『Zwönitzer HSV 1928 』 ～最終戦～

昨日は今シーズン最終戦。

相手は『Zwonitzer HSV 1928』。

場所はホーム。

この試合に向けて多くの時間を割いて準備してきたのはスカイプレー。

優勝も決まり、最後のホームゲーム。

ファンに喜んでもらおうとマテアスが先頭に立って魅せるプレーを準備してきた。

試合前には優勝セレモニーもあり、選手一人一人に花が手渡された。

試合前のミーティングも細かい事は無し。

マテアスが言ったのは『楽しんでやろう!!!』それだけ。

僕は残念なことに練習中に左の脹脛を傷めてしまいマテアスから『出ちゃ駄目』と釘を刺されておりまして・・・

『くそーー俺も出たい。スカイしたい・・・』ザビエル心の叫び

まあ一応ベンチに入れてもろたけどね。

そんなのんびりした雰囲気にもかかわらず、試合自体はピルナが前半から順調にリードを広げていく。

ピルナの皆様は中国雑技団ばりに空を舞う。

メンバーもどんどん変えてさらに空を舞う。

『ぐぬーー、俺も・・・』



後半もそんな感じで試合は進み、ラスト１分でピルナはタイムアウト。

今期の一番苦しい時（２連敗中）に途中合流したベテランのバジィはこの試合がラストゲーム。

バジィはルーマニア人で元ブンデスリーガーの３８歳の大ベテラン。そんなバジィはDFだけの出番だったり、時には出番無く試合が終わっても何一つ文句言わずに一緒に戦ってくれた。強烈にリーダーシップを取るでも無く、かといって何も言わないのでは無く。その背中、その存在感でチームを支えてくれた。途中合流の時はこうしてチームに溶け込むのかというお手本のような感じだった。

タイムアウトでマテアスは『最後にバジィにスカイパスを繋げよう』と指示した。

巨漢のバジィがヤクルトジャンプをした。

スカイパスは綺麗に通った。



『カンッ!!!』




バジィの恐らく生涯最後になるであろうシュートは残念ながらバーに阻まれた。



その１０秒後に試合終了と今期終了を意味する笛がなった。

４０対２２でピルナの勝利。



僕はちゃっかり１点ゲット。

７mtスローを横取り４０万したった・・・

さすがザビエル抜け毛あっても抜け目無し。


試合終了後はファンと一緒にビールを少し飲み、シーズン終了を共に祝った。



こうして無事シーズンを終えれた事、優勝できた事、何よりハンドボールを続けられた事、本当に嬉しく思う。

支ええてくれた・応援してくれた全ての人に心から感謝したい。

本当にありがとう。

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刺激

実は先週末の試合の後、僕はピルナには戻らずに２泊３日でライプチヒに残っていました。

というのも、以前紹介したスミ君がモゴノから他のチームに移籍するのと、僕の優勝祝いを兼ねてドイツに来ている日本人選手（石黒、河田君、スミ君、タウチ君、エミちゃん）が集まりバーベキューをしたからです。

急遽開催が決まったので、火をおこすまでに大変苦労しましたが楽しい時間を過ごせました。

前回ライプチヒで集まった時に僕の事を散々加齢臭呼ばわりしてくれた河田君に『このままでは俺だけ悪者みたいだから、少しは良いことを書いてくれ』と催促されました・・・

河田君は熱くてエエ男です。

こんでエエか???

冗談はさておき、ブンデスリーグで活躍しドイツで多くの事を経験している河田君に色々な話を聞かせてもらうといつも本当に刺激になります。

バーべキューをした翌日、つまり月曜日ですが、ピルナの練習が無かったので石黒に誘われて僕もモゴノの練習に飛び入りで参加させてもらいました。

火曜日・朝８時からもライプチヒにある３チーム合同での若手中心練習に石黒やタウチ君と参加しました。人数は僕等も入れて８人でした。一対一や二対二などの基本が中心でしたね。

