つれづれ婆は 今日も元気に!

好きなものを写していきます

伊藤貫氏の真剣な雑談 11回を聴く 誤字訂正しました

2023-01-15 21:54:38 | お話しを聴く
https://www.youtube.com/watch?v=groZZxwDDBI
【伊藤貫の真剣な雑談】第11回 伊藤貫×水島総年頭対談「3つの戦域と2つの戦線と1つの生贄~日本を滅ぼすネオコンの世界戦略と戦後保守の自己欺瞞」[桜R5/1/14]

水島氏
これからの日米中そして台湾、これからのCSISの報告、どうですか?
産経新聞に記事が載っているが核のことは一言も言ってない。伊藤さんは著書のなかで、核についてまず出るだろうと予測しているが。
CSISは年次報告書や年次要望書で日本の政治を指導してきた。

伊藤氏
CSISというのはアメリカ政府の対日政策とアメリカの軍需産業の道具だから、アメリカの日本支配とアメリカの軍需産業に都合の良い
レポートを書く。彼らのスタンスは最初から、日本はアメリカに頼らなければ生きていけない。日本は決して独立できない。
しかも日本の立場はどんどん悪くなっている。そうであるからこそ日本は軍事予算を2倍にして、益々アメリカから大量の兵器を買って、
もしアメリカが中国と戦争をするようになった場合は、自衛隊は即座に米軍の指揮するままに、米軍の指揮に従って戦わなければいけない。
日本を常にアメリカの属国の立場に置いて、その属国がたっぷりアメリカ産の武器を買って、アメリカの対中戦争に協力すると。

問題は中国としては日本の自衛隊が米中戦争に入ってきたら都合が悪い。
中国が、もし台湾問題をきっかけとしてアメリカと戦争をするのならば、最初に中国政府がやることは日本政府に「自衛隊は介入するな」「自衛隊が介入するならば、我々は日本に核ミサイルを撃ち込む」と通告する。
その場合、アメリカ政府が「我々は中国と核ミサイルを撃ち合う用意がある」と「我々は中国と核戦争をしても日本を護る」と、
アメリカの大統領が言うかというと、勿論言わないわけだ。(そんな事を言ったら、アメリカは30分以内に数千万人のアメリカ人が死んでしまうから)

中国は日本に核恫喝を加えても、実際に核攻撃を加えても、それを正当化する理屈がある。
その理由は2つある。
 中国にとって台湾を攻撃するのは「祖国統一」の戦い。
 中国政府の公式の歴史感によれば、日本軍は3000万人の中国人を殺したことになっている。日本が侵略したお陰で中国は祖国統一を成し遂げられなかったと。
しかも3000万人を殺した日本が、また祖国統一の邪魔をしようとしていると。
このような日本は核ミサイルを撃ち込まれても文句を言える立場ではないと。又祖国統一を邪魔するならば、我々(中国)は当然、日本を核攻撃すると。
そしてそれは道徳的であると中国は言える。

世界中の国が中国のプロパガンダを半分以上信じていて、世界中で日本人が中国人を3000万人殺したと思っている国は多い。
そうすると中国人は3000万人も殺した日本に核兵器を落としても不道徳とは思わない。

このような核恫喝を日本に突きつけてきた場合、アメリカが日本を護るために「中国と核ミサイルの撃ち合いをやる用意が有る」と言うか!というと
絶対言わない。

だから、その途端に日本は屈服する。自衛隊は出動できない。
アメリカは日本の周辺国、中国・北朝鮮・ロシアがどれだけ核を増産しても、日本にだけは持たせないという政策を貫いてきたから、
日本は核恫喝に屈服せざるをえない立場に置かれている。
アメリカの国務省もペンタゴンもCIAもCSISも、そのようなことを無視して、日本はアメリカから武器を買って米軍と共に戦えと言う。
だが、中国・朝鮮・ロシアが日本に核恫喝を加えた場合はどうするかという問題からはアメリカ人は完全に逃げる。
アメリカの政策によって、日本だけが核を持てない状態に置かれている。だけどアメリカは、そのことを絶対に話題にしたくない。
当然のことながら読売新聞も産経新聞も日本会議も自民党も黙っている。

