わざわざ読んでゃ 「ゆずの宿」便り

「燃える湯魂Burning hot soul」の泣き笑い奮闘記

石竹(なでしこ)または「プロポーズの日」

2012年06月05日 00時13分49秒 | 地域情報
 前の晩に結構激しゅうに降った雨もあがって、なかなかえい感じの朝やった。けんど…風はうんとエラかった。



 楽しそうに小島橋を歩く女性グループを眺めよったら、ウキウキ気分が伝わってきて幸せになってくるきにまっこと有難いねや



 ご宿泊の感想をよせていただいちゅうけんど、これもまたウッキウッキやっぱり「なでしこ」というキーワードがえいがやろうか?

 

 ところで…、この「もやっと」した植物は、見かけ通り「スモークツリー」とか「煙の木 (けむりのき)」とか「白熊(はぐま)の木」「霞(かすみ)の木」と呼ばれゆうらしい…。触ってみると見掛けによらずちくと硬いきにビックリぜよ。



 秋さらば 見つつ思へと(しのへと) 妹(妻)が植ゑし 屋前(やど)の石竹(なでしこ) 咲きにけるかも 
 これは大伴家持が亡き妻を偲んだ歌で、自らの死を悟った妻が夫家持の好きなナデシコの苗をわが家の庭に植えたがです。そして妻は早々と世を去り、身代わりにナデシコは秋を待たんと咲いたちゅう切ない話です。



 さて、どうぃて家持の歌のことを書いたかと言うたら…。お昼前に独りで来られたご老人が「貸切風呂は空いていますか?」と訪ねて来られたがです。生憎予約が入っており、二時間ほど待たないと貸切風呂には入れんがやったけんど、お待ちになるということやった。従業員にご老人のお顔を覚えちゅう者が居って、聞けば以前はよくご夫婦で来られていたみたいで、この一年余りはお顔を見ていなかったとか…。



 「実は昨年妻が亡くなりまして…、昨日が命日でしたので、妻との思い出がある場所に来ました。昔はここの貸切風呂によく一緒に入りました」と言いもって、ご老人は独りでご入浴され「ありがとう」と言って杖を手に帰っていかれました。因みにこの日は六月の第一日曜日で「プロポーズの日」やったがやけんど…、ご老人のプロポーズはきっと遠くの奥様まで届いたと思うぜよ



 そんな大切な思い出と青空の下にある「ゆずの宿」、運が良かったら「なでしこ」の間にも泊まれるぜよ

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