鎌倉・室町時代に、三浦半島で栄えた三浦一族の鎮魂祭として行われている「道寸祭り」。
「道寸祭り」では、三浦一族(最後の城主・三浦道寸)を偲ぶ供養祭とともに、
三浦一族のお家芸として永く伝えられてきた「笠懸」が披露されます。
三浦一族は戦いの訓練の中で、笠を敵の顔と見立てて、
疾走する馬の上から弓を放つ訓練をしていたそうですが、
その訓練がいつしか「笠懸(かさがけ)」と呼ばれるようになったそうです。
「笠懸(かさがけ)」は、的の左右両側には竹矢来などを設けて、その間から的をねらうというやり方で
「流鏑馬」と比べても極めて実践的で難しい弓馬術と言われています。
今回の「笠懸」は、油壷の荒井浜海岸で武田流の射手により行われましたが、
大小2つの的がそれ2ヶ所に設けられて
射手はまず大きな的を狙って馬場先の方に走り、
その後 帰りに砂浜近くに設けられた小さな的を狙って馬場元の方へ走って行きます。
まずは、三浦一族を偲ぶ供養祭 その後「笠懸」に先立っての神事が執り行われました。
写真をクリックすると大きな画像になります。