水島氏
CSIS報告には核のことが全く出てこなくて日本向けの報告になっている。
バイデン政権は対中政策の落とし所をどこに持っていきたいのだろう。
これは小さい報道しか無いが韓国大統領が遂に自前の核武装を言い出した。
それでアメリカの国務長官が急遽韓国に向かうという日程調整をしている。こんな大変なことが意外と報道されてない。

伊藤氏
アメリカの現在の国際政治戦略(グランド・ストラテジー)に無理がある。
アメリカは出来ないグランド・ストラテジーを実行しようとして、そのために日本とドイツを利用している。
アメリカにとって大切なのは日本とドイツに核を持たせないこと。なぜならば日本とドイツが核保有をすると独立国になってしまうから。
アメリカからすると日本とドイツは核が持てない、永遠にアメリカに依存する国にしておかないといけない。
日本とドイツは自主的な核抑止力を持って自主防衛をし始めると、アメリカはヨーロッパに対する支配能力、東アジアに対する支配能力を失うから。アメリカは日本とドイツが独立国になると困るのだ。
なぜならばアメリカのグランド・ストラテジーを一言でいうとユニポラー・ヘゲモニー「世界を一極化してアメリカだけが西半球だけじゃなくて、中東とヨーロッパと東アジアでもヘゲモニー(覇権)を握る」要するに世界中をアメリカが支配したい。
世界の3つの有名な戦争地域は、ヨーロッパと中東と東アジアだから、この3つを同時に支配する力をアメリカは維持したい。
その為には、ドイツと日本とイラン、この3カ国には絶対に核兵器を持たせたくない。この3カ国が地域覇権国になるのは困る。

だからアメリカは日本がどれほど不利な立場や危険な立場に追い込まれても、日本人には核兵器を持たせないというグランド・ストラテジーを実行してきた。
しかしながら、アメリカにとって都合の悪いことに、冷戦時代はこの3つのうち2つの場所でアメリカは同時に戦って、なんとかして勝てるという状態だった。
しかし現在はこの3つの戦域の、たった1つでしか勝てない。
アメリカはウクライナを利用し戦場としてロシアと戦争を始めた。ウクライナで戦争がエスカレートした状態で、東アジアと中東で戦えるか
と言われたら、実際には戦えない。


ミアシャイマーの指摘
アメリカはウクライナに武器を注ぎ込んでロシア軍を潰してやりたい(と思っている)
ところがロシアはプーチンだけではなくて、軍の幹部が殆ど全員「もし、米軍がウクライナに大量の武器を注ぎ込んで、ロシアがドンバス地域もしくはクリミア半島から出ていかなければならない立場になったら、必ずロシアは戦術核を使う」と指摘している。

アメリカはハッタリであるが
もしロシアがウクライナで戦術核を使ったら、米軍は直接ウクライナに出ていってロシア軍と戦う。
その場合、米軍はロシア軍に対して戦術核を使う。そうするとウクライナを戦場として米ロが核戦争を始めることになる。
ミアシャイマーはアメリカ政府は馬鹿であると。そんなことがアメリカの国益になるかと。

国益なんかになる訳ないが、アメリカ政府と国務省は考えてない。
もし、そのようなことになったらイランと中国はどのように思うか。
イランはすでに核弾頭を作る材料を持っている。イランはその気になれば今年、数ヶ月或いは数週間以内に核武装できる。
ロシアと中国とイラン、この3つの国はアメリカの弱点を知っている。
その弱点というのは、3つの戦場3つの戦域の内で、1つでしか戦争できないと。

そうしたら、もし米軍とロシア軍がウクライナで正面衝突すると、その場合にイランが核武装をしたと宣言すると、イスラエルは必ず
イランに戦争を仕掛けると言っているからイランとイスラエルは戦争を始める。だけど、イスラエルは優秀であるがイランを叩きのめす
程の能力は持ってない。
イスラエルとイスラエルのアメリカロビーは必ずアメリカ政府に、アメリカはイスラエルを助けて一緒に戦争をしろと言い始める。
アメリカはウクライナだけではなくイランでも戦争をしなくてはいけなくなる。

