ブログ雑記

感じることを、そのままに・・・

劇団文化座“天国までの百マイル”

2008-05-14 12:00:14 | Weblog
いつものように車を駐車して歩き出して家内からチケットを手渡された。
薄暗がりの中で演目を確認した。
浅田次郎の“天国までの百マイル”だった。
本の広告で見たのか、映画の広告だったのか忘れたけれど頭の何処かに残っていた感じのする題名だった。
本を読んでいないから原作がどのようなのかは分からないが、小説だと場面の広がりなどは読み手次第でどのようにでも変化するけれど、劇の舞台となると時間とスペースが限られて、表現は大変難しくなってしまう。
今回のものも苦心しながら案外上手く展開をしていたと思う。
舞台にはテレビや映画と違った工夫や表現があって面白い。

内容的にはあまり心に残るものはなかったけれど、ただ一つ、マリの心情というか、挫折した人を好きになる、という悲しさというか、彼女の心根と台詞が印象に残った。

舞台は映画やテレビと違って奥行きがあるような気がする。
そこがいいのだろう。

お金と人生

2008-05-14 11:25:08 | Weblog
つい先日八十才を少し過ぎた方のお葬式にいった。
参列者の方は殆どが身内ばかりだった。
ご主人が会社を辞めてかなりの時間が経っているから会社関係の人も疎らだった。
人の噂では確りとお金をためている、と云われていた人だった。
幾ら持っていたのかは分からないけれど、二人の子供にも先立たれて遠くに住む孫と息子の嫁がいるばかりになってもなおお金に執着した倹しい生活をしていたと聞いていた。
はた目には、今さらお金を残してどうするのだろう、と不思議でならなかったらしい。
亡くなった二人の子供にもっと愛情を注いでいれば、きっと自分の最後を優しく看取ってくれたのでは、などと囁かれていた。
またある人は、亡くなる数日前にお見舞いにいった時のこと「必死になってお金を残してもしょうがなかった」と今際の際になって云われた、と話していた。

お金って何だろう?
なくてはならないもの。だが・・・・・
一見何でも買えるように思えるけれど、幾らお金を出しても“人生は買えない”

だが生まれてきたものには、それぞれの人生がある。
お金がいいか、幸せがいいか、どのような人生を選ぶかはその人その人の選択だけれど、「ああよかった」と言える人生を送りたい。
ここまで来ればその日がそう遠くないことだけは分かるような気がする。
何時かは分からないけれど・・・・・