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夢の介音楽夜話

音楽、アート、グリーン、クラフトなどなど徒然なるままに

熱帯植物園

2015年12月11日 | クラフト


ハワイ通のFさんからハワイ島に一度行きなさいと言われて久しい
「広大なハワイ島を天文台のあるところまでドライブしてご覧なさい、人生が変わるから、」と

Fさんはゴルフ目的でハワイに通ったそうだ
そのうちにゴルフそのものから自然や文化、歴史などに関心が広がった

そして「HWY11」というハワイ珈琲の焙煎スポットを始められた
あの忌野清志郎氏も自転車でやってきたという幻のお店だ

初めてハワイを訪れた時、首にかけていただいたレイの花の香りに驚いた
あまりの強烈な香りに運転手さんが窓を開けて走ったくらい強烈だった

街を歩けば至る所にトロピカル植物が配されていて美しい
以来トロピカル・プランツに関心を持つようになる

ハワイ諸島は火山が隆起してできた島なので独自に進化を遂げた動植物がある
乱獲によって絶滅した鳥や植物もあるが、外来種も相当持ち込まれている

「Hawaii's Floral Splendor」(ハワイの花の壮麗)はオーストラリア生まれのニュージーランダー、Angela Kay Kepler女史の著
学者であってカメラマンということであろう、美しい花の写真が満載だ

面白いのはこの書が花の色で分類されていること
色であるからして同じものが出てくるが、植物学的分類でないことは馴染みやすい

「Blue Flowers」  'Opelu
「Green Flowers」 'Ulu (パンの木)'Olena(Turmeric)
「Orange Flowers」 Bird of Paradise (極楽鳥花)ブーゲンビリア ハイビスカス ヘリコニア 
「Pink Flowers」  'Akala (Hawaiian Raspberry) Koli'i Lokelani Manuka パイナップル アンスリウム アザレア ベゴニア ヘリコニア 
「Purple Flowers」  Jacaranda
「Red Flowers」 Ginger Pagoa タコの木 ラン 
「White Flowers」 Guava Koa-Haole Kukui Pikake Pua kala Pua-Kenikeni Tiare
「Yellow Flowers」 Banana 'Ilima Kiawe Koa Kupa'oa Mamane Ma'o

一部の花をあげたのだが、こうしてみると曲名や歌詞に出てくるものが多い

植物を育てることは難しい、ましてや絶滅危惧種など緊張感はいかばかりか
ニイハウ島のロビンソン一族の世代を超えた種の保存に対する情熱には頭が下がる

ハワイの植物園を取得して日本から渡ったご夫妻がいたが、どうされたかしら

トロピカルはいい


Hawaii Tropical Botanical Garden

青春デンデケデケデケ

2015年11月21日 | クラフト
**

ひょんなことからベンチャーズ・ナンバーを話題にしていたら、「私家版 青春デンデケデケデケ」という単行本に出会った
たまにのぞく福祉施設に『待ってたよ』とでも言わんばかりにこちらを向いていた

楽器などお店で自分のために待っていてくれた、などと思うようなことがある
探し求めていたわけではないのだが、それが出会いというものかもしれない

香川県出身の芦原すなおさんの書いたこの著作、同世代を生きたあのエレキ全盛時代の興奮と気恥ずかしさが蘇る
方言で交わされる会話がさらに田舎という情景への想像をかきたてる

あの当時初めて聴いたエレキ・サウンドはとにかく衝撃だった
「股座(またぐら)がふぐふぐする」経験こそしなかったが、何か特別な美人に出会ったような異常を感じたことは確かだ

国産の普及品が1万円前後で売られていたように記憶している
当時はとても買えないしミュージカル・アンプなど見たこともなかった時代だ

やがてベンチャーズがヒットを飛ばして「Norkie Edwards」の名を知る
もちろんテクニカル的にうまいのだが、のちにこの人の音楽性によるところが大きいと感じるようになる