そのような状態になったら一番喜ぶのが「しゅう きん ぺい」
アメリカがウクライナと中東で戦争を始めたら、東アジアには絶対に出てこれない。
問題は、3つの戦域で2つ同時に戦う能力を持ってないアメリカが、3つとも支配しようとしている。世界を一極状態にしてアメリカだけが
覇権を握れるようにしたいと。アメリカが世界中の国を支配したいと。
その為にはドイツと日本には絶対に核保有させないという、自分たちに都合の良い覇権主義を実行してきた。

しかしウクライナの戦争がエスカレートしたりイランとの戦争が始まった場合に、アメリカは日本を護るために東アジアに出動できるのか。
出来ない。その能力が無い。

その能力が無いのにアメリカ政府は「日本人にだけには核を持たせない」
中国人、朝鮮人、ロシア人がどれ程多くの核ミサイルを持っても、日本人にだけは持たせないと。
これは明らかに日本の国益に非常にダメージの大きい危険な国際政策、同盟政策を押し付けてきている。
3つの戦域で同時のうち2つの戦域で同時に戦争をする能力を持たないのであれば、日本とドイツに核保有させるべき(伊藤氏の考え)

日本人としてはアメリカのユニポラー・ヘゲモニー(アメリカだけの一極覇権政策)は賞味期限は終わっている。
オバマの時代には有効期限は終わっているのに、それにもかかわらずオバマ政権とバイデン政権は、日本にだけは自主防衛能力は持たせないということをやっている。
アメリカの追求してきたグランド・ストラテジーは有効期限が過ぎている。

そのことを日本人がアメリカに真正面に指摘しない限り、そのことが日本人の国内の議論で正直にそのことを認めない限り、
日本の立場は今年も来年も悪くなっていく。

イランはイラクよりも遥かに軍事技術が進んでいるし、しかも人口も3倍以上。
アメリカはイラクを占領するのにもあれほど苦労した。ましてやイランを占領するのは大変なことなのだ。
もしアメリカがイランと戦争をするという愚劣なことを始めたら、これは中国の勝ち。中国にとって、これほど良い条件は無い。

伊藤貫氏の好きな国際政治学者を二人引用
1989年にベルリンの壁が崩れて東西冷戦が終わった。アメリカは喜んで「ソ連がポシャったから我々は世界をユニポラーズ=一極状態にする」と。
その時にカルフォルニア大のバークレー校とコロンビアで教鞭を取っておられたケネス・ウオルツという人が「過去3000年間の歴史で
一つの国が世界中を支配できたためしなど一度もない」と。アメリカが世界中を支配しようとするならば必ず失敗すると言った。

それから5年くらい経って、ハーバードのハンティントンも、それに賛成して「アメリカが世界を支配するなんてこと絶対に有り得ない」と言った。
1990年代にケネス・ウオルツとかジョージ・ケナンとかハンティントン、キッシンジャーまでそれに賛成したが、アメリカ政府にはまだ
幻想が残っている。
もう一つはアメリカの軍産複合体にしてもアメリカのディープステートと呼ばれる人たちやウオールストリートの金融業者にしても、
軍事的経済的に世界中を支配したいというインセンティブが非常に強い。
何故ならばアメリカが世界中を支配することによって、アメリカの軍需産業も金融業者も、ものすごく大きな利益を得ている。
成功するか失敗するかは別として、彼らの自己利益はアメリカに一極覇権状態を続けさせたいのだ。

ネオコンが2003年にバイデン政権(これはオバマ政権?)を使ってイラクを攻撃させたのも(あれは完全に嘘をついて攻撃した)、あれもアメリカが中東を完全に支配できる状態にしたいということ。
ネオコンが2014年にウクライナでクーデターを起こさせて、その後ウクライナをアメリカの属国状態にして、次の年から米軍の将校と
CIAの連中がウクライナ軍に入り込んで、ウクライナの軍隊をアメリカの下部組織にしていった。
イラクに対して国際法違反の侵略戦争をやったのも、2014年にウクライナでクーデターを起こして、ウクライナを実質的な米軍の同盟国にしてロシアを攻撃させようとしたのも、全部一極覇権の状態を作りたいから。帝国的な過剰拡張。これをアメリカ政府は止めない。
日本ははっきり言って、その政策の犠牲になっているが、日本人はその政策にシガミツイて自分たちは得したと思っているのだ。