このようにチーム関係なく若手の育成を目的とした練習が毎週定期的に開かれているようです。凄くいいことだなと感じましたね。

今回の２度の練習はいつものピルナでのものとはまた一味違い新鮮でしたね。

もちろんメニュー云々もありますが、いつもと違う環境に身をおく事でやはり緊張しますし、みんなが僕の事を見てるなってのも感じます。その中で僕は極力普段通りにしようとします。だけど多少なりとも、いつもとは違う自分を自覚したりもします。その辺の緊張感はここ最近味わったことが無かったので（試合の緊張感とはまた少し違う）ほんまに良い刺激になりましたね。感覚的な部分で申し訳ないです。

徐々に回復しつつあるもののピルナの優勝以降、もぬけの殻になっていた僕にはいい機会・刺激でした。

毎日のルーティンを守る事も大切な事には変わりありませんが、僕にはこうして変化や刺激がたまに必要なんだなと改めて感じる事が出来たのは大きな収穫でした。

それでは今日はこの辺で。

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『SG LVB Leipzig II 』戦

少し遅くなったが先週末のアウェーでの『SG LVB Leipzig II 』戦について。

この試合はアウェーにも関わらず朝１１時からの試合だったのでピルナバスは朝７時過ぎに出発だった。

それでもいつものようにピルナファンも一緒に試合会場まで来てくれた。

本当にありがたい。

余談ではあるが、アンドレアスは寝癖全開で苦笑いを浮かべて直接試合会場に到着。笑

ピルナは優勝を決めた事もあっていつものような緊張感はなかった。

マテアスも攻守に渡る戦術確認や集中してちゃんとプレーしろとは言うものの完全に顔は緩みっぱなし。

まあだからといって適当にやるっていうのではなく、みんな本当に楽しそうにプレーしていた。

試合自体はマッタリした感じで進んでいった。

まあそれでも前半の中盤あたりから徐々にピルナがリードを広げていった。

後半も同じような展開で試合は進んでいく、後半はチェコモンスターが大爆発。

チェコモンスターの脇で僕もおいしい思いをさせていただいた。

スタニスのおこぼれからちゃっかりサイドシュートやミドルシュートなどを決めさせていただいた。

後半途中でピルナはシュートを連続して外す場面もあったが、それでもリードを保ちながら試合は進み結局３８対３１でピルナの勝利。

僕自身は４０分ほどの出場で４得点。

これで２１勝２敗２分。

今シーズンも残す所後一試合、気持ち良くシーズンを終えたい。

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『HVH Kamenz 』戦・後半 ～一つ一つ～

９点差をつけられまま前半を終えた僕達はロッカールームに入った。

マテアスが物凄い剣幕で怒鳴り散らしていた。

なんて言っているのかはほとんど分からなかった。

一頻り怒鳴り散らした後、マテアスはこう言った。

『ペーパーを後半は使う。ペーパー、チームの為にプレーしてくれ』

ペーパーを後半は使う事とチームの為にと言うのははっきりと理解できた。



後半開始。ペーパー投入。

しかしそう簡単にはピルナに流れはこない。

逆に後半開始４分で１３対２３と１０点差にリードを広げられてしまった・・・

当たり前だがハンドボールは１点ずつしか取れない。残り２５分少々で１０点差を追いつくのはそんなに簡単ではない。いやかなり厳しい。

僕にはハンドボールを始めてからこの残り時間でこの点差を追いついた記憶はなかった。

そして今シーズン、ピルナは１０点ものリードを許した事は一度も無かった。



それでもピルナは１点ずつ詰めていく。どこかの時間に爆発したというわけではなく。一つ一つだ。

まずは守ること。

そして速攻。

それが駄目ならセットOFで。

そしてまた守る。

これを全員で繰り返した。一年間チームでやってきた事を繰り返した。

７点差、６点差・・・

４点差、３点差・・・

残り時間は過ぎていくが徐々に相手の背中が見えてきた。



そして残り５分を切ったところでとうとう３１対３０と逆転に成功した。

しかしここからが相手もしぶとい、一気に振り切ることが出来ない。

３１対３１・・・　　同点

３２対３１・・・　　一点リード

３２対３２・・・　　同点

残り時間は１分を切った。

ここから試合の記憶が定かではない。



３２対３２。同点のまま試合は終わった。

優勝は持ち越しかと僕は思った。

しかし、優勝記念Tシャツがベンチに投げ込まれた。



マテアスが優勝だと叫んでいる。