「Norkie」はベンチャーズに誘われた当初、ベースを弾いたようだが、彼らはポジションを変えては演奏する
ベースを弾かせてもものすごいグルーヴを引き起こしているし、メロを弾いている様はまさに「KING」別格だ

ギターテクで弾いているのは間違いないのだが、かっこよさを繰り出す術、引き出しを沢山持っていること
それから「ノーキー節」とでもいうべきフレージングに大きな魅力がある

マニアたちのやりとりに「なぜあの低音が出るのか、ゲージは何を使っているのか」というQ&Aがあった
ゲージは「0.46~0.09」とあるのでライトゲージだろうし、サムピックを使いイフェクターは用いるにしても特別な秘密はなさそうで結局「ウデ」ということになる

「モズライト」への憧れ、ベンチャーズ・サウンドへの郷愁、オリジナルメンバーへのリスペクト
今年も来日したようだが、「Norkie」の体調を気にしていた時に出会った「青春デンデケデケデケ」本

ふぐふぐするような演奏をしなければ、せめて





青春デンデケデケデケ


青春デンデケデケデケ4 7 FC2 Video

Nokie Edwards Tears in Heaven CAAS 2015

THE VENTURES - 45th Anniversary Live [1/9]

THE VENTURES - 45th Anniversary Live [6/9]

売れてからも

2015年10月12日 | クラフト


六本木のライブスポットでこの曲をおじさんたちが演奏した
美人ママさんに「選曲がいい」と言われてF くんまんざらでもなさそうだった

曲を作るってことは絵を描くことと似ているのかもしれない
心象風景を伝えるという意味で、写実画は精緻に模写することかもしれないが、そこに人の感性がなければ絵にならないように

漫画家の方が、背景にこだわるという、そして現場取材をする
実際にその場に行って体験して、ビデオに撮って写真を撮って、それをスタッフに見せて背景を描かせる

他愛もないストーリーの漫画を見て、その場に行ってみたいと思われるようなリアリズムが欲しい
写真や映像は単なる記録だが、画になったそれは人間というフィルター越しに印象を強化する

スタジオにこもって一人ですべての楽器をこなしレコーディングするのは、贅沢な夢だ
一人でやると「ヨレていい」、同じ箇所で同じように「ヨレる」からいい、

スタジオミュージシャンは、譜面通りきっちり仕事をするだろうし最短時間で完成するにはいい
でもそれは完成度が高いけれども冷たい作品になる可能性も否定できない

「独りマルチトラック・レコーディング」のメリットは、背景を含めて全てに細かい感性を散りばめられること
少々下手であっても、全体像を構成する協調性、価値観の共有においてこれに勝るものはない

吉祥寺のいせやで焼き鳥とビールを楽しむ青年は、武道館でライブをやることになった
売れるってことは強みだが、迎合したり妥協したりしないでやれるのは素晴らしい

売れてからも招かれれば小さなライブスポットで歌う、ライブをやるために曲を作る
自然体でやっていけるってことは素晴らしい




斉藤和義  情熱大陸

ずっと好きだった

情熱大陸 漫画家 秋本治

終戦と軍歌

2015年08月08日 | クラフト


日本を代表するサッカー選手が、幼少期を過ごした長崎を訪れる。
海外にいて自身のバックグラウンドを確認したい欲求に駆られたという。

それも戦争の被害者、長崎の原爆投下による生き残った人の「生の声」を聞きたいという。
広島に先に投下された原爆、知事たちが対策を立てていたその長崎にも投下され、防空壕を爆風が襲ったという。

別の方は弟妹二人を亡くし、坂道を駈けてくる弟に会い、生きていることを喜んだ。
しかし喜んだのも束の間、弟さんが「兄ちゃん、生きろ!」と言い残し被曝のため数日後死に至った。