アメリカは日本には核を持たせない、自主防衛能力を持たせないという政策を実行しているのに、日本人はアメリカに守ってもらって
俺たち得したと思っている。

こうなったらワシントンから日本を見ていて「あんた達、得したつもりになっているんだったら滅びるしかないよ」と。

僕(伊藤氏)が中国政府だったら、今直ぐ台湾に襲いかかるということはやらない。なるべくロシアを助けてアメリカと戦えと
ウクライナ戦争をエスカレートさせる。
それと同時にイランをケシカケて頑張れ、アメリカに絶対屈服するなと、なるべく早く核を持って戦える状態になれと言う。
僕が中国政府なら、ウクライナと中東の両方で緊張状態が高まるような政策を実行する。
これは中国にとってドリーム カム トゥルー! アメリカをウクライナと中国で戦争に引きずり込むこと、これが中国のベストなタイミング。

その時に中国が台湾を攻撃したら、アメリカはお手上げ。

CSISが台湾の状態だけを言っても、アメリカが中東とウクライナでどういう状況に置かれているのか、そういうことを議論しないで
台湾だけの問題を言っても。
アメリカの欠点は、はっきり言って欲張りなのだ。3つの戦域に同時に軍事介入しても良いという態度を示すが、無理。
CSISは公正な判断なんか期待できない。読売新聞も産経新聞も日本会議も親米ではなく拝米。

元ドイツ首相のメルケル氏の発言
グルジアとウクライナをNATOの同盟国に入れたら、プーチンの目から見たらロシアに宣戦布告したのと同じことになると言った(2008年)
そう言って反対したが結局アメリカ政府に押し切られてしまった。
2014年、ウクライナにビクトリア・ヌーランドがクーデターをやらせて当時のウクライナ政権を倒し、その後にオバマ政権がウクライナに
武器を注ぎ込んで、アメリカの軍事従属国にしようとした。そのときもメルケルは何回か、そういうことはやりすぎないほうが良いとオバマに言った。
2014年と2015年にドイツとフランスとロシアとウクライナがミンスク協定というものを結んだ。2015年のミンスク協定によれば、
ドイツとフランスとウクライナは、ドンバス地域(東ウクライナ)で住民投票をやらせて、その結果によって自治権を与えるということを約束した。だけどウクライナ政府はそれを実行しなかった。

去年になってメルケルは、ドイツとフランスは最初からロシアを騙すつもりだったと、正直に告白したのだ。要するにプーチンを騙したのは我々であると。
これは戦争が始まって、プーチンが悪いとプーチンが侵略者だと言っている最中に、メルケルは実は我々(ドイツとフランス)もロシアを騙すのに加担してしまったと告白した。
メルケルはアメリカ政府からもの凄く批判された。アメリカの立場は悪くなるから。
しかし彼女はこの戦争を止めさせようとして、実はプーチンにも怒る理由がある、プーチンを騙したのは我々であると言った。


昨年の秋、ハンガリー首相のビクター・オーバンがドイツに行って、メルケルと二人だけでお喋りした。
その時にメルケルは「私が、まだドイツの首相をやっていたら、こんな戦争は起こさせなかった」と言った。
そうすると彼女は、何故ドイツがウクライナ戦争に引きずり込まれてしまったかということを理解している。
しかも自分が2015年のミンスク協定に参加してしまって、ロシアを騙す一味に加担してしまった。そのことを彼女は反省している。
だから、パブリックな場でプーチンを騙したのは我々であると(言った)