どうやら２位のチームが負けたらしい。（後で知ったが石黒達のチームが２位のチームに勝った）

その結果ピルナは引き分けでも優勝が決まった。



コートの中央でみんなで輪になりグルグルまわり。

シャンパンをかけあい。

男同士で抱きあった。



マテアスが一人ゴールポストに寄りかかり涙を浮かべていた。

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『HVH Kamenz 』戦・前半 ～空中分解～

前半終了の笛を聞くと同時にコートの中から得点板を見た。

１２対２１・・・

９点のリードを許していた。

ピルナは空中分解寸前だった。

勝負を諦めたりはしなかったが、敗北が全く頭をよぎらなかったと言えば嘘になる・・・

ホームで2連敗した時のことが脳裏をよぎった・・・




前日の練習をペーパーは無断で休んだ。

対戦相手に対する戦術確認を主とした最終調整にペーパーはこなかった。

こういうことは今回に限った事ではなく、ある意味いつも通りといえばいつも通りだが・・・

試合前のミーティングでマテアスはペーパーをスタメンから外すと言った。

少なくとも試合前に僕はそう理解していた。

恐らく大一番の前の練習を無断で休んだことが理由だろう。それ以外には考えられなかった。




前半開始からピルナは攻守共に全く歯車が噛み合わない。これが優勝へのプレッシャーなのか???

それぞれが何とかしようとゴールを狙うが、この一年チームとしてやってきたものではなかった。単発でゴールを決める事もあるが、単調な攻めを繰り返し逆に相手の速攻を喰らいさらに点差は広がっていく。

ペーパーの代わりに先発したセンターの男前マイクも何とかゲームメイクしようとするもののやはりペーパーのそれとは違う。

マテアスが選手をどんどん交代させていく。

『いい加減にペーパーを出さないと取り返しのつかないことになるぞ・・・』

理由はどうあれ、勝つにはペーパーが必要だと僕は感じていた。

僕はベンチを見た。

『ペーパーがいない・・・』

ペーパーはコートの外の壁にベンチから少し離れてもたれて座っていた。

ユニフォームは着ているが、なんと表現して言いのかわからない表情で試合をみていた。

『試合前のミーティングでマテアスはペーパーをスタメンアウトではなく、ベンチから外すと言っていたのか???』

『それともペーパーが不貞腐れて勝手にベンチに入らなかったのか???』

これは今でも分からない。



コートの中ではベンチの指示でトップDF、４５度DF、サイドDFそして6:0DF、5:1DF、また6:0DFと目間ぐるしくポジションもシステムも変わっていった。

何をどう変えても全く守れる気がしなかった。

前半途中、すでにペーパー以外の全員が一度はコートに入っていた。

流れは一度もピルナに変わることなく9点のリードを許したまま前半は終わった・・・

空中分解寸前だった・・・

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『尾張の荒武者・石黒』 ブログ開設!!!

日本全国1億3千万人の『尾張の荒武者・石黒』ファンの皆様ご機嫌いかがでしょうか？？？

この度、機は熟したという事で『尾張の荒武者・石黒』ついに重い腰を上げ『Life it Attacks』なるブログを開設!!!

まあ幾度と無く左腕坊主に登場してきたのでいまさら説明は不要だろうが少しだけ。

入れ替わりではあるが、僕と同じく中部大学出身、日本リーグを経て、同じ時期に海外移籍と何かと縁のある男。

無茶苦茶な男ですが、僕にとっては大切な親友の一人。

これから彼ならではの視点と言葉で色々書いてくれる模様。

Life it Attacks←石黒ブログへGO!!!

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一夜、二夜明けて・・・

みんな、お祝いメッセージありがとう。

全てに目を通しています。

優勝した瞬間は嬉しい気持ちとホッとした気持ちと半々くらいでした。

そして人生初のシャンパンファイト、これは最高でした。

マテアスが一人ゴールポストに寄りかかって涙ぐんでいるのを見て、『ああ本当に優勝したんやなぁ』と実感が沸いてきました。

その夜は浴びるほどってわけでもないですが、チームのみんなと飲みました。

なんかこのブログ最近アル中日記みたいになっていますなぁ。

まあ、チェコの奴等は狂ったように飲みますが、僕は程々ですからご心配なく。

一夜明けさすがに昨日は何もする気がしませんでした。

二夜明けて正直今も何もする気になれません。

というより何も考えられない、考えたくない???

