ブログ雑記

感じることを、そのままに・・・

増田俊男の“日本がアメリカと世界を救う”を読んで..

2007-04-27 18:03:25 | Weblog
増田俊男さんの本を読んでいると薄気味悪くなる。
今の世界の争いの全てがアメリカの生き残りを賭けた国家のマニフェスト・デスティニーに起因しているというのだ。アメリカはドル防衛・ドル市場の拡大の為には何でもすると書いている。イラク攻撃は核兵器などを隠し持っているという言い掛かりをつけて国際世論を喚起し味方にして攻撃を仕掛けたけれど、国防長官が変わると、そう云ったものはなかった、とあっさり認めてしまった。何故かと云えばもうイラク攻撃の目的は達成されているからだというのです。アメリカの本心はフセイン大統領が石油の取引決済をドルからユーロにシフトするのをストップすることにあった、というのです。そして中東の石油産出国が彼に習ってユーロに移行するとドルの市場が縮小してアメリカ経済に大打撃を与えるのをイラクを破壊することで阻止したというのです。この戦争でユーロへなびきかけていた中東の諸国も冷水を浴びせかけられ悪夢から叩き起こされて現実の厳しさを教えられた、というのです。イスラエルのこと中国のことそしてロシアのこと日米関係のことなど、アメリカは「資本の意志」と「力の意志」を使い分けてドル市場の拡大を行き着くところまで続けて行くと書いている。本当に内容は頷くことばかりだ。それにしても「力の意志」を持っている國は恐ろしい。また日本のように全然持っていない國も恐ろしい。国際政治のパワーを日本の政治家は分かっているのだろうか?

アメリカがドル市場を拡大し続ける間は日本も一緒に発展し続けるというけれど、ドルの力が無くなってしまえば日本も一緒に沈没してしまう。

まあ先のことは分らない。

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