こういうのを見ると、ドイツにはまだマトモな人が居るなと。僕はメルケルは可なり立派なのではないかと。
もう一つはフランス政府はこの戦争をなるべく早く止めさせようとしている。
だからドイツとフランスには、調子良くアメリカの後をくっついていって、ウクライナ戦争をエスカレートさせるのはマズイと考えている人がいる。
しかもアメリカ自体も分裂している。このウクライナ戦争をもっと悪化させたいと思っているのは、国務省とホワイトハウスだ。
ペンタゴンはそう思ってない。

去年の11月の初めに、アメリカ陸軍トップの軍人ミリー将軍が、ウクライナ戦争はこの辺で好い加減にしておいたほうが良いと発言。
ウクライナ軍がロシア軍をドンバス地域やクリミア半島から追い出すのは無理だと。だからこれ以上ウクライナ人を死なせても無駄であると。だからウクライナ政府は、この冬に停戦交渉すべきであると。
すると、その数日後にホワイトハウスの安全保障補佐官が「ウクライナは停戦交渉なんかする必要はない」と「もっともっと、やれ」と「アメリカ政府はウクライナが停戦交渉に入ることは望んでない」と。

それから数日後にミリー将軍がもう一度「ウクライナ軍はこの戦争に勝てないから、話し合いを始めたほうが良い」と言った。
これを見ているとホワイトハウスとペンタゴンの間には明らかに意見の相違がある。

ペンタゴンの考え
これ以上エスカレートさせても、最終的にはアメリカに良いことはないし、エスカレートして米軍がウクライナでロシアと戦わなければいけないようなことになったら、それを一番喜ぶのは中国だと。
ペンタゴンにとってはロシアの脅威よりも中国の脅威の方が遥かに大きい。
今のマスコミはロシアが巨大な暴力行為を宣伝しているが、去年の2月にロシアがウクライナに攻め入ったときに、ロシアの兵員はたった18万か17万。
たった18万や17万で大きな戦争が出来るわけがない。去年の夏になったら、それが10万程度に減った。
これを見てプーチンは本気ではなかったことが明らかだと思う。
ペンタゴンはロシアが本気でウクライナを占領するつもりだったら、最初から100万人を送らなければいけないと(知っている)
だから100万人の兵隊を送る代わりに、たった17万で戦争をやっている。ということはロシア自体が本気で大戦争をするつもりではないのだ。

それをホワイトハウスと国務省は、このウクライナ戦争を長引かせて最終的にはロシアを分裂させようとしている。
5~6つのバラバラの国にしてしまいたいと思っている(ロシア政府の高官が言っている)
それとは別に、ロシア政府の駐米大使が、アメリカメディアのインタビュウに答えて「アメリカ政府の意図しているのは、ロシアを崩壊させて、いくつかに分裂させて幾つかの国にしてしまうことだ」とはっきり言っている。

ロシアからすると、アメリカ政府がウクライナを助けるというのは口実に過ぎなくて、アメリカの本音はロシアを叩き潰してロシアを5つか6つのバラバラにしてしまうこと。
ロシア政府の駐米大使は「アメリカはロシアを世界地図から消してしまうことが意図である」と言った。
これがホワイトハウスと国務省の考えていること。

アメリカが嫌がること。
ドイツと日本が自主防衛すること。
ドイツとロシア、日本と中国が仲良くなってアジアは日本と中国が仕切るから、アメリカは黙っていてくれと、
ヨーロッパはドイツとロシアが仕切るからアメリカは出ていってくれと言われること。
日本とドイツに核を持たせて自主防衛させると、日本もドイツもアメリカに対して「ヨーロッパとアジアから出ていっても良いよ」と言いかねない。
それがアメリカは一番嫌なのだ。


水島氏
日本国民がやるべきことは?