ちょっと、適切な表現が見つかりません。笑

ハンドボールをしてきてこんな精神状態になったのは初めての事です。

自分でも驚いています。

それでも今日から練習再開です。

シーズン自体も2試合残っています。

普段通りのリズムで生活をしていれば自然と集中していけると思います。

そういう訳で、試合の事やチェコサバイバルは気長に待っていてください。

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ザクセンマイスター

優勝しました!!!

寝ます!!!

決戦前夜

いよいよ、明日勝てば自力で優勝が決まる。

先週末は程よくリラックスし、今週は程よい緊張感の中いい準備が出来た。

今日の昼、最終調整を終えた。

チームは非常にいい雰囲気だ。

今週はサウナに行っても、街を歩いていても、『いよいよ日曜日だな。頑張ってくれよ』と見知らぬ人から声を掛けられた。

明日も朝起きて、いつもと同じように風呂につかり、ストレッチをしようと思う。

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チェコ・サバイバル その３

4月6日18時30分
終わりなき宴スタート・・・

プラハの街中でふらりと食事も出来そうな酒場に入る。週末という事もあり、早い時間にもかかわらず客は多い。

こちらでは相席という事も珍しくないのか、見知らぬチェコの気のいいおっさん達と一緒に飲むことになった。

会話はもちろんチェコ語なので僕とルーべ（ドイツ人）はほとんど話の内容は理解できない。

たまーに、知ってるフレーズが出てくるのを聞き取れるくらいだ。

まあそれでも楽しいのでビールは進む。

相変わらず料理が出てくる気配はなし。

ひたすらビール、ビール、ビール・・・・

途中マルティンの一声で何人かのチェコ代表選手が合流してきた。さっきまで試合に出ていた連中だ。翌日も試合が控えているので本当に顔を見せる程度で帰っていった。

3時間ほどビールを飲み続けただろうか???

ここでようやくマルティンの口から『そろそろなんか食べようか』と言う台詞が。

ぼちぼちと料理が運ばれてきて、さらに加速度的にビール、ビール、ビール・・・

徐々に酔ってきたことを自覚。

プラハは世界的にも有名な観光地でもあるので、当然昼間から多くの日本人を目にしていた。この酒場にも長期海外出張中の日本人サラリーマン3人組が別の席で飲んでいた。どちらからとも無く一緒に飲もうという事になり、僕は少しだけみんなの席を離れてサラリーマン3人組の席に移動した。

この席ではどうって事のない世間話に花を咲かせただけだったが、この両隣で飲んでいる連中が半端ではなかった。

まず髭を存分に蓄えた初老の親父。こやつは一人でずっとビールを飲み続けている。もちろん何も食べずに。ビールの飲んだ数を手元においてある紙に定員がボールペンでチェックしてあるんだが、その数なんと１９杯・・・

一人で19杯ビール飲める？？？

そしてこのおっさん『まあ今日はこんなものにしとくか・・・』的な、『まだまだ飲みたらんけど・・・』的な雰囲気で勘定してやがった。

ありえねーー。

そしてもう片方。７，８人でワイワイやっている感じだった。こいつ等は飲みだしてから５，６時間程で撤収していった。そしてビールの本数をチェックしてみるとなんと、なんと108杯。

