは相手の速攻を免れた。
この一連のファンの行動が良いとか、悪いとかそんなこと言いたいわけではない。
今回の場合に限って言えばそのファンは英雄だったが・・・
ファンもそれくらい気持ちが入っていて、一緒に戦っている。
ただこういう現実が転がっていて、そんな中でハンドボールをしている。
もちろん相手も文句を言うし、こっちもブーイングする。
これがホームゲームという事だ。
アウェーに行けばこの逆は当然有り得る。
こういう事も含めてハンドボール。
話を戻そう。
何とかこの時間を乗り切りコートに退場者が戻ってきた。
この後もリードを保ちながら32対26でピルナの勝利。
これで6勝2敗1分で4位浮上。
試合後は僕もみんなと一緒にロッカールームで勝利の余韻をつまみに少しだけ少しビールを飲んだ。
ビールはクスリかどうか試してみた。
少しくらいいいよね。笑
『こんな試合観たら、ほんまにハンドしたくなるぅ!!!』
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