伊藤氏
日本の保守派自身が間違ったことをやってきたと正直に認めること。
具体的に言うと、吉田・岸・池田・佐藤・中曽根・橋本・小泉・安倍と全部間違ったことをやってきた。
これらの自民党の大物政治家と言われている人たちは、一度も日本を独立させようとしなかった。
戦後の日本で、日本を独立させようとした政治家は、重光葵と石橋湛山しか居なかっった。
重光と石橋は6年以内か8年以内に米軍は日本から出ていって欲しいと、日本は独立するから米軍は出ていって欲しいとはっきり言っていた。
戦後、日本の政治家ではっきりアメリカに言ったのは、この二人だけ。

日本人の価値判断と政治思想は日本人自身が決めることであって、占領軍が決めることではない。
日本の保守系の出版・新聞などは「アメリカがこう言っているから、日本はこうすれば良い」と言う。
「アメリカがこれをやるなというから、日本はやってはいけない」と言う。盲目的に奴隷のように。

奴隷のようにアメリカを崇め、言いなりになって、奴隷のようにアメリカにシガミツイていれば日本は大丈夫と、そういう議論しか
出来なくなっている。これは日本の保守派がそうなのだ。

朝日新聞とか毎日新聞とかNHKとか左翼はどうでも良いわけで、一番問題なのは日本の保守派が自分の頭を使って自分で考えると、
独立国としての在り方を自分たちで考えると、そういうものを考える能力を失ってしまった。それが根本の問題。

目先の問題としては、先程のようにアメリカの核の傘と言うのは機能しない。核の傘というのはフェイクなのだから、今年から今直ぐ、
日本はパブリックな場で核の議論をして、パブリックな場で核を持つことを決めなければならない。
日本の国内にはアメリカに黙って、或いは日本のパブリックに黙って秘密で核弾頭を持てば良いとか言っている人がいる。
しかし、秘密で核武装すれば良いというのは絶対失敗する。
クーデターをやるしか無いという人もいるが、上手くいくわけない。重要なのは吉田茂以来の日本の保守政治が間違ってきたと。
一度も日本人は独立しようとしなかった。78年間も独立しようとしなかったツケが、今、表に出てきた。

また言うが日本は運が悪ければ数年後、中国の属国になるだろう。どんなに運が良くても今から15年後には中国の属国になっているだろう。
それが嫌なら自主防衛するしかないし、自主防衛するためにはどう考えても核保有するしかない。
核保有するためにはアメリカ政府に対して正々堂々と「日本にだけは核保有させないというあなた達の対日政策は根本的に間違っている」とアメリカ政府に真正面から言わないといけない。
それを産経新聞も読売新聞も日本会議も自民党も外務省も防衛省も、それをやることから逃げてきた。

核の傘は無いのにアメリカは「核の傘があるから大丈夫だ」と。だからお前たち日本人には核を持たせないと言っている。
これは日本を騙している。
だから、我々としてはアメリカ人に真正面から正々堂々と「日本を騙すのを止めてくれ」とそう言わなければ駄目なのだ。

日本人にそれを言う勇気が無かったら、日本は滅ぶ。

                   ・・・ここまで・・・省いているところもあるので詳しくは視聴なさってね・・・

伊藤貫氏のお話を視聴しつつ、岸田首相がイギリス、アメリカを訪問した様子を思い出していました。
英国の首相ともバイデン大統領とも笑顔で握手してましたが、彼らの本心は何処に有るのだろうと思いました。利用されるとしたら残念です。
アメリカに言われて防衛費を増額して武器を買うことを決め、バイデンさんに報告しに行かれたのでしょう。バイデンさんは上機嫌に見えましたが、内心は副大統領時代の機密文書の件でヒヤヒヤだったのでしょうか。共同会見は無かったです。
それにしても中国の3000万人殺されたというプロパガンダを打ち消して、真実を広めることをしてこなかった時点で日本は負け。そこから保守派は負けかも。
法律が全てと言うけど世界に共通の法律はないし、法律を蹴散らし踏み倒す国もあるし。
ウクライナのことを広い目線で伝えてくれるマスコミが無いので、伊藤貫氏のお話は視聴することにしています。全体像が見えないと、私なんかはちっとも分からないのです。
プーチンさんは騙されたのか。メルケル首相は正直に発言なさって良かったです。
プーチン大統領とゼレンスキー大統領とバイデン大統領の発言を聞いていると、戦争を早く終わらせたいと願っているのはプーチン大統領ではないかと思うときがありました。ゼレン氏もバイデン氏も終わらせる気は無いのではと感じていました。伊藤貫氏のお話から、それを確信しました。
それにしても、益々立場が悪くなる日本だとか。何となくですが、そういう雰囲気を感じています。我が首相は、アメリカに付いていくしか出来ないので。