108杯って・・・

これ全部ノンフィクションやで。

さすがビール消費量世界一、ビール王国チェコ。ホームランバッターばっかりや。

サラリーマン3人組とは程ほどにしてみんな所へ戻った。

スタニスは徐々にエンジンがかかってきている感じ。

飲めば飲むほどにピッチは上がる。

僕等以外の客もいなくなり、閉店という事でこの酒場を後にする。



同日23時過ぎ
まだもう少しだけ飲もうって事になる。

ルーべはここで撤収。もう車で寝るとの事。

スタニス、マルティン、そして最初の酒場で席が一緒だった気のいいおっさん達と洒落た感じの店で飲み直し。

マルティンも僕もここで最後って雰囲気ね。ほんまに最後に軽く一杯だけって感じ。

軽く1杯飲んでさあ帰ろうかって事になった。

マルティンが『また明日な』って帰っていった。



同日24時
僕もいい加減に眠たくなってきてたし、酒ももういらんって感じ。

気のいいおっさん達とスタニスと一緒に歩いていた。

スタニスの目がギラギラギラギラ・・・

『あかん。まだ終わりそうにない・・・』

案の定、スタニスは気のいいおっさん達を引き連れ地下にあるバーへ突入。

『あああああああ、もう帰りたい。眠い・・・』

ザビエル心の叫びもむなしく夜空に響くのみ。

終わらない宴はまだまだ終わらない・・・

つづく

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チェコ・サバイバル その２

4月6日8時
マルティンは前日から先にプラハで待機。

スタニスの車でプラハを目指す。

パスポートを忘れた・・・

スタニスが出発直前に『パスポートを持ったか???』と一声掛けてくれたので事なきを得たが先が思いやられる出だし・・・

車を走らせる事一時間。

チェコとの国境でパスポートコントロール。チェコ人と日本人との奇妙な取り合わせの為か他の車よりも入念にチェックを受ける。

スタニス曰く『チェコ＆ヤポンスキーは最悪のコンビネーションだ・・・』

（ヤポンスキーとはチェコ語で日本人の意味）

ますます先が思いやられる・・・

昼前にプラハに到着。とりあえずスタニスのプラハの家に車と荷物を置き、地下鉄でプラハの市街地へ。



同日13時頃
まずは腹ごしらえ、スタニスの行き着け!!?のレストランで昼飯。

もちろん速攻でビール。このレストラン先日の世界選手権の時ブレーメンで会った事のある、元チェコ代表ポストのユリカが働いていた。ユリカはマルティンと同様に前回チュニジア世界選手権出場。現在は現役は退いているらしいが、それでもガタイは超イカツイ。（一人でこの店入ってユリカが出てきたら俺泣くわ。）ユリカが『クシ!!!』と名前を覚えてくれていたのが意外かつ嬉しかった。

何泊何日でどういう予定なのか???ほとんど知らされずにチェコに来たのでスタニスにそれとなく聞いてみた。

『今日はこれから、少しプラハの街を観光。その後はハンドボールの試合を観る。その後はオーネ、エンデ（つまり終わり無しのパーティーって事）』

『こりゃーー。大変な事になりそうやな・・・』

そんな話をしていると、先にプラハ入りしていたマルティンからスタニスに電話が。

『今、ルーべもプラハに来てるらしくて、せっかくだからみんなで合流しよう』

って感じらしい。（ルーべとはピルナのチームメイト。ドイツ人のための日本語講座を持っていた心優しきポストマン）

トラムを乗り継ぎマルティン達と合流。

こんな所でルーべと会うとは思ってみんかったけどね。

マルティンの案内で2時間ほどブラブラと観光名所を回った。

街中を歩いている時は聞くほどいい所だとは感じなかったけど、山沿いにそびえる城の上からプラハの街を一望した時はなるほどって感じだったかな。

マルティンにこう言われた。

『クシお前日本人なのになんでカメラ撮らないの???日本人はいつもカメラ撮りまくってるじゃん。お前携帯も持ってないし本当に日本人???』

こう返しといた。

『デジカメ壊れてるし、携帯は今は別に必要ないからな。日本人かどうかはオレも分からんわ』

こんなどうでもいい話をしながらマルティンの案内でブラブラ歩いた2時間は、昼から飲んだビールが程よい感じで眠気を誘ってくるもののすげー気分が良かった。

自分の国の自分の街をこうしてちゃんと案内できるのってなんかカッコええなぁ。

そう思った。



同日15時過ぎ
プラハ・ハンドボールカップ2007を観戦。

チェコ、スイス、ロシア、セルビアの4カ国で争うカップ戦のようだ。

この日はまずチェコ対スイスを観戦。こじんまりした会場で、金曜日という事もあり客の入りも疎ら。疎らといってもそれなりには入っているけどね。（チェコではこの日は休日ではなかったようだ。）

それでも凄いと感じたのはアウェーのはずのスイスから20名ほどのサポーターが同じ色のシャツを着て大声出して応援していた事。

この応援の甲斐もあってかスイスがアウェーにも関わらず10点差程の大差でチェコに完勝した。会場は大ブーイング!!!これはホームにも関わらずふがいないチェコ代表に向けられたものようだった。

