
神田小川町のおでん「狩の川」 (かのがわ)
某日の夜に予約訪問。
小ぢんまりとした店内はカウンター席とテーブル席でレイアウトされ、HPによると19席ほど。
ご夫婦で2人で切り盛りされているから、これぐらいが妥当な席数だろう。
利用ははじめテーブル席でしたが、先客の退店とともにカウンター席に移動させてもらえた。
やはりおでん鍋の見えるポジションが心もほかほか温まる。
着座後、料理をオーダーする前に供されたお通しは酢味噌和え。
魚も硬くなっていないし、調味の塩梅も良し。
美味くて気の利いたお通しに、にんまりと顔もほころぶのである。
盛合わせ@1,500
盛合わせには牛すじを入れてもらえるようリクエスト。そのため、金額には違いがあるかもしれません。
手もとで卓上に用意されている原了郭の黒七味やおでんと共にセットされたからしをつけていただく。
今回の盛合わせは、大根、こんにゃく、たまご、鰯つみれ、がんもどき。
自家製というがんもどきは口に含むとふわっととろけるような魅惑食感。
また、丁寧にとられた出汁がとても美味いので、1滴たりとも残すのは勿体無い。
レンゲスプーンで掬いきちんと完飲した。
鰯の梅煮@900
お店の看板メニューの一つ。
骨まで柔らかく炊いた鰯は、コク深い甘酸っぱさで酒を進めさせてくれる。
季節のおでん(かき)@600
牡蠣から滲み出た旨味エキスがうっすらとスープを白濁させ、ふわりと海苔の風味が香った。
ぷりんとした牡蠣を口に運び噛みしめた後は、極上のスープをごくり。
しみじみとした美味さにひとときの間、言葉を失ってしまいましたよ。
季節のおでん(白子@1000、はす団子@500、九条ねぎ@300)
九条ネギには予め黒七味をかけてサーブ。
ふわとろのはす団子に黒七味がぴりりと効いた九条ネギ。
そして、ねっとりとコクのある白子も申し分のない美味しさです。
しらたき@200、ごぼう巻き@300
おでん定番からリクエスト。2人なのでちゃんと包丁を入れ分けやすいようにしてくれてます。
ご主人の細やかな配慮に感謝。
万願寺とじゃこ炒め@700
じゃこでカルシウム補給。酒の肴にもなるしね。お手もと黒七味が活躍します。
豆腐@300
隣のお客様が召し上がられていて、美味しそうなので私たちも注文。
とろろ昆布をのせて食べるの好きなんですよ。
出汁でくたんとなった昆布の甘みと酸味が淡泊な味わいの豆腐に好相性。
食事の最後には香りのよい日本茶をいただきました。
さて、当店は2015年ビブグルマンを獲得しており、
そして、2016年も引き続きキープなさっています。
女将さんに聞くと、それらしき調査員の方はよくわからなかったんですって。
日本酒は十五代彦兵衛、墨廼江、七田、臥龍梅、而今、数杯を含め
会計は、1人当たり6,000円(千円未満四捨五入)
カウンター内のご主人は寡黙な方ですが、料理に真面目な仕事ぶりが反映されていて
実直な味の良さを感じます。
冬はおでんの恋しい季節。当店へは予約のうえ訪問されることをオススメします。
狩の川 (かのがわ)
東京都千代田区神田小川町2-14-6 KT小川町ビル B1F
TEL 03-3293-2006
営業時間/ 月~金 11:45~13:30 売切れ次第閉店
17:45~22:30(L.O22:00)
土 事前予約のみ営業17:45~21:30(L.O21:00)
定休日/ 日曜・祝日(土曜 予約営業) -店舗情報「食べログ」より-