                                *****


                               遊歩道の梅  枝の先が霞んで見えます 
                   





                   
                    





                   
                                春を待つ蕾  

コメント (5)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 皇室のこと 追加画像です | トップ | 南天の雫 »
最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ぬかった)
2023-01-17 07:52:36
おはようございます。

うーん。難しくて。これ、聞き書きなさったんですよね、すごい。(ネオコンが2003年にバイデン政権…はブッシュ政権ですね)

ロシアは女性200人殺害の終身刑男を前線に送って赦免とするかも、というニュースが流れたりして、非常にわかりやすい「悪の国」です。国内での弾圧もしっかりやっていますし、北朝鮮よりはマシ、というレベル。一方のアメリカも、イデオロギーの皮を被った、戦争で儲けたい連中だらけのも事実でしょう。

キーウとモスクワって、東京ー札幌間より遥かに近いんですよね。人種・民族的にも近いですし。ただソ連時代から、ウクライナは搾取され恐怖で支配される国でした。私なら、ソ連とその流れをくむロシアは許せませんね。もっとも、親しい隣人はロシア系かも、というジレンマがある。

ゼレンスキーも全くいい加減なコメディアン。「パールハーバーを思い出せ」とアメリカを焚きつけた男が日本に何を言おうが、ちゃんちゃらおかしい。背の低い男が背伸びして、ナチスドイツを作り上げたわけだし。はい、自己顕示欲の強い「垂直方向にチャレンジされた男性」には、偏見たっぷりです。
返信する
ぬかったさん (つれづれ)
2023-01-17 08:49:58
おはようございます。

書き間違い。聞き間違い? もあるかもです。

ロシアもウクライナも良心的な国とは言い難いですが、それぞれに事情はあるだろうと思います。
一番腹黒いのは? アメリカですかね。
そのアメリカに、追従するしかない我が国という構図が、私が聞き書きしたいと思った一番のことでした。
ご存じの方も多いでしょうし、書いたからといってどうなるものでもないんですけどね。

ロシアがウクライナを搾取しようがどうしようが、それはその国の問題だから、私は関心は無いんです。
日本は、どうなのか。存続できるのか、独立できるのか、無理っぽいかも~~~というのが私のテーマです。
他の国のことは知らないです。

原爆を落とした国と一緒になって、原爆を落とすのはケシカランと言うんですよ、我が首相は。
あちゃ~~~ としか言いようがないです。
返信する
ぬかったさん (つれづれ)
2023-01-17 09:04:12
バイデン→オバマ? に加筆しました。

ご指摘、ありがとうございました。
返信する
Unknown (ぬかった)
2023-01-18 05:02:26
あ、2003年の大統領は、ブッシュだったという意味です。これは9.11からの流れの中で、ありもしない大量破壊兵器を口実にイラク侵攻したので、数か月でブッシュが終結宣言を出していますが、さらにアメリカ軍が完全撤退して正式に宣言したのが2011年、オバマの時代でした。

バイデンはオバマ時代の副大統領として、イラクには何度も訪れていますので、その辺、関係はあるのですが、イラク戦争の当事者はブッシュ大統領で。ネオコンがまさにブッシュを焚きつけて、イラク戦争の後押しをしていました。

馬淵睦夫氏などは完全に現実と論理を超越しているし、鈴木宗男氏はただのロシアの犬なので話になりませんが、紹介してくださった伊藤氏のお話からは、いろいろ勉強させていただいております。
返信する
ぬかったさん (つれづれ)
2023-01-18 06:06:12
私ったら!

そうでしたね、私、ボケボケです。

馬渕氏はロシアは戦争はしないと予言して外しちゃったので…。
宗男氏は…利権の匂いには敏感な人の印象しかありません。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

お話しを聴く」カテゴリの最新記事