次のロシア対セルビアの試合時間まで30分程あるので、スタニス達とビールを一杯。日本でもこうして試合の合間に、そして試合中にでもビールの見ながらハンドボール観戦できるようになるといいねぇ。

ロシア対セルビアの前半が終わったところで会場を後にした。

今何時と僕がマルティンに尋ねる。

『18時30分。安心しろまだたっぷり時間はあるぞ』

『お、おお。（そういうつもりで聞いたんじゃないんですけど・・・）』

トラムと地下鉄を乗り継ぎプラハの市街地へ。

振り返るとスタニスの目がギラギラしていた。

いよいよ恒例の終わらない宴会が始まる・・・


つづく


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チェコ・サバイバル その１

先日お伝えしたとおり昨日までチェコに行ってました。

というのも先週末はオーステン（イースター）と言うキリストの復活祭がありましてヨーロッパの多くの地域でまとまった休みだったようなのです。そんなわけで試合も無かったんです。

何でもチェコには加齢臭に絶大な効果がある聖水が湧き出る泉があるという神話をピルナの街で耳にしましてね。

戦士・チェコモンスター・スタニスと賢者・ゴエモン・マルティンをお供に左腕坊主・ハゲザビエルは３泊４日でチェコまで行ってまいりました。遊び人・紙様・ペーパーはスロバキアに遊びに行ったので今回は３人編成のパーティーでした。

もう一回では書ききれないくらいのミラクルエピソード満載ですので、時間があるときにチェコチェコ小出しにしていきます。

ほんまに痛恨の一撃喰らいまくりでしたわ。

この旅に出発する前日に旅人・スミ君から『オレは初対面じゃないけー』と抗議の電話がかかってきましたが・・・何か???

日本では入学式やら、入社式やら、新学期やら、新天地やらと何かと新しい事が始まり皆さん大変かと思いますが頑張ってくださいね!!!

それでは今日はこの辺で!!!

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真弓クラブＨＰ開設!!!

先日みゆママさんからもPRがありましたが、僕の故郷の奈良県生駒市で活動するハンドボールクラブ、その名も真弓クラブのＨＰが開設されました。

機会があればいつか真弓クラブの事にも触れたいとは思いますが、今の僕があるのはこの真弓クラブとの出会いがあったからと言っても過言ではありません。

みなさん是非一度真弓クラブのＨＰをご覧ください。



【仲 間 募 集】

真弓クラブは、奈良県生駒市の真弓小学校のグランドと体育館を主な練習拠点として活動している小学生のハンドボールチームです。現在、１８名がハンドボールを楽しんでくれています。

真弓クラブでは、ハンドボールを楽しんでくれる子どもを増やしたいと願い、このホームページを立ち上げました。

【募集要項】

①対象：小学１年生～６年生の男の子、女の子

②地域：生駒市だけでなく、奈良市や生駒郡からもＯＫ!!!

※現在活動している中には、京都府から参加してくれている子どもたちもいます。

③費用：入部時・・・スポーツ保険・ボール代として１０００円

　　　　クラブ費・・・クラブ費として入部した月から１ヶ月２００円

※前期、後期に分けて集金します。

親の会の費用・・・４年生以上は、２０００円／年

３年生以下は、１０００円／年

その他・・・大きな大会の前には交通費＋参加費を集めています。


【目標】

真弓クラブの目標は、夏の全国小学生ハンドボール大会出場（京都府京田辺市で開催）、冬の西日本小学生ハンドボール大会出場（岡山県総社市）です。全国大会や西日本大会を経験して、さらにハンドボールの楽しさを味わってほしいと思っています。

毎週土曜日、午後１２時３０分から午後５持までの練習を活動の中心としています。


ハンドボールを体験しよう
ハンドボールを見学してみよう。そして、みんなといっしょにボールを投げたり受けたりしてみよう。時間はわずかでもＯＫ。

※天気や学校行事の関係で練習日程が変更になることがあります。見学や体験に来られるときは、事前にお問い合わせください。



【真弓クラブ代表・松本哲志】
真弓クラブの代表となって１０年。ハンドボール経験はありませんが、一人でも多くの子供がハンドボールを『楽しい!!!』と思ってくれるようにがんばっています。


