ブログ雑記

感じることを、そのままに・・・

戦後経済史(野口悠紀雄)を読む

2015-08-10 10:17:25 | Weblog


野口さんと私は1940年生まれの75才だ。
太平洋戦争の開戦1年前の生まれで戦争の辛酸をいやと言う程なめた世代だ。
野口さんは東京大空襲を生き延び、私は田舎の疎開先で終戦を迎えることができた。
この本を読んでいて痛切に考えさせられたことは
国の命運は政治に委ねられている、と言うことだった。
そのことは、我々が選ぶ政治家がいかに国の形を描き実現させていくかにかかっている。
そして国を動かす経済活動は人々が働いて生み出すお金で行なわれ、
生産を伴わない金融が主であっては駄目だ。

同い年の方の書かれた戦後経済史を読んで
田舎暮らしの中で、政治家や経済学者は何故現状が把握できないのか、
といつもイライラしていた。
世界で活躍している野口さんも同じような思いをされていたようだ。
政治や経済がみんなの望む理想の道を探すことなどできないのだろう。
しかし、探すことはできなくても
政治や経済は新しい進むべき道を計画し、
実現することはできる。