人間の運命とはどのようにして神様が決めるのだろうか?
「兄ちゃん、生きろ!」と言われて弟を思いながら生き続ける兄の辛いことよ。

TVの報道で集団的自衛権を反対する若者を指して「自分が戦争に行きたくないからそういうのだろう。利己的だ」とする若い自民党議員がいて驚いた。
ならばあなたが率先して戦争に行きなさい、そういう政治家や軍人たちの過ちで日本国が取り返しのつかない犠牲を払ったのだから。

戦争の体験は、生の声を聞け。
亡くなった父は捕虜となって中央アジアに収容された、部下を引き連れて。

同じ大学に進んだ旧制中学の同窓が歌った「異国の丘」は、彼にはどのように聴こえていたのだろうか。
ずいぶん遅れて帰国した父は、郷里で竹山逸郎氏の公演に奔走したらしい。

軍歌は「戦争を鼓舞するもの」として色眼鏡で見ていた。
が、父の歌う軍歌を聴いているとやるせない悲しみを表現する手段としての役割を感じざるを得ない。

あの時代、誰も戦争が正しいとは思っていなかった。
お上に従う、御国のため、天皇のため、日本人の良くもあり悲しい性が、見事に新天地開拓、富国強兵、経済対策、正義といった美辞麗句に変換された時代であったと思う。

広島の平和記念式典での知事の言葉は重かった。
そこに日本国総理と旧日本軍と戦ったケネディ元大統領の娘キャロラインさんが同席して、核兵器の根絶を話題にしたことは意義深い。

父が生きていたら、今の与党にも野党にも言いたいことがあったろう。
軍刀を下げて右翼で向かった戦争から、共産国の洗礼を受けて帰国し、また晩年は資本主義経済の悲喜こもごもを味わうことになる。

経済学の基本を父から学んでおけば良かった。
戦争の話と。



竹山逸郎1969 異国の丘

軍歌 戦友 鶴田浩二

BOSE サウンドリンクmini 

2015年06月16日 | クラフト


アナログ人間の私も新しいものには関心がある。
家電量販店の若い営業マンとのやりとりで、BOSE社の「Sound Link Mini 」なる製品を試聴して驚いた。

手のひらサイズのスピーカーから出る音がまるで「ライブ」だったからだ。
国産メーカーの製品と比較すると、音の出方がまるで異なることに気がつく。

今スマホや「iPad 」や「 iPod」などに「Blue Tooth」なるものが標準装備され、音源データを無線で簡単に送ることができる。
受け側のスピーカーさえあれば大音量、高音質で聴けるわけだ。

この「Blue Tooth」オーディオ装置は、数センチの立方体から、ミニコンポサイズまで各種販売されている。
大きければ音がいいという判断は概ね間違いではないだろう。

しかしこの「 BOSE」社の「Sound Link Mini」に関してはスピーカーボックスの大きさからは想像できないような音が出る。
極端に言えば、他社のそれがスピーカーが鳴っているのに対し、これは音が外に出ている。

店員の説明によればこの製品、ストリートダンサーの依頼に基づいて開発されたという。
つまり最小のサイズ、充電式バッテリー駆動で野外で簡単に使えるもの、、なるほど。

「BOSE」社の製品は好き嫌いがはっきり分かれる。
いわゆる「ドンシャリ」系の作られた音が嫌いだという方には向かない。

そして「ローテク」なのだが新しい発想で商品開発をしている。
スピーカーそのものは一般的なものなのだが、音の到達する時間差や角度によって快適な音場空間を創造する。

デザインもアメリカ的な合理主義によるもの。
価格もそれなりに高価格を維持してきた。

2013年、2年前に発表されたらしいこの製品、2万円台で買えるようだ。

音響工学を語る資格はないが、音の出るすべてのものへの興味は尽きない。








【ビックカメラ】BOSE サウンドリンクmini 動画で紹介

Bose SoundLink Mini Unboxing & Review, Sound Comparison vs SoundLink II

Bose L1 Compact Portable PA demo - available @ Nevada Music UK