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一歳児

このままだと三十路前にも関わらず加齢臭キャラが定着しそうで焦っております。

三十路直前の櫛田です。

少し遅くなりましたがお陰様で『左腕坊主』も一周年を迎える事ができました。

一年前始めた時はまだ熊本にいたんですなぁ。

当時は身近な友人・知人にハンドボールの魅力・可能性を少しでも知って貰おうってくらいの考えだったんやけど、一年後にはこんなにも多くの方に覗きに来てもらえるようになりました。



もちろん僕がしなくちゃいけないのはハンドボールでいいプレーをする事です。

それは今までも、これからも変わらない事です。



その中で普段感じている事、試合の事などを書いてきました。

僕の考えている事の全てがこのブログに書けているわけではありません。

誰が観ているか分からないし、観る人によって感じ方はそれぞれなのでどうしても言葉を選んでしまいますからね。（言いたいこと言いまくってるやんけ!!!という突っ込みはこの際無視します。笑）

それでも多かれ少なかれ僕が感じ・考えている事の一部であるのは確かです。



このブログを通じ多くの出会いもありました。

いつも応援コメントを書き込んでくれる皆さん本当にありがとう。

ブログ開設当初からずっと応援してくれているジャンキーズの皆さん本当にありがとう。

７月ドイツ行きが延期になった時。

９月丸まる一ヶ月更新できずにドイツに潜伏中の時。

２月優勝争いのさなか２連敗を喫した時。

皆さんからの応援が本当に力になりました。



いよいよ後１勝でチャンピオンになれる所までこぎつけました。

次の勝利の笛が鳴るその瞬間が待ち遠しくてたまりません。


あいにく今週末は試合が無いのでまだしばらくその瞬間はお預けですが、来るべきその瞬間に向けて最高の準備をしていきます。

皆さんこれからも『左腕坊主』をどうぞよろしくお願いしたします。



追伸・今日からチェコのプラハに２、３日行ってきます。次の更新はその後で!!!滋賀医大のみんないいよ関西学生リーグデビューやな、チェコから応援してます!!!

皆さん良い週末を!!!

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加齢臭

ここ最近、自分の加齢臭が気になりビビリまくっている櫛田です。

毎日、耳の裏を入念に洗っている次第です・・・

実は先週末のアウェーゲームの後に久しぶりに日本人と直接話す機会がありましてね。

アウェーゲームはピルナから１５０ｋｍ程は離れたデーリッチで行われたんですけど。

その試合をモゴノの石黒とブンデスリーグ２部デーリッチの河田選手が観に来てくれたんですわ。（僕等の試合は日曜日、石黒のいるモゴノの試合は前日の土曜日に行われていたために石黒は観戦可能。）

彼等とは年明けのモゴノ戦以来の再会でした。

試合の途中で二人が観客席にいることが目に入り、試合後に話をしました。

話の流れでせっかくだから一緒に飲もうかという事になり、僕はライプチヒに残る事にしました。石黒はライプチヒに住んでいて、デーリッチはライプチヒの程近くなので石黒の家に泊めてもらうことになりました。

石黒の家で河田選手がカレーを作ってくれましておいしく頂きました。

ライプチヒには石黒の他にも先日登場したスミ君と若干２１歳でドイツに渡ってきたタウチ君も住んでいます。

石黒以外のみんなとはほぼ初対面でしたが、カレーをがっつきながら久しぶりに日本人同士で色々話が出来ました。

わざわざドイツまでハンドボールをしに来ている面々ですから話はいやが上でもハンドボールの話題が中心です。ほんまにみんなハンドボール馬鹿ですね。

確かにピルナのチームメイトはいい奴等だけど、こうして気兼ねなく日本語でしゃべれるのはやっぱり楽だし楽しいね。

一人一人色々な思い、考えがあってここまで来てハンドボールをしてる訳なので、みんな自分をしっかり持っているし話していて本当に多くの刺激をもらいました。

河田君にどうしても僕の頭に目がいってしまうだの散々ひどい事言われましたが、石黒がずっとこれくらいの薄さをキープしていると訳の分からないフォローをしてくれました。

あ、ありがとう。

挙句の果てには河田君に再三加齢臭がするだの言われてリアルに凹みました。

本日も耳の裏入念に洗います。

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